メーカー職種解説
[ 事務職 ]
事務職は未経験でも転職できる?平均年収や向いている人の特徴を解説
こんにちは。メーカー専門の転職エージェント「タイズ」です。 この記事では事務職について解説します。事務職は未経験でも挑戦しやすい職種ですが、競争率が高く経験者が優遇されやすい傾向にあります。
この記事は約16分で読み終わります。
未経験でも事務職に転職したい場合は、入社したい企業を適切に選び、事務職に求められる能力をアピールすることが大切です。
タイズが取り扱うメーカー領域において、事務職は需要の高い職種です。三菱自動車工業株式会社や株式会社日立製作所などの大手企業による募集もあり、ワークライフバランスを実現できる環境が整っている傾向があります。
本記事では事務職への転職に成功するポイントや必要なスキルを紹介します。事務職の種類や向いている人の特徴も紹介するので、企業研究や自己分析の参考にしてみてください。
―目次―
1.転職前に知っておきたい事務職の種類と仕事内容
1-1.一般事務
1-2.経理事務
1-3.営業事務
1-4.人事事務
1-5.総務事務
2.事務職に転職したあとの年収
3.事務職への転職に向いている人3選
3-1.ルーティンワークが苦にならない人
3-2.柔軟性の高い人
3-3.相手の気持ちを汲み取れる人
4.事務職に転職する際に求められる3つのスキル
4-1.パソコンの操作スキル
4-2.スケジュール管理能力
4-3.コミュニケーション能力
5.事務職に転職する際に役立つ資格
6.事務職に未経験で転職するのは難しい?
7.事務職に未経験で転職する3つのポイント
7-1.幅広い条件から企業を選ぶ
7-2.志望する事務職の種類にあった強みをアピールする
7-3.転職エージェントを利用する
8.事務職への転職に成功した事例
9.事務職への転職に挑戦しよう
転職前に知っておきたい事務職の種類と仕事内容
事務職には、以下のような種類があります。
- 一般事務
- 経理事務
- 営業事務
- 人事事務
- 総務事務
事務職の種類によって、業務内容が異なります。自分のやりたい事務の仕事を理解するために、どの職種が希望にマッチするか確認しましょう。
一般事務
一般事務は、事務職のなかでもっとも代表的な職種で、主に以下のような業務を担当します。
- 書類を種類や日別に整理・管理する業務
- お客さま情報や売上に関するデータの入力
- 報告書や議事録などの文書作成
- お問い合わせ窓口での電話応対
- 来客対応
- 郵便物の仕分け
特定の部署に限定されず、会社全体の業務をサポートする点が特徴です。
基本的なパソコンスキルがあればできる作業も多く、未経験でも挑戦しやすい職種です。ただし、企業によっては、一般事務とあわせて経理事務や人事事務など、専門性の高い業務を任される場合があります。
経理事務
経理事務は、事務職のなかでも会社のお金に関する事務作業を担当する職種です。
主な業務には、以下の4つが挙げられます。
- 出入金管理
- 伝票の仕訳処理
- 各部署の経費精算
- 帳簿作成
会社のお金を正確に記録・管理するのが主な役割です。
会社の決算にもかかわる重要な業務で、金額を正確に把握しなければならないため、注意力が高く、几帳面な人が向いています。帳簿の作成や仕訳作業もあるため、簿記や税務に関する知識が必要です。
経理事務の業務は主にデスクワークですが、銀行での入出金業務といったオフィス外の業務もあります。
決算期や年末調整時期には業務量が増加し、残業が発生することも少なくありませんが、専門性を活かしてキャリアアップを期待できます。
営業事務
営業事務は、主に営業担当者のサポートをする職種です。
業務内容には、以下のようなものがあります。
- 見積書や契約書、納品書などの書類作成
- 商談向けのプレゼン資料作成
- 商品の受発注管理
- 在庫管理
- 納品管理
- 取引先の対応
契約が取れるように、営業担当者を支援するのが大きな役割です。売上に直接つながる業務のため、成果からやりがいを感じやすいでしょう。
営業担当者やクライアントと頻繁にやり取りをするため、コミュニケーション能力が欠かせません。急な依頼や緊急対応も多く、臨機応変な対応が求められます。
人事事務
人事事務は、人材管理や労務管理などに関する事務作業をする職種です。
主に以下のような業務を担当します。
- 採用活動のサポート
- 入退社手続き
- 給与計算・支払い
- 勤怠管理
- 社員情報の管理
- 研修資料の作成や外部講師の手配
社内のスタッフが安心して働ける環境を整備することが主な役割です。
人事事務を担当するには、労働法規や社会保険制度に関する知識が求められます。たとえば、社会保険や労働保険などの手続きをする際に、法令に則った書類作成が業務上できなければなりません。
法令を遵守した正確な対応が求められるため、几帳面な人であることが望まれます。
総務事務
総務事務は、主に社内の環境整備をおこなう職種です。
主に以下のような業務をおこないます。
- 備品や設備の管理・発注
- 社内行事の企画・運営
- 福利厚生に関する手続き
- 従業員の冠婚葬祭に関する対応
- 問い合わせ対応
- 文書管理
- 安全管理
一般事務が主にサポート業務をメインにしているのに対し、総務事務はサポート業務も含む広範囲な業務を担当します。企業によっては、人事・労務関連の業務を担うこともあるでしょう。
社内全体とかかわる業務も多いため、部門間で連携を取り、協力して業務を遂行できる人が総務事務に向いています。
事務職に転職したあとの年収
厚生労働省が運営する「職業情報提供サイト jobtag」によると、各事務職の平均年収は以下のとおりです。
職種 | 平均年収 |
一般事務 | 510.9万円 |
営業事務 | 496.3万円 |
経理事務 | 484.6万円 |
人事事務 | 493.4万円 |
総務事務 | 493.4万円 |
出典:
一般事務 – 職業詳細|職業情報提供サイト job tag
営業事務 – 職業詳細|職業情報提供サイト job tag
経理事務 – 職業詳細|職業情報提供サイト job tag
人事事務 – 職業詳細|職業情報提供サイト job tag
総務事務 – 職業詳細|職業情報提供サイト job tag
国税庁の「令和4年分 民間給与実態統計調査」によると、給与所得者全員の平均年収は458万円であるため、事務職の年収は平均よりも高いと考えられます。
タイズのデータでは、事務職の平均年収は以下の通りです。
大手企業(正社員) | 中小企業(正社員) | |
20代 | 400 | 350 |
30代 | 460 | 420 |
40代 | 550 | 420 |
単位:万円
引用:タイズ経由で転職成功された方の実績(2023年度)
転職したあとの年収に不安がある方は、以下の記事も参考にしてみてください。年収が上がるパターンや下がるパターンを紹介しています。
タイズの強み
- メーカー特化型エージェント
- 技術職への深い知見
- メーカーとの太いパイプと
転職支援実績
事務職への転職に向いている人3選
事務職への転職に向いている人の特徴として、主に以下の3つがあります。
- ルーティンワークが苦にならない人
- 柔軟性の高い人
- 相手の気持ちを汲み取れる人
事務職に転職する前に、自分の性格や価値観が業務内容にあうかどうかを考えることが大切です。それぞれどのような人が向いているかを把握して、自分の強みを活かせる職種かどうかを見極めましょう。
ルーティンワークが苦にならない人
事務職は単純作業や繰り返しの作業が多くあるため、ルーティンワークが苦にならない人が向いています。
データ入力や書類管理、書類作成などの業務は、地道にコツコツ進めなければなりません。毎日同じ作業を繰り返すため、人によっては飽きやすい場合もあります。
飽きてくると作業が煩雑になり、ミスも発生しやすくなるでしょう。事務職は正確性も求められるため、単純作業を繰り返す業務に向いていることが望まれます。
単純作業が苦にならない人であれば、高い集中力を発揮して正確に作業できるため、事務職が向いています。
柔軟性の高い人
事務職では、定型業務をこなすだけではなく、予期せぬ状況に柔軟に対応する能力も必要です。突発的な依頼や緊急の対応が求められることは珍しくありません。
たとえば、以下のような業務が急に発生する場合があります。
- 営業部門からの急な資料作成依頼
- 顧客からの問い合わせ
- 社内システムのトラブル対応
業務依頼やトラブルの発生があった際も、冷静に優先順位をつけ、柔軟に対応する能力が求められます。
相手の気持ちを汲み取れる人
事務職では社内外のさまざまな人々と接する機会が多く、相手の気持ちを汲み取る能力も欠かせません。
相手の求めていることを正確に察知し、業務をスムーズに進めることが求められます。たとえば、営業事務で資料作成を依頼されたときに資料の内容をしっかりと把握するために、しっかりとヒアリングすることが大切です。コミュニケーションをとったうえで作成することで、求められている資料をスムーズに作成できます。
取引先からの電話にも適切に応対することで、信頼関係を構築できるでしょう。
相手の立場になってコミュニケーションを取れる人は、事務職に向いています。
事務職に転職する際に求められる3つのスキル
事務職に転職する際に求められるスキルとして、以下の3つがあります。
- パソコンの操作スキル
- スケジュール管理能力
- コミュニケーション能力
それぞれのスキルがあることで、転職活動のアピールにつなげられます。
パソコンの操作スキル
書類や資料作成、データ入力などを正確かつ迅速に進める必要があるため、パソコンに使い慣れていることが求められます。
とくに以下の作業に慣れておくことが必須です。
- Wordでの文章作成
- Excelでのデータ入力
- PowerPointでの資料作成
上記のツールの基本操作はもちろんのこと、応用的な使い方もできると重宝されます。たとえば、Excelでの複雑な関数やマクロなどの機能を使えるとよいでしょう。関数やマクロを使えると、単純作業を自動化でき、業務の効率化につながります。
最近ではリモートワークを導入している企業も増えていることから、Web会議システムやチャットツールなども使えることが望まれます。
プログラミングのような専門スキルはなくても問題ありません。ただし、企業が独自で導入しているソフトもあり、入社後に使用しなければならない場合があるでしょう。どのようなソフトを使う場合でもマニュアルを見たり、教えてもらったりすれば、問題なく使えるように、パソコン操作ができる必要があります。
スケジュール管理能力
事務職では複数の業務を並行して進めるため、スケジュール管理能力が求められます。単に自身の業務を管理するだけではなく、組織全体を俯瞰してスケジュールを管理することが大切です。
スケジュール管理が必要な業務には、以下の2つが挙げられます。
- 書類や報告書の作成
- 会議の調整
さまざまなタスクを効率良く進めるためにも、スケジュール管理が欠かせません。
予定外の仕事が入っても、既存の業務に支障をきたさないよう調整する能力も求められます。
コミュニケーション能力
コミュニケーション能力は、社内外の人たちと円滑にやり取りし、協力して業務を遂行するために必要です。
上司からの指示を正確に理解し、疑問点があれば質問する姿勢や、相手の立場を考慮しながら自分の意見や情報を適切に伝える能力などが望まれます。
とくに事務職は電話応対や来客対応などで、窓口業務を担当することもあります。「会社の顔」として外部の人たちとかかわることがあるため、会社の印象を左右することを意識して業務に取り組みましょう。
タイズの強み
- メーカー特化型エージェント
- 技術職への深い知見
- メーカーとの太いパイプと
転職支援実績
事務職に転職する際に役立つ資格
事務職への転職を目指す際、以下のような資格を取得しているとアピールに活用できます。
資格の種類 | アピールできること |
MOS (Microsoft Office Specialist) | WordやExcel、PowerPointなどOffice製品の操作スキルをアピールできる |
秘書技能検定 |
|
日商PC検定試験 | 文書作成やプレゼン資料作成のスキルを証明できる |
日商簿記検定 | 経理事務において、帳簿作成や伝票の仕訳に必要な会計知識をアピールできる |
事務職が未経験の場合、上記の資格を取得しておくことで、スキルをアピールしやすくなります。
ただし、資格取得する際は、転職活動と同時並行で進めることが大切です。資格取得に集中したいからといって、行きたい会社の求人の応募を逃してしまっては、意味がないためです。
資格取得に向けて勉強していることもアピールできるので、転職したいと思う会社があれば、応募したうえで勉強も開始しましょう。
事務職に未経験で転職するのは難しい?
事務職は経験者が優遇されるため、未経験での転職は難しいといわれているものの、未経験でもチャンスはあります。
難しいといわれている理由は、競争率が高い点にあります。厚生労働省によると、令和6年の事務職の有効求人倍率は0.4倍であり、2.5人に1人しか事務職に転職できない状況です。
競争率が高くなると、経験者が優遇されやすくなる傾向があるため、未経験からの転職は難しいといわれています。
ただし、自分の経験にあった種類の事務職を選んだり、事務職に求められるスキルをアピールしたりすることで、転職に成功できる可能性があります。
タイズにおける「事務/管理・職種未経験OK」の求人が、2024年7月時点で100件です。未経験でも応募できる求人があるので、「未経験だから内定をもらえなさそう」と諦めず、まずは応募して選考に向けて対策をすることが大切です。
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- 技術職への深い知見
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転職支援実績
事務職に未経験で転職する3つのポイント
事務職に未経験で転職するコツを3つ紹介します。
幅広い条件から企業を選ぶ
志望する事務職の種類にあった強みをアピールする
転職エージェントを利用する
自分にあった企業の事務職に入社するためにも、ぜひ参考にしてみてください。
幅広い条件から企業を選ぶ
未経験の場合、特定の企業にこだわらず幅広い条件から選びましょう。幅広い勤務条件から選ぶことで、より多くの求人を見つけられ、自分とマッチした企業に転職できる可能性が高まります。
たとえば、自動車メーカーの事務職につきたいと考えている場合は、完成車メーカーだけでなく、自動車部品メーカーにも視野を広げてみましょう。
ただし、やみくもに応募するのはおすすめできません。万が一転職できたとしても、自分の希望とマッチしない企業に入社してしまい、すぐにやめてしまうおそれがあるためです。
自分とマッチした企業を見つけるには、転職したい企業の条件を洗い出し、絶対に譲れない条件を1つか2つに絞り込みましょう。絶対に譲れない条件をクリアした求人を選ぶことで、自分とマッチした企業を見つけられるでしょう。
会社の選び方については以下の記事で紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
誰も書いていない転職ノウハウ(その1)いい会社とは?|専門家コラム
志望する事務職の種類にあった強みをアピールする
事務職には一般事務や経理事務、営業事務などの種類があり、求められるスキルや経験が異なるので、志望する種類にあった強みをアピールすることが大切です。
たとえば、一般事務は事務全般を取り扱うので、書類作成やデータ入力、電話対応などの経験があると、即戦力であることを伝えられるでしょう。
経理事務や営業事務など携わる業務に特化している場合は、経理のスキルや営業の経験など実務的な強みをアピールするのがポイントです。
転職エージェントを利用する
未経験で事務職に転職するなら、転職エージェントの活用も検討しましょう。転職エージェントとは転職成功のためにサポートしてくれるサービスです。キャリアアドバイザーや転職コンサルタントが一人ひとりにあったキャリアプランを提案してくれ、転職活動をスムーズに進められます。
転職エージェントを利用するメリットとして、以下のような点があります。
- 業界・職種について詳しい情報を教えてもらえる
- 履歴書や職務経歴書の添削してもらえる
- 模擬面接をしてもらえる
- 非公開求人を教えてもらえる
とくに未経験者にとっては、自身のスキルを事務職にどう活かせるかなどのアドバイスをもらえる点がメリットです。
実際にタイズを利用してさまざまなアドバイスをもらい、転職に成功した方もいます。詳しくは以下の事例ページで紹介していますので、ぜひチェックしてみてください。
こまめなフォローがとても多かったと思います。面接に臨む時には「こんなことに気を付けてください」といったアドバイスをこと細かく受けました。タイズほど細かなアドバイスは他社のエージェントではありませんでした。また、内定後の退職の仕方までアドバイスをいただきました。
エージェントのコンサルタントの方から「こんな仕事はどうでしょう」といった話を受けたら、まずはそれを聞くことをお勧めします。|メーカー転職成功事例・体験談
転職エージェントの選び方について詳しく知りたい方は、以下の記事で詳しく解説しているので、あわせて参考にしてみましょう。
転職エージェントの選び方 -ホームページを比較する
事務職への転職に成功した事例
タイズを利用して事務職に転職した、T.Yさん(以下Tさん)の事例を紹介します。
Tさんは新卒で電機メーカーの生産・在庫管理業務をしていましたが、入社10ヶ月で経営危機が表面化し、転職を考えるようになりました。
その後、3年間同じ会社に勤め、キャリアに少し自信がついたことで、転職活動を本格的にはじめます。さまざまな転職サービスに登録したところ、タイズのメールの内容がこれまでの仕事内容と一番近く、自分の興味のある求人も複数社あったことからタイズを選びました。
タイズを利用したところ、コンサルタントから「もっと求人があります」と多くの求人情報を紹介してもらい、10社に絞って応募します。
面接対策ではコンサルタントのアドバイスのもと、予想される質問を教えてもらったり模擬面接に取り組んだりしました。
コンサルタントにサポートをしてもらった結果、電機メーカーの海外生産関連貿易事務管理から内定をもらい、自分の経験を活かせる会社に転職できました。
より詳しい情報は以下の事例ページで紹介しているので、ぜひご覧ください。
悩んでいるのであれば、まずは踏み出してみる。 それが結構大事だと、今は思いますね。|メーカー転職成功事例・体験談
タイズの強み
- メーカー特化型エージェント
- 技術職への深い知見
- メーカーとの太いパイプと
転職支援実績
事務職への転職に挑戦しよう
未経験の方でも事務職への転職を実現できます。自分の経験やスキルにあった企業を選ぶことで、自分の強みをアピールでき、採用につながりやすくなるでしょう。
未経験で転職する際は、できるだけ幅広い条件で企業を選ぶことが大切です。自分の転職の軸を明確にしたうえで、譲れない条件にマッチした企業を選びましょう。
転職エージェントを利用することも、転職の成功率を上げるのに効果的です。非公開求人の紹介も受けられるため、自分にあった企業を見つけやすくなります。
タイズは、メーカーに特化した転職エージェントです。経歴やスキルを徹底的に分析し、あなたにぴったりの求人を厳選して紹介します。経験豊富な転職コンサルタントが、面接対策や履歴書の添削などもサポートしているので、はじめて転職する方も安心です。
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