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SE(システムエンジニア)とは?仕事内容や年収、転職するコツを紹介
本記事では、SEの仕事内容や年収、転職するコツについて紹介します。SEに向いている人や必要なスキルも解説するので、転職を検討している方はぜひ参考にしてみてください。
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SE(システムエンジニア)は、IT企業やメーカーなど幅広い業界で必要とされている職種です。製造業の転職に特化したタイズでもパナソニック株式会社や京セラ株式会社などの上場企業の求人があり、SEは需要が高いと考えています。
SEは将来性があることから、転職したいと考えている人もいるでしょう。ただし、仕事内容や求められるスキルなどがマッチしていないと、転職後にギャップを感じて早期退職してしまうリスクもあるため注意が必要です。
本記事では、SEの仕事内容や年収、転職するコツについて紹介します。SEに向いている人や必要なスキルも解説するので、転職を検討している方はぜひ参考にしてみてください。
なお、タイズではSEの求人が多数あります。以下で求人情報を閲覧できるので、ぜひご覧ください。
―目次―
1.SE(システムエンジニア)とは?
2.SE(システムエンジニア)とプログラマーの違い
3.SE(システムエンジニア)の主な仕事内容
4.SE(システムエンジニア)に必要なスキル
4-1.システムの設計スキル
4-2.コミュニケーションスキル
4-3.マネジメントスキル
5.SE(システムエンジニア)に向いている人
6.SE(システムエンジニア)の平均年収
7.SE(システムエンジニア)のやりがいやきついところ
7-1.やりがい
7-2.きついところ
8.SE(システムエンジニア)の将来性
9.SE(システムエンジニア)に転職する方法
9-1.必要な知識・スキルを身につける
9-2.ポートフォリオを作成する
9-3.転職エージェントを活用する
10.SE(システムエンジニア)のキャリアパス
11.SE(システムエンジニア)の転職に成功した事例
12.IT技術で社会に貢献したい人はSE(システムエンジニア)を目指してみよう
SE(システムエンジニア)とは?
SE(システムエンジニア)とは、クライアントの課題解決につながるシステムを開発するエンジニアのことです。
主にシステムの設計や構築などの業務を担当します。
SE(システムエンジニア)が活躍できる場所は、以下のようなところがあり、多くの企業が求人を出しています。
- IT企業
- コンサルティング企業
- メーカー
幅広い業界業種でITが推進されており、システムの開発や運用などの業務があるため、企業にとってSEは必要な職種です。
また、SEには取引先に向けてシステムを販売する企業だけではなく、社内のシステムを構築・運用に携わる社内SEという職種もあります。
社内SEやメーカーが募集しているSEについては、以下の記事で紹介しているのであわせてお読みください。
【キャリアアップ】メーカーが募集しているSEとは?社内SEの種類
SE(システムエンジニア)とプログラマーの違い
SE(システムエンジニア)と混同されやすい職種のひとつにプログラマーがあります。プログラマーはシステムやアプリを構築するためにプログラミングをおこなう職種です。
SEとプログラマーの違いは、主に担当する業務や業務範囲です。
SEは顧客から必要としているシステムの要件をヒアリングし、設計書を作成するのが主な仕事です。一方プログラマーは、SEが作成した設計書をもとにプログラミングすることが仕事になります。
ただし、企業によってはSEでもプログラミングをすることや、プログラマーがSEの仕事をする場合もあります。
SE(システムエンジニア)の主な仕事内容
SE(システムエンジニア)の主な仕事内容は以下のとおりです。
仕事内容 | 概要 |
要求分析 | 顧客が求めているシステムをヒアリングし、解決したい課題やニーズを分析する |
要件定義 | 顧客が求めているシステムの性能や機能などを明確にし、仕様をまとめる |
基本設計 | 要件にあったシステムを実現するために、画面のレイアウトやシステムの構成などを決める |
詳細設計 | 実際にプログラミングをしてシステムを構築できるよう、各機能やデータベースなどの仕様を細かく決める |
開発 | 詳細設計で作成した設計書をもとにプログラミングをしてシステムを構築する |
テスト | 完成したシステムに不備がないか、要件を満たしているかを確認する |
保守・運用 | システムのアップデートやトラブルが発生した際の対応などをおこなう |
上記の流れでシステムの開発を進めます。ただし、ひとりですべての工程を担当するわけではなく、チームで分担して作業するのが一般的です。
SEのなかでも社内SEの場合は仕事内容が異なる場合があります。詳しくは以下の記事で紹介しているので、参考にしてみてください。
【転職コンサルタント監修】社内SEの仕事内容・年収は?
社内SEってどんな仕事?向いている人の3つの特徴ややりがいとは
SE(システムエンジニア)に必要なスキル
SE(システムエンジニア)に必要なスキルは、主に以下の3つです。
- システムの設計スキル
- コミュニケーションスキル
- マネジメントスキル
SEに転職したいと考えている方は、以上のようなスキルを身につけましょう。それぞれのスキルの特徴を詳しく解説します。
システムの設計スキル
SEは顧客の求めるシステムを実現するための設計スキルが欠かせません。実現可能なシステムを設計できるよう、システムの機能や仕組みを理解して問題なく設計できる技術が試されます。
スキルが不足していると、顧客の要件に応えられるシステムを構築できない可能性があります。
SEの場合プログラミングをプログラマーに依頼しますが、設計するうえで必要な知識のため、最低限自身で構築できる程度のスキルが必要です。
コミュニケーションスキル
システムの開発はチームでおこなうため、円滑にプロジェクトを進められるようコミュニケーションスキルは必須です。
開発の進捗を全員で共有できるよう、報告・連絡・相談をこまめにでき、適切に説明できる人材が望まれます。
SEは顧客ともコミュニケーションをとる機会が多く、良好な関係を維持しながら進める必要があります。
とくに要件定義では顧客ニーズを的確に把握し、どのように解決できるかを説明できる力が欠かせません。
マネジメントスキル
システムの開発では期日までに納品できるよう、スケジュールどおりに進められるマネジメントスキルが必要です。
SEは将来的にプロジェクトマネージャーになる可能性も高いため、メンバーへの仕事の割り振りや計画の立案などができることが望まれます。
プロジェクトマネージャーでなくても、スケジュールを把握し、自分の仕事を進められる能力が欠かせません。
とくにシステムの開発はトラブルの発生も多く、進捗が遅れる場合もありますが、納期に間に合うよう軌道修正しながら進めることが大切です。
顧客の必要としているシステムを納品するためにも、QCD(品質・コスト・納期)のバランスを意識しながら進捗管理できる人材が求められます。
SE(システムエンジニア)に向いている人
SE(システムエンジニア)に向いている人の特徴として、以下の3つがあります。
- 学習意欲の高い人
- 論理的思考が得意な人
- 柔軟に対応できる人
IT業界では日常的に新しい技術が出てくるため、すぐにキャッチアップして仕事に活かすことが求められます。新しい技術に興味があり、自ら学習して業務を進められる人は、SEとして長く活躍できるでしょう。
SEの仕事では論理的思考が欠かせません。システムの開発では予算やスケジュール、顧客の要求などさまざまな要素を考慮して進める必要があります。どのような要求があった場合でも、論理的に考えて最適解を見つけられる人はSEに向いているでしょう。
システムの開発では予期しないトラブルがよく発生するため、柔軟に対応できる人が必要とされます。トラブルを想定しながら状況の変化に応じて対応を変えられる人は、SEが適職の可能性があります。
上記の特徴が当てはまる方は、SEの転職を検討しましょう。
SE(システムエンジニア)の平均年収
厚生労働省の「職業情報提供サイト jobtag」によると、SE(システムエンジニア)の平均年収は557.6万円です。
年齢別の年収は、以下のようなデータがあります。
年齢 | 平均年収 |
20歳~24歳 | 341.5万円 |
25歳~29歳 | 453.9万円 |
30歳~34歳 | 512.6万円 |
35歳~39歳 | 597.9万円 |
40歳~44歳 | 646.9万円 |
45歳~49歳 | 674.6万円 |
50歳~54歳 | 679.6万円 |
55歳~59歳 | 732.2万円 |
出典:システムエンジニア(業務用システム) – 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト)
国税庁の「令和4年分 民間給与実態統計調査」によると、国内の給与所得者の平均年収が458万円のため、SEは平均年収よりも高い収入を得られる職種といえます。
タイズのデータでは、SEの平均年収は、以下の通りです。
大手企業(正社員) | 中小企業(正社員) | |
20代 | 473 | 432 |
30代 | 595 | 483 |
40代 | 729 | 564 |
単位:万円
引用:タイズ経由で転職成功された方の実績(2023年度)
平均年収は企業規模や年齢などによって異なります。具体的な年収を知りたい方は、求人情報を確認しましょう。
なお、社内SEの場合の平均年収は380万円~850万円です。詳しくは以下の記事で紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
社内SEの平均年収はいくら?転職で年収アップを目指すポイント
SE(システムエンジニア)のやりがいやきついところ
SE(システムエンジニア)のやりがいやきついところを紹介します。
SEになって自分の望んでいる仕事や働き方を実現できるかを把握するためにも、ぜひ参考にしてみてください。
やりがい
SEのやりがいとして、主に以下の3つが挙げられます。
- システムが完成するのに達成感を味わえる
- 新しい技術を常にインプットすることで、日々成長を実感できる
- 顧客にシステムを利用してもらえ、感謝される
SEはシステムを一から作るため、チームで作り上げたときの達成感は大きいものです。チームでものづくりをしたい方はSEを目指すとよいでしょう。
新しいことを学んで仕事に活かすことで、チームから技術力が認められて成長を実感するときにもやりがいを感じるでしょう。
また、SEは顧客と関わる仕事です。完成したシステムが課題解決につながれば顧客から感謝の言葉を直接もらえます。
きついところ
SEのきついところは、主に以下の3つです。
- 納期が厳しい場合もあり、プレッシャーになりやすい
- イレギュラーなトラブルが発生しやすく、優先的に対応しなければならない
- 高い技術が求められ、常に成長していく姿勢が求められる
プロジェクトによって短納期での納品もあり、期日までにシステムを完成させるプレッシャーに追われながら業務を進めなければなりません。
イレギュラーがよく起きやすく、緊急性が高い場合はほかの業務を止めて対応する必要もあるため、自分のペースで仕事をするのが難しくなるでしょう。とくに上流工程を担当するSEは、顧客と下請けの板挟みになりながら業務を進めるため、負担が大きくなります。
また、新しい技術がすぐに出てくるため、対応できるよう日常的に勉強しなければなりません。
ただし、企業によってきついところは異なるため、企業をしっかり選ぶことでプレッシャーやストレスを最小限に抑えられます。
SEの魅力やきついところは、以下の記事でも解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
【ワークライフバランス良好】製造業のSEについて魅力を解説
社内SEはやめとけって本当?知っておくべきデメリットや注意点
SE(システムエンジニア)の将来性
SE(システムエンジニア)は今後も需要が十分にあると考えられています。
年々IT市場が高まっており、多くの企業がIT人材を必要としているためです。
ITでは現在AIの導入やDX推進によって、ITサービスの需要が高くなっています。T専門調査会社 IDC Japan 株式会社の調査によると、国内ITサービス市場は2023年に6兆4,608億円(前年比6.0%増)であることがわかりました。
2028年には8兆1,495億円を達成すると予測しており、今後もSEの需要が高いと考えられるでしょう。
IT業界では人材不足が慢性的に続いているのが課題になっています。経済産業省の参考資料(IT人材育成の状況等について)によると、2030年までに最大79万人のIT人材が不足すると予測されており、多くの企業で人材の確保が深刻化しています。
需要が高いのにもかかわらず人材が不足しているので、職種未経験でも転職して活躍できる可能性は十分にあるでしょう。
なお、社内SEの将来性についてを以下の記事で解説しているので、あわせてお読みください。
SE(システムエンジニア)に転職する方法
SE(システムエンジニア)に転職する方法として、以下の3つがあります。
- 必要な知識・スキルを身につける
- ポートフォリオを作成する
- 転職エージェントを活用する
未経験の人でも転職するコツを解説しているので、ぜひチェックしてみてください。
なお、転職に成功するコツを以下の記事で詳しく解説しているので、あわせてお読みください。
転職活動成功(キャリアアップ)のために【ITエンジニアがやるべきこと】
必要な知識・スキルを身につける
職種未経験の人の場合、プログラミングスキルやIT関連の知識を身につけることからはじめましょう。未経験可の求人でも、業務をおこなうために必要なスキルや基礎知識があることを前提として採用しているためです。
スキルや知識が不足していると、転職できる可能性が低くなるだけではなく、転職に成功しても仕事を覚えるのに苦労する可能性があります。
独学やプログラミングスクールなどで学習し、スキルを身につけてから転職するのがおすすめです。
体系的に知識を身につけたい場合は資格を取得するのもひとつの手です。SEにおすすめの資格については、以下の記事で把握できるのでぜひ参考にしてみてください。
【転職で有利】社内SEの資格を解説 役に立たない資格もある?
ポートフォリオを作成する
職種未経験の場合は実績をアピールするために、ポートフォリオを作成しましょう。
ポートフォリオは実績をまとめたもののことで、転職活動でスキルをアピールするのに必要です。企業側も自社が求めているスキルを求職者がもっているか把握したいため、職務経歴書を送る時点で作成しておくことが望まれます。
逆にポートフォリオがないと採用担当者がスキルを把握できず、採用される確率が低くなる可能性があります。
プログラミングを学習し簡単なアプリケーションやWebサイトなどを作成して、どのようなスキルがあるかをアピールできるようにしておきましょう。
未経験でSEに転職するにはほかにもさまざまなコツがあります。詳しくは以下の記事で紹介しているので、あわせてお読みください。
転職エージェントを活用する
IT企業での業務経験の有無にかかわらず、転職するならエージェントを利用することをおすすめします。
転職エージェントは、キャリアコンサルタントやアドバイザーが転職のサポートをしてくれるサービスです。
主に以下のようなサポートをしてくれます。
- マッチ度の高い求人の紹介
- 自己分析の整理
- 職務経歴書の添削
- 模擬面談
業界に詳しい転職エージェントを利用することで、自分の行きたい企業や業界の情報を詳しく教えてもらえ、内定を獲得しやすくなります。
実際にSEに転職したくてタイズを利用した人も、コンサルタントにサポートしてもらったことで、内定をもらえました。詳しくは以下の事例ページで紹介しているので、ぜひチェックしてみてください。
コンサルタントの方がすごく熱心で、求人もたくさん送っていただきました。その積極的な姿勢と紹介求人の豊富さが印象に残っています。一番助かったのは、面接準備シートを送っていただいたことです。私はあまり細かなことをやらないタイプですので、面接対策をする上でとても助かりました。
タイズはメーカーに特化した転職支援を行っています。メーカーの社内SEの転職実績も豊富にあります。また、タイズ経由で中途入社された割合が最も高いという大手・中堅メーカーも多数あります。気になる方はお気軽にご相談ください。
SE(システムエンジニア)のキャリアパス
SE(システムエンジニア)のキャリアパスとして、以下の3つがあります。
- プロジェクトマネージャー
- スペシャリスト
- ITコンサルタント
プロジェクトマネージャーはシステム開発における人材やコスト、進捗状況などを管理するのが主な仕事です。SEの上位の役職で、SEの業務経験をそのまま活かしやすいのが特徴です。
スペシャリストは特定の分野に特化したエンジニアで、以下のような職種を目指せます。
- セキュリティに特化したエンジニア
- Webサービスの開発に特化したエンジニア
- AIに特化したエンジニア など
SEの業務を通して興味のある分野を深く学習していくことで、スペシャリストを目指せるでしょう。
ITコンサルタントは、顧客の経営課題から解決につながるITシステムの導入や提案をおこなう職種です。ITコンサルタントになるには、ITの知識だけではなく、経営に関する知識や顧客の業界に関する知見なども必要となります。
以上の職種の向き不向きは人によって異なります。SEを経験し、自分に向いている職種がなにかを探してキャリアプランを明確にしましょう。
SE(システムエンジニア)の転職に成功した事例
タイズを利用して転職に成功した事例として、30代後半のT.Oさんを紹介します。
T.Oさんは前職、大手ITベンダーでSEをしていましたが、地元に戻りたかったためUターン転職を考えました。そこで、前職の経験からモノづくりに深く関わりたいという想いがあったため、メーカーの転職に強いタイズを利用します。タイズではコンサルタントが転職の要望や不安などをヒアリングし、T.Oさんとマッチする企業を提案しました。採用担当者にただ応募書類を送るだけではなく、強みや経歴などをアピールしました。
書類選考や面接の対策も徹底しておこなった結果、大手メーカーの村田製作所から内定を獲得し、現在では満足のいく社会人生活を送っています。
詳しくは以下の事例ページで記載しているので、ぜひ参考にしてみてください。
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IT技術で社会に貢献したい人はSE(システムエンジニア)を目指してみよう
SE(システムエンジニア)は顧客が必要としているシステムを開発する職種です。主に要件定義や設計などシステム開発の上流工程を担当します。
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