企業インタビュー
[ 株式会社タクマ ]
【㈱タクマ】国際部の方々に事業内容や求める人物像についてインタビュー!
・国際部エネルギー営業課 角本課長様
・国際部環境営業課 大泉課長様
・SIAM TAKUMA 赤崎様(タイ駐在・web参加)
01. 会社概要
1938年に創業以来、国産ボイラの開発に注力。その独自の技術力で1963年に日本初の全連続機械式ごみ焼却プラントを完成させて以来、国内で最も多く一般廃棄物処理施設を建設してきたリーディングカンパニーです。
同社の強みはなんといっても技術力の高さ。焼却炉におけるコア技術の燃焼機・ボイラも自社開発で、ごみの質に合わせて設計ができ、顧客の要望に合わせたオーダーメイドの提案が可能です。
またプラントの設計・施工・アフターサービス・運営管理まで一気通貫で行うことができます。環境保全分野のみならず、ボイラ技術を活かした廃熱回収プラント・バイオマス燃焼ボイラプラントによって未利用エネルギーや再生可能エネルギーを活用し、地球温暖化対策分野にも貢献。今後は東南アジアを中心に世界規模でボイラやごみ焼却プラントのシェアを拡大していく計画です。
02. ご経歴について
これまでのご経歴についてお聞かせください
角本様)1996年にタクマの関連会社に新卒で入社しました。その後2008年にタクマ社に移籍しました。関連会社での10年程は設計部門におり、タクマ製品のボイラを設計していました。タクマに入社してからは、プロジェクトに関わる原価管理、工程管理業務を15年程経験しました。2022年度に国際部に配属されて今に至っています。技術部署にいた時も海外物件に携わっていましたし、プロジェクト管理を行っていた時も海外物件に携わっていたので、その流れで国際部に配属になったのだと思います。
大泉様)1999年に新卒でタクマに入社しました。その時は国内・海外を含めた物件の全体の工程管理と予算管理業務を行っていた部署に約2年間所属し、その間に台湾にごみの焼却場を納めており、日本で購入した機器を輸出する際の出荷を担当していましたので、入社した時から比較的タクマの海外事業には縁がありました。
2001年から1年間は機器を調達する資材部に在籍し、2002年から2010年までは海外事業の業務部門に配属され、2005年からはイギリスのプロジェクトに携わっていました。イギリスの案件が2010年初頭に引き渡しが完了したのち、同年の春に当時の国際部の営業部門に異動となり、タイ市場でのボイラの営業を5年間経験しました。2015年に角本も所属していたプロジェクトの原価や工程管理を行う部門に異動となり、5年間在籍した後2021年の春から再び国際部の営業部門に戻ってきました。
赤崎様)現在はサイアムタクマというタイの現地法人に所属し海外に駐在しながら、兼務で国際部環境営業課に所属しています。
私は2006年に新卒で入社してから今まで現在の国際本部にずっと所属しています。その中で、入社当初は中国、タイ、東南アジアなどで受注していた案件がいくつかあり、その案件の輸出入や代金回収など、お客様に受注したプロジェクトの商品を提供して、お客様をサポートするという業務を中心に行っていました。その後、国際本部内の異動はありましたが、国際本部の中で東南アジア向けの営業部門に長く在籍しました。タイにはタクマの現地法人もあり、タイ向けの仕事がメインですが、他にもインドネシアやベトナムといった東南アジアの諸国で営業活動を行ってきました。
2020年からサイアムタクマに出向となり、現在に至っています。
新卒入社でタクマを選ばれた理由は?
赤崎様)海外向けの仕事に興味があって、就職活動の中でタクマを知りました。当時、海外に向けて、ビジネスをしていこうという方針があって、そこに惹かれてより詳しく企業研究をしたうえで、入社を希望しました。あとは「環境」「エネルギー」という軸で仕事をしたいという思いもあったので、タクマがそれにマッチしていたのです。
03. 国際部について
国際部の組織についてお聞かせください
組織としては国際部の中に4つの課があります。営業としては、エネルギー営業課と環境営業課の2つがありまして、それ以外に営業推進課があります。この課では営業のサポートや台湾とタイに現地法人の関連会社がありますので、それを管理する役割を担っています。もう一つの営業技術課では、新しい案件の見積りを進めていく上での初期の技術検討を行っています。
角本様)私の部下が1名、大泉の部下も1名と少人数ですので、現在募集を行っています。
年齢構成はどのようになっていますか
角本様)私と大泉は40代後半、赤崎が40歳前後、そこから下は20代の若手まで飛んでしまいます。
大泉様)私の環境営業課で部下が1名いますが、彼は昨年の10月に中途採用で入社しました。
角本様)年齢構成をバランスよくしたいと考えています。世代的にうまくつないでいけるように年齢構成のバランスをとっていきたいと思っています。
各課の業務についてお聞かせください
角本様)エネルギー営業課は主にバイオマス発電プラントをメインに扱っています。
大泉様)環境営業課は廃棄物発電プラント、日本でいうと行政が発注する一般廃棄物焼却施設、発電も含めたごみ焼却プラントです。私たちが対象にしているのは海外ですので、官公庁向けではありませんが、扱っている商品としては廃棄物発電プラントがメインとなります。
市場の将来性についてお聞かせください
角本様)日本でもこの10年間バイオマスプラントは好調でした。日本だけではなくて世界的にも脱炭素の流れが顕著ですので、今後海外でもバイオマス発電プラント、廃棄物発電プラントは脱炭素に向けて、私たちの扱っている商品の需要は伸びていくと考えています。
世界的な脱炭素もありますし、日本ではもともと国土が狭いこともあって、埋め立てするのも限界があるため、ごみの減容化に取り組み、早くから焼却施設をつくってきました。特に私たちがターゲットにしている東南アジアや東アジアにはもともとは埋め立てをメインに行ってきましたが、それらの埋立地も限界があるため、ごみの減容化が必要になってきています。また、ごみによる環境問題も昔から東南アジアなどで課題となっており、その中でも脱炭素の世界的な流れがあるので、廃棄物を焼却して発電するといったニーズはどの国においても高まっています。
御社の強みについてお聞かせください
角本様)燃焼技術と蒸気を発生させるボイラは自社技術ですので、この技術は世界のどこにいっても負けないものだと思っています。
実際にごみ焼却場でもイギリスと台湾に実績があり、お客様から非常に高い評価を得ているので、どの国でも通用するのがタクマの技術だと考えています。
大泉様)アピールポイントとして、タクマの自社技術をお客様に大いに説明していますし、強みになっていると思います。他社さんはもともとヨーロッパの技術だったりするので、その部分は差別化できますし、営業上でも大きな強みになっています。
赤崎様)燃やしにくいものを燃やして、ボイラで熱を回収してエネルギーに変えるところでいうと、タイだけではなくいろんな国から引き合いの連絡があります。これまでこうした技術を導入したことのない国から、ネットなどでお調べいただき海外から問い合わせが来るケースがあります。そういったところが営業としてはありがたいと感じています。
タイのサイアムタクマは2002年に設立されて21年目になります。タイにおいては、製糖工場向けにバイオマスボイラの納入実績が多数あります。タイの製糖業界ではタクマという名前は認知されていますし、信頼されていると感じています。
私たちは豊富な経験を持っていますので、今後はバイオマスの中でも、タイでも東南アジアを含めて、もっといろんな燃料や農業残渣などがありますので、そういったものを私たちの技術で燃やして熱回収をして発電ができるようなプラントをもっと供給していきたいと考えています。
国際部で働くとどんなスキルが身につきますか
角本様)英語がペラペラな人材が良いのではとよく言われるのですが、必ずしもネイティブレベルは求めていません。タクマの国際部で働いていただくと外国の方との接触する機会が増えるので英語はうまくなると思いますが、私自身もペラペラではありません。弊社の国際部で働くことで海外の人や文化に触れることができ、見聞が広がります。例えば今ニュースでよく取り上げられていますが、日本の物価の安さなどを切実に感じることができます。それは外に出てみないと分からないことや考え方の違い、習慣の違い、そうしたことに触れることが本当に何よりも人生経験の一つとして、重要だと思います。海外を経験すると、日本にいても、仮にタクマの違う部署にいても、人間としてひと回り大きくなれると思います。
赤崎様)国際部は営業部署なので、角本が今お話しした通り、いろんな国の人とお話しする機会が多くあります。もちろん、日本人同士でも同じだと思いますが、異文化理解をベースに持っておかないと会話が成り立たないケースがあります。語学うんぬんではなくて、まずはその国とかお客様が思っていることを全部受け止めて、それを自分なりに理解することが必要です。その理解に正解はありませんが、自分なりに理解したことをお客様に説明して、それで通じ合えるかどうかは積み重ねだと思うので、こうした能力は自然と身につくと思います。
日本か海外かではなくて、海外もそれぞれが一つの国です。タイはタイ、ベトナムはベトナムで違いますし、日本は日本で一つの海外ですし、そうしたことをすべて理解できる感覚は自分の中で生まれてきていると思います。
英語についてもまず伝わることが一番の目的です。上手いとか下手ではなくて、どういう風に話せばいいのかを、相手を見ながら考えることがすごく大事だと思います。そういった感覚も自然と身につきます。
私は入社する時に面接で「海外志向が強いですが英語はしゃべれません」とも話しました。「日本で何年か経験を積んで将来的に海外で仕事がしたい」と話しましたが、入社してすぐに国際部に配属になりました。今は英語を話せますが、当時はまったく自信がなくて、海外からの電話が怖くて仕方ありませんでした。メモ帳に手書きで一杯の英語を書いて、それを読んでも声が震えるといった経験もしました。英語ができることよりも気持ちが強い人の方が良いと思います。タクマは語学力ではなくて、海外で仕事がしたいという人を採用してくれる会社なんだと当時は思いました。
04. 業務内容・やりがいについて
仕事の進め方についてお聞かせください
赤崎様)今、バンコクに住んでいますが、バンコクの中でお客様のオフィスや工場を回る営業活動を行っています。実際、発電プラントや製糖工場はバンコクではなくて、地方の県に多くあるので、そちらまで出向きます。
バンコク内での営業は、出社してタイ人のナショナルスタッフと一緒に営業しますので、アポ取りをしながら予定を組んでいきます。アポが入っていれば、例えば午前中はオフィスでミーティングして、お客様の訪問準備を行って、午後に移動してお客様のオフィスでミーティングを1~2時間程行います。帰社して報告書や議事録を書いて退社します。
週に1回は角本と大泉の部署も含めて本社とweb会議を行い、国際本部内の組織としてサイアムタクマの営業状況を共有する機会を持つようにしています。タクマとサイアムタクマが一緒になって営業しているという状況です。
地方の県に行くケースでは、遠距離の場合は泊まりがけで飛行機に乗って地方の県に移動して、2日~3日間でその付近のお客様がいる工場を回ります。お客様にヒアリングしたり、私たちの提案を説明したりして回ってバンコクに戻ってきます。
バンコクでの営業は日本の現地法人ですか
赤崎様)ほとんどがタイの民間企業です。
角本様)例えば、先ほど赤崎がお話した大規模な製糖企業やバイオマス発電プラントあるいは廃棄物発電プラントの事業を始めようとされているお客様です。
現地法人のスタッフやお客様と文化の違いなどで仕事上、難しさを感じることはありませんか
赤崎様)私自身は入社して、すぐに海外向けの業務をしているので特に海外だから難しいという感覚はあまり持っていません。
もちろん国ごとに文化とか価値基準が違うことはあります。説明などに時間がかかることもありますが、そこにも面白みがあるのかなと思っています。
ナショナルスタッフとどういったことをやっていくのかを共有して、共に理解できれば力も発揮できると思いますし、お客様とも円滑に話ができると思います。
日本での業務の進め方についてお聞かせください
大泉様)私たちの仕事は営業段階でも実際に受注してからもスパンの長い仕事になります。
計画から受注までに、数カ月から1年、場合によっては2年、3年とかかり、受注してからもプラントを納めるまでの期間、2年3年かかるようなプロジェクトになります。そのため1日の作業もルーティンよりは、営業しているタイミングによって、現地のサイアムタクマからの情報をもとにタクマ本社内で他の技術部門やコスト管理部門、調達部門といろんな打ち合わせをしたり、資料を作成したり、様々な作業を行います。それを1日だけではなくて、ずっと継続して行うことになります。受注した案件も計画案件もありますので、必要があれば関係者で集まって打ち合わせをしたり、台湾の台北支店とweb会議をして方向性の打ち合わせをしたり、国際本部の中でも情報共有をしたり、本社にいる場合は比較的本社の関連部門と協同して仕事を進めることが多いです。
当然、海外出張にも行きます。やはり拠点のある台湾やタイへの出張が多いのですが、そこを中心にベトナムなど東南アジア諸国に行くことも多いです。
頻度でいうと大体月に1回か2回位で、1回につき1週間から長くて2週間位が平均的なペースです。あとはお客様との営業ステージによって、根をつめて行く必要性がある時はもっと集中していくこともありますし、逆にそうでない場合は1ヵ月行かないこともあります。
角本様)納入実績としては、古いものも含めれば、アフリカのスーダン、イギリスもありますし、インドネシアにもたくさん納めており、最近は少ないですが、出張に行くこともあります。あるいはベトナム、東南アジア全体、良いお話があればどこへでも行きます。いろんな国からいろんなお話があるので、私たち営業部隊が台北やバンコクの人と協働しながら、話を聞いた上で取り組むべきか、どんな体制でやるのか、どんな商品だったら売れるのかといったことを考えて、見込みがある案件を社内のみんなで進めていきます。
海外でもメンテナンスやオーバーホールを行っていますか
角本様)基本的には国内と同じです。オーバーホールについては拠点のあるタイと台湾に限られますが、メンテナンスについてはパーツの供給を含めて、納めた後も付き合いを長く続けられる体制で取り組んでいます。
今後のミッションやビジョンについてお聞かせください
大泉様)会社全体の中で海外事業が占める売り上げは少ないです。
しかし、世界的な脱炭素の流れの中で、今後は海外に目を向けて拡大していこうという会社の大きな方針があります。
今後のターゲットとしては台湾、タイ、ベトナムをはじめとする東南アジアを中心に廃棄物発電プラント、バイオマス発電プラントの事業を拡大していくことが大きな目標となっています。
角本様)現在の海外事業の会社への貢献度は高くありませんが、将来の事業の柱の一つになれるように努力していくのが国際本部の使命だと思っています。
仕事のやりがいについてお聞かせください
赤崎様)営業の最前線に出られるので、お客様の声を直接聞けることが刺激的で、やりがいを感じる大きなところです。タクマがもっている技術や商品もそのまま売れるわけではなくて、お客様の声を聞き続けながら、私たちからも提案をし続け、信頼を積み上げて初めて売れるものだと思っています。こうして信頼が積み上がっていく中で、お客様ではなくて、パートナーとして認めていただいているという雰囲気の中で仕事ができることもやりがいにつながっています。これは海外だけではないと思いますが、いろんな企業の経営者の方と話ができて、ニーズを聞いて、「こうしたらいいんじゃないですか」「こんなことはできる?」と質問をうけながら一緒に話をしていくところがやりがいや仕事の魅力だと思います。
これまで大きな成果をあげたと感じる案件についてお聞かせください
赤崎様)先ほどお話ししたように製糖会社であれば、既存の工場にタクマのボイラを使ってくれているお客様がたくさんあって、そこに納めるという仕事ももちろんありますが、今までまったく納入実績のないお客様に新しくタクマという会社を知ってもらうというところから始めた案件で受注につながったケースが何件かあります。こうしたケースはすごく達成感が高いと感じています。
角本様)私自身が昨年度から営業に移ったので、そんなに経験がないのですが、昨年度受注をいただくことができました。今まで他の部署で受注というのをたくさん見てきましたが、いざ自分が営業になって受注できた時というのはやっぱり本当に嬉しいものです。自分ももちろんそうですし、社内の他の部署の方も喜んでくれますし、何よりお客様にも私たちに注文いただけたことで喜んでいただいていると思います。仕事が取れたことで、たくさんの人たちに喜んでいただける。それは私自身にとって、新鮮な体験でしたし、受注できるというのはこういうことなのだというのを実感して、それはやっぱり印象的でしたし、嬉しかったことです。だからこそ、受注しただけではなくて、ここから先、納めるまでが大切なのだと思い、気も引き締まりました。
大泉様)営業としては、受注したというのが一番やりがいを感じるところです。一人でやっている仕事ではなく、社内社外のいろんな人が良いものをつくろうということでやってきて、長い間、時間をかけてやってきたことが契約できたという喜びがすごくあります。
契約書にサインする場に立ち会って、双方がサインした時にものすごく、得も言われぬ達成感みたいなものを感じます。
あとは営業ではなかったですが、イギリスのプロジェクトでお客様への引き渡しが完了した時に、受注とは違った意味の達成感とホッとしたことも感じました。
仕事で一番大変だった経験をお聞かせください
赤崎様)受注した後、大変だったことはたくさんあります。タイの製糖工場向けにボイラを納めたところで、もちろん現場工事もしますし、試運転をして性能保証するので、それをしっかりと確認してから、お客様に納得していただくのが引き渡しの流れです。
そのプロセスの中でうまくいかないことも起こります。例えば、試運転を行って、お客様がプラントを動かしている中で、性能確認をしましょうという時に、燃料の状況だとか、プラントを動かす状況が合わなくなるとかが起こりえます。そんな時に、サイアムタクマもタクマ本社から来ているスーパーバイザー、エンジニアを含めてなんとかパフォーマンスを達成する運転状況をつくってお客様に納得してもらうために、いろんなやり取りをして、徹夜してお客様と一緒に運転作業をしたことがありました。
こうした時は本当に大変ですが、お客様に納得してもらい、運転への理解を深めてもらって、きちんとした性能が出た時はすごく嬉しいし、達成感につながります。
角本様)営業の話ではないのですが、タクマ全般的な話を聞いていただけたらと思います。私は最初技術の部署にいました。プラントものは簡単ではないので難しさやトラブルがたくさんあります。自分が設計を担当したタイの物件でも大きなトラブルがありました。現場に1ヵ月位張り付いて、「ああでもない」「こうでもない」と改造をたくさん行って、それでも直りませんでした。お金も時間も使いましたが、最後にはトラブルが嘘のように直ったのです。その時に、タクマがすごいなと思ったのは、絶対に諦めないことでした。その文化、スピリットを自分も経験させてもらうことができました。とても大変でしたが、だからこそお客様に満足してもらえる、信頼してもらえるのだと思いますし、タクマの誇れるところだと思います。
大泉様)日本ではごみ焼却プラントやバイオマスのボイラプラントのトップシェア企業として、タクマという名前は業界ではよく知られています。一方で海外に出るとタクマという名前はメジャーではなく、東南アジア、タイなどの国では、インドや中国の海外企業と競合しています。特に価格レベルや工期などは中国の会社と比べると日本のタクマは高価で納品までに時間がかかるという中で、いかに海外のお客様にタクマの製品が欲しいと思ってもらえるか、そこが営業をする上で一番大変なところだと思います。安くて早い方がいいというお客様も当然いますので、そうしたお客様に対して、海外企業と価格勝負ではなく、いかにタクマの商品を欲しいと思ってもらえるかが、営業としての難しさだと思います。
05. 社風・働き方について
社風や職場の雰囲気についてお聞かせください
角本様)どの部署でも統括されている役員がいますが、役員の人がすぐそばにいます。ベテラン社員から新入社員まで役員と非常に近い距離にいるので、いろんな話をしたり、みんなが情報を共有できたり、非常にオープンで風通しの良い職場の雰囲気もタクマの良いところだと思います。
活躍されている人物像についてお聞かせください
大泉様)タクマは社員数が何万人もいる大企業ではありません。逆にいうと個人の頑張りがその人の将来につながり、頑張れば報われる会社です。全体的には真面目な人が多く、仕事に対して誠実な人が多いと思います。タクマには途中で投げ出すことなく、最後までお客様に責任をもって商品を納める、何事にもきちんと真面目に取り組んで成果を出す、という社員が多いと思います。
働き方についてお聞かせください
大泉様)私たちの部署は時期によって濃淡はありますが、比較的オフがつくりやすく、自分の時間が取れる雰囲気があります。部署によっては非常に忙しく、残業が増える時期がありますが、人事制度も整備されていて、有給休暇を取ってリフレッシュすることも非常にやりやすい環境があります。
角本様)有給休暇は本人の判断に任せています。休みが取れると思ったら、取得してリフレッシュしてもらったらいいですし、仕事の状況をみて判断してもらったらいいと思っています。
残業についてはいかがですか
角本様)どうしてもここまでに見積りをつくらないといけないだとか、受注の勝負がかかっている時だと残業は増えますが、そうでなければ残業時間は月に20時間程度です。
コロナで海外出張に影響はありましたか
大泉様)コロナの時は、本社から海外に行くことはできませんでした。赤崎のように海外に駐在している人は現地で活動はできましたが、タイでもコロナが流行していたので、彼ら自身もお客様のところへは訪問できず、基本的にwebで打ち合わせを行っていました。
角本様)特に定時連絡や定時会議はwebミーティングを積極的に活用しています。ただ、お客様の真意を知りたいとなれば、対面にかなうものはないと考えています。
中途採用の教育について
角本様)基本的にOJTで行っています。
新卒入社と中途入社で何か違いはありますか
角本様)私も中途入社と言えば、中途入社ですが、昇進昇格などで差は基本的にありません。
タクマの魅力についてお聞かせください
大泉様)カフェテリアプラン(TCP)という制度があって、社員一人に300ポイント、1ポイント当たり100円換算となっています。そのポイントで自己啓発や習いごと、健康促進のためにしたいことがあれば、そのポイント分を会社が補助してくれます。私も今着けているスマートウォッチもこのポイントを使って買いました。他にも職場交流で社員同士の飲食代にも使えるなど、活用できる範囲が広くてとても良い制度だと思います。
赤崎様)今は海外にいますが、最近日本に久しぶりに帰ってきた時に、本社に新しい新館ができていました。すごく立派な建物で、これまでのビルとは雰囲気が全然違っていました。タイでは20名位の規模なので、なかなかタクマのブランド力や強みを感じることがなかったりするのですが、タイのナショナルスタッフと一緒に本社を訪れた時に、エンジニアがたくさん働いていて、「タクマってすごいな」と感じているのを見るとすごく嬉しい気持ちになります。
角本様)ものすごく抽象的な話をすると、今まで話したことに近くなるのですが、タクマの社員は真面目で誠実な人が多くいます。それはなぜかと考えると真面目にやったことが無駄にならない会社だと思うのです。裏切られないというか、真面目にやっているときっと良いことがあるように思えます。だから、みんなが気分よく働けているのかなと思います。
06. 求める人物像
どんな人と一緒に働きたいですか
大泉様)前向きにいろんなことに取り組んでチャレンジしたという人と一緒にやっていきたいので、英語ができる、できないではなく、やる気のある人が来てくれたら嬉しいです。
角本様)タクマの国際部は、今は決して花形部署ではありませんが、だからこそ一緒にいろんなことを感じて一緒にチャレンジしてくれる人をお待ちしています。
赤崎様)いろんなことに関心があって、一緒に話をして、お客様に納得していただけるものを納めようという気持ちを持っていただける方であれば大歓迎です。よろしくお願いします。