転職の秘訣
【転職に有利】エンジニアにおすすめな資格とアピール方法を解説
01. 業界ごとエンジニアが取るべき資格
■IT系エンジニアが取るべき資格 3選
この3つの資格は①から順にレベルアップする資格なので、個人のレベルに合わせてステップアップしていきましょう。ちなみに、一般的な目安としては②以上がおすすめです。動画でも詳しく説明しています。ぜひご覧ください。
①ITパスポート(国家資格)
ITパスポートは、ITを利活用するすべての社会人・これから社会人となる学生が備えておくべきITに関する基礎的な知識が証明できる国家試験です。
具体的には、新しい技術(AI、ビッグデータ、IoT など)や新しい手法(アジャイルなど)の概要に関する知識をはじめ、経営全般(経営戦略、マーケティング、財務、法務など)の知識、IT(セキュリティ、ネットワークなど)の知識、プロジェクトマネジメントの知識など幅広い分野の総合的知識を問う試験です。
参考:ITパスポート試験
②基本情報技術者
基本情報技術者は、受験する対象者を「ITを活用したサービス、製品、システム及びソフトウェアを作る人材に必要な基本的知識・技能をもち、実践的な活用能力を身に付けた者」と定めており、ITシステムエンジニアを目指す人はまずはここから学ぶ資格です。ちなみに、大手のシステム開発会社では入社後に資格取得を期限付きで義務付けられている会社もあるくらいITエンジニアの基礎となる重要な資格です。
参考:基本情報技術者試験
③応用情報技術者
応用情報技術者は、受験する対象者を、「ITを活用したサービス、製品、システム及びソフトウェアを作る人材に必要な応用的知識・技能をもち、高度IT人材としての方向性を確立した者」と定めており、経営者の方針を理解した上での提案や分析ができるようになるための資格です。②の基本情報技術者までは取得する方も多いので、ライバルと差を付ける・入社後に重要なポジションでも活躍できるような人物を目指したい方にはオススメの資格です。
参考:応用情報技術者試験
③の「応用情報技術者」以降はご自身の専門領域に応じて取得していくのがオススメです。
■機械系エンジニアが取るべき資格 4選
①CAD利用技術者試験
CAD利用技術者試験は、機械エンジニアの方ならほぼ必須級と言っても過言ではないようなスキルです。2次元、3次元の二種類あり(それぞれ等級が3つずつある)、設計・開発を行う上では両方の知識を利用するため、それぞれ取っておくべき資格になります。
また、IoT技術やAIの発達した現在、これらを利用してものづくりを行うためにCAD利用技術者試験は必要となるので、今後ますます求められるでしょう。
(1)「3次元CAD利用技術者試験」は、3次元CAD を利用するエンジニアや学生が身につけておくべき知識と技能が証明できる、3次元CAD試験制度です。
(2)「2次元CAD利用技術者試験」は、CADを利用するための知識を持ち、さらに図面を正しく理解してCADを利用した作図を効率的にこなすことができる技能を証明できる試験制度です。
参考:CAD利用技術者試験
②機械・プラント製図技能士(国家資格)
機械・プラント製図技能士は、主に設計に関して、機械やプラントの設計を行うための資格になります。こちらに関しても1級~3級まであり、2級以上は実務経験が条件に追加される(学歴によって実務経験の条件に変動アリ)ので、多少の制限はあるものの、その分幅広い業界において需要の高い資格になりますので、取っておくと非常に有利になる資格です。
③技術士(国家資格)
技術士は、「科学技術に関する技術的専門知識と高等の応用能力及び豊富な実務経験を有し、公益を確保するため、高い技術者倫理を備えた優れた技術者」の育成を図るための国家資格で、「技術士法」により高い技術者倫理を備え、継続的な資質向上に努めることが責務となっている資格です。そのため、取得すれば知識・経験・倫理観において素晴らしいものと認められる資格なので、取得に時間はかかりますが、その分メリットも大きいのが技術士の特徴です。
④機械設計技術者試験
機械設計技術者試験は、安全で効率のよい機械を経済的に設計する機械設計技術者の総合能力を認定し、機械設計技術者の技術力向上と社会的評価の適正な確立を図り、我が国機械産業の振興に寄与することを目的としている、「一般社団法人 日本機械設計工業会」が実施、認定する技術力認定試験です。
■電気・電子系エンジニアが取るべき資格 2選
①電気主任技術者(国家資格)
電気主任技術者は、発電所や変電所、それに工場、ビルなどの受電設備や配線など、電気設備の保安監督という仕事に従事できます。電気主任技術者は社会的評価が高い資格と言えます。
また、電気設備を設けている事業主は、工事・保守や運用などの保安の監督者として、電気主任技術者を選任しなければならないことが法令で義務づけられているため、電気主任技術者は社会的評価の高い資格です。種類は第一種から第三種まであり、第一種はすべての事業用電気工作物を取り扱えます。
参考:電気技術者センター
②電気工事士(国家資格)
電気工事士は、ビル、工場、商店、一般住宅などで電気工事を行うことが工事の内容によってはあるが、この資格があれば対象の範囲の建物であれば電気工事が可能になる資格です。第一種と第二種の二種類あり、第二種は一般住宅や店舗などの600ボルト以下で受電する設備の工事に従事できます。第一種に関しては、第二種の範囲と最大電力500キロワット未満の工場、ビルなどの工事に従事できます。
参考:電気技術者センター
■半導体系エンジニアが取るべき資格 4選
①半導体製品製造技能士(国家資格)
半導体製品製造技能士は、ICチップなどの半導体製品を制作する技能を認定する国家資格です。試験を受けるために基本は実務経験が必要なので、この試験を受けるには半導体関連の職に就くことが求められます。
【資格受験概要】
資格ランク:特級・1級-~3級
試験:集積回路チップ製造作業/集積回路組立て作業
参考:都道府県職業能力開発協会
②半導体技術者検定
半導体技術者検定は、半導体デバイスの研究・開発から製造、販売、そして半導体を使用するユーザーが、実務上必要とされる知識を習得する事ができる資格です。等級はエレクトロニクス1級からエレクトロニクス3級まであり、エレクトロニクス2級以上から受験者が将来的に目指していく職種に応じて受験科目を選択出来る仕組みで、より専門的な知識を習得することから実用的な検定スタイルになっているのが特徴です。また、学生であっても受験することが出来るため、就職活動にも利用される点も特異です。
参考:半導体技術者検定
③機械保全技能検定(国家資格)
機械保全技能検定は、モノづくりに欠かせない設備のメンテナンスの技能を証明する国家資格です。「機械保全」とは、工場の設備機械の故障や劣化を予防し、機械の正常な運転を維持し保全するために重要な仕事で、各種製造現場の共通的な作業です。等級は特級、1級、2級、3級、基礎級と5つのランクに分かれています。
参考:機械保全技能検定
④CAD利用技術者試験→機械系エンジニアの箇所に詳細は記載
■化学系エンジニアが取るべき資格 6選
資格においては、第一種、第二種のほかに甲種・乙種のように難易度で表現されることがあります。難易度は甲種が一番高い代わりに資格によって可能になる対象範囲が拡大します。キャリアアップや転職を有利に進めたい方はぜひ甲種まで目指しましょう!
①危険物取扱者(国家資格)
危険物取扱者は、消防法で定められた危険物を取り扱う際に必要な国家資格です。
危険物取扱者免状には甲種、乙種及び丙種の3種類があります。甲種においては、すべての危険物を取り扱うことができるようになり、幅広い分野で転職が有利になります。
②衛生管理者(国家資格)
衛生管理者は、作業環境の管理、労働者の健康管理、労働衛生教育の実施、健康保持増進措置などを担当することのできる資格です。衛生管理者は常時50人以上の労働者を使用する事業場で、一定数以上の衛生管理者を選任し、安全衛生業務のうち、衛生に係わる技術的な事項を管理させることが必要であるため、とても重宝される資格です。
また、第一種衛生管理者免許を有する者は、すべての業種の事業場において衛生管理者となることができます。
参考:安全衛生技術試験協会
③公害防止管理者(国家資格)
公害防止管理者は、特定の工場で燃料・原材料の検査や、騒音・振動の発生施設の改善、汚染物質の測定などの管理をする者に必要な資格です。公害防止管理者は社会に与える影響の高い職業です。
参考:国家試験・資格認定講習|公害防止管理者 – 産業環境管理協会
④エネルギー管理士(国家資格)
エネルギー管理者は、エネルギーの使用の合理化に関して、エネルギーを消費する設備の維持、エネルギーの使用の方法の改善及び監視、その他経済産業省令で定める業務の管理を行います(省エネ法第11条)。事業所もエネルギー管理士の意見を尊重しなければならないという法律がある通り、与える影響の大きい業務に携わるための資格です。
⑤高圧ガス製造業保安責任者(国家資格)
高圧ガスの保安業務に必要な資格で、甲乙種のほかにも第1種から第3種まで存在しており、甲種の化学責任者・機械責任者であれば、保安技術管理者、保安主任者及び保安係員に選任され、全ての製造施設に関する保安に携わることができます。ちなみに、化学責任者と機械責任者は試験内容がそれぞれ化学分野が多め、機械分野か多めというだけで資格の対象範囲は同じです。
参考:高圧ガス保安協会
⑥品質管理検定(QC検定)
品質管理検定(QC検定)は、品質管理に関する知識をどの程度持っているかを全国で筆記試験を行って客観的に評価を行うものです。1級から4級まで5つの等級が存在し、1級・準1級に関しては、品質管理部門のスタッフ、技術系部門のスタッフなど企業内において品質管理全般についての知識が要求される業務に携わりたい方は取るべき資格です。
■食品系エンジニアが取るべき資格 2選
①食品衛生責任者
食品衛生責任者は、食品の製造・販売や飲食店など「食」に関わる事業所で有資格者をおくことが法律で定められています。各都道府県で行われている講習会を修了するまたは栄養士、調理師などの資格を持っている方は自動的に有資格者となります。
ただし、必要な資格ではありますが、取得要件が容易であることから転職などで有利になるかは企業の特徴によるところもあります。
(一例として今回は大阪を取り上げた)
②危険物取扱者(国家資格)
危険物取扱者は、消防法で定められた危険物を取り扱う際に必要な国家資格です。
危険物取扱者免状には甲種、乙種及び丙種の3種類があります。甲種においては、すべての危険物を取り扱うことができるようになり、幅広い分野で転職が有利になります。
02. 履歴書への記載方法
これまでは転職にも有利になる資格を業種ごとに紹介しました。しかし、せっかく素晴らしい資格を取得したとしても履歴書への記載方法・記載の順序によって大きく印象は変わってしまいます。
そこで、数多くの大手メーカーの採用実績No.1を誇る転職エージェントであるタイズが「資格の履歴書への記載方法のコツ」をお伝えします!
資格の履歴書への記載方法
1. 免許と資格は業務に関連するものを優先的にアピール
免許や資格は業務に直結するものでもあります。したがって、履歴書の中では学歴・職歴に次ぐ重要情報と言えるでしょう。そのため、できるだけ応募先企業の業務に関連する資格を優先して記載するようにしましょう。まだ取得できていなくても、勉強中のものも書いて構いません。
2. 正式名称を書く
なお、免許や資格も、学歴・職歴と同じく、省略せずに正式名称を書くようにしましょう。資格名が変更になっている場合、取得した時点の名称で記載をするように。
資格の履歴書への記載順序
資格を記載する際のポイントは、①会社の応募した職種に関連した資格から記載(企業が求めている部分かどうかを判断基準に)、②それが複数ある場合は自分が特に重点的に面接時に話したいことを順に記すというのが大切です。
当たり前ですが、面接官は上から順に履歴書へ目を通します。そのため、上位にあればあるほど注目されるため、まずは企業と求職者自身が関連している、つまり面接でいう「自身の経験を御社で活かせると思い、応募しました」という部分を文面からアピールします。その上で、自身の大切にしていることを話せるようにするために残りは面接官に話したいことがあるものから書くのが基本的には良いです。
ただし、TOEICなどはある程度上位に記載しておくのが良いです。
03. まとめ
業種ごとに必要とされやすい資格についてまとめました。しかし、業種の中でも転職したい企業にピンポイントで必要な資格などもある上に、これから有利になるかもしれない資格などを含めると、どの業種においても数え切れないほどの資格があります。
これらの資格を活かすには、企業の特徴や活躍している人物像を理解した上で履歴書に記載してアピールすることが重要です。
もし、ご自身の応募したい企業先がどんなことを求めていて、そのためにどんなスキルや資格、考え方が必要なのかよくわからないという方は、メーカー専門の転職エージェント「タイズ」にお任せください。
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