企業インタビュー
[ 株式会社ホリゾン ]
ホリゾンの強みや社風、求める人材とは?
(左)株式会社ホリゾン 開発部 部長 望月 潤様
(右)株式会社タイズ 担当コンサルタント 瀨脇 晴斗
01. ホリゾンとは
オンデマンド製本市場で世界シェアトップクラスを誇る業界のリーディングカンパニーです。
ホリゾン(Horizon)ブランドである製本関連製品には、中綴じ機・無線綴じ機・紙折り機・丁合機・断裁機などがあり、700種類を超えており、企画を含む開発から製造、販売、アフターサポートに至るまで一貫体制でビジネスを行っており、それを世界120を超える国と地域に展開しています。経済産業省発表のグローバルニッチトップ企業100選にも選ばれました。
より付加価値の高い製品を提供するため、製品の企画から、開発、製造、販売のすべてをホリゾングループ内で一貫して手掛けています。この一気通貫体制がホリゾンの強みです。
参照:ホリゾン公式HPより
社内にある図書ブース
02. ご経歴について
私は2003年にホリゾンに新卒で入社しました。研修期間を経て、現在の開発部の制御設計課に配属となりました。入社後数年の早い段階で製品担当を任せてもらい、制御においてはハード設計からソフト設計まで一通り私一人で担当しました。そこで自信がつき、大きな成長につながりました。
その後は製品開発リーダーやグループ長を経て、制御設計課の課長も務めました。現在は開発部長として、制御設計だけでなく製品開発全体を管理監督する立場についています。
私は小さいころからものづくりに興味があったので、就職活動の際にはホリゾンの工場見学に行きました。若い方も含め、いい雰囲気の中で装置設計をしていたところに非常に魅力を感じたので、ホリゾンに入社を決めました。
03. どんな風土?働く魅力や評価制度
開発部とは?構成や担当業務について
開発部は5つの課で構成されていて、80人程度在籍しています。
ホリゾンには様々な事業がありますが、開発部ではその中でも主力事業である製本関連機器を設計しています。製本の中にも紙を折る機械、パンフレットや本の状態にする機械、裁断する機械など、様々な機械があります。開発部ではこれら全ての商品を開発しています。
機構設計を担当するメカ設計課、電気設計やハーネス設計、組み込み制御を担当する制御設計課、アプリケーション開発などを担当するソフト開発課などがあります。
また、商品の取扱説明書、サービスのマニュアルなども商品の一部と考えているので、それらを担当するTC(テクニカルコミュニケーション)課も開発部に属しています。
年齢層は若手から中堅まで幅広くいます。基本的にはメカ設計・制御設計・ソフト開発でプロジェクトチームを組み、それぞれチームで一丸となって働いています。プロジェクトは規模によって人数は変わりますが、大体3〜5人で構成されています。
開発部の雰囲気は?
開発部のフロアは壁がなく、課ごとに島を形成していて、各課のメンバーが常に見える範囲にいます。開発途中に困ったり検討したりすることがあれば、先輩にもすぐに聞けて、課をまたいだ相談もすぐにできる環境になっています。
評価制度が刷新!
約3年前に評価制度が刷新されました。まず期初に1年間で達成する目標を立てます。それを実現するために上長が適切な指導、フィードバック成長促進を行い、その達成度に応じて報酬が出る制度になっており、会社も個人も共に成長していける制度となっています。当然評価が高ければ早く昇格/昇任できますが、本人の希望に配慮した人事運用をしています。
04. 事業の強みや魅力、将来性、これから目指す先とは
「誰でも簡単に使える製品開発」が強み
ホリゾンの装置の大きな強みは自動化技術が進んでいるところです。昔は職人さんがダイヤルを合わせて製本していましたが、このような職人さんが減少している中で、「どんな方でもすぐに使える」というニーズは非常に強くなっています。
誰でも簡単にオペレーションができるよう、操作性においても使いやすさにこだわったタッチパネルを搭載しています。経験の浅いオペレーターや人手不足の中でも対応できるようなものづくりを行っていることが一番の強みです。
エンジニアもお客様に近い立場で
機械を改良してより魅力的な商品に仕上げるために、営業ともチームを組み活動しています。展示会やお客様のもとへ足を運び、市場の情報収集を積極的に行っています。エンジニアもお客様に近いところで働くことができるのが、大きな魅力のひとつですね。
印刷・製本業界の将来性とは
皆さんが想像される通り、印刷・製本市場が徐々に縮小傾向にあるのは間違いありません。ただその中でも印刷・製本需要はまだまだあり、印刷・製本の技術革新自体も年々進んでおり、今はまさに変革期にあります。そんな中で業界の課題解決に対して、当社は影響力の強い立場にあります。
業界の市場のニーズは大量生産から少量生産に移行しています。少量の生産をいかに効率よく行うかが求められる中で、ホリゾンは多品種かつ少ロット、少人化システムに対応した商品展開を昔から行っているので、ニーズに合った製品を市場に投入できています。
今後目指す先は「無人化」
ホリゾンが持つ自動化という強みをさらに突き詰めて無人化を実現したいです。無人化はまだまだ実現が難しく、故障トラブルやイレギュラーが起きた時にどうするのかといった課題が多いです。課題に対してアプローチを実施し、労働人口減少に対して貢献していきたいです。
05. 働きやすさは?有給休暇やフレックス、産休制度について
有給休暇や育休も取得しやすい
有給休暇や育休は非常に取りやすいです。女性が育休を非常に取りやすい環境であることは当然ですが、男性も育休を取得しやすい環境が整っています。私が昨年に課長として所属していた制御設計課でも、直近1年で3名の男性が育休を取得していました。
残業時間は?裁量権をもって自由に調整できる環境
課によって異なりますが、メカ設計課や制御設計課は月平均30時間程度、ソフトウェア課は月平均18時間程度となっており、20時間を切っています。
開発部では各テーマに納期があるので、休暇や残業時間は裁量権を持った設計者個人が納期に合わせてコントロールできるようになっています。
そのため、定時に帰る日もあれば、この日は遅くまで頑張るというように、各自が裁量権を持って調整できます。
06. ホリゾンで築けるキャリアパスや求める人材とは
2つのコースからキャリアパスを選択できる
キャリアパスについては2つのコースを用意しています。スペシャリストであるT(匠)コースとMG(マネジメント)コースです。どちらの人材も大切ですよね。
スペシャリストには技術力をもって開発を牽引する力が求められます。しかし、スペシャリストだけでは製品はできないので、全体の進捗確認や取りまとめを行うプロジェクトマネジメントも極めて重要です。
それぞれのコースに等級が設けられていて、それに応じて求められる能力も異なってきます。採用時も基本的には個人の希望を聞きながら、バランスよく採用していきたいですね。
また、年に1回アンケートも実施していますが、個人との面談ですり合わせを行ったうえで、コースの変更も可能です。
求める人材は即戦力や主体性がある方
キャリア採用(中途採用)については、やはり経験のある方、即戦力になってくれる方を求めていますね。できるだけ早く商品開発に携わっていただきたいです。
入社いただいたあとは、社内手順や設計基準がたくさんあるので、まずはどこかのチームにサポートとして入って、OJTで業務やノウハウを知っていってもらいます。半年から1年で開発業務をしっかりとやっていただけるよう、早い段階での開発参加を積極的に行っていきたいです。
また、ものづくりが好きで好奇心旺盛な方を求めています。ホリゾンが大切にしている4つの価値として「主体性」「誠実」「チャレンジ」「遊び心」があるのですが、その中でも「主体性」を大事にしています。
未経験やこれからエンジニアとして働かれる方も、主体的に、前向きに、自ら考えて動ける人が、早く成長している印象です。そういった方と一緒に働いていきたいです。
応募を検討されている方へメッセージ
ホリゾンはチャレンジできる環境が非常に整っています。製品開発を行う中でも、企画から販売まで幅広く関わることができます。
積極的な提案を通して、自分の意見を製品に反映させられる環境ですし、頑張れば若くても活躍でき、相応の報酬がある環境になっています。チャレンジをしてみたい方は是非応募していただければ嬉しいです。