ハイアールアジアR&D株式会社の事業内容や中途採用についてインタビューしました。

世界100カ国以上で事業を展開するグローバル家電メーカー ハイアールの日本法人企業「ハイアールアジアR&D株式会社」の事業内容や中途採用について、コンサルタントがインタビューさせていただきました。

左)ランドリー商品開発本部 商品開発グループ ディレクター 馬場 義一様
右)ランドリー商品開発本部 商品開発シニア マネージャー 前場 克之様

インタビュー

ハイアールグループとの組織関係について教えて下さい。

当社は、現在世界100カ国以上で事業を展開するグローバル家電メーカー「ハイアール」のグループ企業です。ハイアールは冷蔵庫や洗濯機など白物家電のブランド別世界販売台数シェアで10年連続世界ナンバー1を誇り、世界を代表する家電メーカーです。

ハイアールグループは世界で10地域にR&Dセンターを有していますが、当社はその中の日本拠点として日本発のオリジナルブランド「AQUA」に関する技術開発を行うとともに、グローバルブランド 「Haier」の新商品を中国・東南アジア、中東、欧州、インドなどに向けて開発しています。

国内の開発体制はどのように構成されているのでしょうか?

国内では京都、埼玉にあるR&Dセンターの2拠点体制を構築しています。メインで販売している「AQUA」ブランドの洗濯機や洗濯乾燥機、二槽式洗濯機は、「京都R&Dセンター」で設計・開発されています。一方、冷蔵庫の設計・開発は埼玉の「熊谷R&Dセンター」で行っています。

―――商品開発でこだわっている点はありますか?

やはり、商品を利用するお客様のニーズを大切にしています。ユーザーの意見を尊重し、お客様ニーズを実現した商品開発を行うために、当社ではアメリカ、ニュージーランド、中国、ヨーロッパなどのR&Dセンターとテレビ会議などで定期的に情報交換し、常に世界最先端の技術を取り入れるよう連携を深めています。

御社の事業展開についてお伺いしたいです。

現在、日本だけでなく、中国、東南アジア市場への事業拡大に取り組んでいます。

アジアは世界的に最も成長著しい地域ですが、まだまだ経済格差や生活水準の差は残っています。例えば中国では、昔のバブル期の日本のように、「高級品が欲しい」といった需要を持つ富裕層と、そうではない一般層に分かれています。そのため当社では、ハイアールグループの高級ブランド「Casarte(カサルテ)」と一般向けの「Haier(ハイアール)」というダブルブランドを展開することで、双方の需要に対応しています。

また、製品品質、製造品質についても、日本人技術者が、中国の生産拠点で技術指導を行うことで、高い水準を維持しています。

弊社が世界中の人々の豊かな生活を支援するために、私たちは革新的な技術・デザインによる製品やサービスの提供に向け、新しい製品開発に日々取り組んでいます。

―――需要がある商品とは、どのようなモノですか?

日本・中国は共に高齢化社会のため、「わかりやすい」「使いやすい」といったシンプルなコンセプトで設計された商品の需要が高まっています。また最近では、デザインを重視するユーザーも増えています。そのため、グローバルへ展開する商品の外観に関する審査が非常に厳しい中、日本と中国にあるデザイン部門では、「グットデザイン」「グッドパフォーマンス」など、外観への評価も意識して設計に取り組んでいます。またユーザーの使い勝手も意識しており、例えば、「背の低い女性は、どのようなデザインであれば機能的で使いやすいか」などユーザテストの結果を踏まえ、設計に反映しています。

新しい商品の開発には、どのくらいの期間がかかりますか?

開発が長い商品で2年程度です。企画部門が主体となってコンセプトを考えるのですが、商品開発グループでは、技術的な観点から商品展開が可能か判断します。そして、例えば新しいニーズに対する商品化が決まった場合は、先行開発部から技術を導入し、商品開発グループで商品化を進めて行きます。

―――時間外労働が少ないとのことですが、定時に帰宅されることも多いのでしょうか?

業務時間に関しては、商品開発の立ち上げ時期などで差はあるものの、多くの社員が定時で終業しています。時間にゆとりがあるので、退社後は自己啓発をするなど、働きやすい環境だと思います。

御社の強みはどのような点だと思われますか?

ハイアールグループのグローバルリソースを活用できる点です。

ハイアールグループは、1984年に冷蔵庫メーカーとして創業して以来、徹底した品質追求と顧客サービスへのこだわりのもと事業を拡大しています。私たちは、その過去から蓄積された技術資産を存分に使い、商品開発に取り組むことができています。これは他社にはない大きな強みであると考えます。

また、現在世界100カ国以上で事業を展開しているグローバル家電メーカーだからこそ、日系企業にはない「資材調達力」があります。そのため高品質な材料や素材を安く仕入れ、商品開発に活かすことが可能です。

社風や働く環境について、どのように感じますか?

社長に対しても「さん付け」で呼ぶような、風通しの良い雰囲気の職場だと感じます。

また、当社では毎年「アイデア会議」という、自分が考えた商品アイデアを発表できる機会があります。アイデアがそのまま商品化されるケースや、既存の製品に搭載されたケースもあります。

アイデア会議のように個人のやりたいことをやらせてくれる「自由な社風」・「挑戦できる環境」があるからこそ、成長しがいがあると感じます。

―――どのような方がプロジェクトのリーダーに選ばれるのでしょか?

「やる気のある方」「年齢相当の技術力、ビジネススキルがある方」この2つが大事な選考ポイントになります。

 

御社ならではの仕事のやりがい・魅力について、どう思われますか?

自分たちが携わった商品が店頭に並んでいることに非常にやりがいを感じます。

ハイアールグループは、世界の開発拠点同士が最新情報を共有しやすい環境が整っているため、ハイアールグループ企業として世界をまたにかけた製造力とスピードを活用できることが魅力だと思います。

中途採用者の教育・研修体系についてお伺いしたいです。

教育に関してはもちろん一般的な研修も行いますが、当社の大きな特徴として、設計のマニュアルを非常に充実させています。当社は派遣社員から支援を得ることも多いので、誰にでも同水準で作業ができるよう、基本的な設計マニュアルを完備しています。こうした環境の中でOJTによる実務研修も行い、早期に戦力として活躍いただけると考えています。

海外転勤は多いのでしょうか?

海外に転勤(駐在)になるケースはほぼありません。

1~2週間程度の海外出張は、定期的にあります。海外工場での試作の立ち合い、量産生産の立ち上げ、技術的な打ち合わせなど、現地担当者と一緒に実施した方が良いことは、出張して対応します。

―――海外出張時、コミュニケーションでの苦労はありますか?

基本的に、日本語ができる現地の方が製造拠点にいるので、言葉の問題は感じないです。

―――国内の転勤や、国内拠点への出張はいかがでしょうか?

勤務地は、希望が叶っている社員が多いです。また国内出張に関しても、直接対面で話す必要性が高い場合以外は、ほとんどないです。

中途採用について、どのような人物を求めますか?

まず何よりも、「やる気のある方」「年齢相当の技術力、ビジネススキルがある方」です。積極的で、前向きな姿勢の方と一緒に仕事をしたいです。

面接では、どのような点を重視されていますか?

これまでのご経験に対する水準・正当性を重視して確認しています。当社の面接は、技術者としてキャリアがある社員が複数で担当しますので、質問に対する受け答えから、おおよその判断はついてしまいます。そのため、面接では率直にありのままを、お話しいただきたいと思っています。また、もちろんその方の仕事の進め方や考え方、持っている専門性にも注目しています。

御社に応募を検討されている方にメッセージをお願いします。

世界シェアNo.1ブランドHaierのグループ企業として、日本の技術を世界に発信することができるため、技術職としてのやりがいが高く、成長できる環境があります。また、人懐っこい人が多い温かみのある会社で、福利厚生も充実しています。

皆様のご応募を、是非お待ちしています。

本日は、貴重なお時間をいただきまして、ありがとうございました。

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この記事を書いた人

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中田 昌吾

株式会社タイズ

  • 関西メーカーへの高い合格率に自信あり。メーカーへの深い知見、太いパイプを活かした転職のご支援をさせていただきます
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