メーカー職種解説
[ 機械設計 ]
【転職コンサルタント監修】転職市場で高ニーズ!「機械設計エンジニア」の仕事内容とは
こんにちは、メーカー専門の転職エージェント「タイズ」です。機械設計エンジニアとは、機械を動かすための仕組み(メカニズム)を設計する仕事です。とはいえ、設計する機械は非常に多彩で、我々が日常的に使っているものから、工場のような大規模なものまで様々です。この記事ではそんな機械設計エンジニアの仕事を解説します。
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機械設計エンジニアのキャリアパス
専門学校や大学、大学院などで機械工学や理工学などを専攻し、メーカーなどに就職することが多いです。経験を積み、チームリーダーやマネージャーなどの管理職へとキャリアアップする方もいれば、専門分野を極めてスペシャリストとして活躍する方もいます。
機械設計に関する知識には共通することも多く、とくに設計の特徴に共通点があれば、他業種に転職することも可能です。また、専門的な知識を武器に、営業など他の職種にキャリアチェンジする方もいます。
ニーズが高く、将来性も期待できる職種
今や機械は業界を問わず、多くの企業で必要とされています。今後も機械が不要になるとは考えにくいため、機械設計エンジニアのニーズは尽きることはないと言えるでしょう。とくに機械設計エンジニアは高い専門性が必要となるため、人材不足も深刻で、多くの企業で求められています。
さらに近年では、家電や医療機器、乗り物など広い分野でIoT(Internet of Things)が発展し、最近ではIoTの拡張概念であるIoE(Internet of Everything)も注目を集めています。今後も機械設計エンジニアの活躍の場は広がっていくと考えられ、将来性は高いと考えられるでしょう。
モノづくりの根幹から携わる!「機械設計エンジニア」の仕事
そもそも機械設計エンジニアって?
機械設計エンジニアとは、機械を動かすための仕組み(メカニズム)を設計する仕事です。
設計する機械は非常に多彩で、
- スマホやパソコンなどの精密機器系
- 車両や産業機械、家電などの一般機械系
- プラントなどの重工業系
の大きく3つに分けられます。
機械設計の仕事内容
機械設計には大きく次の4つの工程があり、一般的にはこのプロセス全体を機械設計と言います。
1.概念設計 | 要望・ニーズに合わせて機能などのコンセプトを決定 |
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2.基本設計 | コンセプトに基づいてベースとなる設計図を作成 |
3.詳細設計 | 基本設計に基づいて材料や形状など、詳細を決定 |
4.生産設計 | 製品の組立図などを作成 |
モノづくりの根幹から携わる重要な役割を担うため、4大力学といった工学的な知識や専門的なスキルが必要です。機械設計エンジニアは企業にとっては欠かせない存在で、あらゆる業界から求められています。
具体的には、CAE(Computer Aided Engineering:コンピューター支援エンジニアリング)で、機械の動きなど設計データをシミュレーションし、コンセプトに基づいて図面を作成します。その際、多くの企業で使用されるのがCAD(Computer Aided Design:コンピューター支援設計)です。コンピューターグラフィックで書かれた設計図を元にCAM(Computer Aided Manufacturing:コンピューター支援製造)を使って、コンピューター内で仮装製造を行います。
ただ要望通りに設計するのではなく、製造や部品コストなどを考慮することも大切です。また、社内での業務だけでなく、根本となる概念設計のため、顧客と打ち合わせなどに参加することもあります。
また、こちらの記事では、より詳しく解説しております。併せてご覧ください。
機械設計エンジニアの仕事の魅力とやりがい
プロジェクトは基本的にチームを組んで進めていきます。チームメンバーと協力し、プロジェクトを成功させたときの達成感は格別です。自分が手がけた製品が「社会に役立っている」と実感できる機会も多く、モノづくりの基幹部分から携わる分、やりがいも一層大きく感じられます。
また、仕事を通じて新しい知識や技術に出会えるのも魅力のひとつ。「新しいことにチャレンジするのが好き」「最新技術に興味がある」という方には、ぴったりな仕事です。知的欲求を満たしつつ、自身の成長にもつなげていくことができます。
機械設計エンジニアの転職理由
タイズのサービスを利用して転職した、機械設計エンジニアの転職理由をいくつかご紹介します。
■30代後半 男性
「0から設計をする力を身に付けていきたいという思いが強くなり、上流工程の構想設計ができる職場環境に身を置くために、転職活動をはじめました。」
■20代後半 男性
「ライフワークバランスも整い良い会社だったのですが、平穏な社風とスピード感に物足りなさを感じ、よりキャリアアップを求めて転職活動をはじめました。」
■30代前半 男性
「量産品の設計業務が多く、将来的に継続的なスキルアップが見込める職場ではないと感じ始めました。自分のキャリアを考えたときに、今後は完成品メーカーで活躍していきたいと思い、転職活動をはじめました。」
■40代前半 男性
「人手不足により残業や土日出勤が多い職場環境。また、自主的に土日出勤する人が評価される社風があるため、体力的にも辛く、また家族との時間も持ちづらいため転職を決意しました。」
機械設計エンジニアの平均年収は?
相場は550万円前後
所属する企業や経験年数などにもよりますが、機械設計エンジニアの平均年収は、550万円前後。経験やスキルを重ねた分、年収が高くなる傾向があるため、年収アップには実績を積むことが大切です。こちらの記事では、タイズ経由で実際に転職された方々の給与を公開しています。ぜひご覧ください。
【機械設計の年収】実例を公開!年収が低いと噂される理由まで解説
機械設計エンジニアを目指す方が持っておきたい資格
機械設計エンジニアになるために必須となる資格はなく、転職時には資格よりも経験が重視されます。しかし、資格は客観的な「知識・スキルの証明」になるほか、学習することで知識習得やスキルアップにもつながります。面接官に対しても「自己研磨に積極的」という、好印象も与えられるでしょう。
■資格例
機械設計技術者試験
民間の認定資格で3〜1級まであり、3級であれば受験資格はなく誰でもチャレンジが可能です。機構学や製図、機械力学など、機械設計に関する広い知識が求められるため、業務にも活かせる知識が身につけられます。
CAD利用技術者試験
「CAD利用技術者試験」は民間の認定資格で、CADシステムに関する知識やさまざまな図面の作図、トレース技術などが求められる試験です。2次元CADと3次元CADの2種類があり、それぞれ級ごとに難易度がわかれています。
技術士(機械部門)
技術者にとって非常に権威ある国家資格です。技術に対して造詣が深いことを証明する資格で、機械技術に関する総合的な知識と応用力がとわれます。一次試験と二次試験があり、二次試験はとくに難易度が高くなっていますが、チャレンジする価値は大きい資格です。
まとめ
機械設計エンジニアは業務範囲が広く、深い知識やスキルが求められます。その分やりがいも大きく、将来性も期待できる仕事です。経験値に比例して年収も高くなる傾向もあり、転職時にも役立てられるので、ぜひ積極的に知識・スキルの習得に励んでくださいね。