デンソーで歩める技術者のキャリアとは?やりがいや風土、求める人材について

デンソーで歩める技術者のキャリアとは?やりがいや風土、求める人材について
(左)株式会社デンソー セーフティセンサ&コンポーネント技術2部 部長 阿部 好浩様
(右)株式会社タイズ 担当コンサルタント 西山 翔大

01. デンソーとは

デンソーは1949年にトヨタ自工から分離独立し、日本を代表する部品メーカーを目指して「日本電装株式会社」という社名で設立されました。

当社の2024年3月期の連結売上収益は7.1兆円、自動車部品メーカーの中では、世界No.2の売上規模をほこります。日本を代表する自動車部品メーカーとして、あたりまえの日常に、なくてはならない技術をつくっています。100を超える数の世界初・幾多の世界一製品を生み出す技術者集団です。

デンソーは安心領域において「交通事故死亡者ゼロ」を目指し、技術の先端をひた走る「深み」と、多くのクルマに安全製品を普及させる「広がり」の二方向で取り組みを進めています。

02. ご経歴について

デンソー セーフティセンサ&コンポーネント技術2部 部長 阿部 好浩様のご経歴

交通事故を減らすなど社会性に富んだ仕事をしたいと志して、新卒でデンソーに入社しました。大学院で研究していたプラズマを計測する技術がクルマで応用できるのではないかと感じ、クルマを意識するようになると自動車部品の多くをデンソーが手掛けていると知り、デンソーに興味をもちました。

入社当時、安全走行に興味があったので自ら手を上げて、自動ブレーキなどの安全走行の部隊でソフトエンジニアとして活動していました。

その後、クルマが走る走行環境(前にいる車、歩いている歩行者、ガードレールなど)を認識する電磁波を使ったセンサーの信号処理を行う部署に異動したいと希望を出しました。そこでは、MUSIC(MUltiple SIgnal Classification)という高分解能処理をある車種に投入し、当時としては、高精細でかつ小型な世界初製品を世に出しました。

それからスウェーデンに出向し、クルマの安全にフォーカスして技術開発を行っていました。車両への後続からの追突事故軽減に向けた規定ルール(プロトコル)から横断歩行者事故を無くしていくための衝突安全のルール策定を、欧州の自動車部品工業界に参画しながら、どのようなプロトコルがいいのかというのを議論して標準をつくり上げていきました。また、スウェーデンの国家プロジェクトにも働きかけを実施し更なる高精細な新規レーダーをつくるプロジェクトを現地の大学、企業、現地スタッフとともに産官学連携して研究開発をしていました。

スウェーデンの出向を終え、グループ会社のデンソーテンに出向し、協業を加速させながらデンソーグループとして安全を牽引していこうと活動しました。

今は役職に就いて、チームメンバーとともに交通事故死亡者ゼロを目指して奮闘しています。

03. デンソーの社風や働き方、教育体制とは

デンソーの社風や働き方、教育体制とは

上下関係に縛られず、技術に対してフラットな風土

デンソーは、考えやロジックを持ってやりたいことを主張すれば柔軟に受け入れる風土があります。技術に対しては上下関係に縛られず、フラットに議論を行っています。専門技術における職人色の強い社員が多く、アドバイスもたくさんくれますし、技術のバトンをつなぐような風土です。

部長がやりたいことを紙にまとめ、部の方向性を部員に共有するマイビジョンシートというものがあります。仕事は一人ではできません。個々人がもっている能力にはそれぞれ異なるエッセンスがあるので、偏見を持たずフラットに受け入れようと部員に掲げながら日々の業務を進めています。

会社を作るのも人で、新しい技術を生み出すのも人です。人の力で社会に広く貢献していくというのが私たちのビジョンでもありますので、働きやすい環境 、社員が活躍できる職場というのを大切にしています。

活躍できるフィールドを拡げられる環境

もし自分のやりたいことが自部署でできなくても、他部署に少し入ってトライアルするということもできます。ハードを担当していた人がソフトも担当するなど、社内には二刀流の人も多いですね。活躍できるフィールドを自分で拡げられる環境です。

スキルセットがあれば大きいプロジェクトを任せることができますし、スキルセットが十分でなくともポテンシャルを見てお任せすることもあります。失敗で学べることや成長できることもたくさんあるので、失敗も成功も受け入れています。

デンソーでは、大義実現に向け、「実現力のプロフェッショナル集団」を目指し、「人と組織のビジョン&アクションPROGRESS」を2021年に策定しました。一人ひとりが情熱で自己新記録に挑むプロとなり、職場において多彩なプロが共創し、人と社会にインパクトある価値を提供できるよう、働く目的を意味づけ直し、自立・自律のキャリアを促進すると共に、人事制度の透明性・納得性を高め、バリアをなくす整備を進めています。学びや挑戦は大歓迎で、すごく人を大切にする社風ですね。

在宅勤務も自由に活用できる柔軟な働き方

デンソーには在宅勤務制度があり、幣部では多くの社員が活用しています。在宅勤務だと通勤時間が短縮できるので、その分自己投資に時間をかけられたりもしますよね。日々、部員の5割程度が在宅勤務を活用しています。午前だけ出社して、午後は在宅勤務にすることもできるので、ライフスタイルに応じた柔軟な働き方が可能です。

残業についても上司部下でコミュニケーションを取りながら調整しています。当然ながら健康でなければ成果は出せないと考えているため、なるべく残業せずに十分な休息をとり、次の日の活力をためてほしいと思っています。

社員の教育体制も充実

デンソーでは、自分が学びたいときに学べるプログラムが充実しています。特に私の部署では、世に出ている商品の原価や販管費など財務の勉強にかなり注力しています。財務のことがわかるようになると、やりがいも感じますし、自分が与えられる影響力も拡大します。

階層別や年代別のプログラムも充実しているため、フェーズに応じてステップアップできる環境ですね。

04. セーフティセンサ&コンポーネント技術2部について

デンソー セーフティセンサ&コンポーネント技術部について

セーフティシステム事業部が発足した背景

まず大前提として、私たちは環境・安心分野で究極のゼロを目指していて、環境に優しく かつ、交通事故死亡者をゼロにすることを目標としています。交通事故を減らすために外界センシングを用いて自動ブレーキをかけるというシステムを開発していますが、ドライバーのリアクションも影響するため外部の情報と車内の情報を複合的に合わせないと交通事故死亡者ゼロを実現することは難しいです。中も外も見ながら連携できれば交通事故を減らせるのではないかということから、このセーフティシステム事業部が発足しました。クルマについているカメラも、事故を減らすための役割だけではなく、エンターテイメントの役割も担えるかもしれませんし、よりクルマが賢くなれるよう取り組むこともミッションのひとつですね。

部署の構成について

セーフティシステム事業部にあるADAS関連のセンサを開発しているセーフティセンサ&コンポーネント技術は、3つの部で構成されています。1部は受け取った映像から道路環境を認識する役割、2部は音波や光や電磁波を送信して、返ってくるものを見て環境を認識する役割、3部は事故等で衝撃を受けた人の命を守る役割を担っています。それぞれ担当していることは異なりますが、部署間の連携は頻繁に行っています。ミッションを達成するには連携が必要不可欠です。

その中で私がみている技術2部では、勤務地は愛知と神戸、東京に分かれています。本社(愛知県刈谷市)は本格的な装置があり、クルマに乗せて試験できるのでダイナミックなことができますね。ただ、どの拠点にいても国内・海外問わず様々な案件を担当できますし、拠点によってできることが制限されることはないので安心していただけたらと思います。

新卒・キャリア入社関係なく、挑戦のチャンスにあふれている環境

メンバーが挑戦したいという思いがあれば、私は大歓迎です。その時間をどうつくるのかは私の仕事ですね。日々の業務だけでなく、自己研鑽の時間も積極的につくっていきたいです。チャンスはできる限り与えていきたいと考えています。

キャリア入社の方もたくさん活躍されています。課長職の1/3ぐらいはキャリア入社の方ですね。

今後取り組みたいこと

困ったときにぱっと手を挙げられる環境や、課題に向かってみんなが同じ方向を見て自発的にチームを巻き込める環境づくりをしていきたいです。一人で抱え込まずにみんなでできるようになりたいですね。同じ方向を向いて達成できるとすごく感動しますよ。私も普通なら一年以上かかることを三ヶ月でやり遂げた経験があります。みんなで同じ方向を向いて協力して一生懸命やっていると楽しくなりますし、成果が出せたときは感動しました。

また、環境、エネルギー問題、労働人口減少など、自動車業界にはまだまだたくさんの課題があります。交通事故を防ぐ安全設計にはかなり注力していますが、もらい事故を防ぐ技術も必要になります。交通事故死亡者ゼロというのはものすごくチャレンジングなことですが、さらなる技術革新を目指して、日本の技術力で世界に貢献していきたいです。

05. デンソーで働くやりがいや魅力、キャリアパス

デンソーで働くやりがいや魅力、キャリアパス

一気通貫で仕事ができ、社会貢献できるのがデンソーの醍醐味

デンソーは、R&Dから開発・設計~量産~製造と一気通貫でものづくりができることが強みとなっています。本人の希望があればR&D部門から商品に近い量産部門にシフトチェンジもできますし、一気通貫でものづくりができる環境だからこそ、点ではなく面で仕事に取り組むことができます。ADAS(Advanced Driver-Assistance Aystems)と自動運転の開発が主体になります。

システム設計からコンポーネント設計開発と多岐にわたり、もちろんAI技術も設計開発一要素であります。車両部品開発で特に我々は、命を守る設計なので、品質作りこむ設計と車載ならではであり、品質の作りこみに共感して働きたいと感じていただく方もいます。

私自身、モビリティに携わるダイナミックな仕事を通し、社会に大きく貢献できるところが醍醐味だと感じています。世の中からフィードバックを受けやすい事業です。

個々の目標に合わせたキャリアパスが実現できる

技術者が専門性を深めるだけでなく、違うプロジェクトや役割に挑戦する機会も豊富にあります。特に、自動車技術の革新が進んでいるので、新しい技術に挑戦するチャンスが多く、技術者として大きく成長できます。

自分で手を動かせるスペシャリストの道もありますが、プロジェクトマネージャーとしてリーダーシップを発揮するキャリアもあります。要求を正しく理解して、分解し、テーラリング ※する役割を担っています。

※プロジェクトがうまく流れるように、プロセス、業務の入力、成果物、ツール、プロジェクトのライフサイクル等を組合わせながら決めていくこと

また、デンソーにはエンジニア のキャリア開発支援の取り組み「キャリアイノベーションプログラム」があり、自身の能力を把握する「ソムリエ認定制度」、必要な知識を獲得する「リカレントプログラム」、最適な活躍機会を獲得する「アサインプロセス」、実践スキルを獲得する「バディ制度」の4つで構成されています。個々に寄り添いながら、キャリアプランを作成し、振り返りも定期的に行っています。成長したい人を全力で後押しする制度が整っているので、いろいろなチャレンジがしたいという方はぜひご応募いただけたらと思います。

06. デンソーが求める人材とは

デンソーで活躍しているのは「必ずやり遂げる人」

個人的には、粘り強い社員が多い印象があります。難しいことでも段階的に考えて、もがきながらも必ずやり遂げる方は非常に活躍しています。そういった方はものづくりに対する想いが強いのが特徴です。

求める人材

新しいことにチャレンジしたいという想いがある方や、自分がやりたいことを言語化できる方がいると、いいスパイラルが生まれるのでぜひデンソーに来ていただきたいですね。当部では、回路エンジニアやプロジェクトマネージャー、組み込み系ソフトエンジニア、クラウドエンジニアの3分野で募集しています。

いろいろなものがつながる時代になっているため、自分の専門分野だけでなく周辺の知識があると活躍の幅が広がると考えています。

07. 応募希望者へメッセージ

デンソーから応募希望者へメッセージ

自己成長がしたい、社会の発展に貢献したい方はぜひご応募いただけたらと思います。自分も笑顔に、人も笑顔になることをぜひ一緒につくり上げていきましょう。

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この記事を書いた人

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西山 翔大

株式会社タイズ

  • 関西メーカーへの高い合格率に自信あり。メーカーへの深い知見、太いパイプを活かした転職のご支援をさせていただきます
  • 「勤務地・給与」といった条件だけではなく「働きごこち・忙しさ・社風」など転職の軸を丁寧にヒアリングさせていただきます。
  • 転職成功者の満足度は92%! ※当社経由でご転職に成功された方へのアンケートより
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