メーカー職種解説
[ エンジニア ]
エンジニアとは?職種ごとの仕事内容や将来性、転職する方法を詳しく紹介
本記事では、エンジニアについて職種ごとの仕事内容や将来性を詳しく紹介します。 エンジニアに転職しようか迷っている人の悩みを解決できるような内容になっているので、ぜひ参考にしてみてください。
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エンジニアとは、工学の分野で専門的な知識をもっている技術者のことです。エンジニアとひとえにいっても機械系や電子系、IT系などさまざまな職種があります。
エンジニアは需要が高く、多くの企業で求人を募集しているのが特徴です。とくにIT系のエンジニアの需要が高く、タイズの求人でも2024年9月時点で2,000件近くあります。
しかし、エンジニアの転職を検討している人のなかには、どのような仕事があるのか、将来性があるのかなど気になる人もいるでしょう。
本記事では、エンジニアについて職種ごとの仕事内容や将来性を詳しく紹介します。
エンジニアに転職しようか迷っている人の悩みを解決できるような内容になっているので、ぜひ参考にしてみてください。
タイズの強み
転職支援実績
―目次―
1.エンジニアとは|工学に関する専門知識をもつ技術者のこと
2.IT系エンジニアの種類・仕事内容
2-1.プログラマー
2-2.システムエンジニア
2-3.フロントエンドエンジニア
2-4.バックエンドエンジニア
2-5.IoTエンジニア
2-6.組み込みエンジニア
3.IT系エンジニアの将来性
4.IT系以外のエンジニアの種類
4-1.機械系エンジニアとは|仕事内容・将来性
4-2.電気電子系エンジニアとは|仕事内容・将来性
5.エンジニアに転職する方法
5-1.専門分野の学習をする
5-2.ポータブルスキルを身につける
5-3.自分にマッチした企業を見つける
6.エンジニアに転職した事例
7.エンジニアに必要なスキルも身につけて転職に成功しよう
エンジニアとは|工学に関する専門知識をもつ技術者のこと
エンジニアと辞書で調べると「機械・電気・土木・建築などの技術者。技師。」と記載されています。つまり、エンジニアとは、工学において専門的な技術や知識をもつ人たちのことです。
最近ではIT技術の進歩もあり、システムやインターネットに関する知識や技術をもっているITエンジニアのことを、エンジニアと呼ぶことがあります。
エンジニアには複数の種類があり、仕事内容や作る製品も職種によってさまざまです。本記事では代表的なエンジニアの職種として、以下の3つを紹介します。
- IT系エンジニア
- 機械系エンジニア
- 電気系エンジニア
それぞれの仕事内容や将来性を紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
IT系エンジニアの種類・仕事内容
IT系エンジニアは主にシステムの開発やITインフラの構築・運用などをします。
IT系エンジニアにはいくつか職種があり、代表的なものは以下のとおりです。
- プログラマー
- システムエンジニア
- フロントエンドエンジニア
- バックエンドエンジニア
- IoTエンジニア
- 組み込みエンジニア
それぞれの役割や仕事内容を詳しく紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
プログラマー
プログラマーは、システムエンジニアが設計した仕様書通りにプログラムを構築するエンジニアのことです。
プログラムを組んだシステムを作動させ、テスト・改善を繰り返しおこなうのが主な仕事です。
使用する言語や制作するものによって、プログラマーの中でも職種が細分化されます。
たとえば、Javaという言語を使用する場合はJavaプログラマー、Webサイトを構築する場合はWebプログラマーと呼ばれることがあります。
プログラミングスキルがあれば転職しやすいことから、未経験の人におすすめの職種です。
システムエンジニア
システムエンジニアは、システムの開発で提案から納品までの一連の流れに携わる職種です。
主に以下の4つの業務を実施し、クライアントにシステムを納品します。
- 要件定義
- 設計
- 構築
- テスト
プログラマーと異なり、システムエンジニアは、主にシステムの仕様や機能を決めるための上流工程を担当するのが特徴です。
企業によってはプログラマーの仕事も含まれる場合があるため、転職の際は求人情報の業務内容を確認してから応募しましょう。
フロントエンドエンジニア
Webサイトやアプリなどでユーザーが直接見たり操作したりできる部分を開発するエンジニアを、フロントエンドエンジニアといいます。
ユーザーが快適に使えるよう、視認性や操作性を追求したWebサイトやアプリを制作するのが主な役割です。
デザイナーと話し合いながら構築することから、デザインの知識も求められます。
HTMLやCSSなどのマークアップ言語や、JavaScriptやPHPなどのプログラミング言語によるコーディングをするため、プログラミングスキルが必須になります。
フロントエンドエンジニアの仕事内容は以下の記事でも詳しく紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
フロントエンドエンジニアに未経験でも転職できる?必要なスキルや成功のコツを解説
バックエンドエンジニア
バックエンドエンジニアは、ユーザーから見えない部分を開発するエンジニアで、主に Webサイトやアプリなどのサーバーやデータベースを構築します。
ユーザーが入力した情報を追加・変更できる機能の実装や、開発したシステムの運用・保守をするのが主な仕事です。
バックエンドエンジニアは業務範囲が広く、プログラミングスキル以外にもサーバーやネットワーク、データベースなどの知識が求められます。
フロントエンジニアと連携して業務をすることも多く、フロントエンドに関する知識も必要です。
IoTエンジニア
IoTエンジニアはIoT技術やIoT製品のシステムを開発するエンジニアです。
IoT(Internet of Things)とは、あらゆるものがインターネットでつながることを指します。たとえば、外出しても電源のオンオフや温度調節などをスマホでできるエアコンが挙げられます。
IoTエンジニアは製品の制御設計やネットワークの設計などが主な仕事内容です。企業によっては製品の企画から携わることもあるでしょう。
転職するには家電にシステムを組み込む知識や、ネットワークセキュリティに関するスキルなど幅広い知識やスキルが求められます。
組み込みエンジニア
組み込みエンジニアは、機械を動かすためのソフトウェアを開発し、工業製品や家電などに組み込むエンジニアのことです。
カーナビやエアコン、スマートフォンなど幅広い製品の開発に携われます。
ただプログラミングをするだけでなく、要件定義から設計、実装、テストまでが組み込みエンジニアの業務範囲です。
IoTが普及しているのもあり、組み込みエンジニアの需要が高まっています。
組み込みエンジニアについては、以下の記事で紹介しているので、転職を検討している方はぜひチェックしてみてください。
組み込み系エンジニアの仕事内容|活かせるスキルや平均年収は?
IT系エンジニアの将来性
IT技術が発展しており多くの企業でITサービスの導入やIT関連の製品の開発をしていることから、IT系エンジニアの将来性は十分にあるでしょう。
とくに最近ではIoTやAIがトレンドとなっており、今後も成長が持続すると考えられています。
IDC Japan 株式会社の調査によると、国内IoT市場は2022年に6兆818億円であることがわかりました。2022年以降は毎年平均8.6%市場が成長し、2027年には9兆1,877億円に達すると予測されています。
参考:国内IoT市場は物流や医療の分野で需要が高まる ~ 国内IoT市場 産業分野別テクノロジー別予測アップデートを発表 ~
また、総務省によると国内のAIシステムの市場規模は2022年に3,884億円であったのに対し、2027年には1兆1,035億まで拡大すると予測されています。
参考:令和5年版 情報通信白書
IT製品や技術の市場が高まっている背景から将来性があり、IT系エンジニアとして長期間働いて生活できる可能性があります。
タイズの強み
転職支援実績
IT系以外のエンジニアの種類
IT系以外のエンジニアも多数ありますが、代表的な職種として以下の2つを紹介します。
- 機械系エンジニア
- 電気電子系エンジニア
それぞれの仕事内容や将来性を知りたい方はぜひ参考にしてみてください。
機械系エンジニアとは|仕事内容・将来性
機械系エンジニアは主に機械の設計・開発に携わる業務です。
開発する製品には以下のようなものがあります。
- 自動車
- 船舶
- 航空機
- 産業ロボット
- 産業機械
- 家電製品
- 電子機器
企業によって取り扱っている製品は異なりますが、以上のように幅広い製品に携われるのが機械系エンジニアの特徴です。
なお、機械系エンジニアのなかでも設計を中心におこなう機械設計エンジニアについては、以下の記事で紹介しているのでぜひ参考にしてみてください。
【転職コンサルタント監修】転職市場で高ニーズ!「機械設計エンジニア」の仕事内容とは
仕事内容
機械系エンジニアはものづくりのプロセスにおいて機械の開発から製造までのプロセスに携わります。
主な業務内容は以下のとおりです。
仕事内容 | 概要 |
企画立案 | クライアントの要望にあった製品を作るための企画を立案する |
構想設計 | 製品のコンセプトや必要な機能、スペックなどを決め、実現できるように落とし込む |
基本設計 | 製品の構造を具体化するために設計図や3Dモデルを作成する |
詳細設計 | 個々の部品の詳細な寸法を決める |
試作品の作成・評価 | 実際に試作品をつくり、スペックに問題がないか評価する |
試作品に問題がなければ量産体制の準備に入ります。
以上のような仕事をしたい方は、機械設計や開発に携われるエンジニアを目指してみましょう。機械設計エンジニアに転職するコツを以下の記事で紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
【転職コンサルタント監修】機械設計エンジニアが知っておきたい転職のコツ
将来性
最近では機械系のエンジニアの仕事がAIに置き換えられるという話もありますが、今後も必要であると考えられます。理由としては、トラブルに対応できる問題解決力や発想力など、AIで代替できない能力が業務で求められることが多いためです。
AIの代替が難しい能力やスキルを身につけることで、機械系エンジニアとして長期間働き続けられるでしょう。
また、製造業は、古くからある仕事ながら現在も成長し続けています。
内閣府の「企業行動に関するアンケート調査結果」によると、2024年度の製造業の成長率は1.4%で前年度の1.2%より高くなっていることがわかりました。
製造業はAIやIoT、半導体などのトレンドにも関わりが強いため、今後も需要が高いといえるでしょう。
ただし、取り扱っている商品や部品などによって、将来性が左右される点に注意が必要です。
機械設計エンジニアの将来性については、以下の記事でも紹介しているので、あわせてお読みください。
電気電子系エンジニアとは|仕事内容・将来性
電気電子系エンジニアは製品の電気回路の設計や配線などをおこなうエンジニアのことです。
家電や産業機械のような電気で動作する製品や建物など、活躍の場が広い点が特徴です。
仕事内容
電気電子系エンジニアの主な仕事内容は、以下のとおりです。
仕事内容 | 概要 |
調査 | クライアントからどのような課題があるかヒアリングし、製品の仕様を決める |
設計 | 仕様より回路図や設備の設計などをする |
調達 | 設計図より必要な資材を揃える |
製作・検査 | 実際に製作し、仕様通りにできているかテストする |
施工 | クライアントの現場で製品を取り付けるための工事をする |
保守 | 定期的に製品に問題がないか点検し、メンテナンスする |
電気電子系エンジニアの職種によっては、電子機器や家電に使われる部品・システムの研究ができる場合もあります。
仕事内容が細分化されている企業もあり、電気設計や回路設計、制御設計などに分かれる場合もあるでしょう。電気設計の仕事内容については、以下の記事でも詳しく紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
将来性
さまざまな商品に電子回路が使われているため、将来性があると考えられます。
モバイル端末が急速に普及しており、IoTの発達からも需要が高く、安定して働き続けられるでしょう。
とくに電気電子業界では半導体がトレンドとなっており、電子部品の需要は現在も拡大傾向にあります。
フォーチュン ビジネス インサイトの調査によると、電子部品の市場規模が2023年に3,639 億3,000万ドルであったのに対し、2032年までに8,478億8,000万米ドルに成長すると予測されています。
多くの製品に必要とされている電気に関わる職種のため、安定性を重視して転職したい方におすすめです。
エンジニアに転職する方法
エンジニアに転職したい人は、以下のポイントを押さえておきましょう。
- 専門分野の学習をする
- ポータブルスキルを身につける
- 自分にマッチした企業を見つける
どの職種に転職したい場合でも重要な内容を記載しているので、ぜひ参考にしてみてください。
専門分野の学習をする
職種未経験や業界未経験で転職する場合は、業務をするために必要最低限の知識やスキルを身につけておきましょう。
たとえば、以下のような知識やスキルがエンジニアには必要です。
職種 | 必要なスキルや知識 |
ITエンジニア |
|
機械系 |
|
電気電子系 |
|
書籍を購入して独学したり、学校に通って勉強したりして知識を身につけましょう。必要に応じてそれぞれの知識やスキルに関連した資格を取得することもおすすめです。
知識やスキルがあることをアピールできるため、転職で有利になる場合があります。
ポータブルスキルを身につける
エンジニアに必要な知識やスキルに加え、ポータブルスキルを身につけておきましょう。
ポータブルスキルはどの業界においても活かせる、業務を遂行するのに必要なスキルのことです。
具体的には以下のようなスキルがあります。
- コミュニケーション能力
- 論理的思考
- パソコンスキル など
どのエンジニアになったとしても、社内外の人と話し合いながら業務を進めるため、コミュニケーション能力は欠かせません。
論理的思考力はプログラミングを構築するときや、要件にあった製品を実現する方法を考えるときに必要です。
不足していると感じる人は現職で経験を積んだり、ビジネススクールに通って学んだりすることをおすすめします。
なお、エンジニアの転職先に多いメーカーでは、ポータブルスキル以外にもさまざまなスキルや性質が求められます。以下の記事でメーカーが求める人材について紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
エンジニア転職まるわかり!中途採用でメーカーが求める人材とは?
自分にマッチした企業を見つける
知識やスキルをある程度身につけたら、自分にマッチした企業を探しておきましょう。
自分の希望条件にあった求人を探し、求めている人物像を確認してマッチするかどうかを決めます。ただし、希望条件が多いと応募できる求人が少なくなってしまうため、注意が必要です。
希望条件に優先順位をつけ、譲れない条件のみに絞り込んでから企業を探しましょう。
なお、自分に合う企業を見つけるのが難しいと感じる場合は、転職エージェントを利用するのもひとつの手です。
転職エージェントを利用することで、経験豊富なコンサルタントがニーズにあった求人を紹介し、内定を取るまでのサポートをしてくれます。
実際にタイズを利用した人も、志望動機の添削や模擬面接のサポートをしてもらい、志望していた企業への転職に成功しました。詳しくは事例ページで紹介しているので、ぜひチェックしてみてください。
最初は他エージェントともコンタクトを取りましたが、タイズのコンサルタントの方は対応が全然違いました。細かなアドバイスや志望動機の添削をしていただくなど、非常に助かりました。最初の面接前に模擬面接をしていただき、本当に細かく見てくれました。一人ひとりにこんなに手間暇かけて対応するのは、すごいな、ありがたいなという印象でした。
タイズの強み
転職支援実績
エンジニアに転職した事例
エンジニアの転職に成功した事例として、30代後半で村田製作所のSE(システムエンジニア)に転職できたT.Oさんを紹介します。
T.Oさんは前職で大手ITベンダーのSEをしていましたが、地元に帰りたいと考えていたことがきっかけで転職活動をはじめました。
より深く製造業に関わる仕事がしたいという想いもあったことから、メーカーの転職に強いタイズに登録します。
タイズを利用して、最初の電話でコンサルタントから要望や不安に感じてくれたことを聞かれ、おすすめの企業を提案してもらいました。
1時間かけて丁寧にヒアリングしてもらえたため、タイズを利用しての転職を決意し、関西の大手メーカー4社に応募します。
結果、1ヶ月〜2ヶ月の期間で2社から内定を獲得し、村田製作所に入社できました。
T.Oさんの事例は以下の記事で詳しく紹介しているので、ぜひお読みください。
30代後半で株式会社村田製作所のSEへの転職成功事例・体験談
エンジニアに必要なスキルも身につけて転職に成功しよう
エンジニアは工学において専門性の高い技術や知識を有している技術者のことです。IT系エンジニアや機械系エンジニアなどの職種があり、仕事内容や携わる製品も異なります。
エンジニアに転職したい方は、まずは専門分野の学習とポータブルスキルの習得を目指しましょう。知識やスキルを身につけたら自分の希望にあった企業を探し、応募することをおすすめします。
どのように企業を見つければよいかわからない方は、転職エージェントに相談するのもひとつの手です。コンサルタントが要望や悩みをヒアリングし、あなたにマッチした企業を紹介してくれます。
転職エージェントによっては非公開求人を紹介してくれる場合もあり、転職先の候補を増やせるでしょう。
メーカーの転職に特化した「タイズ」でも経験豊富なコンサルタントが転職支援をしています。書類選考の通過率が40%と高く、しっかりと応募書類の添削をして、内定までのサポートをしています。
ちょっとした悩みにもコンサルタントが丁寧に応えてくれるので、エンジニアへの転職を検討している方は、お気軽にご利用ください。
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