転職の秘訣
【製造業の転職】よりよい未来のキャリアプランを詳しく解説
01. キャリアのステップアップ方法は2つ
■はじめに
新卒採用で入社してから定年で退職するまで約50年。定年退職も65歳に引き上げられると言われるこの社会で、働いている上で「キャリアのステップアップ」という点は非常に気になる方も多いでしょう。なぜなら、仕事の影響力や給与、社会的地位など多くの面が絡んでおり、私たちが社会人である限り、切っても切れない側面だからです。
メーカー(製造業)においても、中途採用の求人数・転職数はともに近年、増加傾向にあり、ひと昔前に比べて、転職を考える技術者の方も増えたと言えそうです。
自分や家族の未来を考えて「ステップアップしたい」という方は多いのではないでしょうか。メーカーへの転職については以下の記事で詳しく解説しています。ぜひご覧ください。
メーカー転職まるわかり!製造業の現実と今後の展望を詳しく解説!
■2つのステップアップについて
さて、実際にキャリアをステップアップさせていくためにはどのような方法があるのか。その方法は主に2つあります。
1. キャリアアップ
キャリアアップとは、個人が自身の職業や職場において、スキルや知識を向上させ、職位や役割のレベルを上げることを指します。つまり、キャリアアップは、自己成長や専門知識の獲得を通じて、より上位のポジションや責任ある役割に就くことを目指します
2. キャリアチェンジ
キャリアチェンジとは、現在の職業やキャリアパスから異なる職業や業界に移行することを指します。
また、キャリアチェンジは、個人が新しい興味や情熱を追求したり、スキルや能力を活かす新たなチャレンジを求めたりする場合に選択されることがあります。
02. メーカー(製造業)でキャリアアップをする方法について
メーカー(製造業)のキャリアアップと言っても、主に2種類の方法があります。
「職場内での昇進・昇格」
一つは、「職場内での昇進・昇格」です。これはかなりイメージしやすいかと思われますが、年功序列型の傾向の強い日本社会において、最も馴染み深いキャリアアップの手段であるといえます。特に、メーカー(製造業)の大手企業はその体制であることが多いです。離職率も低い傾向にあるため、長年同じ会社で勤務し、着実に知識や経験を付けて、安定したキャリアを送りたいという方にはこの方法はオススメです。
「転職」
二つ目に、「転職」によるキャリアアップが挙げられます。
昔だと転職でキャリアアップするのは外資系企業くらいだという認識もありましたが、今ではメーカー(製造業)でも転職でキャリアアップを目指すのは当然になってきました。
実際に、あなたが働く会社でも中途採用で入社した人は多いのではないでしょうか。また、前職でのスキルや経験を活かして管理職やマネージャーなど、より責任のあるポジションに就いている人をよく見かけると思います。そのため、正しく評価され、前職(現職)よりも良いポジションに就きたい、より条件の良い会社で働きたいという方には転職でのキャリアアップがオススメです。
03. キャリアチェンジをする方法について
次に、キャリアチェンジの方法についてですが、先ほど述べたように、キャリアチェンジは未経験の業界や職種に転職することです。こちらに関してもいくつかパターンがあります。
①職種は同じで、未経験の業界に転職する
②業界は同じで、未経験の職種に転職する
③未経験の業界かつ未経験の職種に転職する
大きく分けてこのパターンがあるといえます。これらの方法について詳しく見ていきましょう。
①「職種は同じで、未経験の業界に転職する」
イメージしやすいように実際にある例を挙げると、「IT系の営業からメーカーの営業」や、「建設の社内SEから機械メーカーの社内SE」や、「自動車メーカーの開発から電機メーカーの開発」などが挙げられます。
特徴としては、職種は同じなので、前職で身につけたスキルや経験をそのまま他の業界に転用できる場合に転職が可能となる点です。そのため、建設と機械、自動車と電機など遠くない業界に対しては活かせるスキルも多いので、転職成功率も高くなります。特に特化したスキルを持っている技術者の方はキャリアチェンジがしやすいと言えるでしょう。
また近年、メーカー(製造業)はDX化に伴い、IT業界のエンジニアの中途採用に積極的です。そのため、待遇がかなりよいことが多いことも特徴です。
②「メーカー業界は同じで、未経験の職種に転職する」
「機械メーカーの営業から機械メーカーのセールスエンジニア」や、「化学メーカーの研究開発から化学メーカーの生産技術」や、「医療機器メーカーの製造管理から医療機器メーカーの品質保証」などが挙げられます。
特徴としては、転職先も業界は同じであるため、その業界に対する理解は深い上に、異なる工程のスキルや視点から物事を見ることが出来るため、独自性を出しやすいのが特徴です。一方で、その職種に関しての理解は少ないので、資格などを通して専門的な内容に関する見識を深めておく必要があります。
③の「未経験の業界かつ未経験の職種に転職する」のパターン
プログラミングスキルを活かした、「ITエンジニアからデータサイエンティスト」の転職や、数値分析や予算管理のスキルを活かした、「財務から人事」でキャリアチェンジするといったものがあります。この特徴としては、一見かなりチャレンジングなことのように見えますが、特に20代の方は将来性を見据えて採用されるケースがあります。メーカー(製造業)でも、未経験歓迎や第二新卒OKの求人もあります。
そのため、転職を成功させるには、しっかりと自分のやってきたことがどの部分に活かせるのか見極めていく必要があります。
04. キャリアアップとキャリアチェンジの違い
■キャリアアップとキャリアチェンジの違い
ここまで解説したように、自分のキャリアプランには2種類があります。それぞれの方法についてまとめました。
キャリアアップ
既存の職務や職位においてスキルや責任のレベルを向上させることを意味します。キャリアアップは、同じ業界や職種での成長や昇進を追求することを目指す場合に用いられます。そのため、専門知識やスキルの磨き、経験の積み重ね、リーダーシップ能力の開発などを通じてキャリアアップが達成されることがあります。
キャリアチェンジ
異なる業界や職種に転身することを指します。キャリアチェンジは、従来のキャリアパスを変更し、新しい分野や職務に進むことを追求する場合に適用されます。そのため、新しいスキルや知識の習得、異なる業界への理解、ネットワーキングの構築などが必要となります。
キャリアアップとキャリアチェンジは、個人の目標や志向に応じて異なるアプローチが必要です。キャリアアップは、現在の専門分野での成長と昇進を追求する一方で、キャリアチェンジは新たな興味や挑戦を追求し、新しいキャリアパスを模索することを意味します。
■それぞれに必要なこと
キャリアアップ
個人の目標や志向によって異なりますが、上記の要素をバランスよく組み合わせながら進めることで、より充実したキャリアを築くことができるでしょう。また、キャリアアップは一度だけの取り組みではなく、継続的な学びや成長が求められるプロセスです。
キャリアチェンジ
一度の決断だけで完了するものではなく、多くの場合、新しい職業や業界に対する学習や研究、スキルの獲得、ネットワーキングの構築などが必要です。また、キャリアチェンジにはリスクや課題も伴う場合がありますが、自己成長や新たなチャレンジを追求する機会でもあります。計画を立て、サポートを受けながら着実に進めることが重要です。
05. メーカー(製造業)で転職成功された方の声を紹介
ここでは、タイズ経由で実際にメーカー(製造業)に転職成功された方のインタビューの一部を紹介します。
■実際にタイズで転職成功された方の声
M.Sさん 40代以上
前職:中堅部材・設備商社の海外営業
転職先:大手機械メーカーの海外営業
「基本的な質問となる転職理由や志望動機などの回答を準備し、求人企業がどんな人材を求めているかを調べて、自分の今までの経歴をどうやって活かせるかをアピールできるように対策を練りました。」
F.Kさん 30代前半
前職:システムエンジニア
転職先:パナソニックのシステムエンジニア
「前職では、工場向けのシステムの保守を担当していましたが、ここ最近IoTやAIといった新しい技術が出てきており、そうした最新技術を習得して、スキルアップをしたいと考えたことも転職活動をスタートさせた理由です。」
A.Sさん 20代
前職:大手機械メーカーの生産技術
転職先:大手機械メーカーのセールスエンジニア
「しっかりと私の志望や状況をヒアリングした上で、適した求人を厳選して紹介してくれました。
また、時には私のことを企業に売り込んでくれたりと、企業と求職者の間をしっかりと調整してくれる橋渡しの役割を担っていただいたのが印象的です。」
■転職の際には
就職や転職の際は、企業理念や社内の雰囲気だけでなく、こういった休暇や勤務体制をしっかりと調べて、本当に自分が働きたい環境なのか、これからのキャリアを見据えてそこにすべきなのかを見極めて頂くことが本当にあなたにとっての「天職」となります。あなたの素晴らしいキャリア・人生を応援しています。