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[ セキュリティエンジニア ]
未経験からセキュリティエンジニアに転職できる?内定を獲得する方法を紹介
本記事では、セキュリティエンジニアに未経験から転職するための方法を解説します。仕事内容や必要なスキル、向いている人も紹介するので、セキュリティエンジニアの転職を検討している方はぜひ参考にしてください。
この記事は約15分で読み終わります。
セキュリティエンジニアは情報セキュリティに関して専門的な知識やスキルを有する人材で、スキルがあれば未経験からでも転職が可能です。
製造業の転職に特化した求人エージェント「タイズ」でも、三菱電機株式会社やマツダ株式会社などがセキュリティエンジニアを募集しており、上場企業においても転職需要があると考えられます。
ただし、セキュリティエンジニアは高度な技術が求められるため、企業によっては未経験からの転職は難しい場合があります。転職に成功するには入念に準備をし、キャリアプランを明確にして行動することが重要です。
本記事では、セキュリティエンジニアに未経験から転職するための方法を解説します。仕事内容や必要なスキル、向いている人なども紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
セキュリティエンジニアの求人は以下のページで掲載しているので、転職を検討している方はぜひご覧ください。
タイズの強み
- メーカー特化型エージェント
- 技術職への深い知見
- メーカーとの太いパイプと
転職支援実績
―目次―
1.未経験でもスキル次第でセキュリティエンジニアに転職できる
2.未経験から転職できるセキュリティエンジニアの仕事内容
2-1.脆弱性診断
2-2.セキュリティマネジメントコンサルティング
2-3.セキュリティ対策の設計・実装
2-4.システムの保守・運用
2-5.セキュリティに関する教育・啓発
3.未経験からセキュリティエンジニアに転職すると得られる年収
4.未経験からセキュリティエンジニアに転職する方法
4-1.知識やスキルを習得しておく
4-2.資格を取得する
4-3.セキュリティに関わる職種で経験を積む
4-4.転職エージェントを利用する
5.未経験からセキュリティエンジニアに転職するために必要なスキル・知識
5-1.ITに関する基礎知識・スキル
5-2.法律に関する知識
5-3.コミュニケーションスキル
6.未経験からセキュリティエンジニアに転職するのに向いている人
6-1.責任感の強い人
6-2.勉強が苦にならない人
6-3.忍耐力がある人
7.スキルを習得すれば未経験からセキュリティエンジニアに転職できる
未経験でもスキル次第でセキュリティエンジニアに転職できる
セキュリティエンジニアとは、情報セキュリティを意識したシステムの構築や、サイバー攻撃への対策などをおこなうエンジニアのことです。
職種未経験でも企業が必要としているスキルを所有していれば、セキュリティエンジニアに転職できる可能性があります。
ただし、ITやセキュリティに関する高度な知識やスキルが求められるため、ITエンジニア自体が未経験の人は難しいかもしれません。
セキュリティエンジニア自体は未経験でも、IT業界でエンジニア職に携わった経験があることが望まれます。
ITエンジニアへの転職の難しさについては、以下の記事で解説しているので、あわせてお読みください。
ITエンジニア(Web・SEなど)の転職は難しい?成功させるコツや求人をご紹介!
未経験から転職できるセキュリティエンジニアの仕事内容
セキュリティエンジニアの主な仕事内容は、以下の5つです。
- 脆弱性診断
- セキュリティマネジメントコンサルティング
- セキュリティ対策の設計・実装
- システムの保守・運用
- セキュリティに関する教育・啓発
自分が携わりたい仕事か把握するためにも、ぜひお読みください。
脆弱性診断
脆弱性診断では、企業の情報セキュリティにおける脆弱性を手動やツールで診断する仕事です。
使用しているシステムやネットワークなどに問題がないか検査して、将来的にどのようなリスクや脅威があるかを特定します。
将来的なリスクを洗い出したら、報告をし、必要に応じて対策方法を提案します。
企業の情報資産の損失や損害を最小限に抑える重要な仕事で、責任重大です。
セキュリティマネジメントコンサルティング
セキュリティマネジメントコンサルティングは、企業にヒアリングしてシステム運用における課題を把握し、必要なセキュリティ対策を提案する仕事です。
セキュリティの現状を調査して問題点を報告し、必要な対策を提案します。
ヒアリングとプレゼンテーションとレポートの作成がメインの業務ですが、必要に応じて対策の実施も担う場合もあります。
セキュリティ対策の設計・実装
セキュリティ診断の結果をもとに必要な対策を実施するのも、セキュリティエンジニアの仕事です。
企業のシステムがサイバー攻撃にあうリスクを最小限にするためにも、必要な機能や条件をまとめ、設計していきます。
設計書を作成したら必要なネットワーク機器の導入や、必要な設定を具体的に決め、実際に実装します。
ファイアウォールの設定や暗号化技術の適用などをしていき、テストをしたら運用開始です。
システムの保守・運用
セキュリティ面でのサポートをするために、システムの保守をします。
セキュリティインシデント(セキュリティの事故)が発生しないように、チェックするのが主な仕事です。
最新のサイバー攻撃に耐えられるよう、アプリケーションのアップデートや通信データの確認、ログファイルのチェックなどをします。
企業が安全にシステムを使えるようにするためにも重要な仕事です。
セキュリティに関する教育・啓発
システムの利用者がセキュリティを侵害することがないよう、教育や啓発をおこなうこともセキュリティエンジニアが担当します。
セキュリティの研修を実施したり、社員向けにセキュリティのルールやポリシーを作成して普及させたりするのが主な仕事です。
セキュリティへの警戒心を高めることで、利用者が安全に行動できるよう促します。
基本的にシステムだけでセキュリティを担保するのは困難です。
企業が情報漏れを防ぐには、利用者一人ひとりがセキュリティを意識して行動できるようにする必要があり、セキュリティエンジニアが教育する役割を担います。
タイズの強み
- メーカー特化型エージェント
- 技術職への深い知見
- メーカーとの太いパイプと
転職支援実績
未経験からセキュリティエンジニアに転職すると得られる年収
厚生労働省の職業情報提供サイト「job tag」によると、セキュリティエンジニアの平均年収は以下のとおりです。
セキュリティエンジニアの種類 | 平均年収 |
セキュリティエキスパート(オペレーション) | 558.3万円 |
セキュリティエキスパート(情報セキュリティ監査) | 551.4万円 |
セキュリティエキスパート(脆弱性診断) | 558.3万円 |
上記のように業務内容や役職によって平均年収が異なります。
令和4年分 民間給与実態統計調査によると、給与所得者全体の平均年収は458万円であるため、平均よりも高い収入が得られるでしょう。
企業規模や勤続年数によっても年収が変わるので、具体的な金額を知りたい方は求人情報を確認しましょう。
未経験からセキュリティエンジニアに転職する方法
未経験からセキュリティエンジニアに転職するためには、以下の4つのことを実施しましょう。
- 知識やスキルを習得しておく
- 資格を取得する
- セキュリティに関わる職種で経験を積む
- 転職エージェントを利用する
将来的にセキュリティエンジニアになりたい方は必見です。
なお、ITエンジニアが転職するためにすべきことを以下の記事で詳しく紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
転職活動成功(キャリアアップ)のために【ITエンジニアがやるべきこと】
知識やスキルを習得しておく
セキュリティエンジニアが未経験でも、最低限の知識やスキルは身につけておきましょう。
セキュリティエンジニアの業務をするには、以下のような知識・スキルが必要です。
- セキュリティに関するスキル
- サーバーの知識
- ネットワークの知識など
セキュリティに関する業務経験がなくてもクライアントの要求に応えたり、ミーティングの内容を理解したりするために、最低限の知識は欠かせません。
知識を身につけるには、以下のような方法があります。
- オンライン教材や書籍による独学
- プログラミングスクールの受講
- セミナーや勉強会への参加
独学でどのような勉強すればよいかわからない場合は、体系的に学べるプログラミングスクールに通うとよいでしょう。
資格を取得する
セキュリティやITに関する知識を企業でアピールするためにも、資格を取得しておきましょう。資格をもっていることで、企業から業務するうえで必要な知識があると評価されやすくなります。
また、セキュリティやIT関連の知識を習得すれば仕事内容を理解しやすくなり、入社後に業務でつまずくことが減るでしょう。
セキュリティエンジニアになるうえで取得したい資格は、以下のとおりです。
資格の種類 | 概要 |
システムアーキテクト試験 | システムの設計や構築に関する高度な技術があることを証明できる |
ネットワークスペシャリスト試験 | ネットワークのセキュリティやサービスについて幅広い知識があることを証明できる |
情報セキュリティマネジメント試験 | 情報セキュリティマネジメントの計画・運用・評価・改善に必要な基礎知識があることを証明でき |
情報処理安全確保支援士 | サイバーセキュリティに関する高度な知識や技術があることを証明できる |
Cisco技術者認定資格 | ネットワーク機器最大手のシスコシステムズ社の製品やネットワークに関する知識・スキルを証明できる |
それぞれ企業の仕事内容にあった資格を取得しておきましょう。
セキュリティに関わる職種で経験を積む
セキュリティエンジニアは専門性が高く、経験が重視されやすいため、まずはセキュリティに関連する職種に転職してから目指すのもひとつの手です。
たとえば、インフラエンジニアやシステムエンジニアで経験を積み、セキュリティの知識や技術を学んでから転職する方法があります。
最初からセキュリティエンジニアを目指すよりも、IT業界での業務経験を積んでからのほうが転職に成功しやすくなります。
ほかにもセキュリティ診断や監視などであれば未経験でも転職できる求人があるため、ほかの業務を経験してからセキュリティエンジニアになることを検討してみましょう。
なお、タイズでもインフラエンジニアやシステムエンジニアの求人が多数あります。セキュリティエンジニアへの転職から一歩踏み出したい方は、ぜひご覧ください。
インフラエンジニアの求人一覧はこちら
SE(システムエンジニア)の求人一覧はこちら
転職エージェントを利用する
セキュリティエンジニアやほかのエンジニア職に未経験で転職する場合、転職エージェントを利用してみましょう。
転職エージェントではスキルや経験にあった企業を紹介してくれます。自分とマッチ度の高い企業を見つけられるため、内定を獲得できる可能性が高くなります。
セキュリティエンジニアになるためのキャリアプランについても相談してくれるため、自分の将来に不安を感じる方にもおすすめです。
経験豊富なコンサルタントが履歴書の添削や模擬面接のサポートもしてくれるため、自力で転職活動をするよりも自信をもって選考に挑みやすくなります。
実際にタイズを利用した人も経歴書の添削や模擬面接をしてもらえたことによって、内定を獲得しています。詳しくは以下の事例ページで紹介しているので、ぜひチェックしてみてください。
履歴書と職務経歴書を作成し、コンサルタントの方に見ていただいて、それを提出。また、面接のポイントをレクチャーしてもらいました。面接も新卒以来やっていないですし、転職はまた違う部分もあるので、面接の要点をアドバイスしてもらいました。
タイズでは大手・中堅メーカーを中心に転職の支援を行っています。タイズ経由で入社した方が最も多いという企業も多数あります。メーカーのIT職種に興味がある方はぜひご相談ください。
未経験からセキュリティエンジニアに転職するために必要なスキル・知識
未経験からセキュリティエンジニアに転職するために必要なスキル・知識として、以下の3つを紹介します。
- ITに関する基礎知識・スキル
- 法律に関する知識
- コミュニケーションスキル
転職に向けてなにを身につければよいか知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
ITに関する基礎知識・スキル
まずは仕事をするうえで最低限必要なITスキルを身につけましょう。
セキュリティエンジニアに必要なIT関連の知識やスキルは以下のとおりです。
セキュリティエンジニアに必要なIT関連の知識やスキル | 具体例 |
プログラミングスキル | 以下のプログラミング言語でシステムを構築できるスキル ・PHP ・C言語 ・JavaScript ・Python など |
セキュリティ対策に関する知識・スキル | 以下の設定を適切におこなえるスキル ・認証方法の実装 ・アクセスの制御 ・暗号化技術の活用 ・ログ管理 など |
ネットワークに関する知識・スキル | ・ファイアウォールの設定 ・VPNの設定 ・プロトコルの仕組みの理解 ・IDS/IPSのスキル など |
データベースに関する知識・スキル | ・SQLの操作 ・データベースの設計方法 ・データの監査 ・管理方法 など |
知識やスキルがないと適切なセキュリティ設定ができず、サイバー攻撃のリスクが高くなります。サイバー攻撃が発生すれば顧客の利益を損害するだけではなく、入社した企業の信頼低下にもつながります。
セキュリティの設定を適切にできるよう、IT関連の知識やスキルは欠かせません。
法律に関する知識
セキュリティエンジニアは以下のような法律の知識が必要です。
セキュリティエンジニアが知っておきたい法律 | 概要 |
サイバーセキュリティ基本法 | サイバーセキュリティに関する施策を効率的に推進するために策定された法律 |
不正アクセス行為の禁止等に関する法律 | 不正アクセスにつながる行為を禁止するための法律 |
電子署名及び認証業務に関する法律 | 電子契約に法的効力があることを定めた法律 |
基本的に法律に沿ったセキュリティを構築する必要があるため、上記の法律を理解することが大切です。
仕事では外部の法律の専門家と関わって仕事する場合もありますが、セキュリティ対策を適切におこなえるよう知っておいたほうが望ましいでしょう。
コミュニケーションスキル
セキュリティエンジニアは顧客に専門的な内容をわかりやすく伝えることが求められるため、コミュニケーションスキルが欠かせません。
セキュリティ対策の内容やリスクについて伝えたり、どのような対策を講じるのが最適かを提案したりする際に、プレゼン力やヒアリング力が求められます。
チームでの業務も多く、メンバーと常に報告・連絡・相談できる姿勢も重要です。
未経験からセキュリティエンジニアに転職するのに向いている人
セキュリティエンジニアへの転職が向いている人の特徴は、主に以下の3つです。
- 責任感の強い人
- 勉強が苦にならない人
- 忍耐力がある人
それぞれ当てはまる特徴があれば、選考のアピールでも活用できます。どのような特徴か詳しく紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
また、以下でもエンジニアのような技術職全般で向いている人の特徴を紹介しているので、あわせて参考にしてみてください。
責任感の強い人
セキュリティが脆弱だと情報漏れのリスクが高くなり、企業の経営に大きな影響を与える可能性があるため、セキュリティエンジニアには責任感の強い人が求められます。
設計や構築、運用でミスがあると、サイバー攻撃やコンピュータウイルスの感染につながり、被害が深刻化します。
セキュリティエンジニアは顧客の利益を守る重要な仕事であるため、失敗が許されません。
ミスがないように細心の注意を払って取り組み、責務をまっとうできる人がセキュリティエンジニアに向いています。
勉強が苦にならない人
どのエンジニア職に就いたとしても、常に新しい技術や最新情報を学習する必要があるため、勉強が苦にならない人が向いています。
IT技術はトレンドがすぐに変わるため、従来の技術だけで仕事を遂行するのは困難です。
セキュリティエンジニアにおいても、新しいセキュリティ技術や新種のサイバー攻撃などの情報を把握し、業務に活かす姿勢が求められます。
企業のセキュリティ技術を高められるよう、自ら学んでいくことが重要です。
忍耐力がある人
セキュリティエンジニアは複雑な問題に取り組むことも多く、長期間にわたるプロジェクトもあるため、忍耐力が必要です。
たとえば、セキュリティインシデントが生じた際、原因追求のためにネットワークの利用状況やアクセス履歴などを地道に調査する必要があります。
地道な作業にストレスを感じてしまい、投げ出してしまう人は向いていません。
時間がかかっても着実に作業を進められる人は、セキュリティエンジニアを目指すことをおすすめします。
タイズの強み
- メーカー特化型エージェント
- 技術職への深い知見
- メーカーとの太いパイプと
転職支援実績
スキルを習得すれば未経験からセキュリティエンジニアに転職できる
セキュリティエンジニアはスキルがあれば、職種未経験でも転職できる可能性があります。ただし、セキュリティやネットワークに関する専門的なスキルが必要なため、IT業界での業務経験がない場合は難しい可能性があります。
IT業界での業務経験がない場合は、まずは知識やスキルを身につけ、資格を取得しましょう。セキュリティエンジニアになる前に、未経験でも転職しやすいインフラエンジニアやシステムエンジニアなどの職種を経験するのもひとつの手です。
「IT系のエンジニアが未経験のため、転職できるか不安」という方は、転職エージェントの利用も検討してみましょう。
タイズは、これまで累計10万人以上の方の利用実績があり、目には見えない社風なども考慮したベストマッチングで、転職者からも企業からも評価されています。実績があるエージェントから希望の企業・求人を受けることであなたの転職の成功確率が上がります。
キャリアプランの提案もしているので、将来的にセキュリティエンジニアになりたいという方は、お気軽にご利用ください。