メーカー職種解説
[ 購買調達 ]
購買・調達の違いとは?仕事内容や年収、未経験で転職するコツを紹介
こんにちは。メーカー専門の転職エージェント「タイズ」です。この記事では購買や調達について解説します。購買や調達は企業活動を円滑に進めたり、利益を最大化したりするために欠かせない業務で、多くの企業が求人を出しています。製造業の転職に強いメーカー専門の転職エージェント「タイズ」でも、パナソニック株式会社や株式会社GSユアサなどの求人を掲載しており、メーカーでも購買・調達の需要が高いと考えられます。
この記事は約22分で読み終わります。
購買調達は未経験からでも転職が可能です。ただし、転職に成功するには仕事内容や必要なスキルを把握し、しっかりと選考の対策をしたうえで挑むことが大切です。
本記事では購買・調達の仕事内容ややりがい、必要なスキルなどを解説します。未経験からでも転職に成功できるコツもまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。
タイズで取り扱っている購買・調達の求人は、以下の一覧ページや特集ページにまとめているので、転職を検討している方はあわせてチェックしてみましょう。
購買/資材調達の求人一覧はこちら
製造業・「購買/資材調達」の人気求人特集【定期更新】
また、タイズを利用して株式会社GSユアサの調達に転職できた方もいます。詳しくは事例ページで紹介しているので、ぜひお読みください。
30代前半で株式会社GSユアサの調達への転職成功事例・体験談
タイズの強み
- メーカー特化型エージェント
- 技術職への深い知見
- メーカーとの太いパイプと
転職支援実績
―目次―
1.購買・調達とは
1-1.購買とは
1-2.調達とは
2.購買・調達の違い
2-1.購入以外の手段で資材を調達するか
2-2.品質や納期の管理を重視しているか
3.購買・調達の主な仕事内容、重要な考え方
3-1.購買・調達での重要な考え方
3-2.購買・調達の主な仕事内容
4.購買・調達の平均年収・将来性
4-1.購買・調達の平均年収
4-2.購買・調達の将来性は?
5.購買・調達のやりがい、きついところ
5-1.購買・調達のやりがい
5-2.購買・調達のきついところ
6.購買・調達業務に求められる5つのスキル
6-1.コミュニケーション能力
6-2.交渉力
6-3.スケジュール管理能力
6-4.業界の市場動向に関する知識
6-5.社内調整スキル
7.購買・調達に未経験からでも転職できる?転職するコツを解説
7-1.購買・調達に未経験から転職できる理由
7-2.購買・調達に未経験から転職するコツ
8.購買・調達の転職に成功した事例
9.未経験からでも購買調達の仕事に携われる
購買・調達とは
購買調達とは、どのような業務なのか詳しく紹介します。仕事内容や役割を把握できるので、職種について理解を深めたい方はぜひ参考にしてみてください。
購買とは
購買とは、外部から原材料や部品、備品などを購入する職種です。日本の産業や製品に関する企画が定められているJISによると、購買は以下のように定義されています。
引用:JISZ8141:2001 生産管理用語|日本産業企画の簡易閲覧
購買は企業活動において必要なものの種類や量を把握し、適切なタイミングで購入し、安定的な企業活動を実現するのが主な役割です。
購買への転職については以下の記事で詳しく紹介しているので、あわせてお読みください。
購買に転職するには?調達との違いや仕事内容、平均年収、事例を紹介
調達とは
調達も企業活動に必要なものを購入する職種ですが、人材やお金を適切に管理する業務もあり、購買よりも幅広い業務を担当します。
国語辞典でも「必要な金品などを取りそろえること。また、取りそろえて届けること。」と定義されており、金銭面の管理が含まれていることがわかります。
引用:調達(チョウタツ)とは? 意味や使い方 – コトバンク
調達は生産計画や企業活動で必要なものを取りそろえることが主な役割です。購入だけではなく、リースやレンタルといった借りる方法で調達することもあります。
ほかにも、納入タイミングの調整や発注から納入までをスムーズに進められるよう改善するのも重要な仕事です。
調達の仕事については、川崎重工業株式会社のインタビュー記事で具体的に紹介しているので、ぜひご覧ください。
川崎重工業株式会社の航空機エンジンの調達業務について、中途採用のバイヤーにお話を伺いました。
購買・調達の違い
購買と調達は意味や業務内容が混同されがちですが、それぞれ以下の2点が異なります。
- 購入以外の手段で資材を調達するか
- 品質や納期の管理を重視しているか
購買と調達の違いを把握し、それぞれを正しく理解しましょう。
購入以外の手段で資材を調達するか
購買がものを調達する手段は、基本的に購入に限られます。サプライヤーに見積もりを依頼し、品質や価格、納期などの条件に問題なければ発注し、納品するといった流れです。
一方で、調達は、購入以外の方法で入手する場合もあり、たとえば備品や設備などをリース契約する場合があります。
簡単に購入ができない高価なものを仕入れる際に、リース契約は有効な手段です。
複数の手段から費用対効果を考慮し、最適な方法で入手するのが調達の役割といえます。
品質や納期の管理を重視しているか
購買と調達では、重視している点が異なる場合もあります。購買は、主に企業活動が滞ることなくものを購入できるよう管理することが重視されます。
一方、調達は、注文したものが期日どおりに届くか、納品物の品質に問題はないかなども意識して管理し、納品までの責任を負うのが特徴です。
入荷したものに欠陥があると、生産がうまくできず、顧客への納品が遅れるトラブルが発生しかねません。調達では納期設定や品質管理も考慮しながら仕入れ先を選定し、必要なものを入手することが求められます。
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購買・調達の主な仕事内容、重要な考え方
購買・調達では、働く上で必要な「QCD」という考え方があります。「QCD」の考え方や、購買・調達の仕事内容について解説していきます。
購買・調達での重要な考え方
QCDとは、Quality(品質)、Cost(コスト)、Delivery(納期)の3つの要素の頭文字を取った言葉で、製造業や購買・調達業務において非常に重要な考え方です。企業が競争力を維持し、利益を最大化するためには、QCDのバランスを最適化することが求められます。
要素 | 説明 | 購買・調達におけるポイント |
Q(Quality:品質) | 調達する部品や材料、サービスの品質 | 品質基準の設定、検査体制の確立、不良品対策 |
C(Cost:コスト) | 調達コストやトータルコストの最適化 | 価格交渉、サプライヤーの選定、コストダウン施策 |
D(Delivery:納期) | 必要なタイミングでの納品 | 安定供給の確保、リードタイム短縮、物流の最適化 |
購買・調達では、「品質の高いものを適正な価格で、必要な時に調達する」ことが求められます。しかし、3つの要素は相互に影響し合うため、バランスを取ることが非常に重要です。
購買・調達の主な仕事内容
購買・調達の主な仕事内容は、以下のとおりです。
- 仕入れ先の調査
- 仕入れ先の選定
- 条件交渉・契約
- 予実管理
- 発注
- 検収・支払い
- 納品物の保管
- トラブル対応
- 監査対応
購買と調達の仕事内容は企業によって異なり、購買部門が調達業務をしたり、調達部門が購買の仕事のみをしたりする場合もあります。
購買と調達で共通する業務内容について詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
仕入れ先の調査
はじめに他部署から購入する必要があるものをヒアリングし、購買計画を立てます。
購買計画を立てたら市場や製品の特徴などの情報をもとに、仕入れ先を調査します。調査ではできるだけ高品質かつ低価格の商品を手に入れられるよう、多くの企業情報を収集することが大切です。
必要なものを取り扱っている企業を洗い出し、複数のサプライヤーに見積もりを依頼します。
仕入れ先の選定
見積もりが届いたら、どの企業から仕入れるかを決めます。
仕入れ先を決める際は、価格の安さだけではなく、品質や納期も考慮しながら評価することが重要です。調達部門で判断が難しい場合は、購入依頼があった部署と相談もしつつ、条件にあう仕入れ先を選定します。
見積もりの内容によっては、価格や納期などの交渉をすることも少なくありません。
たとえば、納期は早いものの見積もり額が高い場合、「他社はこのくらいの価格だけど、同じくらいの料金にしてもらえないか」といったように価格交渉を行います。
仕入れ先と自社の双方にとって納得いく見積もり内容になれば発注に進みましょう。
条件交渉・契約
コスト削減を目指しながら、品質や納期を確保するため価格交渉を行います。社内の関連部門と条件を設定し、支払い条件や納期、品質保証、アフターサービスなどの契約条件を決め、契約書を作成します。
予実管理
発注金額が年間の購買予算内に収まっているかを管理します。仮に予算オーバーしてしまった場合は原因を特定し、コスト最適化を図っていきます。
発注
仕入れ先が決まれば、購買や調達で発注業務をおこないます。
各部署で独自に発注すると、認識漏れや共有漏れによる重複発注が発生するリスクがあるため、購買・調達部門がまとめておこなうのが一般的です。
発注書を作成し、仕入れ先に送ったら期日までに納品されるか納期管理をします。納期が遅れる場合は、関係者とコミュニケーションをとって生産計画や納品の調整をします。
状況に応じては納品遅れのミスを防ぐために、複数社から同じ商品を発注する分散発注をすることもあるでしょう。
なお、製造業の場合は、基本的に多数の製品や部品、資材を同時並行で発注・納期管理する傾向があります。
実際に川崎重工業株式会社では、月に100~200件の発注をしています。詳しくは以下のインタビュー記事で記載しているので、企業理解や仕事内容の理解のためにもぜひチェックしてみてください。
Q.どのくらいの数の品目を扱っていらっしゃるのでしょうか。
A.扱う品目数は、私は少ない方ですが、発注件数でいうと月に100~200件くらいです。一方で発注金額は多く、年間で数十億を取り扱っています。大物で一品一様ものが多く、リピート品がほとんどないので、各手配品について一から複数社の相見積もりをします。発注に至るまでには、照会先や仕様確認など必要な情報が多いですが、自分から調べないと情報が得られないので、設計担当や部内の先輩に常に聞きながら仕事を進めるようにしています。
検収・支払い
納品物の数や品質に問題がないかを検収するのも、購買・調達の仕事です。納品物をひとつずつ確認し、欠陥がある場合や個数に違いがある場合は、早急に返品や追加納品などの対応をしてもらいます。
大量に注文した場合は、すべてを検査するには時間やコストがかかるため、一部の納品物だけを検品する抜き取り検査をすることもあります。
検収が終われば、契約で決まった方法で支払い手続きに進みましょう。
検収結果によって、次回も同じ企業で仕入れるかを検討することが重要です。企業活動を円滑にするためには、信頼できる業者から仕入れることが大切なためです。
仕入れ先と検収結果をデータ化し、仕入れ先を評価する業務も購買・調達で実施します。
納品物の保管
納品物が届いたら品質を維持するために、適切な方法で保管をします。適切に保管しないと納品物が破損するトラブルがあり、再発注が必要になるかもしれません。
温度・湿度なども管理し、納品物の品質を維持できるように保管を徹底することが大切です。
トラブル対応
購買・調達におけるトラブルとして考えられるのは主に以下の3ケースです。
- 品質問題(納品された商品に不具合があった場合)
- 納期遅延
- 緊急調達(突発的な需要増加や自然災害による供給停止)
こういったトラブルに対応するのも購買・調達の仕事です。
監査対応
購買・調達の業務では、内部監査や外部監査に対応することも求められます。
不正やトラブルを防止するため、必要書類の適切な管理を行ったり、会計監査に備え、関連資料を整理し、必要な説明や証拠を用意したりします。
購買・調達の平均年収・将来性
購買・調達の平均年収は企業規模や年齢によって左右されます。また、購買・調達は将来性の高い職種であるので安心して働くことができます。
企業規模や年齢別での平均年収やなぜ購買・調達が将来性の高い職種なのかについて解説していきます。
購買・調達の平均年収
タイズのデータでは、購買・調達の平均年収は、以下のとおりです。
大手企業(正社員) | 中小企業(正社員) | |
20代 | 480 | 400 |
30代 | 600 | 550 |
40代 | 750 | 600 |
単位:万円
引用:タイズ経由で転職成功された方の実績(2023年度)
国税庁の「令和4年分 民間給与実態統計調査」で公表されたデータによると、給与所得者全体の年収は458万円です。中小企業の20代正社員の年収は全体の年収を下回っていますが、年齢とともに収入が上がる傾向があり、30代以降は500万円以上の年収を期待できます。
年収は業界や企業規模によって異なるので、具体的な金額を知りたい方は志望している企業の求人情報を確認しましょう。
購買・調達の将来性は?
購買・調達の将来性は非常に高いと言えます。その理由は以下の通りです。
- コスト削減の重要性が高い
- AIやデジタルでは代替できない業務がある
コスト削減の重要性が高い
企業は利益を確保するために、原材料や部品のコストを抑えることが必須です。
そのため、原材料や部品の市場についての知識があり、世界情勢などのアンテナを張っている購買・調達の仕事は企業経営において重要な役割を担っているので、今後も需要が高いと言えます。
AIやデジタルでは代替できない業務がある
購買・調達の業務では、人と関わることが非常に多いです。
実際、社内調整のスキルやコミュニケーション能力が重視され、選考でも性格が重視されていることからも、人と関わることの多い職種であることが分かります。そのため、AIやデジタルでは代替できない業務があり、AIやデジタルの発展に関わらず、将来性のある職種であると言えます。
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転職支援実績
購買・調達のやりがい、きついところ
購買・調達のやりがいやきつい部分を解説しています。やりがいやきつい部分を理解して、自分自身に合った職種であるかどうかを確認してみましょう。
購買・調達のやりがい
購買・調達のやりがいは以下のとおりです。
- 仕入れ先に提案が採用され、コストダウンにつながる
- 裁量が大きく、成果が出ると達成感が得られる
- 多くの部署と関わることが多く、周りから感謝される
購買・調達は高品質なものをできるだけ安く購入することが求められます。企業の利益に直結することから、提案が採用されてコストダウンにつながるときは、よろこびを感じられるでしょう。
企業によっては、若手のうちからひとつの新製品の立ち上げに必要な資材・部品の調達を一任されることもあり、裁量が大きいことがやりがいにつながる人もいます。製品の開発部門や製造部門など多くの部署と関わるため、成果につながった取り組みが感謝され、周りから信頼される点も購買と調達ならではのやりがいです。
なお、タイズで購買に転職した人も、以下のようにやりがいを感じています。詳しくは事例ページで紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
海外取引で必要な語学力や原材料の知識など、求められるスキルや知識もレベルが高く、もともとそんなスキルを磨ける環境に身を置きたいと考えていたので、それも転職して良かったことです。
事前に感じていた通り、仕組みを新たに作るので、やるべきことがたくさんあります。職務も自分が今までにやってきたことに近い内容で、それがとても良かったと思います。また、現職の会社ではシニアの方を中心に新しい人材を積極的に採用しています。そういう方が要所、要所に配置されつつあり、高い使命感を持って仕事に取り組んでいる方が他にもおられるので、すごく仕事がやりやすい環境です。
購買・調達のきついところ
購買・調達のきついところは以下のとおりです。
- 厳しい納期交渉や価格交渉
- 膨大な量の書類作成や事務処理
- トラブル発生時の責任の重さ
厳しい交渉や、膨大な量の書類作成、事務処理などは、未経験者にとっては慣れていないためきつく感じてしまう可能性があります。またサプライチェーン上でトラブルが発生した場合はいち早い対応を求められるのでそういった点もプレッシャーに感じてしまうかもしれません。
これらのきついと感じる点は、裏を返せばやりがいのあるポイントでもあります。未経験からチャレンジすることで大きく成長できる職種だと言えるでしょう。
購買・調達業務に求められる5つのスキル
購買・調達業務に求められる主なスキルは、以下の5つです。
- コミュニケーション能力
- 交渉力
- スケジュール管理能力
- 業界の市場動向に関する知識
- 社内調整スキル
それぞれの能力がどのような業務で活かせるかわかる内容になっているので、ぜひ参考にしてみてください。
コミュニケーション能力
購買や調達では、社内外の人と関わることが多く、コミュニケーションスキルが求められます。たとえば、仕入れ先に見積もりの依頼や価格交渉などをする際に、良好な関係を保ちながら納品までを進める必要があります。
社内でも必要なものがないかを関連部署に確認し、適切に仕様や個数などを把握して仕入れることが欠かせません。
とくに製造業では、製品の原価削減に向けて部品の材質や形状を変更する場合があり、担当部署に設計の見直しや信頼性の確認を依頼することもあります。
ほかにも納品トラブルの対応でも、関連部署や仕入れ先と対話しながら解決を進めていく能力が必要です。
交渉力
購買・調達では高品質なものをできるだけ低価格で入手することが求められるため、価格交渉できる能力が求められます。
仕入れ先と自社で利害が相反するほど安く買うのが理想ですが、価格設定を安くしすぎてしまうと良好な関係を維持するのが難しくなるでしょう。
信頼関係も意識しつつ、仕入れ先が納得できる価格を提示する交渉力をもっていると企業では重宝されます。
ときには仕入れ先のコスト削減策を考え、価格を安くしてもらう提案力も必要です。たとえば、資材や部品の梱包の仕方を変えて、1回の輸送で運べる量を増やすといった提案をします。仕入れ先のコストを減らすサポートをすることで、値下げ交渉も納得してもらえる可能性があるでしょう。
自分たちの利益のために安く抑える交渉力だけではなく、相手との利害を一致させるスキルも求められます。
スケジュール管理能力
生産計画や購買計画などにあわせて納品することが役割のため、スケジュールを管理できる能力が必要です。とくに製造業の場合は、多種多様な資材や部品を取り扱うため、同時並行で納期管理をしなければなりません。
資材や部品を納期までに調達できなかった場合、生産が停止する可能性があります。取引先の納期がずれる可能性もあるため、企業活動に支障をきたさないよう、スケジュール管理能力が必須です。
トラブルが発生して納期がずれることがあっても、臨機応変に対応して計画どおりに軌道修正する能力も求められます。
業界の市場動向に関する知識
購買・調達は仕入れ先が多岐に渡るため、業界の市場動向を知らなければ以下のリスクに直面する可能性があります。
- 価格が高騰する前に原材料や物品を確保できない
- 最適な調達先を選べない。
- サプライチェーンのリスクを予測できない(納期遅延や供給不足といった問題の発生)
そのため、仕入れ先の業界動向や原材料・部品の価格変動、国際情勢、業界の技術革新などに常にアンテナを張っておく必要があります。
社内調整スキル
調達する物品やサービスは社内の各部署と密接に関係しているため、スムーズな業務遂行には社内調整が欠かせません。
そのため、社内の各部署の業務プロセスを理解することや、各部署と定期的に打ち合わせを行うことで、最適な調達を進める必要があります。
例えば、「設計部門が要求する部品がコストオーバーになりそうな場合」は代替品の提案や仕様変更の交渉を行い、品質とコストのバランスを取ることが求められます。また、「生産管理部門が短納期を求めているが、通常の調達ルートでは間に合わない場合」は緊急対応として特別便の手配や他の仕入れ先を探すなど、柔軟な調整が必要になります。
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転職支援実績
購買・調達に未経験からでも転職できる?転職するコツを解説
購買・調達への転職は、しっかりと対策をすれば未経験からでも転職できるチャンスがあります。
なぜ購買・調達への転職は未経験からでも可能なのか、また転職する上でのコツは何なのかについて解説していきます。
購買・調達に未経験から転職できる理由
購買・調達は未経験からでも転職しやすい職種です。購買・調達に転職した方の内、前職も購買・調達だった方は35.4%しかいないため、未経験での転職が非常に多く、転職しやすい職種であると言えます。実際に購買・調達に未経験から転職できる理由は以下の通りです。
参考:doda|購買・調達から同職種に転職する割合
- 他職種の経験を応用しやすい
- 性格を重視されることが多い
他職種の経験を応用しやすい
購買・調達の業務では、特定の資格や専門知識が必須ではありません。購買・調達の業務で重要視されているのは先述した通り、コミュニケーション能力や交渉力などのような、ポータブルスキルが重要視されています。
こういったスキルは他職種の経験から応用できるものなので未経験からでも転職できると言えます。
性格を重視されることが多い
購買・調達の採用では性格を重視されることが多いです。購買・調達の業務では、社内の人間と関わることが多いです。そのため、求職者が社風や職場の雰囲気とマッチしていなければ、トラブルになる可能性があります。
購買・調達では性格が重視されるため、未経験からでも転職できると言えます。
購買・調達に未経験から転職するコツ
購買・調達に転職するためのコツは、以下の4つです。
- 未経験でも購買調達に活かせる強みをアピールする
- 志望動機を明確にする
- 実績の豊富な転職エージェントを利用する
- 簿記や語学スキルを高める
転職できる可能性を高めるためにもぜひ参考にしてみてください。
転職の成功率を高めるコツについては、以下の記事でも詳しく紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
転職成功者が成功率を高めるために、実践していた5つのコツ<転職体験談>
未経験でも購買調達に活かせる強みをアピールする
業界・職種について調べ、これまでの実績や経験から活かせる強みを洗い出しましょう。
たとえば、営業職の経験がある人は、商談で新規顧客を獲得したエピソードがあれば、交渉力をアピールできるでしょう。
ほかにも、製品開発で複数のプロジェクトを同時並行で担当し、期日までに生産ラインを稼働させられた経験があれば、スケジュール管理能力をアピールできます。
企業によって仕事内容や求める人物像・スキルなどが異なるため、まずは求人情報を確認してから自分の強みとマッチする企業を選びましょう。
自分の強みがわからない方向けに、以下の記事で強みを見つけるコツを紹介しているので、あわせてお読みください。
自分の強みを見つけるコツ1「自分の仕事の求人票を書いてみる」
志望動機を明確にする
「なぜこの業界・企業で働きたいのか」「なぜこの職種がよいのか」を明確に伝えることも重要です。
企業にとっては長期で働き続ける人を採用したいと考えているため、説得力のある志望動機を伝える必要があります。
志望動機が明確でないと採用される可能性が低くなり、採用されても入社後にギャップがあり短期間で離職する可能性もあるため、本人にとってもよくありません。
自身の強みをもとに根拠のあるエピソードも用意し、面接で話せるようにしましょう。
志望動機の書き方を以下の記事で紹介しているので、履歴書を書く際の参考にしてみてください。
【転職コンサルタント監修】履歴書の志望動機の書き方とポイント
実績の豊富な転職エージェントを利用する
業務経験の有無に限らず、購買・調達の仕事に携わりたいなら、転職エージェントの利用を検討しましょう。
転職エージェントを利用することで、転職に知見のあるアドバイザーやコンサルタントが自己分析や求人の紹介、面接の練習などをサポートしてくれます。
ちょっとした相談にも乗ってくれるため、不安を最小限に抑えつつスムーズに転職活動を進められるでしょう。
転職エージェントを選ぶ際は、実績で選ぶのがおすすめです。購買・調達の転職実績をホームページで確認し、自分が必要としているサポートを受けられるか確認して登録してみましょう。
タイズでも購買や調達への転職に成功した方が多くいます。成功事例や体験談は以下のページから確認できるので、ぜひご覧ください。
簿記や語学スキルを高める
先述した通り、購買・調達の業務において必須の資格などはありませんが、簿記や語学スキルを高めることは、業務の理解を深め、キャリアアップにつながる重要なスキルになります。
簿記の資格を取得することで、企業のコスト管理や財務状況を理解しやすくなります。これらの理解は購買・調達の業務で求められることなので、簿記の資格はキャリアップに繋がるスキルであると言えます。
また、近年、購買・調達業務は国内だけではなく、海外サプライヤーとの取引が増えているため、語学スキルのアップも今後を見据える上で重要なスキルであると言えます。
購買・調達の転職に成功した事例
購買・調達の転職に成功した事例として、20代のA.Hさんの事例を紹介します。
A.Hさんは、前職では商社の営業職に6年間勤めていましたが、理由が不明確な異動があり、納得できず転職を決意しました。
転職活動では、ベンチャー企業の転職エージェントに頼んだほうが細かいフォローをしてくれることを知り、「関西のメーカーに強い」という理由でタイズを利用します。
調達の仕事に就きたいと相談したところ、大手企業の求人案件を紹介してもらい、コンサルタントの方にサポートしてもらいながら選考に挑戦しました。
コンサルタントに職務経歴書を添削してもらった結果、大手物流メーカーから高く評価してもらい、一次面接時点で採用が決まりました。
現在は自分のペースで仕事を進められ、楽しく仕事できており、部署の異動もないことから、希望していた落ち着いた生活ができるようになったそうです。
A.Hさんの事例は、以下の記事で詳しく紹介しているので、ぜひチェックしてみてください。
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転職支援実績
未経験からでも購買調達の仕事に携われる
購買・調達は、どちらも企業に必要なものを高品質・低価格で入手する仕事で、企業の利益に大きくかかわります。責任が大きい仕事であるものの、企業によっては仕入れ先の選択や、価格交渉など多くのことを一任されるため、やりがいを感じられるでしょう。
コミュニケーション能力や交渉力、スケジュール管理能力のある人は、購買や調達の仕事に向いています。企業が求める人物像・スキルと自分の強みがマッチしている企業があれば、ぜひ挑戦してみましょう。
「未経験職種から転職できるか不安」「自分にマッチする企業がわからない」と悩んでいる方は、転職エージェントを利用するのも方法のひとつです。
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