業界トレンド
【転職エージェントが教える】転職におすすめの業界と業界研究
転職を考え始めたとき、多くの方がまず求人サイトをチェックすると思います。しかし、掲載されている数多くの求人の中から、あなたに本当に合った企業や仕事を見つけるのは簡単ではありません。
転職活動を成功に導くためには、自分に合う業界を見極める「業界研究」が欠かせません。業界ごとの特徴や将来性を知ることで、キャリアの選択肢が広がり、納得のいく転職につながります。
本記事では、今注目されているおすすめ業界と、転職活動で役立つ業界研究の方法についてわかりやすくご紹介します。
「タイズ」はメーカー専門の転職エージェントです。タイズからの転職者が最も多い企業もあり、これまで10万人以上の方の転職をサポートしてきた実績があります。豊富な知見があるので、メーカー業界への転職にご興味のある方はぜひご相談ください。
01. 転職活動でも業界研究は重要!
転職活動において、業界研究は極めて重要です。業界研究の重要性や、業界と職種の違いについて解説します。
業界研究とは?
そもそも、業界研究とはどういうものなのでしょうか。業界研究とは、特定の業界について、動向や将来性、ビジネスモデル、市場規模、競合関係、主要企業などを深く理解するために行う調査のことです。転職活動においては、希望する業界や企業を選ぶ際の重要な判断材料となります。
業界と職種の違い
業界と職種は混同されがちですが、異なる概念です。
業界とは、共通した事業内容やサービスを提供する企業の集まりのことを指します。例えば、IT業界、金融業界、製造業界などが挙げられます。
一方、職種とは、企業内で働く人が担う役割や仕事内容を指します。例えば、営業職、事務職、エンジニアなどが挙げられます。
転職成功のカギは「業界研究」にあり!
業界選びは、転職活動の成否を大きく左右する要素の一つです。
なぜなら業界によって、仕事内容や労働時間、給与水準、将来性などが異なるからです。 自分に合った業界を選ばなければ、転職後に「思っていた仕事と違った」「給与が低い」「キャリアアップが難しい」といったミスマッチが発生する可能性があります。
また、業界研究を行い業界への理解を深めておくことで、志望動機や自己PRに説得力が生まれるので、転職の成功にも繋がります。
現在の業界のトレンドや求められる人材像、自分との接点も明確にしておくと、志望動機や自己PRを作成しやすくなります。 転職活動を成功させるためには、業界研究を通じて、自分の希望や適性に合った業界を選ぶことが重要であると言えます。
02. 【最新】業界ごとの転職市場と特徴
転職で自分の希望や適性に合った業界を選ぶために、業界別の転職市場や特徴を見ていきましょう。
IT業界の転職市場
慢性的な人手不足により、転職市場は活況です。
特に、Web系エンジニアやデータサイエンティスト、AIエンジニアなど、高度な専門知識やスキルを持つ人材は、多くの企業から求められています。
近年はDX(デジタルトランスフォーメーション)の進展に伴い、企業のIT投資が拡大しており、今後もIT人材の需要は高まっていくと予想されます。
特徴
技術革新が速く、常に新しい技術やサービスが生まれている点が特徴です。
そのため、常に最新の技術を学び続ける意欲や、変化に柔軟に対応できる能力が求められます。
またIT業界は、リモートワークやフレックスタイム制など、柔軟な働き方が可能な企業も多いです。
医療・介護・福祉業界の転職市場
少子高齢化の進展に伴い需要が拡大しており、転職市場は安定しています。
特に、介護職や看護師など人材不足が深刻な職種では転職がしやすい状況です。
また近年は、医療費抑制の観点から、在宅医療や訪問介護など地域での医療・介護サービスの需要が高まっており、関連する職種の求人も増加しています。
特徴
人の命や生活に直接関わる仕事であり、高い倫理観や責任感が求められます。
仕事内容は体力的にハードな面もありますが、人の役に立っている実感を得やすく、やりがいを感じやすいという側面もあります。
そして専門性の高い職種が多く、資格を取得することでキャリアアップや収入アップを目指せる点も魅力です。
不動産業界の転職市場
景気の影響を受けやすい業界ではありますが、近年は低金利政策や都市部への人口集中などを背景に、比較的安定しています。
そのため、転職市場も堅調に推移しており、営業職や販売職などを中心に一定数の求人が見られます。
特徴
高額な商品を扱うため、営業成績次第で高収入を得られる可能性がある点が魅力です。
一方、ノルマが厳しい企業も多く、成果主義の傾向が強い点は転職前に認識しておく必要があります。
また、不動産業界は顧客とのコミュニケーションが重要な仕事であり、コミュニケーション能力や交渉力、顧客折衝スキルなどが求められます。
専門商社業界の転職市場
特定の分野に特化した専門知識やノウハウを持つ人材が求められるため、他の業界と比較して狭き門となる傾向があります。
しかしグローバルに事業を展開する商社も多く、海外での勤務経験や語学力を活かしたい人にとっては、魅力的な選択肢となり得ます。
特徴
世界中の様々な国や地域を相手にビジネスを行うため、グローバルな仕事に挑戦できる点が魅力です。
また、様々な業界の企業と取引を行うため、幅広い知識や経験を積むことができます。
さらに専門商社業界は、年功序列ではなく実力主義の企業が多く、成果次第で若いうちから責任あるポジションに就ける可能性もあります。
広告業界の転職市場
近年インターネット広告の台頭により市場規模が拡大しており、転職市場も活況です。
特に、Web広告やSNS広告、動画広告などを扱うデジタルマーケティングの知識や経験を持つ人材は、多くの企業から求められています。
特徴
常に新しいトレンドが生まれ続ける、変化の激しい業界です。
そのため常に最新の情報を収集し、新しい技術や手法を学び続ける意欲が求められます。クライアントの要望に応えるために、企画力や提案力、プレゼンテーション能力なども求められます。
インターネット業界の転職市場
IT業界と同様に慢性的な人手不足により、転職市場は非常に活況です。
特に、Webサービスやアプリの開発に携わるエンジニアやデザイナー、Webマーケターなどは、多くの企業から求められています。
ECサイトの普及やスマートフォンの普及などを背景に、今後も成長を続けることが予想されます。
特徴
技術革新が速く、常に新しい技術やサービスが生まれている点が特徴です。
そのため、常に最新の技術を学び続ける意欲や、変化に柔軟に対応できる能力が求められます。
インターネット業界はリモートワークやフレックスタイム制などの柔軟な働き方が可能な企業も多いのが特徴です。
コンサルティング業界の転職市場
企業の経営課題を解決するコンサルタントの需要が高く、転職市場は活況です。
特に、戦略コンサルタントやITコンサルタント、財務コンサルタントなど、専門性の高いコンサルタントは、多くの企業から求められています。
特徴
高いコミュニケーション能力や問題解決能力、論理的思考力などが求められる、非常に難易度の高い業界です。
コンサルティング業界は長時間労働になりがちであり、ハードワークな環境である点は、転職前に認識しておく必要があります。
金融・保険業界の転職市場
市場規模が大きく安定した業界ではありますが、近年は、FinTech(フィンテック)と呼ばれる、金融とITを融合させた新しいサービスが登場するなど、業界構造が大きく変化しています。
そのため、転職市場も従来型の金融機関からFinTech企業へと転職先が多様化しています。
特徴
顧客から預かった大切なお金を扱うため、高い倫理観や責任感が求められます。
専門知識やスキルが求められる業界であり、資格取得がキャリアアップに繋がるケースも多いです。
サービス業界の転職市場
人手不足が深刻化しており、転職市場は活況です。
特に、飲食店や小売店などアルバイトやパートから正社員を目指せる企業も多く、未経験者でも転職しやすい傾向があります。
特徴
顧客と直接接する機会が多く、コミュニケーション能力や接客スキルが求められます。
労働時間や休日などが不規則になりがちであり、体力的にハードな側面もあります。
製造・メーカー業界の転職市場
経済を支える基幹産業であり、多くの企業が存在します。そのため、幅広い選択肢の中から自分に合った企業を選ぶことができます。
近年はIoTやAIなどの技術革新が進展しており、メーカー業界でもデジタル化やグローバル化に対応できる人材が求められています。
特徴
モノづくりの醍醐味を味わえる点が魅力です。
また、メーカー業界は伝統的な大企業が多く、安定した雇用を求める人に向いています。
再生可能エネルギー・環境関連業界の転職市場
成長性が非常に高く、技術職だけでなく、営業・事務・法務・企画など多様な職種が存在します。
そのため、技術・営業職で一部ポテンシャル採用があることもあります。
特徴
太陽光・風力・地熱・バイオマスなどの発電や蓄電システム、環境コンサルティング、廃棄物リサイクル、脱炭素支援(カーボンニュートラル、ESG対応)といった事業をしています。環境・サステナビリティ分野に興味がある人や技術とビジネスの両方に関心を持てる人におすすめです。
建設・設備業界の転職市場
老朽化したインフラの改修・更新需要などにより活況が続いています。 そのため、建設技術者や施工管理技士などを中心に、多くの求人が見られます。
特徴
大規模なプロジェクトに携わることができるため、スケールの大きな仕事に挑戦したい人に向いています。
また、建設・設備業界は専門性の高い職種が多く、資格を取得することでキャリアアップや収入アップを目指せる点も魅力です。
物流・EC(eコマース)業界の転職市場
近年ECサイトの普及やグローバル化の進展に伴い、物流量が増加しており、転職市場は活況です。
特に物流センターの管理や運営を行う物流管理士や、フォークリフトの運転技能を持つ人材は、多くの企業から求められています。
特徴
日本の経済活動を支える重要な役割を担っており、社会貢献性の高い仕事に就きたい人に向いています。
体力仕事のイメージが強いですが、近年は自動倉庫の導入などにより、働き方改革が進んでいる企業も増えています。
03. 転職におすすめ!人気の業界
転職先として人気が高い業界を5つ挙げました。それぞれの業界の人気の理由や向いている人を解説します。
IT業界
DX(デジタル・トランスフォーメーション)推進により企業のIT投資が加速しています。
また、AIやクラウド、SaaSなど新技術の需要が急拡大している業界です。働き方が柔軟でリモートやフレックスが多いことや、年収水準が高い企業が多いことも人気の理由です。
向いているのは、変化を楽しめる人や論理的思考が得意な人、学ぶ意欲のある人です。
医療・介護・福祉業界
社会貢献性の高さや安定した需要が魅力です。高齢化社会が進行中で、今後ますますニーズが拡大していくと予想されます。
また医療DXや在宅医療など、ITとの融合も増えてきているので、ITに関わる仕事がしたい方はIT業界のみでなく医療・介護・福祉業界で働く選択肢もあります。
向いているのは、人の役に立つことにやりがいを感じる人、安定志向の人です。
再生可能エネルギー・環境関連業界
カーボンニュートラル(脱炭素)社会の実現に向けて国の補助金や政策支援も多く、成長が期待されている業界です。社会貢献性が高いのも魅力と言えます。
向いているのは、サステナビリティに興味がある人や新しいことに挑戦したい人です。
物流・EC(eコマース)業界
コロナ以降、EC市場が継続拡大しており、ラストワンマイル(最終配達)の効率化や自動化が進行しています。また、物流×ITの新サービスも増えています。
向いているのは、オペレーションや仕組みづくりが得意な人、実行力のある人です。
金融・保険業界
キャッシュレス化、個人投資(NISA・iDeCo)など金融サービスが多様化しています。銀行や保険会社もデジタルシフトしてきており、旧来の金融業界とは異なるスピード感と自由な文化が人気の理由です。
向いているのは、数字に強い人や金融×ITの知識を活かしたい人です。
04. 転職する業界の選び方|おすすめポイント5選
上記で挙げた人気のある業界のほか、業界選びのおすすめのポイントを3点解説します。業界選びのご参考になさってください。
成長している業界
大きく成長拡大しているのは、IT業界やインターネット業界です。需要に対しての人材が不足しているので、未経験でも、プログラミングなどのスキルを身につけることで転職が成功しやすい業界です。
離職率が低い業界
企業によって離職率は異なりますが、業界全体としての離職率をチェックしておくことで、安定して仕事を続けられる業界なのかを判断することができます。
離職率が低い業界としては、複合サービス業(郵便局など)<離職率7.8%>、鉱業・採石・砂利採取業<9.2%>、製造業<9.7%>が挙げられます。
歴史が長い業界
長い歴史がある業界は、マニュアルが整備されていたり福利厚生が充実していたりと、働く環境が整っていることが多いです。長い歴史がある分、ノウハウと社会的信頼があるので安定していると言えます。
歴史が長い業界としては、金融業界、鉄道・運輸業界、製造・メーカー業界、建設・不動産業界が挙げられます。
05. 未経験からチャレンジしやすい職種
ここでは、未経験からでもチャレンジしやすい職種を解説します。
営業職(法人・個人問わず)
コミュニケーション能力や人柄が重視されやすく、異業種での接客や販売の経験も活かせます。
未経験歓迎の求人が多い業界として、広告業界、不動産業界、金融・保険業界、IT業界が挙げられます。
事務職
ExcelやWordといったPC操作ができればチャレンジしやすい職種です。未経験でも、他の職種で培った事務処理能力や正確性を活かすことができます。
事務職には一般事務や営業事務、総務などさまざまな職があります。
IT関連職
サポートエンジニアやヘルプデスクなど、プログラミング未経験でも始められるIT職もあります。スクールやオンライン講座でプログラミングスキルを身につけることで、エンジニアとしてのステップアップも可能です。
06. 転職を成功させるポイントと注意点|業界選び
業界の選び方や希望の業界に転職するコツ、注意点について解説します。業界選びに悩んでいる方はぜひご参考になさってください。
転職する業界の選び方
転職する業界を選ぶ際には、以下の5つのポイントを踏まえるとミスマッチを防ぐことができます。
市場規模と将来性
安定している、もしくは今後伸びる業界を選ぶことで、長期的に安定したキャリアを築くことができます。市場規模は伸びているか、社会的にニーズが高いか、技術革新が活発かをチェックしましょう。
関心がある・価値観が合っている
関心がある業界や自分に価値観が合っている業界を選ぶことで、日々の仕事に対するモチベーションを維持しやすくなります。自分がどんな仕事にやりがいを感じるか、成果主義と安定志向のどちらが自分に合うかをチェックすると良いでしょう。
スキルや経験が活かせる
これまでの職種で得たスキルや経験が活かせる業界を選ぶことで、面接の際にもアピールできます。
働き方や社風、給与水準
同じ職種でも、業界によって働き方や社風は大きく異なります。例えばコンサル・広告業界はスピード感があり長時間労働がある反面、成長機会が多く、メーカー業界は創業して長い企業が多く安定性があり、落ち着いた社風の企業が多いです。
ワークライフバランスを重視する場合は、労働時間や休日なども考慮しましょう。
給与水準も業界によって異なるので、希望の給与が得られる業界か確認しましょう。
希望の業界に転職するためのポイント
転職したい業界が決まったら、以下のポイントを押さえて転職活動の準備を進めましょう!
目的を明確にする
転職活動では、まず「なぜ転職したいのか」「どんな仕事がしたいのか」「どんなキャリアを築きたいのか」など、転職の目的を明確にすることが重要です。目的が転職活動の軸となるので、それが叶えられる業界や企業を選びましょう。
自己分析で強みと適性を理解する
自分の強みや弱み、経験やスキル、価値観などを分析し、自己理解を深めましょう。
業界研究・企業研究をする
志望する業界の市場規模や将来性、業界のトレンドや求める人物像を確認しましょう。そして志望企業の特徴も把握し理解しておくことが重要です。ビジネスモデルや社風、待遇なども確認しましょう。
業界研究・企業研究を確実に行うことで、説得力のある志望動機や自己PRを準備することができます。
転職活動の注意点|業界選び
業界選びに関連して、よくあるケースをまとめました。面接で伝えるべきポイントについてもご紹介します。
前職と同じ業界に戻りたいとき
現職からの転職で、前職と同じ業界に戻りたい場合は、なぜ前職から現職に転職したのか、前職と同じ業界に転職したい理由を明確に説明できるように準備しておきましょう。前職で積んだ経験や活かせることをアピールすることが大切です。
前職の経験を活かせる企業を選ぶことも重要です。
同じ職種で異なる業界の選考を受けたいとき
同じ職種で異なる業界の選考を受けたい場合は、それぞれの業界の知識を深めておく必要があります。
なぜその業界を選んだのかを明確に説明できるように準備しておきましょう。
07. おすすめの業界研究の方法
おすすめの業界研究の方法として、自分で行う方法と転職エージェントを利用する方法の2つをご紹介します。
業界研究のやり方
どうやって業界研究をすれば良いか悩んでいる方もおられるかもしれません。ここでは業界研究のやり方を解説します!
業界地図や業界白書、経済誌をチェックする
業界地図や業界白書、経済誌などで、業界全体の動向や主要企業の情報を収集しましょう。
転職フェアや展示会の活用
転職フェアや展示会に参加することで、企業の採用担当者から直接話を聞くことができます。
転職サイトやエージェントでの情報収集
転職サイトや転職エージェントのサイトでは、業界や企業の情報を掲載しています。 また、転職エージェントに相談することで、自分に合った業界や企業を紹介してもらうことができます。
転職エージェントの利用がおすすめ!
転職エージェントには転職市場の最新動向の情報が集まっているので、自身の職種が転職先の業界で需要があるのかなど、市場価値を教えてもらうことができます。
転職エージェント「タイズ」はメーカー特化型の転職エージェントなので、他のエージェント以上に、より詳しい情報をお伝えすることができます。
以下でタイズの強みをご紹介します。
【強み①】
パナソニックやクボタ、オムロンなどの大手メーカーからベストエージェント賞を受賞したり、クボタや村田製作所などへの転職支援実績No.1(*1)という実績が多数。メーカーへの転職を目指す方におすすめ。
【強み②】
2005年に創業以来、大手メーカーを中心に太いパイプを築いているため、タイズだけの独占求人もあり。WEBサイト上では見られない非公開求人(*2)も含めて、求人を紹介。
【強み③】
企業・求職者の両方から丁寧にヒアリングをすることで、マッチ度の高い求人紹介を実施。入社後のギャップも少なく、長期的に働ける職場を見つけやすい。
*1. 2023年度 中途採用シェア 弊社調べ *2. 応募が殺到する好条件求人や、企業の戦略に関わる重要ポジションの求人は、非公開求人となっていることが多いです。
ご自身の市場価値が知りたい方、メーカーに転職したい方はぜひご相談ください。