企業インタビュー
[ ヤンマーホールディングス株式会社 ]
ヤンマーホールディングスの強みや社風、求める人材とは?
左から
株式会社タイズ 担当コンサルタント 高岡 直樹
ヤンマーホールディングス株式会社 エンプロイーサクセス本部 人事部 人材開発グループ 神田 七海様
同社 エンプロイーサクセス本部 人事部 人材開発グループ 和田 裕貴様
ヤンマーパワーテクノロジー株式会社 経営企画部人事総務部 人事総務グループ 藤高 康平様
01. ヤンマーホールディングスとは
ヤンマーホールディングスは、1912年に設立された、ディーゼルエンジンの技術力を生かし、建機・船舶・エネルギー関連まで幅広い事業領域を持つメーカーです。 最少の燃料で、最大のパワーを生み出すディーゼルエンジンの技術力においては、世界トップレベルにあります。
ヤンマーの強みは提供している数々の製品が、社会を支える産業で使われることにより、暮らしを豊かにすることに貢献している、ということです。
またヤンマーでは「チャレンジ精神」を大切にしています。そのため、自分からやりたいことを見つけられる人、新しいことに積極的に挑戦できる人、そして何よりも今の仕事を楽しんでいる人が日々活躍しています。
参考:採用基本情報|ヤンマー
02. ご経歴について
和田様)私はこの3人の中で唯一のキャリア組でして、生命保険会社で業績管理と新卒採用や事務サービスの企画を経験した後、飲食関連会社の本社で5年ほど人事制度の企画業務を経て、2024年の4月にヤンマーホールディングスに入社しました。前職では人事の実務経験がない中で企画業務をしていたので、実務から携わりたいと思ったのが転職の主な理由です。
神田様)私は入社してから丸4年ヤンマーホールディングスの傘下の会社にあたるヤンマー舶用システムに出向していました。国内向けに船舶用エンジンやプレジャーボート、漁船などを販売する会社で、そこでは営業統括部で損益管理や営業サポートの業務に従事していました。
その後は、ヤンマーホールディングスにてキャリア採用をメインに行っています。
藤高様)私は2007年入社で、入社して17年になります。入社当時は滋賀県の長浜にあるびわ工場で、購買部に配属されて5年間購買業務をしていました。その後、2012年に本社にきて、そこから10年間、 ヤンマーグループ全体の購買業務を担当しておりました。
現在はヤンマーパワーテクノロジーの人事部でキャリア採用と、一部新卒採用も担当し始めています。
03. どんな風土?働く魅力とは
若手から挑戦しやすい、挑戦を後押ししてくれる風土
神田様)社員一人一人の可能性を非常に信じているというところが一番の強みであり魅力でもあるのかと思います。社員一人の挑戦が、部署であったり、会社であったり全体の挑戦につながっていくというのが創業時から受け継がれてきた想いです。
その創業時からの想いを言語化したものがHANASAKA(ハナサカ)というものであり、その価値観に基づいた活動も行っています。
HANASAKAとは
人を豊かにするという想いは、創業当時から受け継がれ、ヤンマーの文化となりました。 それを私たちは「HANASAKA(ハナサカ)」と呼んでいます。 HANASAKAは人を超え、社会を超え、人に未来にこれまで世界になかった驚きや感動を与える次世代の人たちの可能性を育むための活動として展開されています。
引用:企業情報|ヤンマー
和田様)仕事の進め方については、上から来る細かい指示に従って働くというよりは、多くの業務を任せてもらっていて主体的に働かせてもらえていると感じます。 任せっぱなしというわけではなく、日々のコミュニケーションや上長との1on1などでフォローもしっかりしてもらえます。どの部署でも任せてもらえているという声は聞きますね。
神田様)そうですね、特に若手の頃から任せてもらえるというのは非常に大きいと思います。
藤高様)若手から海外駐在などグローバルな挑戦についてもやりたいと言えば、割と自由にやらせてもらえます。アフターフォローもしっかりあり、助けてもらえるので、安心して挑戦できる環境は整っているかと思います。
神田様)上からの指示通りやるわけではないので自分からチャンスを掴まなければいけない環境ではあります。自らチャレンジする人に優しい会社だと思いますね。
中途入社者の第一声は「優しい人が多い会社」
和田様)私自身、中途入社ですが優しい方が多いなという印象を入社してからひしひしと感じています。キャリア採用の担当として色々な部門の方と面接で接しますが、どなたも候補者の方に敬意を払いながら、いいところを引き出そうと質問を繰り返す姿が印象的です。
神田様)私は入社された方と面談をして、転職してきてどう思うかについてアンケートをしているのですが、まず最初に「いい人が多い」とみなさんおっしゃいます。外から入ってきた方は衝撃を受けるようです。
会社が社会貢献を重視していることや、社員一人一人が会社のことを想って働いている熱意が伝わってきます。
好奇心・探究心が原動力の歴史あるキャラクターも活躍
グローバルで一般投票を行い、2024年に誕生した9代目のヤン坊マー坊
神田様)2024年に、ヤンマーホールディングスのキャラクターであるヤン坊マー坊の第9世代が誕生しました。初代から見た目も変わってかっこいい感じになっているのでぜひ見ていただけたらと思います。
また、ヤンマーが製作・プロデュースを手がけるオリジナルの商業アニメ「未ル」(ミル)の総合プロデューサーに植田益朗氏を迎え、2025年春に地上波での放送が決定しました。こちらも是非ご覧いただけたらと思います。
支援活動も積極的に実施
ヤンマーホールディングスは、2011年から始まった都市養蜂活動「梅田ミツバチプロジェクト」の支援を社員食堂にて行っています。
社員食堂の中にあるミツバチの養蜂場
週末にはランチ限定でビュッフェレストラン「SEA & FARM by YANMAR MARCHÉ(シー アンド ファーム バイ ヤンマーマルシェ)」を一般向けに営業しています。ぜひ訪れてみてください。
04. 事業の強みややりがい、これから目指す先とは
機械の心臓部を担うエンジン事業
藤高様)ヤンマーは1933年に世界で初めてディーゼルエンジンの小型化に成功しました。最小の資源で最大の豊かさを実現するテクノロジーを追究し続けています。ヤンマーホールディングスのコアであるエンジンは、世の中の様々な機械の心臓部として活躍しています。その性能、品質が高く評価されてトップシェアを誇っています。これがわが社のエンジン事業の強みです。
地球規模で活躍でき、社会を支えられることがやりがい
藤高様)ヤンマーホールディングスの事業フィールドは大地、海、都市と地球規模であることは非常に大きなやりがいです。また、エンジンは世の中の重要なインフラや食糧生産の課題を解決する原動力になっています。エンジンはふと目につくことはなくても、本当に様々なところで心臓部として使われているので、我々がつくるエンジンが世の中を支えているというところがやりがいだと思います。
かかげるミッション
和田様)創業者の考え方や言葉を大事にしています。「美しき世界は感謝の心から」という精神を大切にしながら、社会価値を生み出し、従来のモノづくり企業から顧客の価値創造企業への変革を目指しています。
さらに、「最大の豊かさを最小の資源で実現する」をコンセプトとして、無駄のないエネルギー循環を目指す取り組みの一環として環境負荷フリー、GHG(グリーンハウスガス)フリーへの挑戦をしています。
今後の目指す先は
藤高様)次の100年に向けて脱炭素社会実現を目指し、新しい次世代パワーソースの研究開発を進めています。そのためにもエンジン事業経験者に限らず、様々な業界の知識を取り入れて拡大していきたいと考えています。よりクリーンでより豊かな暮らしを実現していく原動力になるのが、このエンジン事業であると理解しています。
05. ヤンマーホールディングスならではの活躍の場・教育制度
幅広く自由な視点で活躍できるフィールド
神田様)特徴というか価値観の観点で非常にユニークな会社だと思っています。その1つの要因が非上場企業であるということです。長期的な視点、自由な視点で活動できることが大きなメリットだと思っています。
事業展開も幅広く、地球全体をフィールドとしているため、キャリア採用で入ってきた方々が活躍できるフィールドも多く用意されていますね。
充実した独自の教育制度
和田様)全体としては入社時のオリエンテーションで会社全般の説明が行われ、部署配属後はOJTという形で実際の仕事を通じて先輩社員がフォローしながら業務に馴染んでいきます。また、時期によって階層別の研修もあります。
今後は、各自が目指すキャリアパスに根差した研修制度や、オンボーディングのプログラムを取り入れ、より教育制度を充実させられたらと考えています。
神田様)今ある制度では、現在の部署では学べないことを一定期間ほかの部署に異動することで学び、それを持ち帰るCDP(career development program)異動があります。
人事の中でも採用や異動関係といったように様々な分野があり、それぞれに必要なスキルがありますよね。私たちはこれらの必要なスキルを細分化して、マップにして管理しています。現在、人事だけでなくすべての職種でも同じことを進めています。技術系職種に関してはすでにマップができ上がっているので、開発の中で足りないスキルがあれば、他部署へ異動して足りない部分を学んで持って帰ってくることができるようになっています。
このキャリアマップを完成させて、個々の目指したいポジションに必要なスキルを可視化することで、何を頑張ればいいのか、社員自身も上司も一目でわかる体制にすることを目指しています。社員が自律的に頑張れるというメリットもありますね。
もう1つの制度としてヤンマーキャリアチャレンジ制度、通称ヤンチャというものがあります。
いわゆる社内公募制で、ヤンチャ100、ヤンチャ20、ヤンチャVという風に分かれています。
ヤンチャ100とヤンチャ20はそれぞれ業務内容が100%変わる、20%変わることを表し、ヤンチャ100は完全異動のキャリアチャレンジ制度ですが、この制度を活用して研究職からデザイン(ブランディング)関連にジョブチェンジした社員もいます。
一方、ヤンチャ20は社内複業という形になります。例えば、事業の経理部門に所属している社員が本社で実務経験を積むなど、全社視点の経験も積めたりします。
そしてヤンチャVはベテランのVで、これまで長年経験を積まれてきた社員向けの制度で、その方々にしかできないような後継者育成や豊富な知識を活かした研修関係を中心に取り組めるようにしています。
件数としては年間30件ほど成立しているので、皆さん積極的に活用されていると思います。
06. 働きやすさは?有給休暇やフレックス、産休制度について
休日はどれくらい?
和田様)家族を大切にしてこそ仕事ができるという考え方が全社的に根付いています。そのため福利厚生は整っていると思いますし、2024年度は年間休日でいうと128日と多い傾向にあります。
有休も初年度で12日付与され、最大21日まで付与されます。2022年度のデータですが平均取得日数は11.3日と有給消化率も高く、加えて未消化分は一定日数積み立てが可能になっています。
女性社員も働きやすい環境
神田様)産休後も復帰しやすい環境になっています。特に大きな特徴は時短勤務ですね。お子様が18歳になるまで使っていただけますので、長期間の時短勤務が可能になっています。
在宅勤務やフレックスは使える?
和田様)在宅勤務やフレックスも活用しやすく働きやすい環境は整っていると思います。
神田様)部門や仕事の内容にもよりますが、基本的にフレックス制度を利用できるので積極的に使っていただきたいです。
藤高様)もちろん、パワーテクノロジーに出向しても同様に使っていただけます。
07. 求める人材とは
「グローバルな視点で働ける」「自立していて協力できる」
神田様)まずはグローバル企業ということもあるので、国内外問わずグローバルな視点で発想ができる人にぜひ入社いただきたいですね。どの部門においても、自分の仕事が世の中にどのような影響を与えるかについて、常に考えられることが求める人材像の1つです。
また、成長意欲を個々が持ち、アクションを起こせる力も必要なので、自律的に考え行動できる人を求めています。ただし、個々の成長だけではなく、コミュニケーションやチームワークといったところは積極的に大事にしてほしいです。
そして何よりヤンマーが目指すべき姿、掲げるビジョンに共感していただける人に来ていただきたいです。
「内側に熱意を持つ人」が多い
神田様)ヤンマー社員には、熱意を内に持っている人が多いというのが、私が感じる印象です。外には出さずとも仕事に対して情熱をもって取り組んでいただける方は是非入社いただきたいと思います。
英語などの語学力は必須?
神田様)グローバルと聞くと英語ができないとダメなんじゃないかと思われる方も多いと思います。もちろん部署や役職によって相応の英語力を求められることはありますが、ヤンマーは”まずは経験してみよう”という風土があるので、英語ができなくても研修面でのサポートもございますので安心してご入社いただければと思います。
応募を考えている方へメッセージ
和田様)挑戦したい方に非常に合う会社だと思います。実務経験を積ませてもらえる環境、任せてもらえる環境、学ばせてもらえる環境、後押ししてくれる環境が整っているので、挑戦したい方には是非ご応募いただきたいと思います。
神田様)スピード感を持って、変革を引っ張っていける方、熱意を持っている方に是非入っていただきたいと思います。ご応募お待ちしております!
藤高様)人がいい会社なので安心して入っていただきたいです。自分のやりたいことを実現できる事業フィールド、風土がありますので、ヤンマーでどういうことをやっていきたいかを熱く持っている方に是非入っていただければと思います。