転職ガイドライン
[ 書類選考・企業研究 ]
職務経歴書の書き方ガイド
目次
1.職務経歴書の作り方で書類選考通過率は変わる
2.職務経歴書を作成するポイント
3.「職務要約」の書き方
4.「職務経歴」の書き方
5.「活かせる経験・知識・技術」の書き方識
6.「資格」の書き方
7.「自己PR」の書き方
8.社会人経験が短い方の職務経歴書
9.複数社複数職種を経験している方の職務経歴書
10.職務経歴書は面接での台本になる
11.職務経歴書の枚数について
12.職務経歴書作成時のフォントについて
職務経歴書の作り方で書類選考通過率は変わる
職務経歴書とは、採用担当者があなたのスキルや経験をイメージしやすいように、履歴書では伝えられない、これまでの業務経歴を詳しく書いた書類です。
転職エージェントタイズでは、「一度、書類選考で落ちてしまった求人に、再度チャレンジしたい」という方の職務経歴書を添削して書き直していただき、再度応募したら通過したという事例がたくさんあります。それほど、採用担当者が求めているものにマッチするようあなたの経歴の何をアピールするかを考えて、しっかりと職務経歴書を書くことは転職活動で重要なのです。
以下の動画では合格率のUPする職務経歴書の書き方を詳しく解説しております。ぜひご視聴ください。
職務経歴書を作成するポイント
「勝負はたったの2分、キーワードこそ重要です」
採用担当者が応募書類を見る時間はわずか1分半から2分半。だから求人票で求められている経歴のキーワードなど、希望している職種とマッチするものを盛り込むことが大切です。担当者は小説のように熟読するわけではありません。ネット検索をするかのように、ざっと目を通して、自分のアンテナに引っかかるキーワードが含まれるテキストだけをピックアップして読むのです。つまり、求めているスキルや経歴を示すキーワードがなければ、読んでもらえないというわけです。
また、担当者は勤務中に書類を読むため、職務経歴書は当然ビジネス文書で作成して下さい。担当者が読む気になるように、ビジネス文書のように文字の大きさや行間のバランスを考えて、分かりやすいレイアウトにすることも重要です。
「職務要約」の書き方
職務要約は、職務経歴書のダイジェスト版です。「どんな業界の何という会社で、どのような業務を、どの位の期間行ってきたのか」が一読して分かるように整理して、100文字程度にまとめましょう。職務経歴書の冒頭部分ですので、ここに応募職種とマッチするキーワードが簡潔に書かれていれば、担当者の関心を引くことができます。
<良い例文>
- 〇〇社で8年間、半導体デバイスや装置の技術に携わってきました。製品開発から量産まで一貫して経験を積み、装置については搬入から立上げまで一貫して経験しています。
- 〇〇社でサプライチェーンに関わる業務に10年間携わり、国内、海外の両市場での業務を通じ、需要予測から物流コスト管理などの実務を幅広く経験しています。
<悪い例文>
- 入社以来、半導体デバイスの生産、装置の導入などを経験してきました。
- これまで国内、海外のサプライチェーンの構築に携わってきました。
「職務経歴」の書き方
職務経歴はこれまでの働きやその成果を実際の数字を含めて、具体的に採用担当者に伝える項目です。
職務経歴の中でもポイントとなる部分が、採用担当者に伝わりやすいように工夫をしましょう。具体的には、「職務内容」「担当顧客」「実績・成果」などの項目を立て、できるだけ具体的な数字を表記することで、より強い説得力が生まれます。
また、長い文章は禁物です。なるべく箇条書きにして、短いセンテンスで表現しましょう。例えば「〇〇業務を担当」といった体言止めもわかりやすく効果的です。
<良い例文>
【職務内容】
- 生産ラインオペレーション
- 生産設備メンテナンス
- 生産設備ライン改造
- ロス削減のための改善活動
【担当製品】
- プラスチック製食品容器
【成果】
- オペレーションを通じてロスの原因を特定し、設備改造による改善を実施。
- 年間1000万円以上の原材料費の削減を実現
<悪い例文>
生産設備の保全管理の全般を担当しました。担当した製品はプラスチック製食品容器で、設備改造によって原材料のロスを削減しました。
「活かせる経験・知識・技術」の書き方
「〇〇の経験やスキルが御社で活かせます」など、自分の経歴の中で得てきたスキルや経験、知識などをアピールする項目です。ポイントは、応募した職種と密接に関連する項目を上から順番に並べること。求人側の採用ニーズにマッチした内容を記述すると、採用担当者の関心を引くことができ、アピール度が増します。
<良い例文>
- 生産ラインの工程設計から立上げまでの一連の業務経験
- 機械メンテナンス知識
- 機械加工技術(溶接、フライス盤、旋盤)
- 労務管理の経験
- メンバー育成
- ロス削減、品質向上、安全対策などの改善活動経験
<悪い例文>
- 部下の管理・指導
- 機械加工技術
- 改善提案
- 生産技術の幅広い知識と経験
「資格」の書き方
保有資格は、履歴書にも同じ欄がありますので、両方が一致していないと不信感を持たれます。履歴書と職務経歴書の保有資格を揃えるように注意しましょう。
「自己PR」の書き方
自己PR欄は、志望理由や仕事に対する取り組みなどを説明、アピールするところです。
- 「私は〇〇の知識や経験を持っています。」
- 「〇〇の知識や経験をもとに〇〇をやってきました。」
- 「〇〇ができるようになりました。〇〇の成果が出ました。」
といった知識・経験→行動→結果というサイクルを意識して作成してください。
また、志望・応募する職場で、自分がどういう仕事がしたいのか、会社に貢献できるのかという前向きなアプローチも好感を持たれます。キャリアが浅い、転職回数が多い、ブランクがあるなどの場合は、そのマイナスポイントに対する自分なりの考えを書いておきます。
このように面接で明らかに質問される事柄がある場合は、それを先取りするカタチで書いておくことをお勧めします。それぞれを単独で考えるのではなく、文章が一連の流れになるように、まとめてみましょう。
<良い文例>
製品開発で、仕様作成・構想設計から量産設計・検証までの開発プロセスを経験してきました。そこで画像解析やシステム開発など幅広く技術を習得し、さまざまな開発に対応可能だと考えています。また、開発プロジェクトでリーダを担当し、メンバーの指導・育成、顧客との折衝までを担当しました。このプロジェクトではメールではなく新しいシステムを用いて作業管理をすることで、管理工数を3割カットすることができました。
今回、御社で募集されている業務おいても開発に関わってきた経験が活かせると考えており、プロジェクト推進に貢献できると考えております。御社の発展に貢献できるよう尽力いたしますので、面接の機会をいただければ幸いです。
<悪い文例>
製品開発では、新製品の開発予算が少ないため、開発メンバーが足りずに、仕様作成・構想設計から量産設計・検証までの開発プロセスを担当しました。外注予算も少ないため、画像解析やシステム開発も自分たちで行いました。社内でも市場が減少している事業部だったため、モチベーションを維持することができず、成長を期待される御社の事業部で開発に取り組みたいと考え、応募いたしました。一度面接の機会をいただければ幸いです。
社会人経験が短い方の職務経歴書
社会人経験が短くて、職務経歴書に書くほどの成果を上げていないと思われている方は、短くても社会人として経験したこと、先輩から受けた指導など、心に残った事柄とそこから得た喜びや気付きを書いて、自己成長につながったことなどを書きましょう。
複数社複数職種を経験している方の職務経歴書
2社以上の転職や複数職種を経験している方は、まずはその理由を明確にし、それぞれの業務内容を詳しく書きましょう。ただし、転職や職種変更の理由を「会社や仕事が嫌になったから」といった後ろ向きではなく、「新しい可能性に挑戦したかった」「いろんな職種を体験することで視野を広げたかった」など、あくまでも前向きに表現することをこころがけて下さい。
職務経歴書は面接での台本になる
職務経歴に書く項目は、実は面接本番での質問内容とよく似ています。
面接の一般的な流れは、「自己紹介と簡単な職歴」→「職歴の詳細」→「その職歴で得た経験・能力」→「志望理由や自己PR」となっており、職務経歴書がそのまま面接での台本となります。ですから、職務経歴書をしっかりと書き上げることは、そのまま面接対策にもつながるのです。
職務経歴書の枚数について
4~5枚にもわたる長い職務経歴書は、ポイントを簡潔にまとめる能力に欠けているとみなされてしまいますのでNGです。
できれば2枚、多くても3枚以内にまとめましょう。職務経歴書作成時のフォントについて
フォントの基本は明朝体。大きさは本文が10.5~11ポイント、見出しには12ポイントが多く使われます。下線や■、【】などの装飾も効果的ですが、何に使うのかをルール化してください。その他、フォントサイズや種類がバラバラ、多くの色を使うなどの装飾のやりすぎにも気を付けてください。職務経歴書はあくまでビジネス文書であることを基本に作成しましょう。まとめ
職務経歴書は見せ方・書き方で書類選考通過率が大きく変わります。「1人で職務経歴書を作成できるか不安」「誰かに職務経歴書を添削してほしい」と言う方は、転職エージェントの無料転職支援サービスに登録するのも1つの方法です。しっかりと考えて、熱意を持って書き上げましょう!
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