企業インタビュー
【村田機械㈱】ITソリューション本部部長・人事担当者にやりがい・社風・求める人物像についてインタビュー!
ITソリューション本部 部長 谷口様
ITソリューション本部 DXサポートグループ(人事担当) 吉村様
01. 会社概要
創業から一貫して「自動化と省力化」を追求する産業機械メーカー。繊維機械からスタートし、物流システム、クリーン搬送システム、工作機械、デジタル複合機・通信機器と、事業領域を広げてきました。ルーツである繊維機械では、空気の渦で糸を紡ぎだす技術“VORTEX精紡”に世界で初めて成功し、糸づくりの技術はアパレル産業を根底から支え続けています。半導体業界をはじめ各産業のFA化を支えている物流・搬送システムにおいても、お客様の要望に応えるオーダーメイド力の信頼が厚く、世界大手企業も認める技術力で業績を伸ばし続けています。各事業において世界シェアトップクラスの製品を保有し、業界の異なる幅広い事業展開により安定した収益を確保、営業利益率も毎年14%前後で推移している優良企業です。海外売上比率は70%を超えており、海外に関わるチャンスも多くあります。また戦略的に非上場としているため経営の意思決定も早く、フラットかつ自由で伸び伸びとした、人情味ある社風が特徴的です。
02. ご経歴について
みなさまのご経歴をお聞かせください。
谷口様)新卒で入社して今年で丸30年になります。入社後の1年間は別の部署にいましたが、2年目からは情報システム部門で勤務していました。2018年4月に人事部門に異動となり、2022年6月まで採用業務や制度運用に携わりましたが、前任の部門長の退任に伴ってITソリューション本部に戻ってきました。情報システム部門内では、システム基盤の構築や業務システムの開発・運用、セキュリティなど、一通りすべての領域に関わってきました。現在はITソリューション本部全体のオペレーションを管理しています。
吉村様)2009年に新卒で村田機械に入社して、約10年間人事部門で制度運用や採用業務に携わりました。2019年に広報に異動となり、広報誌や社内報の制作、販促業務やブランディングに関する業務に約3年携わりました。その後建設業界のITスタートアップ企業に転職した後、ご縁ありITソリューション本部の人事担当として再入社しました。主に、ITソリューション本部の教育や採用を担当しています。
03. ITソリューション本部について
ITソリューション本部の役割とミッションについてお聞かせください
谷口様)情報システム部門というと社内の方から様々なリクエストを受けて、システムを開発したり、システム基盤を整備したりといったイメージがあると思います。ITソリューション本部も同じような役割を担っています。それに加えて、設立100周年を迎える2035年に向けて、ITソリューション本部から発信して、ITをもっと戦略的に活用し、業務の効率化や事業の役に立つIT活用を推進していきたいと考えています。
新しい技術を積極的に評価して取り入れて社内に展開したいと思います。一方で、安全・安心で高品質なシステムやサービスを提供することは必須です。最近ではセキュリティ問題や災害・障害に備えたBCP(事業継続計画)対応にも力を入れており、攻めと守りの両面からITの領域で会社に貢献していくことがミッションです。
現在、注力されているテーマや今後の方向性についてお聞かせください
谷口様)もともとほとんどの業務システムを自社開発で構築してきました。何十年もこのシステムを使い、使いやすくするために手を加えてきたことで、どんどんシステムが複雑化して改善することが難しくなってきました。そこで現在、ERPと製品情報を管理するPLMの両方を導入する計画を進めています。村田機械にとって、とても大きなプロジェクトで部門内のほとんどのメンバーが何らかの形でプロジェクトに関わっています。
プロジェクトの展望や今後の方向性についてはいかがでしょうか
谷口様)今は第1ステップとして、物流システムを手掛けるL&A事業部と、クリーン搬送システムを手掛けるクリーンFA事業部に対してERP導入を手掛けています。その後は他事業部や国内グループ会社、海外現地法人への展開を目指しています。
部門として目指している組織についてお聞かせください
谷口様)最初にお話ししたように、ITソリューション本部から発信して、ITをもっと戦略的に活用し、業務の効率化や事業の役に立つIT活用の推進を目指しています。その実現に必要なものの一つは良い人材です。採用に力を入れることはもちろん、部門が目指す方向性に合わせたスキル教育や自己啓発などのサポートを始めています。一方でスキルや知識だけではなく、みんながコミュニケーションを取りながら安心して働ける環境や、いろんな情報を得るために他部署の方々もITソリューション本部に気軽に訪れてくれるような環境をつくっていきたいですね。
人材教育のために行われた施策についてお聞かせください
谷口様)まずはITソリューション本部として目指すべき方向を明文化することから始めました。私だけでなく、中堅以上の約20名のメンバーが関わりながら、目指すべき方向を固め、その後各チームがいろいろな施策を検討・実施してくれています。
2022年度下期に、新入社員やキャリア入社、部署異動など、新しく部門に来られた方がITソリューション本部にスムーズに溶け込めるように、導入教育プログラムをつくりました。早く職場や仕事に馴染んでもらって、いろんな人と話ができるようになることを核にした新入部員研修を行っています。
また今期は、20~30代前半の人向けに、将来のキャリアを考えてそれを実現するために、どんなスキルを学べばいいのか、どんな講習を受ければいいのか、どのレベルまでいけばいいのかといった内容をまとめたフレームワークを作成するプロジェクトを立ち上げて活動してもらっています。吉村さんにもそこに参加してもらっています。
オフィスもリニューアルされたそうですが、オフィスの特徴や働き心地についてお聞かせください
谷口様)一つは、固定席だったのをフリーアドレスに変更しました。フリーアドレスにすると席数を減らして、広々としたオフィスにされる会社が多いと思いますが、最初に「それは止めてほしい」とお願いしました。働き方の自由度を上げるためには出社勤務したい時に席がある状況が必要だと考えたからです。自律的な働き方とは、選択の自由だと考えています。リモートワークも選択肢の一つですし、どこに座るのかというところも自ら考えて決めればよいと思っています。
また机がズラリと並んでいるレイアウトではなく、それぞれの島の向きや形を整えて、人と人が必然的に向き合う動線にしたり、ある島はパーテーションで区切り、ある島は上下に昇降できたり、ある島にはモニター画面が1人2枚あったりと、機能的なところも少しずつ変えています。
オフィスの中央には休憩スペース、コミュニケーションスペースを多く取っています。コミュニケーション促進のため、ミーティングスペースも多く準備しています。ITの仕事はリモートワークでもできることも多いですが、自然と耳に入ってくる情報で他のメンバーの動きなどを知ることが大事だと思っています。出社している時には、自然と情報に触れることができ、自分の知識を増やしたり、お互いに助け合ったりできるような組織になることを願っています。
吉村様)フリーアドレスになったので、一度話してみたいと思う人がいた時に、その人の近くに座ってコミュニケーションを取ろうと思って席を選んだりしています。近くに座ると声が聞こえてくるので、話のネタが増え、いろんな人と話すチャンスが増えるので、それがすごく有難いです。逆に集中したい時には、集中ブースで仕事をするなど、いろんな選択肢があります。他部門の人に来てもらって打ち合わせをすることもよくあります。
部署の男女比率や新卒とキャリアの人員構成はいかがですか
吉村様)男女比率は男性:女性で7:3です。全社の比率は8:2なので、女性割合が多い部門の一つだと思います。新卒入社:キャリア入社は3:1です。最近は会社全体としてキャリア入社の割合が増えつつあります。
04. やりがいについて
仕事のやりがいについてお聞かせください
吉村様)20~30代の社員を集めたミーティングがあり、その時に仕事のやりがいとして挙がった意見には、「大きな仕事ができる」、「スキルアップできる」、「関わる人の幅広さ、対象が社員というのが良い」、「ワークライフバランスをとりやすい」の4つがありました。
最初の「大きな仕事ができる」というのは、「全社で使う情報システムやシステム基盤を担っているので、それに携わることにすごくやりがいを感じている」ということでした。また、先ほどお話ししていたERPシステム等を導入しようとしている時期なので、その仕事に関われるのが面白いという意見がありました。
またキャリア入社の方の意見として、他の会社と比べると、割と早くから大きな仕事を任せてくれる、入社してまだ間もないタイミングでプロジェクトのリーダーとして任されることにやりがいを感じる、と話してくれています。
次に「スキルアップができる」という点ですが、IT業界は移り変わりが激しく、技術がどんどん進歩しているので、自分自身がそこに追いついていけばどんどんスキルアップできる感覚があると話していました。
また部門内ローテーションにより、一つの業務だけをやっているわけではなく様々な業務を経験でき、知識を身に付けられることもやりがいにつながるという意見もありました。さらに村田機械には5つの事業部があり、それぞれ異なるモノづくりを行っているので、5社分くらいのモノづくりのプロセスを学んで、それを支える仕組みをつくることも面白いとの意見もありました。
「関わる人の幅広さ」は、製造や設計など、社内の様々な職種の人たちと関われることが楽しいという意見がありました。
また、社員に向けたシステムなので直接反応が返ってきます。「あの仕組みは良かったよ」とか、反対に「これは使いにくい」といったことなど、手がけたシステムの感想がストレートに返ってきます。それもやりがいにつながっているといった話をしていました。
最後の「ワークライフバランス」については、年代に関わらず、有給休暇を取りやすい環境です。育児中の方も多いので、リモートワークを使ったり、時間単位の有給も取得できたり、時差出勤や時短勤務を活用して育児との両立を図ることも可能です。いろいろな働き方を選択できるので、プライベートを充実させながら働けるという感想もありました。
05. 社風・求める人物像について
社風や部門の特徴についてお聞かせください
吉村様)私がITソリューション本部に来て感じたのは、和気あいあいとしてほんわかしているというのが最初の印象でした。新入部員研修でいろんな人にいろんなことを教えていただきましたが、みなさん本当に優しくて丁寧に教えてくれました。また他部門にいた時のITソリューション本部の人たちにはとっつきにくい印象を持っていたのですが、話しかけると実はすごくおしゃべりで、オープンにプライベートの話までしてくれるのが意外でした。社内の囲碁部やバレー部のキャプテンをしている方、プライベートでゴルフに打ち込んでいる方など、色々な趣味をお持ちの方がいます。
あとは、仕事柄、物事を計画立てて進めていくので、真面目に漏れなく慎重に取り組むという方が多いと思います。先日、職場のコミュニケーション促進の一環としてハロウィーンパーティーを企画したのですが、開催まで2週間程しかないなか、タスクを洗い出して、テキパキと取りまとめてくれたおかげで実施することができました。みなさんが思った以上に乗り気で協力していただいたことに感謝しています。
谷口様)ほんわかしているというのは村田機械全体がそうなのかもしれません。それは上場していないのが大きいと思っています。上下関係も、それほど厳しくないというか、だんだん厳しくなくなっているというべきなのか…昔に比べるととてもフランクになっていると思います。
求める人物像についてお聞かせください
谷口様)キャリア採用の場合、ITソリューション本部に足りていないスキルを持った方を募集することが多く、その時々で求める人材は違ってきます。現在はERP関連の経験やスキルを持った方を募集しています。
資質の部分については、課題を与えられて取り組むというのは社会人である以上必要だと思いますが、与えられた課題の周辺を含めて幅を拡げて考えられるとか、自分のスキルアップのために自ら学ぶ姿勢を持っているとかを重視しています。そして、自ら発信できる人が来ていただけるとメンバーの活性化につながると思っています。
吉村様)村田機械の採用ホームページに社長の村田が書いているのは、いろんなタイプの人に来て欲しいということです。当社ではいろんな事業部を展開しているので、画一的なタイプの人材で組織をまとめたいわけではありません。それはITソリューション本部でも同じです。若手であればスキルは入社してから身につきます。誠実に物事に向き合い、自分がすべきことをきちんと自分の頭で考えて、自発的に動ける方であれば、どんどん活躍していただけると思います。
06. 転職希望者へメッセージ
転職希望者の方にメッセージをお願いします
谷口様)吉村さんのメッセージにもありましたが、いろんな人がいて良いと思います。逆にいろんな人がいる方が良いと思っています。ITソリューション本部は年代が幅広く、全社の中でも女性が多くいます。外国籍の方もいますし、障害をお持ちの方もいます。ダイバーシティが世間で言われるようになる前から様々なタイプの人を受け入れる土壌はありました。
また、京都を拠点としながら働けるという魅力があると思います。腰を落ち着けて長いスパンでいろんなことを経験するという目標をもって働きたいという方には最適な仕事環境があると思います。
ITソリューション本部から発信して、本当に事業部の役に立つIT活用を推進するために、私たちと一緒に楽しく働ける方のご応募をお待ちしています。
吉村様)村田機械は伸び伸びと安心して長期スパンで働ける会社です。いろんな風土や土壌は整っていると思います。特にこれからはITが大きく注目をされて、ITソリューション本部で働くことが楽しい時代が始まったと考えていますので、楽しんで働きたいと思っておられる方の応募をお待ちしています。よろしくお願いします。