業界トレンド
SESからの転職は難しい?|成功のポイント、おすすめの転職先
「SESの仕事がつらくて転職したいけど、どのように転職活動したらいいか分からない」
「SESからどこへ転職するのがおすすめなのか分からない」
このような悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか。
そこで今回はSESの転職について徹底的に解説します。SESから転職を考えている方は参考にしてください。
―目次―
1.SESとは?仕事内容や平均年収、将来性を解説
2.SESから転職できないのは本当?
3.SESから転職できない理由5選
4.SESからの転職に多い転職理由
5.SESエンジニアで転職できる人の5つの特徴
6.SESエンジニアで転職できない人の特徴
7.SESから転職できない失敗パターン
8.SESから転職を成功させる王道のキャリアプラン
9.SESから転職をするためのステップ
10.SESからのおすすめ転職先は?
11.SESからの転職難易度は?転職先別に解説!
12.【状況別】SESからの転職を成功させる方法
13.【転職先別】SESからの転職を成功させる方法
14.SES転職に関するQ&A
SESとは?仕事内容や平均年収、将来性を解説
SESはシステムエンジニアリングサービスの略で、IT業界で広く知られている働き方です。
しかし、具体的な仕事内容や将来性、転職する際のポイントなどが不透明に感じられる方も多いのではないでしょうか。ここでは、SESの基本的な仕事内容や平均年収、SESの将来性について解説していきます。
SESに転職を考えている方や「現在、SESで働いているけど、将来性があるかどうか知りたい」といった方はぜひご覧ください。
SESの仕事内容
SESとはSystem Engineering Serviceの頭文字をとった略称です。
主な仕事内容は、企業やクライアントに派遣され、IT技術者としてプロジェクトをサポートすることです。SESエンジニアは、クライアントの要求に応じて様々なプロジェクトに参加し、その都度異なる業務を担当するのが特徴と言えるでしょう。
主な業務内容は以下の通りです。
- クライアントの要求に基づいたソフトウェアの開発やシステム改修などのプログラミング業務
- システムが正常に稼働するよう監視し、トラブルが発生した際に対応するシステム運用業務
- 既存システムの維持管理やユーザーサポートを行う保守・サポート業務
- プロジェクトの進行を管理し、クライアントの要求に対応するプロジェクト管理業務
SESはクライアント先に常駐することが多く、1つの企業に長期間所属するのではなく、プロジェクトごとに異なる職場で働くこととなります。
経験できるプロジェクトが多岐にわたり、技術的なスキルを幅広く習得できる一方、安定した業務環境を得にくいと感じる方も少なくありません。
SESの平均年収は?
SESの平均年収は約380万円といわれています。国税庁の令和5年分 民間給与実態統計調査によると日本の平均年収は460万円なので、SESの年収は平均年収に比べると低いと言えるでしょう。
その大きな要因として「多重下請け構造」があります。
引用:多重下請け構造であえいでいるエンジニアが知っておきたいIT業界の仕組み
多重下請け構造とは、図のような複数の中間業者(下請け業者)に仕事を順次外注していく構造を指します。この場合、元請け企業が仕事を最初に受け、実際の業務は一次下請け、二次下請け、三次下請け……といった形で、最終的には実作業を行う企業まで多段階で仕事が流れていきます。
多重下請け構造の問題点としては、利益が一次下請け、二次下請け、三次下請けとなるにつれて、お金が中抜きされ、末端で作業している方達には十分な報酬が支払われない点です。
このような多重下請け構造から抜け出すためには転職やキャリアアップが重要となってきます。
SESの将来性
SESエンジニアは様々なプロジェクトに柔軟に対応できるため、特に中小企業や一時的な人材不足を補いたい企業にとっては引き続き重要な存在であり続けるでしょう。
特にDX(デジタルトランスフォーメーション)やAI技術の発展に伴い、SESエンジニアの需要は日々高まっています。
しかし、クライアントごとに仕事が変わることから、プロジェクトの終了とともに契約が終了し、次の仕事を見つけるまでの間の不安定さが生じる可能性があります。
そのため、年収を上げていきたいのであれば、SESの業務をこなす上でスキルを身に着けつつも、転職やキャリアアップを狙う必要があると言えるでしょう。
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SESから転職できないのは本当?
SESの転職を調べると、「SESから転職するのは難しい」といったことをよく目にするのではないでしょうか。たしかにSESで働くエンジニアの中には、転職が難しいと感じる人も少なくありません。
その理由としては、「クライアント先常駐の働き方や、プロジェクトの性質によってスキルが十分に評価されにくいこと」やSESの仕事環境、キャリアパスの不透明さなど多岐にわたります。
ここでは、SESから転職が難しいと言われる具体的な理由を解説します。
クライアント先常駐が多く評価されにくい
SESで働くエンジニアの多くは、クライアント先に常駐して仕事をします。
クライアント先での働き方は、SES企業に所属しているにもかかわらず、クライアントの指示を受けて働くため、自分の成果がどの程度評価されているのかが見えにくいです。
これが転職時に、採用担当者に具体的な実績を伝えにくくする要因となっています。
例えば、「クライアントの評価が曖昧なため、SES企業内での評価も不明確」、「個人のスキルや貢献が、チームの成果として扱われる」、「プロジェクトの詳細を守秘義務のために話せない」このようなケースが考えられます。
プロジェクトが短期的で専門性が身につかない
SESの仕事は、短期間で異なるプロジェクトに配属されることが多いため、特定の分野での専門性が深まりにくい傾向があります。
また、プロジェクトごとに求められる技術や役割が異なるため、幅広い経験を積むことはできますが、深い専門知識や技術力を身につける機会が限られてしまう場合があります。
忙しい現場だと自己成長する時間がなく、最新の技術を勉強できないといったケースも考えられます。
上流工程の経験が少ない
SESは業務形態や多重下請けといった構造上、開発や運用といった下流工程に携わることが多く、上流工程(要件定義や設計など)に関わる機会が少ないです。
そのため、上流工程の経験が少ないことから、転職市場で低評価を下される要因になってしまう場合があります。
一方で上流工程の経験が豊富なエンジニアは、システム全体を見渡せる視点や、クライアントとのコミュニケーション能力が高く評価されます。
「要件定義や設計の経験を積みたい」、「リーダーシップを発揮した仕事をしたい」、「クライアントとの折衝や調整の経験を積みたい」といった方はSESからの転職を考える必要があるでしょう。
キャリアパスが不透明
SESの仕事では、明確なキャリアパスが描きにくいというデメリットがあります。
多くのSES企業は、特定の技術やポジションに特化するのではなく、クライアント先のプロジェクトに応じて業務を行います。
そのため、自分のキャリアパスが不透明になってしまい、将来に不安を覚える方も多いです。さらに、キャリアパスが不透明なことから、転職時に自分のキャリアをどうアピールすべきか迷う要因となることも考えられます。
転職を成功させるためには、自分自身でキャリアプランを設計し、将来的にどのような分野で活躍したいかを明確にすることが重要と言えるでしょう。
企業側の評価が不安定
SESでは、クライアント先での仕事がメインとなるため、「所属する企業内での評価が安定しにくい」といったデメリットがあります。
常駐先での仕事ぶりが見えにくいため、SES企業側が適切に評価しにくく、それが給与や昇進に影響を与えることがあります。
また、企業によっては、「SESの経験が社内での開発や他業種への転職にどう活かせるかを理解していない」といったところもありますので、転職時のアピールがしにくいといったケースも考えられます。
このような問題を解決するためには、自分の成果やスキルを定期的に記録し、転職時に適切に評価されるように準備しておく必要があるでしょう。
SESから転職できない理由5選
SESがなぜ、転職しにくいと言われるのか、その理由を紹介しましたが、SESから転職できない理由についても深堀りしてみましょう。
SESは多重下請け構造の問題や業務形態の問題から、以下のような問題が考えられます。
- 経験がプロジェクトごとに分散している
- スキル不足
- 職場の安定性に対する不安から転職に集中できない
- マネジメント経験が不足している
- 自己アピールがしにくい
ここでは、具体的にどのような理由でSESエンジニアが転職しにくいのか、上記5つの理由に絞って解説していきます。
経験がプロジェクトごとに分散している
SESでは、異なるクライアント先で多くのプロジェクトに関わることが一般的です。そのため、一つ一つの経験が浅くなりがちで、特定の技術や分野での専門性が不足してしまうことがあります。
そのため、転職時に「どの分野が得意なのか」と質問された際に、明確な回答ができないこともあるでしょう。
また、複数のプロジェクトを経験すること自体は良いが、一つ一つのスキルが転職先が求めるレベルに達していないといった問題も考えられます。
このような状況を解消するためには、自分が強みとして発揮できる技術や経験を伸ばしていく必要があるでしょう。
スキル不足
SESでの仕事は、プロジェクトに応じたスキルが求められるため、幅広い技術に触れる機会があります。しかし、深い専門知識や最新技術への習熟が不足してしまうことも少なくありません。
前見出しで紹介した理由の他にも、出先の企業の正社員でないため、「重要なポジションを任せてくれない」といった部分から、スキル不足になるパターンもあります。
その他にも、「最新のプログラミング言語や技術トレンドに追いつけていない」、「深く学ぶ時間がないため、浅い知識やスキルで止まってしまう」といった問題もありますので、様々な背景からスキル不足に陥ってしまう可能性があります。
そのため、自己学習や資格取得を通じて、転職市場で求められるスキルを補完していくことが重要と言えるでしょう。
職場の安定性に対する不安から転職に集中できない
SESエンジニアはクライアント先を転々とする働き方になるため、職場の安定性に対する不安から、転職活動に集中できないケースがあります。
SESでは、クライアント先常駐の仕事が中心となり、次のプロジェクトが決まっていないと収入や仕事が途切れる可能性があります。
このような不安定な状況にいると、転職活動に十分な時間やエネルギーを割けないことが多く、結果として転職に悪影響を与えてしまう場合もあるでしょう。
そのため、SESから転職を考えている方は計画的に転職活動を進め、転職先の選択肢を広げることが重要と言えるでしょう。
マネジメント経験が不足している
SESでは、エンジニアとしての業務が中心となり、プロジェクトマネジメントやチームリーダーの経験が不足しがちです。
転職時に高年収のものとなると、管理職やリーダー経験のある人材を求めることが多く、そのためマネジメントスキルの不足が、転職を妨げる要因となってしまいます。
SESとして働いてたとしても、機会があるのであれば、社内で積極的にプロジェクトマネジメントに関わる機会を増やすことや、マネジメントスキルを学ぶための講座や研修に参加することが転職に有利と言えるでしょう。
自己アピールがしにくい
SESでの仕事は、クライアント先での作業が多く、個人の成果が会社に反映されにくいため、転職時に自分の実績や強みをアピールしにくいと感じることがあります。
また、複数のプロジェクトに関わるため、どの経験を強調すべきか迷うことも少なくありません。
このような「自己アピールしにくい」といった問題を解決するためには、プロジェクトごとに具体的な役割や成果を整理し、自己PRポイントをしっかりと明確にすることが大切です。
また、転職時には具体的な数値や実績を示すことで、採用担当者に自己アピールを効果的に行うことができます。
SESからの転職に多い転職理由
SESで働くエンジニアが転職を考える理由は様々ですが、代表的なものは以下になります。
- キャリアの安定性を求めて
- スキルアップの機会を求めて
- 自社開発に挑戦したい
- マネジメント経験を積みたい
- 労働環境の改善を求めて
SESからの転職理由としては前向きなものもあれば、後ろ向きなものもあります。ここでは、SESからの転職においてよく見られる理由について解説します。
キャリアの安定性を求めて
SESのエンジニアは、クライアント先に常駐して働くことが多く、プロジェクトの終了や契約の終了と共に、次の仕事が見つかるかどうかという不安を抱えることが多いです。
特に短期間で複数のプロジェクトに関わるといった場合もあり、仕事の安定性について不安に感じる方も多いでしょう。
このような不安定さから脱却し、より長期的なキャリアを築きたいと考え、転職を決意するといったケースが多く見られます。
その他にも「常駐先の環境が変わることが多く、働く場所や仲間が一定しない」、「将来的なキャリアパスが見えにくいため、不安を感じる」といったものもあり、様々な要因からキャリアが安定していないことが伺えます。
そのため、キャリアの安定性を求めている方は、安定した自社開発や社内SEなどの職場への転職を希望する方が多い傾向にあります。
スキルアップの機会を求めて
SESの仕事では、多くの異なるプロジェクトに携わる機会がありますが、その反面、深い専門性を身に付ける時間が取れないことがあります。
特に、同じ技術に継続して取り組むことが少ないため、特定の分野でのスキルを磨くことが難しいと感じるエンジニアが多いです。
より専門的なスキルや新しい技術にチャレンジしたいという希望から、転職を検討するケースが増えています。
このようなスキルアップの悩みをお持ちの方は、自社開発の企業や新しい技術にチャレンジできる環境を求めて転職する傾向にあります。
自社開発に挑戦したい
SESではクライアントの指示に従ってシステムを開発することが多く、自分で企画・設計から関わる機会が少ないのが現状です。
エンジニアの中には自社開発のプロジェクトに関わり、自らシステムを構築し、運用まで担当することに魅力を感じる方もいらっしゃいます。
そのため、よりクリエイティブな開発業務に携わりたいという理由で、転職を希望することがよくあります。
マネジメント経験を積みたい
SESでは、技術的な業務に専念する機会は多いものの、プロジェクトマネジメントやチームリーダーとしての経験を積む機会が限られている場合があります。
より大きな責任を持ち、チームを率いる立場でキャリアを積んでいきたいという希望から、マネジメント経験を積める職場を求めて転職するケースも増えています。
また、マネジメントができるようになると、管理職のポジションに就くため、収入の上昇が期待できます。
そのため、プログラミング以外の仕事をしたい方や収入をアップしたい方は「マネジメント経験を積みたい」といった理由で転職される方が多くいらっしゃいます。
労働環境の改善を求めて
SESの働き方では、クライアント先常駐が多く、長時間労働や、クライアントのペースに合わせた作業を強いられることがよくあります。
そのため、ワークライフバランスが取りづらく、ストレスを感じるエンジニアも多いです。また「常駐先が遠方になる場合、通勤時間が長くなること」や「休暇が取りづらく、プライベートな時間が確保しにくい」といったケースもあります。
このようにSESでは労働環境がよくないと考えて、労働環境の改善を求めて、転職を考える方も多いです。
労働環境の改善を求める方は、福利厚生が充実し、柔軟な働き方ができる企業を選ぶ傾向があります。
SESエンジニアで転職できる人の5つの特徴
SESエンジニアが転職を成功させるためには、いくつかのポイントがあります。
特にエンジニアとしてのスキルだけでなく、自己PRやコミュニケーション能力など、幅広い面での対応力が求められます。
ここでは、転職がうまくいくSESエンジニアに共通する特徴を詳しく解説していきます。
1.資格を保有している
資格を持っていることは、SESエンジニアの転職活動において大きな武器となります。
資格は、特定の技術や知識に対しての客観的な証明となり、採用担当者にとっても信頼できる指標です。例えば「基本情報技術者」や「応用情報技術者」などのIT系資格を持っていると、転職活動において有利に働くでしょう。
SESでは務めている出先企業が何回も変わってしまい、スキル不足となってしまうデメリットがありました。
しかし資格を保有していれば、スキルを出先企業での評価ではなく、客観的に判断可能となってきますので、SESから転職を考えている方は積極的に資格取得を目指しましょう。
2.幅広い技術に対応できる
SESエンジニアは、さまざまなプロジェクトに携わることが多いため、幅広い技術に対応できるスキルが求められます。
複数の言語やフレームワークを習得していることで、転職先での選択肢が広がり、転職の成功率が高まります。また、現場ごとに異なる技術スタックに対応できる柔軟性も重要です。
広く浅くなってしまう場合もありますが、転職時のアピールとして、「転職先企業の多様なニーズに応えられる」、「新しい技術にもすぐに適応できる柔軟性をアピール」という部分は大きな武器となるでしょう。
技術力を高めるためには、常に学び続ける姿勢が大切です。新しい技術やツールに触れ、自己成長を意識する必要があります。
3.コミュニケーション能力がある
SESからどの業種に転職するとしても必須な能力がコミュニケーション能力です。SESの仕事では、クライアント先での常駐や他のエンジニアとのチームワークが必要不可欠です。
プロジェクトを円滑に進めるためには、相手の要望を的確に理解し、スムーズなやり取りができる能力が求められます。
このようにSESの現場で培ったコミュニケーション能力を転職時のアピールポイントとするのも良いでしょう。
4.自己PRが上手い
転職活動においては、技術力や経験があるだけでは十分ではありません。自分の強みや成果を的確にアピールできる自己PRのスキルも求められます。
これにより、採用担当者に「この人なら即戦力になる」と思ってもらえるかどうか重要と言えるでしょう。
特にSESエンジニアはさまざまなプロジェクトに携わってきた経験をしっかりと伝えることが重要です。
おすすめの自己PRの仕方は以下の通りです。
- 過去の経験や成果を具体的に説明し、自分の強みを明確に伝える
- 面接での質問に対して、論理的かつポジティブに答える
- 自分の技術だけでなく、コミュニケーション能力やチームワークなどのソフトスキルもアピール
自己PRは面接の成否を左右する重要な要素です。過去の成功体験を整理し、うまく伝えられるように準備しておきましょう。
自分のアピールポイントがどこなのかわからないという方も多くいらっしゃると思います。タイズはメーカーに特化した転職支援を行っています。アピールポイントの整理などもできますので、メーカーへの転職が気になるという方は、ぜひご相談ください。
5.ビジネス視点を持っている
技術的なスキルだけでなく、ビジネス視点を持っていることも転職において大きな強みとなります。
「クライアントの業務やビジネスの流れを理解し、的確なアンサーを提供する」、「ビジネス全体を俯瞰してプロジェクトを進める」このような行動ができるようになると、上流工程への転職やマネジメントへの転職への道が開ける可能性があります。
ビジネス視点を持つことは、SESエンジニアが転職先で成功するための大きなポイントです。技術だけでなく、ビジネス全体の視野を広げる努力を怠らないようにしましょう。
SESエンジニアで転職できない人の特徴
SESエンジニアとしてのキャリアを歩む中で、転職に失敗しやすい人には共通の特徴があります。
さまざまな特徴がありますが、代表的なものは以下の通りです。
- 自己成長に対する意欲が低い
- コミュニケーション能力が低い
- 狭い技術スキルに頼りすぎている
- プロジェクト経験が乏しい
- 視野が狭い
転職を成功させるためには、技術力だけでなく、柔軟な考え方や成長意欲が重要です。ここでは、転職ができない人の特徴を具体的に解説していきます。
自己成長に対する意欲が低い
自己成長への意欲が低いエンジニアは、転職市場で評価されにくいです。IT業界は急速に進化しており、新しい技術を学び続ける姿勢が求められます。
しかし、自己学習や新しい技術に興味を持たない人は、企業から見て「成長が見込めない」と判断されがちです。
自己成長に対する意欲が低い場合の転職時のデメリットは以下の通りです。
- 技術の進歩に遅れ、時代遅れのスキルしか持っていないと判断される
- プロジェクトで新しい技術を取り入れる際に、対応できないと見なされる
転職市場では、常に新しいことを学び、自分を磨き続ける姿勢が重要です。自己成長への意欲を持ち続けることが、転職を成功させる鍵と言えるでしょう。
コミュニケーション能力が低い
SESエンジニアに限らず仕事をするには、技術力だけではなく、クライアントやチームメンバーとの円滑なコミュニケーションが非常に重要です。
コミュニケーション能力が低いと、プロジェクトでのチームワークがうまく機能せず、結果としてプロジェクトの進行に悪影響を与えてしまう可能性があります。
また、転職活動においても、自分の経験や強みをうまく伝えられないと、選考を通過するのが難しくなります。
コミュニケーション能力をすぐに身に着けるというのは難しいですが、「普段から相手が何を聞いているのかしっかり把握する」、「自分の言いたいことばかり言わない」といった些細なことから、行動にうつしてみましょう。
狭い技術スキルに頼りすぎている
特定の技術に依存しすぎているSESエンジニアは、転職先の選択肢が狭まる可能性があります。
IT業界では、複数の言語やツールを駆使できる人材が重宝されますが、1つの技術にしか対応できないと、それが過去の技術となった際に対応できなくなる恐れがあるからです。
企業は、柔軟に自社が使用している技術に対応できるエンジニアを求めるため、特定の技術に依存しているだけでは評価されにくいと言えるでしょう。
SESから転職を考えるのであれば、新しい技術の勉強を怠らないのはもちろんですが、新しい会社に入った際に柔軟に自分の知らない技術に対応する適応力が必要となってきます。
プロジェクト経験が乏しい
SESエンジニアとして転職を考える際、プロジェクト経験の豊富さは大きな強みとなりますが、経験が乏しいと採用担当者からの評価が低くなりがちです。
特に、短期間でのプロジェクトが多い場合や、単純な作業ばかりに従事していた場合、企業側から「即戦力として期待できない」と判断されることがあります。
SESとして働く上で経験が乏しいとなるのはどうしようもないですが、少しでも現状を打破する方法として、「多くのプロジェクトに関われるように提案する」、「自身で新しい技術の勉強をしてアウトプットする」、「資格を取得する」といったものがあります。
視野が狭い
SESエンジニアとして働いていると、技術に集中するあまり、ビジネス全体の視点を持つことを忘れてしまうことがあります。
しかし、企業が求めるのは技術だけでなく、ビジネスの課題を理解し、それを解決できる力です。視野が狭く、技術面だけに特化してしまうと、クライアントのニーズに応えられずに転職の際も不利になる可能性があります。
SESから転職できない失敗パターン
SESエンジニアが転職を考える際、いくつかの失敗パターンにはまってしまい、転職に失敗してしまうケースがあります。
転職における失敗パターンは何も特別なものばかりではありません。多くの人が失敗してしまう代表的な失敗パターンを回避するだけでも転職の成功確率は大きく上昇します。
代表的なSESから転職できない失敗パターン
- スキルアップを怠り市場価値が低下
- 現職への不満だけで転職を急いでしまう
- 特定の技術に依存しすぎたキャリア設計
- 転職準備不足で面接対策が不十分
ここでは、よく見られる失敗パターンを解説し、どのように回避すべきかを解説します。
スキルアップを怠り市場価値が低下
SESの仕事に忙殺されていると、自分のスキルアップに時間を割くことが難しいと感じることもあるでしょう。しかし、IT業界は常に進化しており、新しい技術やツールの習得が求められます。
スキルアップを怠ってしまうと、次第に市場での価値が低下し、転職先の選択肢が限られてしまう可能性があります。
たとえば、長期間同じ技術に頼って仕事を続けていると、その技術が廃れてしまったときに対応できなくなり、転職市場で「時代遅れ」と見なされることがあります。また、新しい技術やスキルを積極的に学んでいるエンジニアと比較され、評価が下がることも少なくありません。
このような事態を避けるためには、日々の業務に加えて、自己学習の時間を確保することが重要です。資格取得やオンラインコース、最新技術のキャッチアップを通じて、自分の市場価値を常に高めていく努力が必要です。
現職への不満だけで転職を急いでしまう
現職の環境や条件に不満を感じ、早く転職を決意する人も少なくありませんが、転職を急ぎすぎることは失敗の原因となることがあります。
特に、冷静に次のキャリアを考えずに不満だけを理由に転職を決めてしまうと、かえって新しい職場でも同じ問題に直面する可能性があるからです。
現職への不満を感じることは珍しくはありませんが、その不満をどのように解決するかが重要です。たとえば、転職先でどのようなスキルやキャリアを築きたいのか、長期的な視点で考えることが大切です。
単に環境を変えたいという理由だけでは、転職後のキャリアが不安定になる可能性も高く、次の職場でも同様の問題に悩まされるかもしれません。
したがって、転職を考える際は現職の不満を冷静に分析し、自分が本当は何を求めているのかを明確にすることが重要といえるでしょう。
特定の技術に依存しすぎたキャリア設計
SESエンジニアとして長期間特定の技術に依存して働いていると、その技術が転職市場で通用しなくなったときに、次のステップが難しくなることがあります。
技術の変遷は激しく、業界全体で求められるスキルも常に変わっていきます。そのため、ひとつの技術だけに依存するのではなく、複数のスキルを持つ「マルチスキル」のエンジニアを目指すことが、安定したキャリア設計に繋がります。
新しい技術に挑戦し続ける姿勢は、転職市場での価値を高めるだけでなく、キャリアの柔軟性も増すため、将来的にも大きなメリットとなります。
そのため、特定の技術にこだわらず、業界全体の動向を常に注視し、必要に応じて新しいスキルを習得することが大切です。
転職準備不足で面接対策が不十分
転職活動を始める際、準備不足や面接対策の不十分さが失敗の原因となることがあります。
面接は、自分のスキルや経験をアピールする場であり、そこでのパフォーマンスが採用を左右する重要な要素です。しかし、準備不足のまま面接に臨むと、せっかくのチャンスを逃してしまうことがあります。
たとえば、自分の強みや実績を明確に伝えられなかったり、企業が求めるスキルや業務内容について事前に調べていなかった場合、面接官に対して「準備不足」と思われてしまいます。
また、転職理由や将来のキャリアビジョンをしっかりと説明できないと、企業側に対して「この人は本当にこの職場で活躍できるのか」という不安を抱かせることもあります。
面接対策を怠らないためには、事前に自己分析をしっかり行い、自分のスキルや経験をどうアピールするかを考えておくことが必要です。また、転職先企業の情報収集を徹底し、企業が求める人物像に合致することをアピールすることで、面接での評価を高めることができます。
SESから転職を成功させる王道のキャリアプラン
SESエンジニアから転職を成功させるためには、しっかり計画をねると成功確率が高まります。
SESの経験を活かしつつ、ステップごとにどのようなキャリアプランとなるのかを紹介します。
【1年目】現場経験を積みながら幅広い技術に挑戦
SESエンジニアとしての1年目は、現場での実践的な経験を積むことが重要です。
クライアント先での業務は、多岐にわたる技術に触れるチャンスがあります。この期間は、単に与えられた業務をこなすだけでなく、以下の点を意識して働くことが大切です。
- 複数のプログラミング言語やツールに挑戦する
- チームでのコミュニケーション力を向上させる
- 問題解決能力を養うために自主的に課題に取り組む
【2年目】専門スキルの深掘りと資格取得
2年目には、自分が得意とする技術や業務を特定し、専門性を深める必要があります。
幅広い経験を積んだ1年目の知識を基に、特定分野のエキスパートを目指すことで、市場価値を一気に高めることができます。この段階では、次のようなアプローチをするとよいでしょう。
- 自分の得意分野(例:フロントエンド開発、クラウド技術など)を見極め、深掘りする
- 業界で認められる資格を取得し、スキルを客観的に証明する
- チームのリーダーとしてプロジェクトの進行をサポートする経験を積む
【3年目】自社開発企業や大手企業への転職を目指す
SESエンジニアとしての3年目は、次のステップとして自社開発企業や大手企業への転職を目指してみましょう。
このタイミングで、1年目・2年目で培ったスキルや経験を武器に、新しいキャリアのスタートをきるといった方も多くいらっしゃいます。
特に自社開発企業では、SESと異なる働き方を経験できるため、以下の要素が魅力となります。
- 自社プロダクトに携わり、長期的な視点で開発を進める
- プロジェクトの上流工程に関与し、企画や設計に携わる機会を得る
- チームリーダーやマネージャーとして、マネジメント経験を積む
SESから転職をするためのステップ
SESから転職を成功させるには、段階を踏んだ計画的なアプローチが大切です。
急に転職を決めるのではなく、まず自分の強みや市場での価値をしっかりと見極め、それを武器に新たなキャリアを切り開く必要があります。ここでは、SESからの転職に向けた具体的なステップをご紹介します。
自分のスキルを棚卸して強みを明確にする
SESとして積み上げてきた経験やスキルを棚卸すると、自分の強みを明確にすることができます。
転職活動を始める前に、これまで携わってきたプロジェクトや身につけた技術、業務での役割を振り返ってみましょう。
ポイントとしては、次のような視点で自己分析を行うことが効果的です。
- どのような技術分野で経験が豊富か
- チームやクライアントとどのようなコミュニケーションをとってきたか
- 解決してきた問題や自分が主導した成果
このようにスキルの棚卸をおこなうと、思いもよらぬ自分の強みを発見することもあります。
資格取得やスキルアップで市場価値を高める
転職を成功させるためには、今の自分のスキルに加えて、市場価値をさらに高めるための努力が必要です。
特に、SESから自社開発や大手企業への転職を目指す場合、より専門的なスキルや資格を持っていることが有利に働きます。
資格取得やスキルアップの具体例としては以下のようなものがあります。
- AWS認定資格や情報処理技術者資格といったIT業界で認知度の高い資格をとる
- 新しいプログラミング言語を学ぶ
- リーダーシップやマネジメントスキルを習得する
転職先の選定ポイントと自分に合う企業を見つける
転職を成功させるためには、自分に合った転職先を見つけることが重要です。
SESの経験が活かせる企業や、今後のキャリアにとってステップアップとなる企業を選定しましょう。転職先を選ぶ際のポイントとしては、以下のような点が挙げられます。
- 会社の開発体制やプロジェクトの規模感
- 技術的な成長環境が整っているか
- 長期的なキャリアパスが描けるか
- 労働環境
自社開発を行っている企業であれば、長期的にプロジェクトに携わることができます。このように自分が将来目指すキャリアに合った業界やポジションを見つけてみましょう。
転職エージェントに登録
転職活動をスムーズに進めるためには、転職エージェントの活用が必須と言っても過言ではありません。
特にSESからの転職では、専門的な知識を持つエージェントに相談することで、自分に合った企業や求人を紹介してもらえる可能性が高まります。
転職エージェントを活用する際のメリットには、以下のようなものがあります。
- 自分の市場価値を客観的に判断してもらえる
- 非公開求人にアクセスできる
- 面接対策や履歴書の添削をしてもらえる
- エージェントが企業との橋渡しをしてくれる
転職エージェントの詳細なメリットやデメリットは転職エージェントは使うな?メリット・デメリットや使うべき人を解説!を確認しましょう。
タイズはメーカーに特化した転職支援を行っています。ITエンジニアの求人も多数あるので、ホワイト×高年収×キャリアアップが魅力のメーカーが気になる方はぜひご相談ください。
自己PR作成や面接対策を行う
自己PRの作成と面接対策は徹底的に行う必要があります。SESの経験を転職先でどう活かせるかを具体的に伝えるための自己PRや、面接での質問に対する準備をしておくことが成功への鍵となります。
具体的には以下などの対策を行ってみましょう。
- 自分の強みを具体的に説明する
- SESでの経験をどう活かせるかを明確にする
- 面接での質問に対して、論理的に答える練習をする
SESからのおすすめ転職先は?
SESからの転職を考える場合、転職先となる業種は多岐にわたります。これまでに培ってきた技術力や経験を活かし、より自分に合った働き方や環境を見つける必要があります。
しかし、転職先を選ぶ際には、その業界や企業の特性を理解し、メリットやデメリットをしっかりと把握しておくことが重要です。ここでは、SESからの転職における代表的な転職先について、それぞれの特徴を解説していきます。
上流工程のSESへの転職
上流工程のSESとは、システム開発の初期段階である要件定義や設計などの作業を担当するエンジニアのことです。
同じ業種だったとしても上流工程に携わることにより、年収アップやスキルアップが見込めます。
上流工程のSESへ転職した際のメリット
上流工程のSESに転職するメリットは、より戦略的な立場でプロジェクトに関わることができる点です。
システムの全体像を把握し、クライアントとの折衝や設計に携わることで、プロジェクトの成功に直接関われるため、自分が成長する機会が増えるのが大きなメリットと言えるでしょう。
また、技術的なスキルだけでなく、コミュニケーション能力やマネジメント能力も求められるため、キャリアアップにもつながります。
上流工程のSESへ転職した際のデメリット
上流工程に携わる場合、クライアントとの打ち合わせや調整が多くなるため、技術作業に集中できる時間が減ることが大きなデメリットです。
また、要件定義や設計といった上流工程はプロジェクトの責任が重くなるため、プレッシャーも増加します。技術的な進歩を追求したいエンジニアにとっては、必ずしも魅力的なキャリアパスではないと言えるでしょう。
SESから製造業(メーカー)への転職
SESから製造業やメーカーへ転職する選択も、特にものづくりに興味があるエンジニアにとっては魅力的な選択肢です。
製造業では、生産管理システムや自動化技術の開発、さらには製造ラインの効率化に関連するIT分野が重要視されており、IT技術者の需要が高まっています。
一方でIT業関連の製造業ではないセクションに転職した場合、主な仕事内容は営業、生産管理、製造現場といった具合になるため、SESの時とは働き方が大きく変化する点に注意しましょう。
製造業(メーカー)へ転職した際のメリット
製造業に転職するメリットは、長期的に一つの製品や技術に携わり、製品の品質向上や効率化に貢献できることです。
また、IT技術と製造現場を結びつけることができるため、システムエンジニアとしてのスキルの幅が広がります。さらに、メーカー企業は安定性が高く、労働環境が整っている場合が多いため、ワークライフバランスを重視する人にも向いています。
タイズは製造業(メーカー)に特化した転職支援を行っています。タイズ経由で転職した方が一番多い!という大手・中堅メーカーも実は多数あります。メーカーへの転職を成功させたい方はぜひご相談ください。
製造業(メーカー)へ転職した際のデメリット
製造業のデメリットとしては単純作業が多く、やりがいが感じられないといった方も一定数いらっしゃいます。
そのため、「バリバリ働いて年収アップを狙いたい」といった方には向いていないでしょう。
SESから自社開発エンジニアへの転職
自社開発エンジニアとは、自社で提供するサービスや製品のシステム開発を行うエンジニアのことです。
SESのようにクライアントの要望に応じて働くのではなく、自社内での開発に携わるため、よりクリエイティブな業務を行いたい人、仕事を安定させたい人には魅力的な転職先と言えるでしょう。
自社開発エンジニアへ転職した際のメリット
自社開発のメリットは、自分の提案やアイデアを反映しやすく、長期的にシステムの成長を見守れることです。
また、開発環境や技術スタックも自社内で自由に選べることが多く、技術の選定や導入に積極的に関わることができるのも魅力です。
自分の成果が会社全体の成果に直結するため、やりがいも感じやすいです。
自社開発エンジニアへ転職した際のデメリット
自社開発ではプロジェクトの進行がゆっくりなところも多く、頻繁に新しい技術に触れる機会が少ない場合があります。
また、自社のサービスに依存するため、業績が悪化した場合には開発業務が縮小されるリスクもあるでしょう。そのため、業績が安定している企業を選ぶことが大切です。
SESから社内SEへの転職
社内SEは、企業内部のITインフラやシステムを担当し、社内の従業員のサポートを行うエンジニアです。SESの経験を活かしつつ、より安定した職場環境を求める方に人気のある職種です。
社内SEへ転職した際のメリット
社内SEに転職するメリットは、長期的に企業のITシステムを管理し、社内の効率化を図れることです。
社内の要望を直接聞き入れ、それに対応する形でシステムの改善やトラブルシューティングを行うため、他部署とのコミュニケーションが多くなり、幅広い知識が求められます。
働く環境も比較的安定しており、残業が少ない企業も多いため、ワークライフバランスが整いやすいのも大きなメリットと言えるでしょう。
タイズで社内SEへの転職が成功した方からもご好評の声をいただいています。
「タイズのコンサルタントの方に、自分が納得できる会社を紹介してもらいました。会社のこともしっかりと調べました。ネットでの評判なども参考にしながら自分に合うか合わないかをじっくり思案しました。面接の時にも、社風などをお伺いしました。
年収も大切ですが、自分の強みが発揮できるか、社風が合うかをしっかりとヒアリングして、判断することをお勧めします。」
社内SEの転職体験談を読む
応募希望の方と求人企業が性格や社風の面でもマッチングするよう「アナログマッチング」を行っているので、満足度の高い転職をサポートすることが可能です。タイズはメーカー専門の転職エージェントで、メーカーの社内SEの転職支援も行っております。気になる方はぜひご相談ください。
社内SEの求人
社内SEへ転職した際のデメリット
社内SEは一つの企業内でしか働かないため、技術的な挑戦の幅が限られる場合があります。
外部との接点が少なくなることで、新しい技術に触れる機会が減少することもデメリットと言えるでしょう。
また、企業によってはIT予算が限られており、システム改善や新技術の導入が難しい場合もあります。
SESからSIerへの転職
SIer(システムインテグレーター)は、顧客の要望に基づき、システムの設計から開発、運用までを一括して請け負う企業です。
SESと似た業務内容ですが、より大規模なプロジェクトに携わることが多く、案件によっては上流工程から関わることができます。
SIerへ転職した際のメリット
SIerに転職するメリットは、大規模なプロジェクトに携わることで、幅広い業務経験を積める点です。
また、SESとは異なり、プロジェクト全体をマネジメントする機会が増えるため、リーダーシップやマネジメントスキルも習得しやすいです。
複数の業界にわたってシステムを提供するため、多様な業界知識も身につけられます。
SIerへ転職した際のデメリット
SIerのデメリットとしては、プロジェクトのスケジュールが厳しいことや、納期に追われることが多い点が挙げられます。
また、クライアントとの調整や交渉が多いため、技術作業に集中できないこともあり、技術者としての成長を感じにくい場合もあるでしょう。
そのため、ストレスなく仕事をしたいと考えている方には向かない業種だと言えるでしょう。
SESからヘルプデスクへの転職
ヘルプデスクは、ユーザーからの問い合わせやトラブルを解決する業務を担当します。ITに関する知識を活かし、企業の内部または外部の利用者に対応する仕事です。
ヘルプデスクへ転職した際のメリット
ヘルプデスクに転職するメリットは、ユーザーとのコミュニケーション能力を向上させることができる点です。
また、企業内のトラブルを迅速に解決するため、感謝されることが多く、直接的なやりがいを感じやすい業務でもあります。
勤務時間も比較的安定しており、残業が少ない職場が多い点も魅力と言えるでしょう。
ヘルプデスクへ転職した際のデメリット
ヘルプデスクのデメリットとしては技術的なスキルアップの機会が少ない点と言えるでしょう。
ヘルプデスクの業務はトラブル対応が主な仕事になるため、新しい技術やプロジェクトに関わる機会が限られます。長期的に専門的なエンジニアとして成長したい場合には、物足りなさを感じることもあるでしょう。
SESから公務員へ転職
SESから公務員に転職するという選択肢も、安定したキャリアを求める人にはおすすめの選択肢と言えるでしょう。
特にIT関連の業務を行う公務員は、デジタル庁や自治体のIT部門などで働くことができます。
公務員へ転職した際のメリット
公務員に転職するメリットは、安定した雇用と福利厚生が充実している点です。特にIT系の公務員であれば、地域社会や国のITシステムを支える重要な役割を担うことができ、社会的意義の高い仕事と言えるでしょう。
公務員へ転職した際のデメリット
公務員は技術の導入や業務改革に対してスピード感が欠ける場合があり、IT分野において最新技術を学ぶ機会が限られることがデメリットとなります。
また、民間企業と比較して柔軟性が少ないため、自分のスキルをフルに活かせる環境ではない可能性があります。
SESからの転職難易度は?転職先別に解説!
SESから転職を考える際に「どの転職先だとどれくらいの難易度なのか?」といった部分は多くの方が気になる部分なのではないでしょうか。
転職の成否は、自身のスキルや経験に加えて、転職先の業種や職種によっても大きく異なります。
そこで、SESから転職を目指す際に考えられる「同業種」および「異業種」の転職難易度について詳しく解説していきます。あなたに合った転職先を見つけるための参考にしてください。
同業種へ転職する際の難易度
同業種への転職は、これまで培ってきた技術力や経験を活かしやすいため、比較的難易度が低い傾向があります。
しかし、職種によって求められるスキルセットや仕事の内容が異なるため、それぞれの難易度は職種ごとに異なります。以下では、SESから同業種へ転職する際の各職種の特徴と難易度について説明します。
上流工程のSES
上流工程のSESは、要件定義やシステム設計など、プロジェクトの初期段階に深く関わる役割を担います。
このポジションはクライアントとの折衝や、プロジェクト全体の構築をリードするため、高度なコミュニケーション能力やマネジメントスキルが求められます。技術力だけでなく、プロジェクト全体を把握し、進行を管理する能力が必要です。
転職難易度としては、これまで下流工程のみを担当していた場合、上流工程に進むためには経験不足がネックとなることが考えられます。
しかし、上流工程の知識や経験がある方にとっては、クライアント企業や他のSES企業で同様の業務に就くことは比較的容易と言えるでしょう。
自社開発エンジニア
SESから自社開発エンジニアへの転職は、同じ開発業務を行うという点では近いものの、業務の進め方や求められるスキルセットが異なります。
自社開発では、SESのように複数のクライアントに対応するのではなく、社内のプロジェクトに集中し、長期的な視点でシステムを改善していくことが求められます。
これにより、プロジェクトの長期的な成果を見守ることができ、責任感も大きくなるでしょう。
難易度は、SESとしての経験が豊富であれば、それを自社開発に活かすことが可能なため、比較的低めです。
ただし、SESでは短期的なプロジェクトが多い一方で、自社開発は一つのシステムに長期間取り組むことが一般的なため、働き方に慣れるまでに時間がかかる場合があります。
社内SE
社内SEは、企業内部のシステム運用やトラブルシューティングを担当します。SESの経験を活かして、社内のITインフラの整備や運用保守を行うことができるため、SESから社内SEへの転職は比較的スムーズに進むことが多いです。
社内の従業員と直接やり取りしながらシステムの改善を進めるため、コミュニケーション能力も重要となってきます。
転職難易度は、SESとしての経験が長い方にとっては中程度のレベルといったところです。
しかし、社内SEは長期間にわたり同じ企業内での業務が中心となるため、多様なクライアントと関わることが少なくなります。そのため、SESとしてさまざまな業界に触れてきた経験が逆に活かしにくい場合もあるでしょう。
タイズは大手・中堅メーカー専門の転職エージェントで、メーカーの社内SEへの転職の実績も豊富です。一人のコンサルタントが応募希望の方と求人企業の両方をサポートしているので、非公開情報を多数保有しています。求人企業が求めているスキルや強みなどに合わせてアピールできるようサポートいたします。ぜひご相談ください。
社内SEの求人
SIer
SIerは、クライアント企業のニーズに基づいてシステム全体を構築する企業です。SESからSIerへの転職は、業務の内容が似ていることから、比較的難易度が低いと言えます。
一方で、SIerの仕事はプロジェクト管理やクライアントとの交渉など、多岐にわたるため、技術者としてだけでなくプロジェクトマネジメントのスキルが求められることもあります。
異業種へ転職する際の難易度
異業種への転職は、同業種へ転職するよりも難易度が上がってしまう点に注意しましょう。
IT業界以外への転職を目指す場合、技術そのものではなく、他者との連携能力や適応力が問われることが多くなります。以下に、異業種への転職先とその難易度について解説します。
ヘルプデスク
ヘルプデスクは、ユーザーからの問い合わせやトラブル対応を行う仕事です。IT知識を用いた問題解決能力が求められるため、SESからの転職でも有利に働くことが多いです。
ただし、技術的な深い知識が必要なわけではなく、ユーザーとのコミュニケーションやサポート能力が重要となるため、転職後に必要とされるスキルはSESのものとは異なる部分もあります。
転職難易度としては、SESとしての基礎的なIT知識があれば問題なくクリアできる場合が多いため、低いと言えるでしょう。
公務員
SESから公務員への転職は、IT関連の部署や行政のデジタル化を進めるポジションなどが考えられます。
特にデジタル庁などの新設により、ITスキルを持つ人材の需要が高まっています。しかし、公務員試験に合格する必要があるため、その準備が大変であり、転職難易度はやや高めです。
製造業(メーカー)
SESから製造業(メーカー)への転職は、特にITと製造を結びつける分野での需要が高まっています。
生産管理システムや自動化技術の導入により、ITスキルを持つエンジニアが求められているからです。
しかし、製造業には独自のプロセスや文化があるため、IT業界からの転職は簡単ではないことが多いでしょう。
転職難易度としては、IT技術をどのように製造業に応用できるかを理解し、その業界特有の知識を身につける必要があるため、中レベルほどです。
タイズは製造業(メーカー)に特化した転職支援を行っています。近年製造業でのIT分野のニーズは高まっており、タイズでも求人を多数保有しています。転職成功事例も豊富なので、応募希望の方に寄り添った転職支援が可能です。ぜひご相談ください。
【状況別】SESからの転職を成功させる方法
SESから転職を考えている人が現在どのような状況なのかは多岐に渡ります。経験年数や年齢、転職先の分野により、成功へのアプローチも異なります。
ここでは状況別に転職を成功させるための具体的な方法を解説します。
SES経験1年未満での転職を成功させる方法
SESとしての経験が1年未満の場合、転職を考える際には「経験不足」が大きな壁になることが多いです。
技術スキルや実務経験がまだ浅いため、転職市場での評価は低くなる可能性があります。
そのため、1年未満で転職を成功させるためには、他の要素で自分の魅力をアピールする必要があるでしょう。
まず、今までに学んだスキルやプロジェクトでの役割をしっかり棚卸しし、自己PRを強化することが重要です。たとえ短期間でも、どのような課題に直面し、どのように解決してきたかを具体的に説明できれば、採用担当者に成長意欲を示すことができます。
また、資格取得やオンライン学習でのスキルアップも、経験不足を補う有効な手段と言えるでしょう。
さらに、未経験や若手を歓迎する企業を積極的に探すこともポイントです。特にスタートアップや小規模企業は若手を育てる意欲が高く、自ら成長しようとする姿勢を見せることで、チャンスをつかむ可能性が高まります。
SES経験3年以上の転職で有利に進めるポイント
SESとして3年以上の経験を積んでいる場合、その経験を武器に転職活動を有利に進めることができます。
まず、SESでのプロジェクト経験を具体的に整理し、特に「上流工程」に関わった経験や、チームでのリーダーシップを発揮した場面があれば、それを強調することが有効です。
また、幅広い技術スキルを持っている場合、それを証明できる資格やポートフォリオを用意すると信頼度が高まります。
さらに、転職先として自社開発企業や上流工程のSES企業を目指すことが、キャリアアップの道として有力です。自分のスキルセットが企業にどのように貢献できるかを具体的に説明できるよう準備しておくことが大切です。
30代以上のSESからのキャリアチェンジ成功法
30代以上でSESからの転職を考える場合、特にキャリアチェンジを希望する場合には、年齢に応じた実績が求められます。また、30代以上は、業界や企業によっては即戦力が求められることを念頭におきましょう。
まず、現職で培った技術スキルやプロジェクト管理能力を振り返り、転職先に適応できるスキルが何かを明確にしましょう。30代以上では、「マネジメントスキル」や「プロジェクトリーダーとしての経験」をアピールすることで、転職先でも即戦力として評価されやすくなります。
未経験分野に転職する場合の準備と成功ポイント
未経験の分野に転職する場合、最大の課題は、これまでの経験がどれだけ活かせるかという点です。しっかりと準備を行い、成功への道筋を立てることが重要です。
まず、未経験分野の業界や職種に関する情報を徹底的に調べましょう。必要とされるスキルや知識を把握し、足りない部分を補うための勉強や資格取得を行うことが大切です。
また、SESでの経験をどのように転用できるかを考えましょう。
さらに、面接では「なぜ未経験分野に挑戦したいのか」「どのように新しい職場で貢献できるか」を明確に伝えることが求められます。情熱や意欲を示し、新しい挑戦に対して積極的な姿勢をアピールすることが、未経験分野での転職を成功させるポイントです。
中小SES企業から大手IT企業に転職するための方法
中小SES企業から大手IT企業への転職は、多くの技術者にとってキャリアアップの一つの目標です。
しかし、大手企業では求められるスキルや経験のハードルが高く、競争も激しいため、計画的に準備を進める必要があります。
まず、現在の職場での実績をしっかりとアピールできるようにしましょう。特に、プロジェクトでの具体的な成果やリーダーシップを発揮した場面を強調することが有効です。また、大手企業では最新の技術に対応できるスキルや資格が必要となる場合もあります。
さらに、面接対策としては、自分の経験が大手企業の業務にどのように活かせるかを具体的に伝えることが重要です。単なる技術者としてではなく、プロジェクト全体を俯瞰できる視点や、問題解決能力をアピールすることで、転職の成功率が高まるでしょう。
【転職先別】SESからの転職を成功させる方法
SESから他の職種へ転職する際には、それぞれの転職先に応じた適切なアプローチが求められます。
上流工程のSESや自社開発エンジニアなど、職種ごとに必要なスキルや経験が異なるため、転職を成功させるためにはその違いを理解し、しっかりと準備することが大切です。ここでは、代表的な転職先に向けた成功法を解説します。
上流工程のSESへの転職を成功させる方法
上流工程のSESは、システム設計やプロジェクトマネジメントなど、より高度な業務に携わることが求められるポジションです。
そのため、開発経験だけでなく、クライアントとの折衝能力や、全体を俯瞰したプロジェクト管理能力が必要です。転職を成功させるためには、こうしたスキルをアピールすることが重要です。
さらに、コミュニケーション能力やクライアントとの関係構築能力も、上流工程での転職には欠かせません。単なる技術者としてではなく、プロジェクト全体をリードする能力を持っていることをアピールすることが、成功の鍵となります。
製造業(メーカー)への転職を成功させる方法
製造業では生産管理システムや在庫管理システムの構築・運用にITスキルが求められるため、SESでの経験を活かせる場合もあります。
製造業への転職を成功させるためには、まずその業界の基礎知識を習得することが重要です。生産工程や物流管理に関する知識を学び、自分のスキルがどのように製造業で活かせるかを明確に伝えられるようにしましょう。
さらに、メーカーは安定志向が強い傾向があるため、長期的なキャリア形成を視野に入れた志望動機を作成し、信頼性の高い人材であることをアピールすることが転職成功のポイントです。
タイズは製造業(メーカー)に特化した転職支援を行っています。タイズ経由で転職した方が一番多い!という大手・中堅メーカーも実は多数あります。メーカーへの転職を成功させたい方はぜひご相談ください。
自社開発エンジニアへの転職を成功させる方法
自社開発エンジニアへの転職を成功させるためには、技術力だけでなく、継続的な改善意識やユーザー目線での開発姿勢が求められます。
まず、自社開発エンジニアとして必要なスキルを身に付けておくことが大切です。SESでは他社のシステムを保守・運用することが多いため、転職を目指す際には開発経験を積むか、個人プロジェクトなどで開発スキルを証明する方法が効果的です。
さらに、継続的なサービス改善や新機能の提案に関わりたいという意欲を伝えることも重要です。自社製品に対して強い関心を持ち、ユーザー視点で価値を提供できる姿勢を示すことで、転職の成功に近づけます。
社内SEへの転職を成功させる方法
社内SEとして働くためには、技術スキルだけでなく、社内の業務プロセスを理解し、業務効率を改善する提案力が求められます。
社内SEへの転職を成功させるためには、まず企業の業務内容やシステムの現状を理解し、自分がどのように貢献できるかを考えることが重要です。
SESで培った経験を活かして、どのようなシステム改善や運用効率化を提案できるかを具体的にアピールしましょう。
また、社内でのコミュニケーション力も大切な要素です。技術者だけでなく、他の部署との連携をスムーズに行う能力があることを強調すると良いでしょう。
パナソニックのシステムエンジニアへの転職が成功した方の体験談をご紹介します。
「転職活動では自分の意見ややりたいことと会社の人材ニーズがマッチングすることが何より重要だと感じました。転職活動では新卒と違ってフランクな面接が多かったですし、単刀直入に自分のやりたいことを伝えて、聞きたいことを質問するほうがいいですね。」
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SIerへの転職を成功させる方法
SIerへの転職を成功させるためには、幅広い技術知識とビジネス理解をアピールすることが重要です。
まず、SESでの経験を振り返り、システムの設計や構築に関わった具体的なプロジェクトをピックアップしましょう。特に、顧客と直接やり取りをしていた経験や、システム提案を行った実績があれば、それを強調することで転職に有利になります。
また、顧客の業務プロセスを理解し、それに適したシステムを提案できる能力が求められるため、ビジネス視点でのスキルもアピールすると良いでしょう。
ヘルプデスクへの転職を成功させる方法
ヘルプデスクを転職するにはIT知識を持たない人にも分かりやすく説明できる能力が重要です。ヘルプデスクへの転職を成功させるためには、技術力だけでなく、コミュニケーション力をアピールすることがポイントです。
SESでのシステム運用経験を活かし、迅速に問題を解決する能力をアピールしましょう。また、ユーザーとのやり取りで、分かりやすく説明できるスキルや、顧客対応での成功事例を具体的に示すと面接で好印象となるでしょう。
公務員への転職を成功させる方法
公務員は一般企業とは異なる採用基準やプロセスがあるため、テスト対策や面接対策において、しっかりと準備することが必要です。
まず、公務員試験に向けた勉強が必須です。技術職での採用を目指す場合でも、一般教養や行政に関する知識が必要となるため、早めに試験対策を始めましょう。
さらに、SESでの経験を通じて、どのように社会貢献できるかを志望動機としてまとめることが重要です。
また、公務員として働く場合、長期的な視野を持って安定したキャリアを築くことが期待されるため、その点を志望理由に含めることが、転職成功への大きなポイントと言えるでしょう。
SES転職に関するQ&A
SES転職に関する質問と回答をまとめましたので、参考にしていただけますと幸いです。
中小SES企業から大手ITに転職って難しい?
中小SES企業から大手IT企業へ転職することは、一般的にハードルが高いと感じる方が多いかもしれません。確かに大手IT企業は競争が激しく、優秀な人材が集まりますが、しっかりとした準備をすれば不可能ではありません。
大手IT企業は新しい技術やトレンドに敏感なため、最新の技術に関する知識を常にアップデートしておくことも大切です。資格取得や独学で新しい技術に触れ、それを実践で活かした経験がある場合は大きな武器になります。
未経験歓迎の求人でも資格取得や独学でプログラミング経験を積む必要はある?
未経験歓迎の求人であっても、資格取得や独学でプログラミング経験を積むことは大きな強みになります。
企業が「未経験歓迎」としている求人は、基礎的なスキルや学ぶ意欲があることを前提にしている場合が多いです。そのため、プログラミングやITに関する基礎知識を身に付けておくと、面接や書類選考で有利に働くことが多いです。
未経験でSES以外の自社開発の社内SEやインフラエンジニアに転職はできる?
未経験でも、自社開発エンジニアや社内SE、インフラエンジニアに転職することは可能です。
しかし、そのためには、まず必要なスキルを身につけておくことが重要です。SESでの経験を活かしつつ、さらに自社開発やインフラに必要なスキルを学ぶことで、転職のハードルを下げることができるでしょう。
30歳でもSESから転職できる?
30歳での転職も十分に可能です。特にSESでの実務経験があれば、それを活かして次のステップに進むことができるでしょう。
30代はまだ若手に分類されますが、年齢が上がるにつれて、企業が求めるのは「即戦力」です。そのため、これまでのSESでの経験やスキルをしっかりとアピールできることが重要です。
また、30代ではキャリアの方向性を明確にすることが求められます。
どの分野で専門性を深めていくのか、自分のキャリアビジョンをしっかりと持ち、面接でもそれを伝えることで企業に好印象を与えることができます。
SESから大手へ転職できる?
SESから大手企業への転職は可能です。ただし、大手企業が求める人材像に合ったスキルと経験が必要となります。
SESでの経験をどのように活かし、大手企業に貢献できるかを明確にアピールすることが重要です。特に、開発の上流工程やマネジメント経験があれば、転職のチャンスは広がります。
SESの派遣先や客先へ転職は可能?
SESの派遣先や客先への転職は、状況によっては可能です。実際に業務を通じて、派遣先の企業と良好な関係を築けていれば、転職の話が進むことも少なくありません。
しかし、注意が必要なのは、契約や就業規則によっては、直接の転職が制限される場合がある点です。そのため、まずはSES企業の契約内容を確認し、問題がないことを確認する必要があります。
SESから転職する場合は何年目の方がよい?
SESから転職するタイミングとしては、一般的に3年目が一つの目安と言われています。
3年間の経験があれば、ある程度の実務スキルが身に付いており、転職市場でも評価されやすくなるからです。
特に、プロジェクトにおいてリーダー的な役割を担っていた場合や、開発の上流工程に関わる機会があれば、それが大きなアピールポイントとなります。
SES2年目だが転職は可能?
SES2年目でも転職は十分に可能です。2年目は、技術的にも業務的にも自信がついてくる時期であり、転職を考えるには良いタイミングです。この時期に積み重ねた経験や成果をしっかりと振り返り、それを武器に転職活動を進めましょう。
SESから納得のいく転職を成功させよう
今回はSESからの転職について解説しました。SESから転職を考える際、重要なのは「自分が本当に望むキャリア」をしっかりと見極めることです。
転職は新しい挑戦であり、キャリアの大きな転換点となります。そのため、焦らずに自分の理想とする仕事や働き方を明確にする必要があります。
また、転職をする際は転職先の企業、業種によって自己PRや志望動機が異なってきますので、それぞれ準備して、転職に臨みましょう。