転職の秘訣
物流業界へ転職する魅力とは?向いている人の特徴や平均年収を解説
人の役に立つのが好きな方や、人々の生活を支える仕事がしたいと考えている方のなかには、物理業界への転職を検討している方もいるのではないでしょうか。
物流業界は、ネット通販の利用者数増加によって需要が高まっている業界です。新たな物流システムを構築しようと最先端の技術が積極的に取り入れられており、進化を続ける業界で働くことは大きなやりがいを感じられるでしょう。
タイズでは、パナソニック株式会社や株式会社マキタをはじめとしたさまざまな企業が求人を掲載しており、変革に取り組む物流業界への転職のチャンスが多くあるといえます。
本記事では、物流業界へ転職する魅力や、主な仕事内容、年収、向いている人の特徴などを解説します。転職に有利な資格や転職を成功させるコツも紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
タイズでは、物流業界の求人を豊富に取り扱っております。以下のページで一覧を掲載しているので、転職を検討している方はあわせてチェックしてみましょう。
物流/商品管理の求人一覧
01. 物流業界へ転職する魅力
物流は、産業の基盤ともいえる業界です。人々が生活するうえで欠かせない食料や商品といったライフラインを支えています。とくに、近年は新型コロナウイルス感染症の流行をきっかけにネット通販の需要も高まっており、安定性と将来性があるのも物流業界の魅力です。
また、ECの発達を背景に、物流システムの構築がビジネスにおいて重要視されています。AIやloTなど最先端技術を導入する企業も多く、変革を目指す企業の原動力となれるのも転職する魅力のひとつです。
物流業界のなかでも日本のメーカーは世界的に評価される技術をもっており、転職によって高度なスキルを身につけたり、貴重な経験を積めたりするのも魅力といえるでしょう。
物流業界に転職する魅力は、以下の記事でも詳しく解説しています。ぜひ、あわせて確認してみてください。
世界トップレベルの物流システム技術で倉庫を自動化!いま物流業界に転職する魅力とは?
02. 物流業界への転職で知っておきたい5つの職種・仕事内容
物流業界への転職で知っておくべき主な職種は、以下の5つです。
- 物流企画・管理
- 倉庫管理
- 物流営業
- ドライバー
- バックオフィス業務
それぞれの仕事内容を把握し、自分にあった転職先を見つけましょう。
物流企画・管理
物流企画や物流管理は、商品の受注から配送まで供給にかかわる一連の工程を管理する仕事です。需要と供給の最適化を図ることを主な目的とし、原材料の調達や商品の生産、販売などの過程を管理します。
「ロジスティクス」とも呼ばれており、物流業界の基盤ともなる部分です。商品の品質や管理だけではなく、使用する資材や人材のリソースといった膨大な情報の管理も担っています。
最短での配送をおこなったり、依頼通りの日時で届けたりするなど、高品質な物流サービスを提供するために欠かせない存在といえるでしょう。
実際にタイズで物流企画に転職された方は、日々業務にやりがいを実感しています。詳しい内容を知りたい方は、以下の事例ページをチェックしてみてください。
入社したばかりで、新たなミッションへ本格的にコミットしていくのはまだこれからではありますが、すでに毎日が新鮮で刺激的です。 例えば、前職で日常的に取り組んでいた業務でも、会社が変われば、アプローチも考え方も異なります。共に働くメンバーは若手が多く、新しい情報もどんどん入ってきます。40歳近くになって少しマンネリも感じていた日々でしたが、転職した今、新卒に戻ったようなフレッシュな気持ちで勉強できることが嬉しいですね。飛び込んで良かったなあと思います。
「今までのキャリアをベースに、新たなミッションにチャレンジしたい」株式会社MonotaROの物流企画職に転職成功したストーリー
物流企画については以下の記事でも詳しく解説しています。気になる方はぜひ参考にしてみてください。
物流企画(8月制作)
倉庫管理
倉庫管理とは、商品の仕分けや保管、配送など、購入者の手元に届くまでに生じる工程を担う仕事です。商品の在庫管理をはじめ、倉庫内で働くスタッフや設備の管理もマネジメントしており、質の高い物流サービスを維持する役割をもちます。
主な業務内容は、以下の9つです。
- 入荷・入荷検品
- 入庫
- 保管
- ピッキング・仕分け
- フォークリフト操作
- 流通加工
- ラベル貼り
- 梱包・箱詰め
- 出荷検品・出荷
入荷した商品に不具合や破損がないかを検品し、保管場所へと入庫します。商品に対して単品商品の詰めあわせやラベル貼りなど顧客の希望に沿った加工を施し、出荷検品をおこなってから消費者の元へと届けられる仕組みです。
現在、物流業界ではTMS(配送管理システム)やWMS(倉庫管理システム)といったシステムの多様化が進んでおり、倉庫管理に求められる役割も拡大しています。物流の需要向上に対して人材不足が深刻化している職種のひとつでもあるため、求人数が多く未経験からでもはじめやすいでしょう。
物流営業
物流営業とは、物流コストの増加や倉庫スペースの不足など物流に関する課題を抱えている企業に対して、自社のサービスを提案したり、販売したりする仕事です。
主な仕事内容は、以下の通りです。
- テレアポ業務
- クライアントの課題やニーズのヒアリング
- 提案資料・見積書の作成
- 商談・契約
営業を通して自社の物流サービスの利用者を増やすことを主な目的としており、顧客のニーズにあった提案をおこないます。企業が抱える課題を解決に導くスキルや、自社サービスの魅力を伝える提案力が必要になるでしょう。
物流業界の営業を含むメーカー営業への転職について詳しく知りたい方は、以下の記事もあわせて確認してみてください。
メーカー営業への転職は未経験でもできる?メリット・デメリットや成功させるポイントを解説
ドライバー
ドライバーとは、主に自動車で商品を届けることを業務としており、「セールスドライバー」ともいわれています。運転する自動車によって業務内容は異なり、大型は主に長距離を走行し、中型と小型はルート配送や宅配がメインです。
物流業界のなかでも人手不足が深刻な職種で、長年人材の確保が課題となっています。近年は2024年問題によってドライバーの年間時間外労働が制限されるため、離職率の増加やさらなる人材不足など多くの課題を抱えているのが現状です。
そのため、年間を通しての求人数も多く、運転免許があれば未経験でも転職しやすい職種といえます。所有する免許の種類によって、転職先の幅も広がるでしょう。
バックオフィス業務
経理や人事など、物流企業を支えるのがバックオフィス業務です。
主な業務内容は、以下の通りになります。
業務 | 内容 |
情報処理 | ITシステムを使った荷物の追跡、状態管理 など |
受注管理 | 受注確認、配送日調整、受注キャンセル など |
出荷管理 | 出荷件数調整、出荷指示、出荷キャンセル など |
主に受注から出荷作業に携わるほか、商品入荷情報の登録や実績レポート報告などさまざまな業務を担当します。転職市場でも求人数の多い職種で、未経験でもはじめやすいのが大きな魅力です。
事務職への転職については以下の記事でも詳しく解説しています。気になる方はあわせて確認してみてください。
事務職は未経験でも転職できる?平均年収や向いている人の特徴を解説
03. 物流業界に転職したときの平均年収と将来性
物流業界の平均年収は、職種によって大きく異なります。近年、物流業界ではネット通販の需要拡大によって著しい成長が見込まれる業界ともいわれており、将来性と安定性ともに期待できる業界です。 平均年収と将来性を把握し、物流業界への転職を検討していきましょう。
平均年収
厚生労働省が運営している「職業情報提供サイト(日本版O-NET)job tag」によると、物流業界の職種別平均年収は以下の通りです。
職種 | 平均年収 |
宅配便配達員 | 393,6万円 |
トラック運転手 | 485,3万円 |
出荷・受荷事務 | 497,3万円 |
国税庁が発表した「令和4年分 民間給与実態統計調査」によると、給与所得者全体の年収は458万円であることから、トラックドライバーやバックオフィス業務の平均年収は比較的高いといえます。
タイズのデータでは、物流業界の平均年収は以下の通りです。
大手企業(正社員) | 中小企業(正社員) | |
20代 | 450 | 400 |
30代 | 550 | 480 |
40代 | 680 | 550 |
単位:万円
引用:タイズ経由で転職成功された方の実績
具体的な平均年収は、企業の規模や職種のほかに、国内物流か国際物流かによっても異なります。また、企業によっては業務成果を重視して人事評価や報酬を決定する「成果主義」を採用しているので、志望する企業の情報をしっかり確認しましょう。
将来性
新型コロナウイルスの影響でネット通販で買い物を済ませる人が多くなったことから、物流業界は今後さらに成長するといわれている業界です。EC市場規模の拡大も伴い、宅配便の取扱件数はこの5年間で約6.7億個、18%も増加しています。
ドライバーを中心に慢性的な人手不足に陥っているためニーズは高く、求人数も多い業界です。今後も需要が高まっていくことが予測されており、将来性のある業界といえるでしょう。
04. 物流業界に向いている人の5つの特徴
物流業界に向いている人の主な特徴は、以下の5つが挙げられます。
- サポートするのが好きな人
- 正確かつ迅速に仕事ができる
- コミュニケーション能力がある人
- 柔軟な対応ができる人
- 体力に自信がある人
自分がどれだけ当てはまるかを確認しながら、物流業界への適性をチェックしていきましょう。
サポートするのが好きな人
物流は人々の生活や経済を支える重要な存在です。産業規模も広く、大規模なスケールで社会を支えているので、社会に貢献したい人や人々をサポートするのが好きな人に向いています。
取り扱う商品も数多く、物流が機能しているおかげで社会が成り立っているともいえるでしょう。日々の生活に直結している物流に携わることで、やりがいや達成感も得られるでしょう。
正確かつ迅速に仕事ができる
物流業界のなかでも、物流管理やバックオフィス業務は業務量が多いため、正確かつ迅速な対応力が必要です。とくに、物流業界においてタイムマネジメントは重要視されており、予定通りに荷物を届けるためにすべての業務がスケジュール化されています。
時間の使い方を意識することで生産性が向上し、顧客との信頼関係にもつながるでしょう。正確な処理と管理ができ、スピーディーに対応できる人は物流業界に向いています。
コミュニケーション能力がある人
物流業界では、ドライバーや倉庫スタッフ、顧客など多くの場面でコミュニケーションが発生します。業界内でのコミュニケーションは、業務上の連携を強化したり、荷物の遅延を防いだりするために欠かせません。
人と話すのが好きな人や、誰とでもコミュニケーションを通じて信頼関係を築ける人は物流業界に向いているでしょう。
柔軟な対応ができる人
物流業界では、渋滞で荷物の到着が遅れたり、入荷予定の商品が届かなかったりと、さまざまなトラブルが発生します。そういったトラブルに対して、状況を見ながら冷静に判断できる対応力が必要です。
また、物流業界では最新技術やシステムの導入が進んでおり、日々変化しています。変わっていく状況に対して柔軟に適応できる人や、変化に対して抵抗が少ない人は物流業界で活躍できるでしょう。
体力に自信がある人
ドライバーやバックオフィス業務では、実際に荷物を運ぶ機会が多く、体力が必要な場面があります。運動経験のある人や、体力に自信がある人は物流業界で重宝されるでしょう。
また、トラブルへの対応を求められることや、たくさんの人とかかわる機会の多い業界です。場合によっては現場を管理することもあるので、体力面・精神面ともにタフな人も物流業界に適しています。
05. 物流業界への転職で有利になる資格
物流業界への転職で有利となる資格は、現場系と管理系に大きく分けられます。
現場系 |
|
管理系 |
|
目指している職種と資格を照らしあわせ、必要に応じて取得を目指しましょう。
現場系:自動車免許やフォークリフト運転技能など
倉庫業務やドライバーなど、現場系での職種で有利になる主な資格は、以下の4つです。
資格 | 内容 |
自動車免許 |
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フォークリフト運転技能 |
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危険物取扱者 |
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衛生管理者 |
|
主な資格のなかでも、取得難易度が低く、短期間で取得できるのがフォークリフト運転技能です。各都道府県で実施されている講習を受講して試験に合格すれば取得でき、合格率も90%と非常に高くなっています。
資格によっては実務経験が必要なものもあるので、目標や将来の展望も含めて資格取得を目指ししましょう。
管理系:運行管理者や通関士など
物流倉庫や管理系の職種で有利になる主な資格は、以下の3つです。
資格 | 内容 |
運行管理者 |
|
通関士 |
|
物流技術管理士 |
|
運行管理者は、ドライバーの健康状態や労働時間の管理をおこないます。基礎講習を受ければ受験可能であり、倉庫管理者としてキャリアアップを目指す人にもおすすめです。
通関士は合格率が10〜15%と難易度が高いため、取得すると転職に有利になる可能性があります。物流技術管理士は実務経験が必要な資格のため、経験者は習得しておくと転職で効果的に活用できるでしょう。
06. 物流業界への転職を成功させる3つのコツ
物流業界への転職を成功させるための主なコツは、以下の3つです。
- 志望動機を明確にする
- 物流業界で活かせる経験やスキルを整理する
- 転職エージェントの利用も検討する
ポイントをしっかり押さえて、物流業界への転職を成功させましょう。
転職を成功させるポイントや面接に合格するノウハウなどは、以下のページにまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。
転職ガイドライン
志望動機を明確にする
物流業界には多くの職種と企業があり、求人数も多い業界です。そのなかから「なぜその職種・企業を選んだのか」を明確にしましょう。
物流業界で働きたい理由だけではなく、物流に魅力を感じた部分や、興味をもったきっかけを交えると、志望動機の説得力が増します。また、入社後にどのような活躍ができるかをアピールすれば、面接時に好印象を与えられるでしょう。
実際にタイズで物流業界に転職された方は、志望動機を明確にすることの重要性を実感しています。詳しい内容を知りたい方は、以下の事例をチェックしてみてください。
転職するのであれば、まず自分が望んでいることが、今の会社で本当に実現できないのかをつきつめて考えることが大切だと思います。面接では、そうした質問が出ます。だから、転職する理由があいまいだと、それが面接官に伝わらないのです。また、異動などの融通を利かせてもらえるのであれば、今の会社で働き続けることもできます。それができるかどうかをよくよく考えた方がいいと思います。「それだったら今の会社にいてもいいじゃない」と言われないにしても、心の中で思われるでしょうし、とにかく辞めたいからつくった理由だと思われます。その理由が本当だとしても、面接官は「うちの会社も辞めるのでは」と考えると思います。
コンサルタントの方がうまく調整してくれたのだと思います。自分でやっていたら、「優先順位があるので、少し待ってください」なんて失礼なことは言えませんでしたから、助かりました。
物流業界で活かせる経験やスキルを整理する
業界経験者は、これまで培ってきたスキルや経験が、転職先でどう活かせるかを整理しましょう。未経験から物流業界に転職する場合は、前職での経験やスキルを物流にどう活かせるかを洗い出すのがポイントです。
たとえば、スポーツの経験や体力を求められる職種の経験がある場合、体力に自信があることをアピールできます。パソコン業務の経験がある場合は、バックオフィス業務での即戦力となるでしょう。運転スキルがあれば、ドライバーへの転職に有利になります。
自身の経験やスキルのアピールをはじめとした自己PR文の書き方については以下の記事で詳しく解説しているので、あわせて確認しておきましょう。
シチュエーションや強み別の例文付き!自己PRの書き方など3ステップで解説
転職エージェントの利用も検討する
自分にあった職種がわからないときや、スムーズに転職を進めたいときは、転職エージェントの利用もおすすめです。希望や条件にぴったりの求人を紹介してもらえるほか、スキルやアピールポイントも客観視できます。
ほかにも、面接対策や応募書類の添削など、転職活動におけるすべてをサポートしてくれるので、スムーズな転職が可能です。はじめての転職で悩んでいる人もぜひ一度、転職エージェントに相談をしてみましょう。
転職エージェントを使うメリットとデメリットについて以下の記事で詳しく解説しているので、気になる方はぜひチェックしてみてください。
転職エージェントは使うな?メリット・デメリットや使うべき人を解説!
07. 物流業界への転職をかなえて人々の生活を支える仕事に携わろう
物流業界は慢性的な人手不足の課題を抱えており、転職において売り手市場といえます。未経験からでも挑戦しやすく、今までの経験やスキルを活かしやすい業界です。
物流業界への転職を成功させるためには、転職で有利になる資格を取得したり、明確な志望動機や業界で活用できる経験・スキルをアピールしたりしましょう。転職先がスムーズに決まらないときは、転職エージェントの活用も検討してみてください。
タイズでは、メーカーに特化した転職支援サービスを提供しています。転職事例も豊富ですので、物流業界への転職を検討している方はぜひご相談ください。