メーカー職種解説
[ 生産技術 ]
【2024年版】生産技術エンジニアの年収大公開!収入アップの方法も紹介
生産技術として活躍している方の中には、忙しい業務内容と実際の待遇が見合っていないように感じている方もいるでしょう。 現在の職場の待遇が適正であるかどうか調べるときの判断材料として、まず生産技術の平均年収について把握することをおすすめします。 ここでは、2021年現在の生産技術エンジニアの平均年収について、収入アップのポイントとともにご紹介します。
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生産技術の平均年収はどのくらい?
生産技術は専門的な知識や高いコミュニケーション能力など、さまざまなスキルが求められるため、年収は高い傾向にあります。実際、国税庁が発表している年代別の平均年収(全職種)と、タイズを介して転職に成功した生産技術職の方の平均年収を比較すると、以下のとおりでした。
年代別 生産技術職の平均年収 | |||
年代 | 大手企業 | 中小企業 | 全国の年代別平均年収 |
20代 | 400万~550万円 | 380万~450万円 | 277万~365万円 |
30代 | 500万~700万円 | 450万~600万円 | 439万~491万円 |
40代 | 650万~900万円 | 500万~750万円 | 516万~539万円 |
※2020年度 タイズ経由での「生産技術職」転職者の理論年収実績
※全国の年代別平均年収(出典:国税庁「年齢階層別の平均給与」)
また、40代の生産技術者の中には、1,000万以上の年収を提示する企業への転職実績もあります。大企業と中小企業は給料に大きな差があると思われがちですが、上記のとおり、中小企業の多くも全国の年代別平均年収より高額となっています。
求人によっては大手企業よりも高い年収が期待できるため、「大手企業のほうが年収は良い」とは限らないのが現状です。
類似の生産管理・品質管理・設備保全と比較してみても、下記のように生産技術の平均年収は高い傾向であることが分かります。
生産技術 | 生産管理 | 品質管理 | 設備保全 | |
20代 | 400万~550万円 | 400万~500万円 | 450万~600万円 | 380万~500万円 |
30代 | 500万~700万円 | 450万~650万円 | 500万~650万円 | 450万~550万円 |
40代 | 650万~900万円 | 600万~850万円 | 600万~750万円 | 500万~700万円 |
※2023年度 タイズ経由での転職者の理論年収実績
上記は、大手企業のケースですが、中小企業も同様の傾向となっており、唯一、品質管理が同等の平均年収となっています。しかしそれも20代・30代の若い年齢層に限られ、40代以降は生産技術のほうが高額になる傾向です。勤務先によっては、年収で100~300万円以上の差が生じる可能性もあります。
いまの会社で平均年収をあげるには!
年収と実際の業務量が見合っていないと感じる場合、転職を考える方は少なくありません。しかし一方で、不満点が給料の金額のみにある方は、転職先で新たな問題を抱えないか不安も覚えるでしょう。
転職する前に、いまの会社で待遇改善できないか挑戦してみることもひとつの解決方法です。本格的に転職を考える前に、いまの会社でできる平均年収をあげるためにできることは、次のとおり4つの方法があげられます。
成果を出す
仕事で明確な成果を出し、次回の査定アップにつなげましょう。単純に「何をしたか」ではなく、あらかじめ設定した目標に対して、どの程度の成果を出すことができたかを考えることが大切です。
ここで設定する目標とは、具体的な数字を用いたものです。たとえば以下の例があげられます。
・生産にかかる時間を0.5秒短縮する
・不良率を現状の30%から10%に下げる
また、個人の中で設定して達成したときのみに上司へ伝えるのではなく、目標自体をあらかじめ周知しておくことも重要です。稟議書として出せる成果とその達成に必要な予算取りを行い、あらかじめ立てていた目標に対しての実行度が評価ポイントとなるためです。
目標達成するために、実現できる成果の検討は慎重に行いましょう。各企業の評価制度によって成果や実績が認められれば、より責任ある仕事やポジションにステップアップでき、結果的に査定アップ(給料アップ)につながります。
特許を取る
生産技術の業務の中で、業界全体に影響を及ぼすような革新的な開発を行うこともあります。たとえば生産ラインの改善を検討するときに、従来や業界の常識とは異なる新たな工法を開発することができれば、平均年収のアップも期待できるでしょう。
ポイントとなるのが、特許の取得です。簡単なことではありませんが、新たな工法などの開発によって特許を取ることができれば、業界全体に良い影響を与えられるうえ、個人としても高い実績を残せます。
企業によっては報奨金が出たり、実績が次回査定に大きく影響したりすることも少なくありません。
手当をもらう
手当制度の充実している企業に所属している方は、手当で手取り額をあげる方法もあります。一般的な手当として、たとえば以下のものがあげられます。
・休日出勤手当
・残業手当
・資格手当
・業務手当
体力的に問題ない方は、休日出勤や残業を行うと大がかりな前準備もなく年収をあげることができます。生産技術の業務は幅広いため、休日出勤や残業しやすい職場も少なくないでしょう。
将来のキャリアアップにもつながる方法として、資格手当や業務手当を目指す方法もおすすめです。危険物取扱や電験三種など、生産技術の業務で役立てられる資格は複数存在します。
それぞれ詳しく知りたい方は以下のページをご覧ください。
「危険物取扱者試験」について(一般財団法人 消防試験研究センター)
「第三種電気主任技術者試験」について(一般社団法人 電気技術者試験センター)
専門的な資格や技術などを要する業務を担当する場合は、業務手当の有無も確認しておきましょう。資格や経験の多さは、転職時は職務経歴書に記載できるアピールポイントにもなります。
生産技術での資格についてはこちらの記事もご確認ください。
昇格する
いまの会社との相性が良いのであれば、昇格を目指してはいかがでしょうか。役職がついたり役職が上がったりすると、当然基本給などが増額します。
生産技術として昇格するためには、現在の上司や経営者に認められることが必要です。日々の業務で具体的な成果を出すことや、リーダー適正があることはもちろん、以下のような能力も求められます。
・英語力
・調整力
・専門性
英語力は、TOEICの点数など客観的に証明できると適切に評価されやすくなります。海外の生産ライン立ち上げや現地スタッフと交渉することの多い企業では、特に重要視されるでしょう。
その他、給料アップにつながる出世のコツについては、以下の記事でも詳述しています。ぜひご覧ください。
自分自身の能力を更に開花させたい方や、より良い条件・環境で働きたい方は、思い切って転職を視野に入れても良いでしょう。
転職することによって待遇が改善されるだけではなく、結果的に給与アップにつながる可能性もあります。
今の職場では昇給は望めない?!
企業の中には、成果や努力がなかなか給与に反映されないところも少なからず存在します。衰退産業の場合は会社の業績自体が上がりにくい可能性も高く、個人の努力では年収をあげることが難しいものです。
このようなケースでは、転職して環境そのものを変えることが良い結果につながる場合もあります。生産技術の需要は高く、さまざまな業界で募集されているため、勢いのある業界や企業も容易に見つかります。
複数の求人情報を比較して、自分にとって納得のいく給与額や手当、昇給制度のある職場を探しましょう。
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まとめ
生産技術の年収は、全職種の平均年収に比べると高い傾向を見せています。業界問わず高い需要があるため、中小企業でも勤務先次第で大手企業と同等の年収を得ることも可能です。現在の職場で成果を出したり資格を取得したりしても期待したとおりの査定が出ないのであれば、思い切って転職も視野に入れてはいかがでしょうか。
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