メーカー職種解説
[ 商品管理 ]
商品管理とは?業務の目的や仕事内容、転職を成功させるコツを紹介
こんにちは。メーカー専門の転職エージェント「タイズ」です。この記事では商品管理について解説します。商品管理は、商品や原料を仕入れてから顧客に届けるまでのプロセスを管理する業務です。製造業や小売業、卸売業など幅広い業界で必要とされており、多くの求人があります。
この記事は約12分で読み終わります。
タイズが専門に取り扱っているメーカー領域においても、パナソニック株式会社や株式会社ニコンなどの求人があり、高い需要があると考えられます。
しかし、商品管理に転職したくても、具体的な仕事内容や転職するコツがわからなくて、悩んでいる人もいるのではないでしょうか。本記事では、商品管理の目的や仕事内容、転職するコツを紹介します。商品管理が自分のやりたい職種かどうか把握するためにも、ぜひ参考にしてみてください。
タイズで取り扱っている商品管理の求人は、以下のページで一覧にまとめているので、転職を検討している方はぜひ参考にしてみてください。
商品管理の求人一覧はこちら
―目次―
1.商品管理とは
2.商品管理と在庫管理の違い
3.商品管理の目的
3-1.最適な販売計画の立案
3-2.在庫の最適化
3-3.業務の効率化
4.商品管理の仕事内容
4-1.仕入れ管理
4-2.商品情報の管理
4-3.在庫管理
4-4.品質管理
4-5.販促活動
5.商品管理のやりがい・きついところ
5-1.商品管理のやりがい
5-2.商品管理のきついところ
6.商品管理に向いている人
7.商品管理に未経験で転職する3つのポイント
7-1.応募する企業を事前に研究する
7-2.未経験可の求人に応募する
7-3.転職エージェントを利用する
8.商品管理への転職は仕事内容を把握してから検討しよう
商品管理とは
商品管理とは、商品や材料を仕入れる工程から顧客に届けるまでの工程を管理する業務です。製造業やEC事業、アパレル業界など、幅広い業界で商品管理が活躍しています。
商品や原料を必要な量だけ生産し、利益の最大化を目指すために、商品管理は必要です。
仕事内容は業界によって異なり、たとえば小売業であれば商品の発注や陳列などが含まれることがあります。製造業の場合は、原材料の部品の仕入れや生産管理、在庫管理などが含まれることもあるので、志望する業界で商品管理がどのような役割を果たしているかを詳しくリサーチしてみましょう。
商品管理と在庫管理の違い
商品管理と混同されやすい業務として、在庫管理があります。在庫管理は、商品の入出庫や倉庫内の在庫を適切に管理する職種です。
在庫を必要な数だけ確保し、売れ残りや売り切れのない状態にするのが主な役割です。
一方で、商品管理は商品の在庫を管理するだけではなく、販売計画を立案したうえで在庫を
適正化することが求められます。
在庫管理はあくまでも商品管理のひとつの業務で、商品管理のほうが幅広い業務を任されます。
商品管理の目的
商品管理をおこなう主な目的は、以下の3つです。
- 最適な販売計画の立案
- 在庫の最適化
- 業務の効率化
商品管理に転職したい方は、業務の目的を理解し何が求められているのかを把握することが大切です。なぜ必要か具体的に紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
最適な販売計画の立案
商品管理では、売上をどのように生み出すかを明確にする販売計画を立案します。
市場調査から需要を予測し、販売する商品の種類や量、価格を設定したうえで、どのくらいの売上を達成できるかを明確にします。
ほかにも、以下のような点を考慮して計画を作成しなければなりません。
- 商品が売れる時期
- 売れるエリア
- 宣伝方法
- 販売スケジュール
- 予算の使い方
販売計画は全社員にとっての目標や指針となるため、商品管理は売上にかかわる重要な役割を担います。
在庫の最適化
商品管理では、利益を最大化するために、在庫の適切な管理が求められます。
需要を予測し、過剰在庫や欠品がないようにするのが大きな役割です。
過剰在庫になると、ほかの商品を置くスペースがなくなったり、売れ残った分の廃棄にともなう損失が増えたりするリスクがあります。
欠品になると、在庫がなくなり、納品の遅延や顧客獲得の機会損失につながりかねません。
商品の数をいくつ確保すれば過剰在庫や欠品がなくなるかを常に把握するのが、商品管理の役割です。
業務の効率化
入出庫作業や管理業務などの負担を最小限に抑えるための役割も、商品管理が担います。
たとえば、倉庫にある商品の配置や、管理システムの見直しをおこない、より効率的に作業するための施策を決めます。
業務を改善することで入出荷作業の時間を短縮でき、人材コストの削減やスピーディーな配送の実現によって顧客満足度の向上につながるでしょう。
商品管理の仕事内容
商品管理がおこなう主な仕事内容は、以下の5つです。
- 仕入れ管理
- 商品情報の管理
- 在庫管理
- 品質管理
- 販促活動
仕事内容を理解することで、転職したい職種かどうかを判断できますので、ぜひ参考にしてみてください。
仕入れ管理
仕入れ管理は、販売計画をもとに商品や材料の発注をする業務です。商品や材料を取り扱っている企業に在庫の有無や品質の状態を確認し、見積もり内容に問題がなければ発注します。
商品や材料が届いたら、依頼内容どおりに納品されているか検品し、問題がなければ支払いをするまでが仕入れ管理の主な流れです。
仕入れが適切でないと販売計画どおりに商品や材料を用意できず、納期が遅れるトラブルが発生するため、正確な作業が求められます。
商品情報の管理
商品情報の管理とは、商品を販売するために必要な情報を管理することで、PIM(Product Information Management)とも呼びます。ECサイトやSNSなどさまざまな媒体で商品の情報を適切に伝えるために欠かせません。
商品データを収集し、システムやECサイトなどに登録するのが主な業務です。正確な商品情報を届けられるよう、常に最新情報を確認・更新することも求められます。
在庫管理
在庫管理では、仕入れた商品や製造した品物、材料などを必要なだけ確保できているか確認します。
システムでの在庫数と実際の在庫数が正しいか確認したり、入出庫作業の安全性を確保したりする業務も含まれます。
ほかにも、期末になると決算に向けて棚卸しをおこなったり、在庫状況を分析して管理方法を改善したりするのも在庫管理の業務です。
在庫管理の業務は、生産ラインの設計や管理を担う生産技術がおこなう場合もあります。生産技術については以下の記事で紹介しているので、在庫管理に携わりたいと考えている方はあわせてお読みください。
品質管理
商品を出荷する前に品質的に販売しても問題ないか、不良品がないかなどを確認するために、商品管理の担当者が品質管理をする企業もあります。
品質管理の主な業務内容は、以下のとおりです。
- 不良品の原因特定・改善
- 作業標準書の作成・修正
- 海外の規格・基準への対応
不良品が発生したら、どの工程でどのようなことが発生したかを調べ、不良品をなくすための対策をします。不良品のトラブルを未然に防ぐために、製造工程ごとに作業標準書を作成するのも重要な業務です。
海外向けに製品を販売する際は、現地の規格・基準を調査し、製品に反映する業務もおこないます。
品質管理の仕事内容を以下の記事でより詳しく紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
品質管理の仕事とは?業務内容と向いている人の特徴
販促活動
企業によっては商品の販促活動も商品管理の業務に含まれます。
具体的には、以下のような業務をおこない、新規顧客の獲得やリピート顧客の獲得などにつなげます。
- 宣伝の企画
- イベントの企画や運営
- プロモーション動画やパンフレットなどの制作
利益に直接かかわる業務で、企業ブランドと顧客心理を深く理解し、最適なアプローチを選ぶことが販促活動に求められます。
商品管理のやりがい・きついところ
商品管理のやりがいときついところを詳しく紹介します。
転職したあとのギャップを最小限に抑えられる内容になっていますので、ぜひ参考にしてみてください。
商品管理のやりがい
商品管理のやりがいは以下のとおりです。
- 会社の売上に直結するため、適切な商品管理ができると大きな達成感を得られる
- 業務内容が幅広く、任せてもらえる仕事が増えることで、周りから信頼されていると感じるようになる
商品管理は、責任が大きい仕事ですが、会社への貢献度が売上や利益で把握できるため、成果が出るとやりがいを感じます。業務内容が多くなるとかかわる人も増えるため、成果が出たときに周りから感謝されることも働きがいにつながるでしょう。
タイズを利用して商品管理に転職した人も以下のようにやりがいを感じています。詳しくは事例ページで紹介していますので、ぜひチェックしてみてください。
前職ではルーティンワーク的なオペレーション業務が中心でしたが、現職はそれだけでなく、さらに踏み込んだ仕事ができるようになりました。グローバル規模での新たな在庫管理の仕組みを構築するプロジェクトにメンバーとして携わっています。出来上がったものでなく、仕組みそのものを自分たちで作っていく過程に大きなやりがいを感じます。新たに学ぶことも本当に多くて日々刺激的です。
商品管理のきついところ
商品管理のきついところは、以下のとおりです。
- プレッシャーがかかりやすい
- 商品管理でミスが発生すると、企業の利益やキャッシュフローに影響する
- 欠品によって顧客満足度の低下につながる
商品管理は売上に直結してやりがいを感じやすい反面、責任が大きくてプレッシャーがかかりやすい業務です。たとえば、需要予測が外れて余分に商品を仕入れてしまったというトラブルが発生すると、損失につながります。
商品の仕入れが足らない場合、顧客からクレームが届くこともあるため、ストレスになる場合もあるでしょう。
企業によって業務内容が違うため、やりがいやきつさの種類は変わります。事前に志望する企業の業務内容をチェックし、その企業ならではのやりがいやきつさを把握したうえで応募するかどうかを検討しましょう。
商品管理に向いている人
商品管理に向いている人は、以下のとおりです。
- 責任感のある人
- 常に効率化を考えられる人
- 整理整頓ができる人
- データを分析し適切な判断ができる人
- コミュニケーション能力のある人
商品管理は販売計画どおりに売上を獲得することが求められるため、責任感のある人が望まれます。トラブルが発生した場合でも速やかに対処し、販売計画を軌道修正できる能力も求められます。
商品管理は業務効率化が求められている以上、常に効率化を考えて実行できる能力も必要です。ほかにも販売計画を立案するために、分析力や判断力のある人が向いているでしょう。
社内外問わず多くの人とかかわるため、コミュニケーションが苦にならない人も商品管理に適しています。
商品管理に未経験で転職する3つのポイント
商品管理への転職はしっかりと対策をすることで未経験でも可能です。
未経験から転職したい方は、以下3つのポイントを押さえて転職活動に臨みましょう。
- 応募する企業を事前に研究する
- 未経験可の求人に応募する
- 転職エージェントを利用する
効率的に転職に成功するためにも、ぜひ参考にしてみてください。
転職の成功率を高めるコツについては以下の記事で紹介していますので、あわせてチェックしてみてください。
転職成功者が成功率を高めるために、実践していた5つのコツ<転職体験談>
応募する企業を事前に研究する
未経験の場合は、業界研究や企業研究を入念におこない、どのような業務をするかイメージを膨らませることが大切です。
業務内容や職場の雰囲気などのイメージが鮮明になることで、入社後のギャップを最小限に抑えられ、長期間働き続けられる企業に出会えるでしょう。志望動機の内容もブラッシュアップでき、ほかの求職者との差別化にもつなげられます。
業界や企業を研究する際は、ホームぺージだけではなく知り合いに聞いたり、OB/OG訪問サービスを利用したりしましょう。現場でのリアルな情報を聞けるため、自分にあう職種かどうかより具体的に把握できます。
未経験可の求人に応募する
未経験の場合は、求人サイトで「商品管理・未経験可」といった条件で調べて応募しましょう。
一般的に業務経験がある人のほうが優遇されますが、未経験でも自分のスキルをアピールすることで、採用につながる可能性があります。
商品管理の業務内容や企業の求める人物像とマッチするスキルや性質があれば、自己PRとして書類や面接で伝えましょう。
たとえば、責任感をアピールするなら「現職の業務で目標達成のためにさまざまな手段を提案・実行し最後までやり遂げた」と自分の経験も踏まえてアピールします。
自分の経験に加え、会社で活かせることを伝えることで、採用担当者も評価してくれるでしょう。
転職エージェントを利用する
自分の希望にあった企業が見つけられない場合や、選考の対策が不十分だと感じる場合は転職エージェントの利用を考えてみましょう。
転職エージェントは、キャリアアドバイザーやコンサルタントが転職をサポートしてくれるサービスです。
求職している人の要望やキャリアプラン、スキルなどをヒアリングし、マッチ度の高い企業を紹介してくれます。非公開求人も紹介してくれるため、求人サイトで探すよりも自分にあった企業を見つけられる可能性が高くなります。
ほかにも、模擬面接や履歴書の添削なども無料で受けられるのがメリットです。
実際にタイズを利用して転職した人も、職務経歴書を添削してもらったことで、書類選考を通過できたと感じています。詳しくは以下の事例ページでご覧ください。
担当コンサルタントからアドバイスをいただきながら、作成しましたね。CADやExcel、Wordを自己啓発的に勉強して、仕事で使用できるレベルまでに到達したことを書き、それを添削してもらいました。その職務経歴書が書類選考通過の決め手になったと思います。
以下の記事で転職エージェントの選び方を紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
転職エージェントの選び方 -ホームページを比較する
商品管理への転職は仕事内容を把握してから検討しよう
商品管理は製造業や小売業など幅広い業界で必要とされている業務です。仕入れ管理や商品情報の管理、在庫管理などの業務があり、利益に直結する責任の大きい仕事が多くあります。
責任感が問われる分、プレッシャーもかかりやすいですが、成果が出たときに大きな達成感ややりがいを得られるでしょう。
商品管理に転職したい場合は、入念に企業研究をして自分のスキルや性質をアピールするのがポイントです。企業の求める人物像を確認し、自分に当てはまる性質があれば強みとして選考で伝えましょう。自分の強みがわからない場合や、面接に不安がある場合は、転職エージェントに依頼するのもひとつの手です。
メーカー専門の転職エージェント「タイズ」では、も転職支援サービスを無料で提供しています。製造業の転職に知見のあるコンサルタントが、あなたのこれまでの経験からどのような強みがあるかを探し、マッチ度の高い企業を紹介します。
一人ひとりのニーズにあわせて転職活動をサポートしますので、転職を検討している方は、まずは無料登録をしてみてはいかがでしょうか。