転職の秘訣
手取り30万円の額面月収や生活レベルは?年収アップの方法も解説
手取り30万円になるには、額面月収で約35万円~40万円、年収で約420万円~480万円を目指す必要があります。30万円が手元に残ることで、生活水準を高められたり、将来に向けて貯金したりできるでしょう。
手取りを増やすには、昇給や副業、転職など自身にあった方法を選択して行動することが大切です。
本記事では、手取り30万円の額面月収や生活レベルについて紹介します。年収をアップさせるための方法や転職するコツも紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
01. 手取り30万円の額面月収は約35万円~40万円
給与額や扶養の有無などで人によって異なりますが、手取り30万円の額面月収は約35万円~40万円ほどです。
約35万円~40万円から所得税や住民税、社会保険料などを天引きすることで約30万円となります。 年収にすると、額面で「420万円~480万円+ボーナス」です。
民間給与実態統計調査によると、令和4年の全給与所得者のボーナスが平均716,000円であったことから、手取り30万円の人は約492万円~552万円が額面年収となります。
02. 手取り30万円を稼いでいる給与所得者の割合
令和4年分民間給与実態統計調査によると、給与所得者のうち額面年収が400万円~500万円の人は14.8%います。男性が17.7%、女性が12.1%となっており、男性のほうが多い傾向にあります。
なお、同調査では給与所得者の平均年収が458万円であることがわかりました。手取り30万円額面年収と比較すると、平均年収の前後程度となります。 ただし、民間給与実態統計調査の平均年収にはボーナスも含まれています。もし額面年収にボーナスが追加されれば平均より高くなるでしょう。 また、手取り30万円の額面年収が420万円~480万円のため、上記グラフの14.8%のうちに含まれています。中央値は400万円以下のため、手取り30万円は比較的高収入であると言えます。
03. 手取り30万円の生活レベル
手取り30万円の生活レベルについて、以下の8つのパターンを紹介します。
- 独身・実家暮らしの場合
- 独身・一人暮らしの場合
- 既婚・共働きの場合
- 既婚・専業主婦の場合
- 既婚・子ども1人・共働きの場合
- 既婚・子ども1人・専業主婦の場合
- 既婚・子ども2人・共働きの場合
- 既婚・子ども2人・専業主婦の場合
どのような生活ができるか、どのくらい貯金できるかが具体的にイメージできるので、ぜひ参考にしてみてください。
独身・実家暮らしの場合
実家暮らしで手取り30万円の人の場合、家賃や光熱費などがあまりかからないため、自由にお金が使えます。タイズのシミュレーションであれば14万円以上の貯金が可能で、2年もあれば自動車を一括で購入できるほどの余裕はできるでしょう。
趣味にお金を使う余裕もあり、充実した生活を送れるでしょう。
独身・一人暮らしの場合
一人暮らしの場合、家賃や光熱費が発生します。手取り月収の3分の1が家賃の目安と考えられるので、9万円に設定しました。家賃で収入が差し引かれる分、貯金額が大きく減ってしまうでしょう。
ただし、安い賃貸物件を探したり、食費を自炊にしたりなど節約をすれば十分に貯金ができます。
独身で手取り30万円の人の貯金額については以下の記事で詳しく紹介しているので、あわせてお読みください。
年収600万円×独身でいくら貯金できる?「実家暮らし」「一人暮らし」別に調査!
既婚・共働きの場合
夫が手取り30万円で、妻が手取り15万円と設定した場合の生活基準です。共働きの場合、十分に多少外食の機会が増えたとしても、毎月8万円の貯金ができます。 ボーナスが支給されたら10万円以上の貯金が可能で、将来育児に必要な費用を準備できるようになるでしょう。
既婚・専業主婦の場合
妻が専業主婦で自炊をしている設定で貯金のシミュレーションをしました。共働きと比べて節約をしているため、月収手取り30万円のうち5万円を貯金に回せるようになっています。
自炊や節電、節水をすれば、生活水準をあまり下げなくても十分に暮らせるでしょう。
ただし、お出かけや外食が多い場合はレジャー費が増えるため、貯金から歳出する必要があります。
既婚・子ども1人・共働きの場合
子どもが保育園・幼稚園に入園している場合の金額です。保育園や幼稚園の費用は平均的に毎月2万~4万円がかかりますが、今回は4万円に設定しました。 共働きの場合、貯金に回せるのが毎月3.5万円程度になります。食費については外食を含めた費用になっているので、生活水準を落とさなくても満足できる生活ができるでしょう。
既婚・子ども1人・専業主婦の場合
妻が専業主婦で子ども1人の場合は、できる限り節約することが望まれます。貯金額を増やしたい場合は、食費を減らして自炊を徹底しなければなりません。
レジャー費用も貯蓄から出すことになると、貯金を減らしてしまうため、贅沢に使うのは難しくなるでしょう。
既婚・子ども2人・共働きの場合
子ども2人になると、単純計算で教育費が倍になります。ただし、自治体によっては2人目の保育園の費用が安くなることもあるため、今回は私立の保育園で合計6万円の教育費が発生したとしてシミュレーションしました。
共働きであれば手取り30万円で暮らすことは十分に可能ですが、外食を減らしたり、お小遣いを減らしたり節約する必要はあります。
既婚・子ども2人・専業主婦の場合
公立の幼稚園に子ども2人を入れている設定でシミュレーションしました。手取り30万円で子ども2人と妻と暮らせるものの、生活費を切り詰めなければ貯金が難しくなるでしょう。
今後子どもが成長して就学すると教育費が2倍かかる可能性があるため、マネープランの見直しをすることが望まれます。
既婚者の生活水準については以下の記事でも詳しく把握できるので、ぜひ参考にしてみてください。
04. 手取り30万円でできること
手取り30万円でできることとして、以下の2つがあります。
- 車の購入
- マイホームの購入
上記のような高価な買い物が可能ですが、住んでいる人数や環境によって注意すべき点もあるので、それぞれ見てみましょう。
車の購入
手取り30万円あれば、軽自動車やコンパクトカーなど幅広い種類の自動車を問題なく購入できます。中古車であればSUVのようなサイズが大きめの自動車も購入できるでしょう。
一人暮らしで毎月貯金している人ならローンなしで購入することも可能です。ただし、結婚や子育てなどで貯金が難しい場合は、ローンを組むことを検討しましょう。
マイホームの購入
手取り30万円の人でも住宅ローンを組んでマイホームを購入することが可能です。
返済方法や返済期間などによって異なりますが、手取り30万円の人がローンを組むことで3,400万~4,000万円ほど借りられます。
一般的に手取り30万円の人は毎月10万円ずつローンを返済できるのであれば、マイホームを購入しても問題ないと考えられています。賃貸の家賃も手取り額の3分の1が目安といわれており、ローンを家賃と見立てれば10万円が適正価格であるためです。
ただし、借入額や生活費によっては返済が大きな負担となるため、返済可能な範囲で家を建てる必要があります。
05. 手取り30万円を目指す方法
手取り30万円を達成できる主な方法は、以下の4つです。
- 昇進・昇格を目指す
- 副業する
- 投資する
- 転職する
現職以外で稼ぐ方法も詳しく紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
昇進・昇格を目指す
まずは現実的に考えて、現職を続けて昇進や昇給を狙いましょう。
仕事で成果を上げれば会社から高い評価を受けるようになり、給料が上がって手取り30万円を達成できるはずです。
なるべく早く手取り30万円を目指すなら、評価基準を確認し、自分がなにをすることで評価されるかを把握しましょう。会社によってはスキルや資格を所有することで手当がもらえる場合もあるので、資格取得を勉強するのもひとつの手です。
ただし、古い体質が残っている企業の場合、年功序列の給与制度になっている可能性があります。努力しても年収が上がらない場合は、転職を考えましょう。
副業する
現職以外で確実に収入を得たい場合は、副業も検討しましょう。
副業でできる仕事として、以下のような職種があります。
- Webライター
- プログラマー
- アフィリエイター
- データ入力
- スーパーや飲食店のアルバイト
- 商品の梱包や組み立てなどの内職
以上の副業をすれば現職の給与に追加で収入を確保できます。
労働政策研究・研修機構の「副業者の就労に関する調査」によると、正社員で副業をしている人の多くが月収5万円~10万円未満ほど稼いでいることがわかりました。
つまり、手取り25万円の人なら副業で5万円~10万円の収入を得ることで手取り30万円を超えます。
ただし、副業禁止の企業で働いている人や時間の確保が難しい人はできないため、まずは昇進・昇格を目指しましょう。
副業については以下の記事で詳しく紹介しているので、メリットやデメリットを知りたい方はぜひ参考にしてみてください。
投資する
株式投資やFX(外国為替証拠金取引)、仮想通貨などに投資し資産を増やす方法があります。
投資に必要な知識を学んで適切に資産運用すれば利益を得られる可能性が高くなるでしょう。ただし、資産がマイナスになるリスクもあるため、必ず利益が出るわけではないことを理解しておきましょう。
初心者であれば少額投資からはじめ、リスクを最小限に抑えることをおすすめします。
投資信託で積立投資をするのもひとつの手段です。投資信託は投資専門の運用会社が投資家の資金を集めて分散投資をおこなう金融商品のことです。「毎月1,000円ずつ投資」といった少額からの投資ができ、初心者でも安心してはじめられるでしょう。
転職する
現職で手取り30万円を目指すのが難しい場合は、より年収の高い企業への転職活動をしましょう。
実際に転職で年収アップに成功している人は多くいます。厚生労働省の令和5年雇用動向調査結果の概況によると、令和5年で転職した人のうち、37.2%の人が賃金が向上したことがわかりました。
とくに10代~30代前半の40%以上の人が転職して賃金が上昇したと回答しています。 ただし、転職した企業によって収入が下がるおそれがあるため、企業選びが重要です。 転職後の年収については以下の記事で詳しく紹介しているので、あわせてお読みください。
タイズは、これまで累計10万人以上の方の利用実績があり、目には見えない社風なども考慮したベストマッチングで、転職者からも企業からも評価されています。大手・中堅メーカーのみご紹介しておりますので、年収アップも見込めます。気になる方はぜひご相談ください。
06. 手取り30万円を目指せる職種
タイズの求人のなかから手取り年収30万円を目指しやすい職種を詳しく紹介します。
- 研究・開発職
- 設計職
- ITエンジニア
- 営業職
業務内容や年収が高い理由なども紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
研究・開発職
研究・開発職は、民間企業や研究機関などで新しい発見や実用化に向けて実験・研究する職種です。主にこの世にない理論や技術を見つける基礎研究や、基礎研究の実用化を目的とした研究をする応用研究などの職種があります。
研究職の年収は20代で400~600万円で、30歳になるまでに手取り30万円を目指せるでしょう。
ただし、応募条件が厳しく、採用されるには特定の分野において専門知識や知見、実績が必要です。
タイズの求人にも、年収500万円以上の求人が多数掲載されているので、研究職に入社したい方は見てみましょう。
タイズはメーカー特化の転職エージェントです。これまで累計10万人以上の方の利用実績があり、目には見えない社風なども考慮したベストマッチングで、転職者からも企業からも評価されています。実績があるエージェントから希望の企業・求人を受けることであなたの転職の成功確率が上がります。ぜひご相談ください。
研究職の詳細は以下の記事でも詳しく紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
研究職とは?種類・仕事内容・転職するメリット・向いている人の特徴を解説
研究職へ転職は可能なのか?転職エージェントを利用して成功させよう
設計職
設計職はスマートフォンや自動車、精密機械など製品を作る職種です。 主に以下のような設計を進めながら製品化していきます。
設計の種類 | 仕事内容 |
構想設計 | 製品のコンセプトや必要な機能をまとめる |
基本設計 | 製品の構造を具体化するために設計図を作成する |
詳細設計 | 部品ごとに作図し、寸法や原価などを決める |
職種や企業によって機械の外観や、製造に必要な金型、電子回路の設計などさまざまな職種があります。
タイズの調査によると、機械設計や電気設計の年収は20代で400万~600万円ほどです。
タイズの求人でも、450万円以上の収入が得られる企業があり、手取り30万円を目指せるでしょう。
設計職の求人を以下で掲載しているので、ぜひご覧ください。
タイズはメーカー特化の転職エージェントです。これまで累計10万人以上の方の利用実績があり、目には見えない社風なども考慮したベストマッチングで、転職者からも企業からも評価されています。実績があるエージェントから希望の企業・求人を受けることであなたの転職の成功確率が上がります。ぜひご相談ください。
設計職の具体的な仕事内容は以下の記事で紹介しているので、チェックしてみてください。
ITエンジニア
未経験職種に転職して手取り30万円を目指したい場合は、ITエンジニアがおすすめです。ITエンジニアでソフトウェアやインフラなどの開発業務を経験し、専門性の高い職種にキャリアアップすることで、手取り30万円以上の収入が期待できます。
現在、IT業界自体が著しく人材不足に陥っており、プログラミングを学習した経験があれば未経験でも転職できるでしょう。
プログラミングの知識がない場合は、独学やプログラミングスクールでスキルを身につけてから求人に応募することをおすすめします。
タイズの求人でも、手取り30万円を目指せる求人が多く掲載されているので、ITエンジニアへの転職を考えている方はぜひご覧ください。
タイズはメーカー特化の転職エージェントです。これまで累計10万人以上の方の利用実績があり、目には見えない社風なども考慮したベストマッチングで、転職者からも企業からも評価されています。実績があるエージェントから希望の企業・求人を受けることであなたの転職の成功確率が上がります。メーカーのIT職種に興味がある方はぜひご相談ください。
ITエンジニアの詳細は以下の記事でも紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください
ITエンジニア(Web・SEなど)の転職は難しい?成功させるコツや求人をご紹介!
営業職
営業職のなかでもインセンティブ制度がある企業は、20代のうちに手取り30万円を目指せます。
インセンティブ制度とは契約の獲得数に応じて一定の報酬が得られる制度のことです。
顧客を多く獲得したほど収入が増えるため、高い年収が期待できます。
営業職の場合、未経験でも募集している求人が多いため、挑戦しやすいのがメリットです。
タイズの求人にも営業職で年収500万円以上を目指せる求人が掲載されているので、転職を検討している方はぜひご覧ください。
タイズはメーカー特化の転職エージェントです。これまで累計10万人以上の方の利用実績があり、目には見えない社風なども考慮したベストマッチングで、転職者からも企業からも評価されています。実績があるエージェントから希望の企業・求人を受けることであなたの転職の成功確率が上がります。ぜひご相談ください。
また、タイズはメーカーに特化した転職サービスです。メーカーの営業職の仕事内容を把握したい方は、以下の記事をあわせてお読みください。
07. 手取り30万円の企業に転職する方法・目指し方
手取り30万円の企業に転職する方法として以下の2つを紹介します。
- できるだけ同業種の企業を選ぶ
- 転職エージェントを利用する
転職を検討している方は、ぜひチェックしてみてください。
転職成功のポイントについて知りたい方は以下の記事で詳しく紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
転職成功者が成功率を高めるために、実践していた5つのコツ<転職体験談>
できるだけ同業種の企業を選ぶ
いままでの経験を活かすことで転職できる可能性が高くなるため、同業種の企業を選ぶことをおすすめします。
業界や業種に関して専門的な知見や技術がある人材は需要が高く、企業側も採用したいと考えるでしょう。しっかりと実績やスキルをアピールすることで、企業から必要と判断されれば、交渉次第で手取り30万円を目指せます。
逆に未経験職種の場合は給料が下がる可能性が高いため、注意が必要です。
未経験で手取り30万円を狙うなら、平均年収が高い企業を選びましょう。
ただし、企業を選ぶ際は目先の給料だけではなく、福利厚生や労働環境も踏まえて応募を検討することが大切です。
企業選びについては以下の記事でも解説しているので、あわせてお読みください
離職率が低い・定着率が良い企業を確実に見つけるためには?【転職】
転職エージェントを利用する
自分で手取り30万円の企業を見つけるのが難しいと考えている方は、転職エージェントを利用するのもひとつの手です。
転職エージェントでは経験豊富なキャリアアドバイザーやコンサルタントが、求職者の要望にあわせておすすめの企業を紹介してくれます。
スキルや性格とマッチする可能性の高い企業を厳選して選んでくれるため、長期間働ける企業に出会えるでしょう。 書類選考や面接の対策もサポートしており、転職できる可能性を高めてくれます。
実際にタイズを利用して転職に成功し、年収が上がった人もいます。詳しい内容は、以下の事例ページをチェックしてみてください。
前職は給与がかなり低かったこともあるのですが、年収が約180万円アップしました。ベースアップの幅も大きいので、将来設計に明るい希望を持てるようになりましたね。
また、業績好調な会社だけに、研究開発の現場にも活気があります。上司の指示のみに従ってただ処方するのではなく、「こんなことをやってみてはどうか」と、自ら積極的に行動を起こせる自由闊達な社風です。そのぶん責任は重くなりますが、自分の考えを活かして新しいモノづくりに挑戦していける。収入だけでなく仕事のやりがいもアップしたと感じています。
タイズはメーカー特化の転職エージェントです。これまで累計10万人以上の方の利用実績があり、目には見えない社風なども考慮したベストマッチングで、転職者からも企業からも評価されています。実績があるエージェントから希望の企業・求人を受けることであなたの転職の成功確率が上がります。ぜひご相談ください。
キャリアプランを意識しながら手取り30万円以上を目指そう
手取り30万円になるには年収420万円~480万円を目指す必要があります。一人暮らしや夫婦生活であれば、貯金をしながら十分な暮らしができるでしょう。
子どもがいる場合は自炊をすれば問題なく生活できますが、貯金が難しくなるためマネープランを見直すことをおすすめします。
手取り30万円を目指すなら昇進・昇格を目指したり、副業・投資などで副収入を得たりして、収入アップを目指しましょう。ただし、年功序列で昇進・昇格が難しい場合は転職を検討することも大切です。
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