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引きとめられずに退職するための交渉ノウハウ『揉めない退職理由と方法』
スムーズに退職するための退職交渉ノウハウをご紹介!「円満退職したい」「引きとめられたくない」「本音は上司に言いづらい」、、、退職交渉が長引くケースを避けるためにはどうすればいいのでしょうか?
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―目次―
2.上司に伝えにくい、、、早く退職交渉をすすめるために、伝えるタイミングも考える
3.「パワハラ」「人間関係」、、伝えづらい本音の退職理由を話す場合
嘘も必要?揉めない退職理由6選
転職経験のある方の退職理由として実際に多いのは、「キャリアアップのため」や「自分のやりたい仕事が他にできた」といったポジティブな理由よりも、「人間関係」や「給与に満足していない」といったネガティブな理由です。しかし、円満退社をするためには、本音を伝えることが必ずしも正解であるとは言えません。なぜなら、本音を伝えた際に、印象が悪くなることももちろんですが、伝えた内容について改善すると言われ、引き止められるケースが考えられるからです。そのため、円満に退職するためには嘘をつくとまではいかなくとも、建前が必要になることもあります。ここでは、円満に退職するための「揉めない退職理由」と退職交渉ノウハウを紹介していきます。
①はっきりとは伝えない。「家庭の事情、一身上の都合で退職します」
この理由は、他に上司に伝えることのできる退職理由がないときに使いましょう。法律上では、退職の理由を伝える義務はありませんが、はっきりとした理由を伝えていないため、上司として部下の退職理由が気になり、上司から詳しい理由を聞かれることが考えられます。こういった場合のために答える内容をできる限り考えておくことや、「一身上の都合」を貫き通すなど対策を考えておくとよいでしょう。
②「親の介護や病気で退職」
定番ではありますが、この理由であれば、簡単に引き留めることはできません。しかし、テレワークや時短勤務を勧めてくる場合もありますので、転職の意志が固いことを貫き通しましょう。
③「結婚で退職」
結婚を理由に退職する女性は少なくないので、女性であれば比較的受け入れられやすいと思います。「家庭に専念したい」という意思をしっかり伝えた上で、交渉を行ってください。
④「スキルアップがしたい、やりたい仕事ができたので退職」
退職の際に、よくある理由であるため、伝えやすく受け入れられやすい理由でしょう。伝える際には、新しいことへのチャレンジに対する熱意と、退職への強い意志を伝えることが大切です。また、現職のままではいけない理由を聞かれることや、他部署への異動等の条件の提示によって引き止められることが考えられるので、この理由を伝える際には、今後のキャリアプランをはっきりさせておくことをおススメします。
⑤「実家を継ぐことになった」
簡単には引き止められない理由ではありますが、「今継がないといけないのか」「数カ月延ばすことはできないのか」といった交渉を受けることは考えられますので、なぜ今継がないといけないのかをしっかりとつたえましょう。
⑥「旦那の転勤で、、、」
夫の転勤先についていくことについては、簡単に引き止めることはできないでしょう。大手企業で全国に支店がある、というようなことでなければ、問題ないかと思います。
『退職理由』番外編:嘘がバレるケース
嘘がばれるケースとして、退職した後に、前の会社の方とあってしまう場合が考えられます。この際に、「キャリアアップのため」や「やりたいことができた」といった前向きな理由で退職した際は問題ないのですが、「親の介護や病気」や、「実家を継ぐことになった」などの家庭の事情に関する嘘をつくことによって退職した際には、嘘がばれてしまいます。また、同業他社である場合は、「実は取引先だった」等、仕事でも影響してくる可能性も考えられます。このため、家庭の事情に関する嘘をつくことへのリスクは高く、おススメはできません。
まとめ
円満に退職するためには、
・ネガティブな本音は伝えない。
・上司に納得してもらえる理由(建前)も大事。
・退職の意志が固いことを伝える。
・リスクの高い嘘はつかない。
ことが大切です。
上司に伝えにくい、、、早く退職交渉をすすめるために、伝えるタイミングも考える
円満に退職するためには、タイミングも重要です。ここでは、円満に退職するための「タイミング」で気を付けるべきことについてみていきます。
最低2ヵ月前には伝える
民法上では、退職の意思表示は2週間前までにしておけば良いとされているのですが、会社側としては急にやめられては困ります。そのため、業務の引継ぎや、人員の補充等を考慮して2カ月前には退職の意思表示をしておきましょう。また、就業規則に退職時期が記載されている場合は、不当に長い場合以外はそれに従うようにしましょう。
引継ぎ期間を把握しておく
円満に退社するためには、引継ぎが終わる前に退職して、会社に迷惑をかけることは避けるべきです。そのため、自分の仕事を引き継ぐ際にどれくらいの期間が必要なのか把握しておくことは大切です。そこで、引継ぎに関しては、自分でどれくらいかかるのか段取りを考えてみる、上司に確認してみる等を早めに行動をするようにしましょう。
締め切り前や繁忙期は避ける
円満に退社するためには、退社の時期は引継ぎと同様に会社に迷惑がかかる時期は避けるべきです。そのため、締め切り前や繁忙期、重大なプロジェクトの最中等は避けるようにしましょう。
伝える順番も大事!社内のだれに伝えるのが一番スムーズか考える
退職の報告は、まず直属の上司にしましょう。直属の上司よりも上の役職の方に伝える、同僚や部下から伝わることはNGです。退職の報告をする際は、なるべく就業時間外に上司に時間をとってもらい、会議室や個室等人のいないところで、上司の心証が悪くならないよう伝えることが大切です。対面で退職の報告をすることが大切です。
直属の上司が理不尽に退職を認めなかった際は、さらに上の役職の方や人事の方に退職の意志を伝えましょう。
まとめ
円満に退職するためには、
・自分の業務の引継ぎにかかる期間を把握しておく。
・最低2カ月前には意思表示をする。
・締め切りの直前や繁忙期等、会社に迷惑のかかる期間を避ける。
・就業時間外に、直属の上司に人のいないところで、対面で伝える。
ことが大切です。
「パワハラ」「人間関係」、、伝えづらい本音の退職理由を話す場合
退職する理由の本音として実際に多いのは、「パワハラ」や「「人間関係」などのネガティブなものが挙げられます。このような本音の退職理由を話す際に、言われるセリフ3選をご紹介します。
「転職しなくても解決できる問題だよね」
「パワハラ」や「給与への不満」、「人間関係」は転職しなくても解決できる問題だと捉えられ、引き止められてしまう可能性が高いので気を付けなければいけません。
「パワハラした覚えはない」「誤解があったようだね」、、、直接問題の本人や社内のメンタルヘルス窓口などと話し合いの場を設けられる
「パワハラ」等の問題に関しては、社内で話し合いの場を設けて解決することで、引き止められる可能性が高いので注意しなければいけません。
「今すぐじゃなくてもいいよね。」
ネガティブな転職理由を話すと、健康問題や家庭の事情のようにすぐに退職しなければいけない理由とはとらえられず、退職するのは今すぐでなくてもいいのではと、と引き止められる可能性が高いので注意しなければいけません。
まとめ
引き止める理由が多く出てくると、なかなかスムーズに退社することができないケースが考えられます。そのため、「嘘も必要?揉めない退職理由7選」で述べた退職理由を参考にすることをおススメします。
スムーズに退職するために、退職交渉で伝えるべきポイント
直属の上司のアポイントが取れ、いざ退職の交渉になった際に引き止められ、退職の決断が揺らがないよう、ここでは退職交渉の際に伝えるべき項目とポイントについて紹介していきます。
①迷いを見せない。「辞める」という意志をぶらさない。
お世話になった職場や上司の方には情があり、話していると迷いが出てくることもあるかもしれません。しかし、迷っている様子を見せると相談のようになってしまい、「説得すれば退職を考え直してくれるのではないか」というような、引き止めやすい空気になってしまうので気を付けましょう。
②退職を先延ばしにできないこと、有給消化を含めたスケジュール感をしっかり伝える
いつから新しい転職先で働き始めるのか、社内での引継ぎをいつから始めていつまでに終わらせるのか、有休消化はいつから何日取得したいのかについてしっかりと上司の方と細かく話し合っておくことが大切です。「退職を先延ばしにはできない」ということをしっかりと伝えましょう。
→タイトなスケジュールの場合は有給買い取り制度を使うこともおススメです!
③1回の話し合いの中で意志が固いこと、辞めることまで最後まで伝える。
「まだ社内でやるべきことをやり切ってないよね」など、引き止める言葉をかけられ、それに応えられず、話し合いが終わってしまい、退職までの期間を長引かせられるケースもあります。退職までの期間が長引かないように、強気の姿勢で1回の交渉の中で退職の意志が固いことをしっかりと伝えるようにしましょう。
まとめ
退職交渉の際には、
・スケジュール感をしっかり共有、「先延ばしにできない」ことを伝える。
・「辞める」という意志をぶらさない。迷いを見せない。
・1回の話し合いの中で退職の意志が固いことを最後まで伝える。
ことが大切です。
それでも上司が理不尽に退職を認めてくれない時は・・・
「話し合う時間すらとってもらえない」「何を言っても「検討します」という返事のみで話し合いが進まない」、、、
次の転職先がもう決まっているのに、このままではやむを得ず内定取り消しに・・・なんとことにならないために!「円満退職」とまではいきませんが、
①社内の別の上司に退職したい旨を伝えて話をすすめてもらう
②メールを送って、退職したい事を伝えた証拠を残す
③社内の人事担当もしくは相談窓口に通報する
→強制的に話し合いの場を持ってもらった上で、退職交渉して、退職届を書かせてもらいましょう。
まとめ
お世話になった職場や上司、、、辞めるとは言いづらいですよね。また、「人手が足りない」「激務」など、自身が辞めると困るのを分かっているからこそ言いづらいケースもあると思います。
それでも、「自分の人生」です。「退職交渉」は新しい環境で働くための最後の砦。次のステージにすすむため、最後にしっかりけじめをつけて、円満退職を目指しましょう!
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