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[ 社内SE ]
社内SEへの転職は難しい?成功させるコツや求人情報などをご紹介!
本記事では、社内SEへの転職事情について詳しく解説します。タイズ経由で社内SEに転職された方の事例もご紹介します。社内SEの転職に興味のある方はぜひご覧ください。
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―目次―
1.社内SEとは?仕事内容や求められるスキル、平均年収などを解説!
2.社内SEへの転職が難しいと言われる理由・難易度
3.社内SEから転職したい!おすすめの転職先
4.20代・30代・40代の社内SEの転職のポイント
5.社内SEの転職に必要なスキル
6.【事例付き】社内SEの転職事情とは?
7.社内SEの転職でよくある質問
8.メーカー×社内SEの転職ならメーカー専門の転職エージェント「タイズ」がおすすめ
9.【地域別】社内SEの求人をご紹介!
社内SEとは?仕事内容や求められるスキル、平均年収などを解説!
社内SEは、自社のシステム構築や運用保守などを行う職種です。自社内の業務のみ行うため、クライアントワークなどはありません。
社内SEの仕事内容
1.システムの企画や選定、導入による課題解決
自社の経営戦略などに基づいて、課題を解決するために最適なシステムは何か、企画の部分から選定、導入まで行います。
また、選定や導入にあたって、予算の作成などを行う必要もあります。
2.システムの開発
システムの導入が決定した場合、開発段階に入ります。開発はベンダーが行うケースと社内SE行うケースがあります。社内SEが行う場合は、システムの設計から開発、テスト、ローンチまで一貫して担当する必要があります。
3.システムの運用や保守
導入したシステムの運用業務や保守業務も社内SEの仕事です。障害やトラブルなどが発生しないよう、日々対策を講じたり、万が一発生した場合はその対応を行います。
システムの導入や開発がない場合は、こちらがメインの仕事となるでしょう。
4.ベンダーとの調整対応
開発や運用など、ベンダーに外注するケースもあります。その場合は、ベンダーと納期や予算の調整などを行います。
5.社内対応(問い合わせなど)
社内SEは社員のお問い合わせ窓口のような役割も持っています。システムの操作方法について社員に説明したり、不具合が発生したときは対応します。
社員にどれくらいのITリテラシーがあるかによって、問い合わせの数も変わります。
社内SEに求められるスキルや経験とは?
社内SEは企業のITインフラを支える重要な役割を持っています。そのため、求められるスキルは多岐にわたります。
技術的な知識やスキル
社内SEはシステムの開発を行う場合もあるため、プログラミング言語やコーディングなどの技術的なスキルが必要になります。
下記は必要なスキルの一例です。
- ネットワーク管理(LAN/WANの設定・管理や、ネットワークセキュリティなど)
- サーバー管理(Windows ServerやLinuxの設定・管理など)
- データベース管理(SQLの理解とデータベースの運用など)
- ソフトウェア開発(プログラミング言語(Python、Java、C#等)など)
- セキュリティ(情報セキュリティの知識(暗号化、認証技術)など)
コミュニケーションスキル
社内SEは社員からの問い合わせ対応や、システムの説明などコミュニケーションを取ることが多い職種です。また、経営層にシステム導入などの上申をすることもあるため、コミュニケーションスキルは一定レベルで必要になります。
課題・問題解決能力
社内SEは経営戦略や事業戦略に基づいて、課題や問題を解決することが求められます。どの職種にも求められることですが、問題や課題をしっかり把握するためのクリティカルシンキングの力など論理的な思考力も必要になります。
なにか問題や課題を解決した経験があれば、しっかりアピールするようにしましょう。
プロジェクト管理能力
社内SEはシステムの導入などプロジェクトを進めることも多いです。そのため、プロジェクトを予定通り進行させる能力が必要になります。関係各所と調整を行う調整力も重要です。
マネジメント経験があるとアピールポイントになるでしょう。
【年代別】社内SEの平均年収は高い?
社内SEの平均年収は534.6万円です。一般的な会社員の平均年収は461万円(国税庁調べ)なので、比較的高い水準にあることがわかります。
年代別の平均年収は、下記の通りです。
年代 | 平均年収 |
20~24歳 | 約322万円 |
25~29歳 | 約403万円 |
30~34歳 | 約480万円 |
35~39歳 | 約545万円 |
40~44歳 | 約649万円 |
50~54歳 | 約644万円 |
55~59歳 | 約732万円 |
60~64歳 | 約427万円 |
65~69歳 | 約358万円 |
年齢を重ねるごとに年収も上がる傾向にありますが、60代を越えると下降傾向にあります。年収のピークは55~59歳の732万円です。
社内SEとSIerの違いとは?
Slerは「企業」のことで、SEは「職業」のことです。SlerはIT技術を活用してシステムの開発などを行い、提供する企業のことです。
SIerの代表的なものとして、以下の企業があります。
・株式会社NTTデータ
・NEC(日本電気株式会社)
・富士通株式会社
・株式会社日立製作所
・株式会社野村総合研究所
一方で社内SEは企業で働くエンジニアのことです。
社内SEは自社のシステムやサービスの開発、運用、保守を行うのに対し、Slerで働くSEはクライアントのシステム開発や運用、保守を行うという点で異なります。
またSlerで働くSEはクライアント企業のIT課題を解決するためのニーズ整理やそれに応じた設計を行うので、コンサルティングの側面もあります。
社内SEは将来性のある職業!
DXやITの重要性が高まってきているため、社内SEの需要は高まり続けています。
下記は、IT技術関連※と全職種の東京都での有効求人倍率の推移です。
2019年10月 | 2020年10月 | 2021年10月 | 2022年10月 | 2023年10月 | 2024年10月 | |
IT技術関連 | 3.81倍 | 2.05倍 | 2.46倍 | 2.99倍 | 3.04倍 | 3.19倍 |
職種全体 | 1.78倍 | 1.02倍 | 1.07倍 | 1.41倍 | 1.48倍 | 1.58倍 |
※電子計算機製造技術者、半導体製品製造技術者、電気通信技術者、システムエンジニア、プログラマーなど
IT技術関連職種の有効求人倍率は過去5年間において約3倍程度を推移しており、全職種と比較しても約1.5倍となっています。このように、IT職種の需要は今後も高い水準で推移すると予想されます。
また、リモートワークの導入が増加していることから、ネットワークの構築やセキュリティ対策など幅広い知識に精通している専門家が必要不可欠となったこともあり、需要が高まっています。
社内SEのキャリアパスは?
社内SEにはどのようなキャリアがあるのでしょうか。キャリアパス・キャリアプランについていくつかご紹介します。
社内SEとして転職する
他社に転職することは一般的なキャリアパスです。
企業規模によって仕事内容や役割が変わってきます。
中小企業など規模が小さい企業では、1人~数人の組織であることが多いです。そのため、幅広い業務に携わることができます。
中堅・大企業など規模が大きい企業では、数名~数十名の組織であることが多いです。業務は細分化されていることが多く、特定分野のスペシャリストになれる環境にあります。
転職前に何がしたいのかどんなポジションに立ちたいのか整理するようにしましょう。
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マネジメント職に昇格する
プロジェクトの予算や進捗などマネジメントすることもキャリアパスのひとつです。昇給も見込めるところが多いです。
経営視点や管理スキルを磨くことで、将来的に他の管理職や経営層へのキャリアアップを目指すことができるのも、マネジメント職に就くメリットです。マネジメント職としての経験によって、キャリアの安定性を高めることができます。
スペシャリストになる
マネジメントが苦手で、自分の専門スキルや知識を突き詰めていきたい方は、特敵の技術分野に特化するスペシャリストを目指しましょう。
スペシャリストになるメリットとして、専門スキルが認められれば昇給が見込めること、フリーランスへの転向や競合への転職も可能となりキャリアの自由度が上がることが挙げられます。
デメリットとしては、技術の進歩が速いIT業界において特定のスキルの需要が減少するリスクがあることが挙げられます。学び続け、市場価値を保つことが重要です。
ITコンサルタントに転職する
ITコンサルタントとはIT戦略などの立案支援やシステム導入など、企業の支援を行う職種です。企業の上流の戦略に携わることも多いため、幅広い知識が求められます。
転職先としてはSler企業やコンサルティング企業になります。
ITコンサルタントの転職は30代前半までを対象としていることが多いため、なりたい場合は早めに動くようにしましょう。
メリット
・あらゆる業界や企業でのプロジェクトに関わるため、幅広い知識やスキルを身につけることができ市場価値が向上する
・一般的にITコンサルタントは高度なスキルや専門知識を必要とするため、給与水準が高い傾向にある
デメリット
・クライアントの課題解決や重要なプロジェクトを担うため責任やプレッシャーが重く、ストレスを抱えやすい
・プロジェクトの進捗やクライアントの都合により長時間労働や突発的な対応が求められる場合があり、ワークライフバランスを取りにくいこともある
・ITコンサルタントはあくまでお客様の支援になるので、上流から下流まですべてに携わることができない
インフラエンジニアに転職する
サーバーやネットワークの構築、運用、保守の道に進みたいと思ったら、インフラエンジニアの道も考えてみましょう。
社内SEとして働く中でサーバー管理やネットワーク保守の経験がある場合、転職は比較的スムーズです。
そうした経験がない場合、難易度が上昇する可能性があります。クラウド技術や仮想環境でのサーバー構築、スクリプトスキルなどの実践的なスキルが必要となります。
インフラエンジニアとして働ける業種には、 SIerやITコンサルティング企業、通信業界、金融業界、製造業界、医療業界、物流業界、公共機関・政府関連など幅広くあります。
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社内SEに向いている人とは?
社内SEに向いている人は下記の通りです。
ITや情報処理に関する知識に興味がある
社内SEはさまざまな仕事を任されることが多いため、幅広い知識が必要です。そのため、あらゆる経験からスキルを吸収したり、ITや情報処理に関する専門知識を身に付けたりすることが求められます。経験が少なくても、興味を持つ分野であれば積極的に学ぶことができるでしょう。
コミュニケーションを取るのが得意
社内SEは多くの部門とやり取りする仕事です。ベンダーなど社外の人間と関わることも多く、コミュニケーション力が重視されます。
社内ではサポーターとして、あるいはシステム導入プロジェクトの中心人物として相手が求めていることを理解し、伝えるスキルが欠かせません。外部企業とのやり取りにおいても、自社が抱える課題を担当者へ正しく伝えて、最適なシステムを提供してもらう必要があります。
陰から支えることにやりがいを感じる
社内SEは、必要がなければ外部企業や人材と関わることは少なく、営業などで積極的に前面に出て行く仕事ではありません。縁の下の力持ちとしてコツコツ地道にやっていく仕事が多く、人によっては、目立たない職種と感じるでしょう。
陰から会社や社員を支える仕事の重要性を理解し、やりがいを感じる方であれば、楽しくスキルを身につけていけます。
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社内SEへの転職が難しいと言われる理由・難易度
社内SEは、企業内のITインフラを管理し、業務効率化やシステムの安定運用を支える重要な役割です。しかし、そのポジションに転職するのは簡単ではありません。募集枠が限られていたり、採用基準が厳しかったりするため、転職難易度が高いと言われることがあります。
ここでは、社内SEの転職が難しいとされる理由や、具体的な難易度について詳しく解説します。
募集枠が少なく、競争率が高いため
社内SEの募集枠は、他のエンジニア職と比べて限られていることが多く、そのため競争率が高くなります。企業内のIT部門は人数が少ないことが一般的であり、新規採用が頻繁に行われるわけではありません。
また、求人が出たとしても、安定した業務内容や働きやすい環境を求めて、多くのエンジニアが応募するため、激しい競争が生じます。その結果、転職希望者は経験やスキルを明確にアピールし、他の候補者との差別化を図る必要があるのです。
特に、大手企業や人気企業では競争がさらに激化します。
年齢やスキルの採用基準に厳しい傾向があるため
社内SEの採用においては、年齢やスキルに対する基準が厳しいことが多いため、転職を難しくする要因の一つになっています。特に30代後半から40代以降の転職者には、マネジメントスキルや高い専門性が求められることが多く、技術だけでなく、リーダーシップやプロジェクト管理能力も必要とされます。
また、年齢が若い場合でも、即戦力として期待されるため、エンジニアとしての基本的なスキルに加えて、特定の分野での専門知識や資格が求められます。
採用基準が厳しくなる分、応募者は自身の強みをしっかりとアピールする必要があるでしょう。
企業によって仕事内容が変わるため
社内SEの仕事内容は、企業によって大きく異なることが多いため、転職先でのミスマッチが発生する可能性があります。例えば、ある企業ではシステムの保守や運用がメインである一方、別の企業では新しいシステムの導入やプロジェクト管理を担当することもあります。
このため、転職者は、自身のスキルや経験が転職先企業の求める役割と一致しているかをしっかり確認しましょう。仕事内容が変わることへの適応力や、幅広い業務に対応できる柔軟性が求められるため、転職を成功させるには事前の調査が重要です。
社内SEの転職難易度は高い傾向にある
これまで述べた通り、社内SEへの転職は、他のエンジニア職と比較して難易度が高いと言われています。その理由は、募集枠の少なさや採用基準の高さに加えて、企業ごとに業務内容が異なるためです。
また、社内SEは企業のITインフラを管理する責任が重く、ミスが許されないポジションであるため、信頼性や実務経験が重視されます。そのため、転職者には即戦力としての技術力と同時に、問題解決能力やプロジェクト推進力が求められます。これらの条件をクリアし、適切なスキルを持っているかが転職成功の鍵です。
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社内SEから転職したい!おすすめの転職先
社内SEとして培ったスキルを活かし、次のキャリアに進みたいと考えている方に向けて、おすすめの転職先をご紹介します。社内SEの経験は、他のIT関連職種でも高く評価されます。
システム開発やインフラエンジニアなど、多くの分野で活躍のチャンスが多いです。それぞれの職種に求められるスキルや業務内容を詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてください。
システム開発
システム開発の分野は、社内SEからの転職先として非常に人気があります。社内SEとしてシステムの運用や保守を行っていた経験は、システム開発の基礎をすでに身につけていると言えます。
システム開発では、プログラミングスキルや要件定義、設計力が重要です。社内SEで経験した、システム全体を把握する視点や、現場のニーズを理解する能力が大いに役立つでしょう。
また、開発工程でのプロジェクト管理スキルも評価されるため、社内SEの経験は転職後の大きな武器となります。
情報システム
情報システム部門は、社内SEの経験を持つ方にとって転職しやすい分野の一つです。社内SEとして企業内のシステム運用やサポート業務を経験していれば、情報システム部門での運用管理やトラブルシューティングはすぐに対応できるでしょう。
さらに、情報システムの分野では、セキュリティ対策やデータ保護が重要な課題となっており、これらの知識を深めることで、キャリアアップのチャンスが広がります。大規模なシステム管理やクラウドサービスの運用経験があると、さらに高い評価を受けやすいです。
ITエンジニア
ITエンジニアは、社内SEのスキルを活かせる代表的な職種です。社内SEとして蓄積したサーバー管理やネットワーク運用の経験が、ITエンジニアにおける基礎力となります。
特に、インフラエンジニアやセキュリティエンジニアなどの専門分野への転職が考えられます。また、ITエンジニアには柔軟な思考力や迅速なトラブル解決能力が求められますが、社内SEとして培った問題解決力が大いに発揮できるでしょう。
IT業界は技術革新が進むため、自己学習を続けて新しいスキルを身につけることが成功の鍵です。
インフラエンジニア
インフラエンジニアは、企業のIT基盤であるネットワークやサーバー、データベースの構築・運用・保守を担当します。社内SEとして、ネットワークのトラブルシューティングや、サーバーの運用管理を経験していれば、インフラエンジニアへの転職は比較的スムーズです。
インフラエンジニアにはシステムの安定稼働を維持しながら、セキュリティ強化や新しい技術の導入を提案する能力が求められます。特に、クラウド環境や仮想化技術の知識があると、さらなるキャリアアップが期待できる職種です。
社内インフラエンジニアとは?
社内インフラエンジニアは、企業内のIT基盤を支える重要な役割を担います。具体的には、サーバーやネットワークの設計・構築・運用・保守を行い、システムが安定して稼働するようサポートします。
また、トラブル発生時の迅速な対応や、セキュリティ対策の強化もインフラエンジニアの重要な任務です。クラウドや仮想化技術の導入が進む現代では、これらの知識も求められることが増えています。
社内インフラエンジニアは、社内のIT環境を整備し、効率的な業務運営を支える縁の下の力持ちともいえる職種です。
業務システム
業務システムの分野では、企業の各部署が利用するシステムの設計や開発、運用を担当します。社内SEとして、さまざまな業務に関連するシステムを運用していた経験はこの分野での強みとなります。
業務システムの設計では、ユーザー視点での使いやすさと効率化を考慮する必要があり、社内SEとして現場のニーズを理解していることが大いに役立つでしょう。また、業務プロセス全体を最適化する提案力も求められるため、実務経験に基づいた発想が重視されます。
システム管理
システム管理の仕事は、企業全体のITシステムが円滑に動作するよう保守・管理する役割です。社内SEとしての経験を活かし、トラブルの予防策を講じたり、システムの最適化を図ることが求められます。
特に、大規模なシステムを運用する大手企業では、複数のシステムを統合して管理するスキルが求められることが多いです。システム管理は、安定したシステム運用を維持しながら、新技術の導入やシステムの更新にも関与できる、やりがいのある職種です。
開発業務
開発業務は、システムやソフトウェアの開発に携わる仕事です。社内SEで培ったシステム全体の理解や、業務フローに関する知識は、開発業務においても大いに役立ちます。
特に、社内SEでの経験があると、開発の初期段階での要件定義や、ユーザー視点での設計に強みを発揮できます。開発業務では、常に新しい技術を学びながら、迅速にシステムを構築するスキルが求められますが、既に現場での実務をこなしてきた経験者はその適応力の高さが評価されやすいです。
タイズの強み
- メーカー特化型エージェント
- 技術職への深い知見
- メーカーとの太いパイプと
転職支援実績
20代・30代・40代の社内SEの転職のポイント
社内SEの転職は、年代によって求められるスキルや経験が大きく異なります。20代は将来性やポテンシャル、30代は実務経験や専門性、そして40代はマネジメント能力や実績が重視されることが多いです。
それぞれの年代に合わせた転職の戦略を持つことで、キャリアアップや新たな挑戦が可能です。ここでは、年代別の転職ポイントについて詳しく解説していきます。
20代の社内SEの転職のポイント
20代の社内SEは、まだ経験が浅いことが多いため、成長意欲や将来性が評価されます。この段階では、広範な知識を身につけることが重要です。
特に、システム運用や保守だけでなく、プログラミングやネットワーク関連の知識を積極的に学んでおくと、次のステップへの転職がスムーズになります。また、資格取得や新しい技術への対応力をアピールすることで、未経験の分野にも挑戦しやすくなります。
積極的な学習意欲と柔軟な思考が、20代での転職成功のカギとなるでしょう。
30代の社内SEの転職のポイント
30代は、社内SEとしての実務経験が重視される年代です。技術的なスキルに加え、プロジェクト管理やチームリーダーとしての経験があると、転職で有利になるでしょう。この段階では専門性を高めることが重要で、セキュリティやインフラ、開発など、特定分野のスキルを強化しておくとよいです。
また、即戦力としての期待が高まるため、自分のスキルセットが会社のニーズに合致しているかを明確にすることがポイントです。30代の転職では、キャリアの方向性をしっかり見定めることが大切です。
40代の社内SEの転職のポイント
40代の社内SEは、これまでの実績とマネジメントスキルが重要視されます。特に、部門やチームのリーダー経験があると、転職市場での評価が高まります。
また、技術スキルに加えて、経営や事業戦略を理解し、会社全体のIT戦略に貢献できることが期待される年代です。管理職としての経験が豊富であれば、大手企業や中小企業のIT責任者ポジションを狙うことも可能です。
40代の転職では、これまでのキャリアをどのように活かし、企業に貢献できるかを明確にアピールすることが重要です。
SEの転職は年齢によって難易度が変わる?
SEの転職難易度は、年齢によって変わることが多いです。若い世代、特に20代は、将来性やポテンシャルを重視されるため、比較的転職しやすい傾向にあります。
一方で、30代以降になると、実務経験や専門性が求められ、即戦力としての能力が重視されます。特に40代になると、技術的なスキルに加えて、マネジメント能力やリーダーシップが評価されることが多いです。
そのため、年齢が上がるにつれて、特定のスキルや経験が不足している場合は、転職の難易度が上がる可能性があります。
社内SEの転職に必要なスキル
社内SEとして活躍するためには、技術的なスキルだけでなく、業務全体を管理する力やコミュニケーション能力も重要です。社内システムを運用・保守する際には、幅広いIT業界の知識やシステム開発の理解が求められるとともに、チームでの協力が不可欠です。
ここでは、社内SEの転職を成功させるために必要なスキルを、それぞれの観点から詳しく解説していきます。
IT業界の知識
社内SEとして働くには、IT業界全体の知識をしっかりと身につけておくことが重要です。最新の技術トレンドや、クラウドサービス、セキュリティ対策など、ITインフラに関連する幅広い知識を持っていることで、業務効率化やセキュリティ強化の提案ができるようになります。
また、業界全体の動向を把握していることで、会社のIT戦略を考える際に貢献できるでしょう。特にクラウド技術やAI、IoTなど、今後の企業に不可欠な技術に関する知識は、転職の際に大きなアドバンテージとなります。
システム開発の知識
社内SEの業務には、システム開発の基本的な知識が不可欠です。社内システムの運用や保守だけでなく、新しいシステムの導入やカスタマイズが必要な場合、システム開発の流れや技術について理解していることが重要です。
特に、プログラミングやデータベース、ネットワーク構築に関する知識を持っていると、問題が発生した際に迅速な対応が可能になります。また、システム要件の定義や設計にも関与することがあるため、要件定義や仕様書の作成スキルも求められるでしょう。
エンジニア経験
社内SEとして転職する際、エンジニアとしての実務経験があると大きな強みになります。サーバーやネットワークの管理、ソフトウェアの開発、運用保守の経験があれば、即戦力として評価されることが多いです。
さらに、エンジニア経験があると、システムトラブル時の対応や、新しいシステムの導入時にも迅速に対処できるため、現場での信頼性が高まります。
特に、中小企業や大手企業のIT部門では、幅広い技術スキルを持つエンジニア経験者が重宝されます。
コミュニケーション力
社内SEは、技術的なスキルだけでなく、コミュニケーション力も重要です。社内の他部門との連携が必要なため、技術的な内容をわかりやすく説明したり、要望を的確にヒアリングする能力が求められます。
特に、システム導入や改善を行う際には、ユーザーのニーズを理解し、それを技術的に反映させることが成功の鍵となります。また、外部のベンダーや協力会社とのやり取りが発生することも多いため、スムーズなコミュニケーションが、業務を円滑に進めるための大切な要素です。
スケジュール管理能力
社内SEは、複数のプロジェクトや日常的な運用業務を同時進行で行うことが多いため、スケジュール管理能力が非常に重要です。システムのアップデートやトラブル対応など、急な対応が必要になることもあるため、優先順位を適切に判断し、業務を効率的に進めることが求められます。
また、プロジェクトの進行管理や、各部門とのスケジュール調整など、社内全体の業務が滞りなく進むように調整する能力も必須です。時間管理と業務の見通しを立てる力が、社内SEの成功に直結します。
プロジェクトマネジメントスキル
大規模なシステム導入や、複数の部門にまたがるプロジェクトを進める際には、プロジェクトマネジメントスキルが求められます。社内SEは、プロジェクトの進捗を管理し、関係者とのコミュニケーションを図りながら、期日内に目標を達成する責任があります。
特に、IT部門全体を取りまとめる役割を担うことが多いため、リスク管理やリソースの適切な配分が重要です。また、プロジェクトの成功に向けて、チームをリードし、最適な成果を生み出すための戦略的な思考も必要です。
インフラ分野の知識・スキル
インフラエンジニアリングに関する知識やスキルは、社内SEにとって不可欠です。サーバー、ネットワーク、ストレージなどの運用管理は、企業のIT基盤を支える重要な業務であり、トラブル発生時の迅速な対応が求められます。
また、クラウド技術や仮想化技術の導入が進んでいる現代では、これらの分野に精通していると、転職市場でも高い評価を受けやすいです。システム全体を理解し、安定した運用を維持しながら、最新の技術を導入するスキルは、社内SEとしての大きな強みとなります。
タイズの強み
- メーカー特化型エージェント
- 技術職への深い知見
- メーカーとの太いパイプと
転職支援実績
【事例付き】社内SEの転職事情とは?
社内SEの転職事情について解説します。
社内SEの転職事情
社内SEの転職市場は、近年ますます多様化しています。
DX(デジタルトランスフォーメーション)が進む中で、IT部門の強化が重要になっており、社内SEの需要は安定して高い状態です。外部委託だけではカバーしづらいニーズを満たすため、社内SEを配置する企業が増えています。業界としては製造業、小売業、金融業、物流業、医療機関などでの需要が高まっています。
社内SEは自社内のシステム運用・保守を行うため比較的安定した働き方をすることができます。
また社内SEは特定の企業に特化した業務が多いので、SIerで多様な経験を積んで市場価値を高めたいと考える人もいます。
SIerでは、複数のプロジェクトに携わることで技術力だけでなく、業界知識やプロジェクト全体を俯瞰する力を養うことができるため、キャリアアップの可能性が広がります。
社内SEへの転職事例(転職先もご紹介!)
タイズ経由で社内SEに転職された方の事例をご紹介します。
30代前半 パナソニックの社内SEへ転職成功
◯転職理由
工場向けのシステムの保守を担当していたが、IoTやAIといった新しい技術が出てきており、そうした最新技術を習得して、スキルアップをしたいと考えられたため、転職を決意されました。
◯転職してよかったこと
パナソニックは大企業なので、グローバルな展開をしており、自分が頑張って希望をすれば、海外でも活躍できるので、やりがいを感じて働けているそうです。
また、働き方改革も進んでいて、ワークライフバランスがきちんとしており、キャリア支援も手厚く、会社からの補助金も出るので英会話の学習など自己研鑽にも励んでおられるようです。
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30代前半でパナソニックの社内SEに転職成功
30代後半 村田製作所の社内SEに転職成功
◯転職理由
2つ理由があり転職を決意されました。
1つ目は子供が生まれるなどのライフイベントのタイミングで地元へ帰りたいという希望があったことです。
2つ目は、「より深く製造業に関わる仕事がしたい」という想いがあったためです。
前職は製造業をクライアントとしたソリューション提供に携わってきましたが、どちらかというと機能重視の提案やパッケージの提供などが多く、今後は「モノづくりの業務全体を把握し、日本のモノづくりの更なる向上に貢献するようなソリューションを提供していく仕事がしたい」と考えられたためです。
◯転職した結果
村田製作所はキャリア採用も積極的に行っているため、中途向けの教育プログラムが非常に充実しており、立ち上がりまでしっかりサポートしてくれる環境で、働きやすいとお声をいただいています。
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30代後半で村田製作所の社内SEに転職成功
他職種から社内SEへの転職事例
◯転職した理由
前職では風土が合わない面があり、上司に改善をお願いしたのですが、逆に諭されるカタチとなり、風土改善が見込めず、その風土で働くのは困難だと考え転職を決意されたそうです。
◯転職してよかったこと
前職の“風土が合わない”が劇的に改善されたそうです。
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鉄鋼メーカーの電機制御設計から電機メーカーの社内SEに転職成功
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社内SEへの転職は人気!理由を解説!
社内SEが人気、勝ち組と言われる理由を解説します。
ワークライフバランスを実現しやすい
社内SEはSlerなどシステムを提供する企業と比較すると、残業時間が少ない傾向にあります。そのため、ワークライフバランスを重視する人には人気です。
dodaの調査によると、2023年4~6月の1カ月当たりの社内SEの平均残業時間は16.0時間でした。
一方SIerで働く職種であるサーバーエンジニアやネットワークエンジニア、データベース/セキュリティエンジニアの残業時間は21時間前後となっています。
社内SEのほうが残業時間も少なく、ワークライフバランスを取りやすいことがわかります。
上流工程のスキル・経験を積める
社内SEは経営戦略や事業戦略に基づいて、システムの選定や導入に携わることができます。一般的に、SlerなどのSEは開発から携わることが多いので、上流に携わる機会が少ない傾向にあります。
納期に追われることが少ない
クライアントワークではないため、融通が効きやすいことも社内SEの魅力のひとつです。Slerなどのシステム開発企業の場合、納期に追われることがほとんどですが、社内SEの場合は極端に納期に追われることはありません。精神的にプレッシャーを感じたくない人には、人気な傾向があります。
年収が高いケースが多い
下請け企業の場合、年収が低い場合もありますが、社内SEの場合は、年収の幅があまりないため、高年収を狙いやすいです。社内SEの平均年収については「1-3.【年代別】社内SEの平均年収は高い?」で先述していますのでご覧ください。
社内SEへの転職で失敗する人の特徴
社内SEへの転職で失敗する人の特徴を解説します。転職に失敗しないために、しっかり確認しましょう。
1.技術的スキルの不足
特定のスキルに偏りすぎており、幅広いスキルが不十分な場合は、社内SEには向いていないと判断されることもあります。
また、最新技術のキャッチアップがなかなかできない人も、要注意です。
2.ソフトスキルの欠如
社内SEは様々な部署やベンダーと関わりを持つ機会が多いです。そのため、コミュニケーション能力や問題解決能力が欠如している人は、お見送りにされるケースが多いです。
3.組織理解の不足
社内SEは自社のビジネスモデルや業務プロセスを理解する必要があります。
この能力や、自社のビジネスモデルや課題とITソリューションを結びつけて考えられる能力が不足している人も、お見送りにされるケースが多いです。
タイズの強み
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- 技術職への深い知見
- メーカーとの太いパイプと
転職支援実績
社内SEの転職でよくある質問
未経験でも転職できる?
社内SEは未経験でも転職できる場合があります。未経験でも転職するためには、下記がポイントです。
1.基本的なITスキルを習得
オンラインスクールや専門学校などで、プログラミングやネットワーク、データベース、システム管理などの基本的なITスキルを学びましょう。資格を取得することもおすすめです。
2.実務経験を積む
IT関連のインターンシップや非営利団体、コミュニティプロジェクトなどのITサポートボランティアに参加し、実務経験を積みましょう。
3.自己学習とプロジェクトを行う
自宅で小規模なネットワークを構築したり、ウェブサイトを開発したりして、実践的なスキルを磨きましょう。
4.ソフトスキルを強化してアピール
コミュニケーション能力や論理的思考力などの問題・課題解決能力を高めましょう。
5.エントリーレベルのポジションに応募
エントリーレベルのポジションに応募したり、中小企業やスタートアップ企業に応募することで未経験でも通過しやすくなります。
SESから社内SEに転職できる?
SES(システムエンジニアリングサービス)から社内SEに転職するためには、まず自身の技術力を最大限にアピールすることが重要です。SESではクライアント先でのシステム開発や運用業務に携わることが多く、その実績を社内SEの役割にどう活かせるかを明確に伝える必要があります。
特に、ネットワークやインフラ関連の経験、セキュリティ対応能力などが評価されやすいです。また、社内SEは幅広い業務に対応するため、SESで培った柔軟な対応力や問題解決能力も重要なアピールポイントです。企業が求めるスキルや業務内容をよく調べ、自己学習や資格取得でさらにスキルを磨いておくと、転職の成功率が高まります。
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特に、技術や業務プロセスに関する知識が求められるポジションでは、業界特有のニーズを把握したエージェントのサポートが重要です。
タイズでは、あなたのキャリアやスキルにマッチした求人を厳選し、専門的なアドバイスを提供してくれるため、より的確な転職活動が可能になります。メーカー業界での転職を成功させるために、ぜひタイズを活用してみてください。
【地域別】社内SEの求人をご紹介!
地域別の社内SEの求人をご紹介します。希望地域の求人をチェックしましょう。
関西(大阪・兵庫・京都・滋賀・奈良・和歌山)
北海道・東北(青森・岩手・宮城・秋田・山形・福島)
関東(東京・神奈川・千葉・埼玉・群馬・栃木・茨城)
上信越・北陸(新潟・富山・石川・福井・山梨・長野)
東海(岐阜・静岡・愛知・三重)
中国(島根・岡山・広島・山口・鳥取)
四国(徳島・香川・愛媛・高知)
沖縄・九州(福岡・大分・佐賀・長崎・熊本・宮崎・鹿児島)
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