【カワサキロボットサービス(株)】明石の技術部門の方にミッションや中途採用に求める人物像などをインタビュー!

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技術部技術課 課長 川井様  技術部実験課 課長 小林様

01. 会社概要

当社は、1986年に川崎重工からサービス会社として分社・独立し、その後関係会社の統廃合を経て2012年4月より産業用ロボットの総合サービスを提供する新会社として発足しました。産業用ロボットのメンテナンスやアップグレード、アフターケアにおいて、常にお客様の最前線に位置しており、お客様の製造現場での豊富なフィールドサービス経験を通じて培った独自の視点で、適切で迅速なサービスの提供と事業内容に合わせたアフターフォローを行っています。

川崎重工業と同水準の福利厚生ですので安心して勤務できます。また部署の垣根を超えた交流も頻繁に行っており、会社が主催する懇親会や各クラブ活動などで他部署の方とも交流を頻繁に行っております。中途入社者であっても同期の絆を作りたいという企業の思いから、できる限り入社日を合わせて同期社員ができるような工夫もしています。

02. ご経歴について

入社の経緯についてお聞かせください

川井様:派遣会社の求人に応募したところ、派遣会社の担当者から、カワサキロボットサービスの前身であるカワサキマシンシステムズの応募条件に、私のキャリアがマッチしており「応募してみませんか」と勧められたのがきっかけです。当時の上司に川崎重工業設計部門の応援業務をアサイン頂きロボットの事を勉強する事が出来ました。その後、派遣社員から契約社員を経て正社員に登用されました。

小林様:当社の前身がカワサキシステムズで、その前身であるカワサキロボティクスに1992年に新卒で入社しました。当時、産業用ロボットはまだ一般的に普及しておらず、新しい分野だったので興味を持ったのが入社の理由です。

入社後のキャリアについてお聞かせください

川井様:入社後、技術部門でサービスツール開発などの業務に従事しました。サービスの仕事は未経験でしたが、入社4年目に関東のサービスセンターに転勤になりました。技術部門の社員にサービスセンターの経験を積ませるという会社にとって実験的な試みでした。約1年半サービスセンターに勤務しながら、技術とサービスの仕事を半分ずつ経験しました。突発工事や電話対応などサービスの仕事をしながら、品質問題の技術的な対応も行っていました。川崎重工のロボットディビジョンの設計と品質保証は明石にあり、関東から離れているので、迅速な対応が必要な時に私が報告書をもってお客さまに説明するなど技術的なサービスの仕事を担当しました。

小林様:入社後、サービス部門で顧客対応業務を20年間行っていました。その後インド駐在の話が舞い込んできて、赴任することになりました。当時インドには現地法人がなく、現地の代理店でインド人のスタッフを雇い3人から仕事を始めました。この間に様々なイベントが発生しましたが2年後には現地法人化されて、最終的に20名程の規模で5年間の任期を終えて帰国する事ができました。帰国してからは主に海外販社の技術的サポートや協力会社への対応を4年間担当し、現在の実験課業務に昨年10月よりついています。

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03. ミッションや業務内容について

各課のミッションや仕事内容についてお聞かせください

川井様:従来のサービスのままで満足せずに、日々進歩している世の中に合わせて、ロボットの技術だけではなくて、もっと幅広く世の中で使われている技術をロボットに落とし込んで、どういったことがお客さまにとってプラスになるかを考えて、例えばコストダウンや安心して永く使えるようにすること、また当社のサービスにおいて、どうすれば点検が効率よく安全に実施できるようになるか、といったことに取り組んでいます。エンドユーザーにプラスになること、サービス部門の業務をサポートする技術を開発し、製品化につなげて、会社の利益を向上させていくことが技術課のミッションだと考えています。

その中でも最近ニーズが特に高まっているソフトウエアのアルゴリズムやデータ解析、AIの分野の開発に力を入れていきたいと思っています。

小林様:実験課では川崎重工の新製品の耐久試験を行っています。機械の評価、制御を行うコントローラーの評価、第3者評価として操作性とメンテナンス性評価の業務をおこなっています。

評価試験を行い、試験結果のデータを分析し、不具合などの指摘を行うことで川崎重工から信頼性の高い製品、より扱いやすい製品をお客様に届けることが実験課のミッションです。

仕事内容についてお聞かせください。

川井様: 当社はロボットのサービス会社で、研究開発を開始したのもこの4~5年のことです。川崎重工の設計部門と仕事をするようになって、開発の組織や体制のつくり方など、ロボットをつくっている川崎重工から学ばせてもらいました。逆に私たちはサービスを通じて経験したことで、設計の役に立つ知識をフィードバックすることで、より良い設計を実現でき、故障しにくいロボットを世に送り出せます。そんな循環がうまく回るように川崎重工と一緒に仕事を進めており、毎週1回定例会を行っています。

小林様:まず、試験を始める前にオーバーホール時期などの目標時間を決めて、その仕様に沿ったロボットの準備を行います。耐久試験では実際にお客さまの工場などで動いている動作を想定して稼働を続けます。運転開始後は定期的にデータを収集し、所定の期間でメンテナンスを行うことが主な業務となり試験の期間は1年間以上になります。

関西サービスセンターでは20台近くのロボットが耐久試験のために稼働しています。それらのロボットに対して、在籍8名のメンバーが点検・測定を行っています。

仕事の面白さや新たに取り組みたいテーマについてお聞かせください

川井様:私自身は世の中の流行を知ることや新しい知識を得ることが好きです。会社には「まずはやってみよう」という風土があり、新しい技術に対して、それが使えるかどうかを試せる部署です。気になった技術を何かに使えないかと研究できることが、私にとっては仕事としてとても楽しいところです。

直近、開発に取組んでいたのは、ロボットの「減速機」という一番交換しづらく、長時間ライン停止となりうる部品の故障予知ソフトです。その他にも壊れるとお客さまにご迷惑をかける主要な部品として、ケーブルとコントローラーがあり、次は経年劣化によるケーブル断線を予知する製品をつくりたいと考えています。

小林様:実験課のテーマで掲げているのは、メカ・ハード評価業務で求められる専門スキルを習得する事です。そのために、年間を通して勉強会を行っています。メンバーそれぞれ得意分野と不得意分野があり、得意な方がナレッジをシェアすることで全体的なスキルの底上げも行っています。ハードのグループであれば、まずはモーターが動く原理などの電気の基礎から勉強を始めます。メカのグループであれば、減速機を交換する際のクレーンの使い方などから学んでいきます。また、川崎重工で行われる研修にも積極的に参加しています。

ロボットに関わる仕事の魅力についてお聞かせください

川井様:技術的観点からいうと、機械的要素、電気的要素、ソフト的要素といろんな要素があるので、幅広い技術を探求することができます。

これまでは工場には稼働しているロボットがメインでしたが、最近では人と共存するロボットや街中を自走するロボットなど、まだまだ発展を続けていくと思います。ロボットの可能性がどんどん広がっていくのも、ロボットに関わる仕事の魅力だと思います。

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04. ワークライフバランスについて

一日の仕事のスケジュールについてお教えください

川井様:フレックス制度を活用するメンバーも多く、今は朝礼を実施しないで、昼休みのあとに昼礼を行っています。この昼礼以外に決まりごとはありません。基本は各自でプロジェクトを進めており、必要に応じて適宜プロジェクトメンバーが集い、打ち合わせを行っています。

ソフトウエアのメンバーはまだ人数が少ないこともあり、入社歴の浅いメンバーには先輩の指導のもと、一つのプロジェクトを担当し、与えられた課題を開発します。

ハードウェアのメンバーは開発済み製品の機種展開と既存ツールの改良を行っています。機種展開では川崎重工のロボットディビジョンの設計部門と一緒に開発していたので、展開機種やスケジュールを話し合いながら仕事を進めています。私が初代開発に携わった既存ツールの改良では、小型化、軽量化、コストダウン、機能追加に取り組んでいます。

小林様:実験課では業務が定常化されています。8:30始業で、必ず行っているのが朝礼の後の安全ミーティングです。さまざまな災害の事例を挙げて、何が問題だったかをみんなで話し合って、安全への意識を高めて現場に入ります。

現場に入れば、点検・計測業務を行い、その業務の区切りで報告書を作成して、データをまとめて分析を行うのが一日の仕事の流れです。

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有給休暇や休日出勤、残業についてお聞かせください

川井様:有給休暇については、事前に上長に確認して取得しますが、ほとんど希望通りに取得することができます。

休日出勤については、開発した商品をお客さまのところに納品する時に、お客さまの工場が止まっている休日にサービスと一緒に伺うこともあります。土日に出勤した時は必ず代休を取ります。

残業はプロジェクトの負荷によってまちまちで、残業が多い月もあります。残業が多い月があれば、業務調整を行って翌月は少なくなるようにしています。

フレックス制度は多くのメンバーが活用しています。遠方から通勤する人、満員電車を避けたい人などが出社時間をずらしています。ソフト開発のメンバーは子どもの面倒を見たい人などが週に1日リモートワークを行っています。

小林様:有給休暇は各自が計画的に取得しています。業務は基本的に平日5日間です。

サービスでの点検など休日工事に現場経験を積むために、工事応援という形で参加することもあります。土日出勤は月に1回あるかないかのペースです。休日出勤した場合は、翌週には振替取得し各自計画を立てて休日を取得しています。

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05. 社風について

社風についてお聞かせください

川井様:自由で風通しがよく「とりあえず、やってみよう」という社風で、挑戦に関して上司も寛容です。逆に「やらずに言うな」といわれることもあり、研究開発に関しては失敗しても次に活かせばいいという考え方なので、挑戦しやすい環境があると思います。また、技術課のメンバーのモチベーションも高く、挑戦しやすいからこそ頑張ろうと思えるのだと感じています。

風通しは良すぎるほどで、社長が突然「君はこんな開発をしているよね」と声をかけられるとびっくりするかもしれません。それくらいフランクな雰囲気です。

技術課では度胸試しで担当者が社長に開発の途中経過を報告する機会をつくっています。そこで逆に社長の意見を直接聞くので、社長と廊下ですれ違ったら「あの開発は順調か」と聞かれることがあるほど、経営トップとの距離は近いです。

小林様:今、実験課ではグリースの分析業務を行っています。お客様の工場で動いているロボット点検時にグリースを交換します。そこからサンプルとして取ったグリースを実験課に送ってもらって、グリースの成分を分析して、減速機の歯車の摩耗がその程度進んでいるかを測定しています。この分析は現在すべて手作業で行っていますが、この作業を改善活動の中で、ロボットを使っての自動化をすすめています。

この取り組みは実験課だけで自動化はできないので、部門を超えたメンバーで活動しています。こうした活動を通じて、新たな経験を得たり普段は接することのないメンバーと交流しています。

交流でいえば、「職レク」という職場のレクリエーションがあります。コロナで中止となっていましたが、今年から復活しました。部門に関係なく、個人で旅行の企画を立てて、提案された企画を一覧にして全社員に発表します。社員はそれぞれ、その一覧の中から参加したい旅行に応募します。部門に関係ないので、普段会うことのないメンバーと一緒に旅行することで、社内での交流を広げていくことができます。

川井様:私も今回、日帰りプランを提案しました。近場の姫路で蒲鉾やちくわをつくって、昼間から日本酒をたしなむという「日本酒呑み倒れツアー」を提案しました。

小林様:過去には海外旅行もありました。全国各地のサービス員とのコミュニケーションを広げることにも大きな効果があると思います。

06. 中途採用の求める人物像や教育体制について

キャリア採用の教育体制についてお聞かせください

川井様:入社後はまず、入社時研修を受けていただきます。入社されるタイミングや配属される部署によって、配属までの期間に違いはありますが、配属後は指導員がついて、一緒に仕事を進めながら、しっかりとOJTを実施します。また、仕事に関係する人との関係をつくっていくための顔合わせをするなど、指導員や上司が職場に馴染みやすいように努力をしています。部内であれば昼礼で毎日顔合わせをしますし、配属初日は指導員や直属の上司が一緒に挨拶して、そこから徐々に他の部門につながりを広げていきます。

仕事では困ったことがあれば、指導員や上長に質問するということが明確になっており、デスクも指導員の近くに配置するように考慮しています。指導員は一人で仕事を進められる中堅社員で、取り組む仕事の技術分野に強いメンバーが担当します。当社では、指導員になるための教育制度も社内にあります。

小林様:実験課では、入社時の導入研修を受講後に配属となります。内容としては、産業用ロボットの操作・点検・メンテナンスの基本を学んでいただきます。また産業機械、車体組立、塗装、半導体とそれぞれの分野に特化した専門技術研修があります。現場に配属された後はOJT教育となり、指導員は基本的にグループ長が担当して、中途入社のメンバーを見守っています。

求める人物像や選考基準についてお聞かせください

川井様:技術課は立ち上げて間もない部署ですので、面接では応募者の方が想像できないくらい設備が足りていないといったお話をしています。それでも、新しいことをしているから設備がないのだと捉えていただける方、部署の立ち上げから関わりたいという方、言われたことだけをやるのではなくて、立ち上げから製品化までを自分で進めていくことに魅力を感じていただける方など、ポジティブ思考をお持ちの方を歓迎します。

未経験だけどやってみたい、そんなバイタリティーやパッションを持つ人材が一線で活躍しています。既存のツールを改良したり、機能を追加したりといった定常業務がメインではありません。トライアンドエラーを重ねる研究寄りの業務で、正解やゴールが分かりづらく、予定通りに進まないこともたくさんあります。そんな時にも、へこたれずに、次はこうやってみようと最後まで頑張り通せること、与えられた仕事を淡々とこなすのではなく、非定常業務に慣れていることなどを採用の基準にしています。

面接で技術スキルに関してはグループ長が質問しますが、私は世の中の技術的なトピックスの話をします。そんな時に緊張がほぐれて笑顔になる、そんな方を評価しています。新しい技術に興味を持って、情報を収集することで、自分をもっと成長させたいという意欲のある方、技術が好きな方が技術課の仕事に合っていると思います。

最近は技術を究めたいメンバーのキャリアパスも用意しており、中途採用だから管理職にならないといけないといったことはありません。技術を究めたい人は究めればいいし、管理職を目指したい人はそのポストがあります。

熱い気持ちを持っていて、最後まで頑張りとおせる人が採用のポイントです。

小林様:製品評価での不具合調査など部品の状態や組み立て工程に不備がなかったかなど詳細な調査をおこないます。この過程で確実な作業が求められます。決められた手順で正しく作業を行うことが重要なポイントで、確実性を重んじる志向があるかを面接で重視しています。また、測定作業では繊細な測定機器を取り扱うため、準備から片付けまでしっかり対応できる方を求めています。

07. 転職希望者へインタビュー

最後にカワサキロボットサービスに興味をお持ち方にメッセージをお願いします

川井様:繰り返しになりますが、開発環境や設備はまだまだ不十分なところがあると思います。ただ当社には、新しいことに挑戦するという風土があるので、立ち上げから最後までを自分で担当したいという意欲のある方、いろんなことを経験したい方、サービス業務を拡大するというテーマの中で、自分の得意な研究や開発をしたい方、自分の意見が通る環境で新しい可能性を切り拓きたい方、今のロボットにはないけれど、こんな新しい切り口で提案できるんじゃないかというアイデアのある方など、研究・開発業務を盛り上げてくれる熱い思いを持った方と一緒に働きたいと思います。そして、私も皆さんと一緒に成長していきたいと考えています。

小林様:実験課は約20名中8割以上が中途入社です。そのため、環境に馴染めるのか、中途入社のハンディはあるのかといった心配は不要です。

実験課では専門スキルの習得のために積極的な教育に取り組んでいます。個々のこんなスキルを身に付けたいといった個人の要望を汲み取って自己研鑽するには最適な環境だと思います。ロボットのニーズは多様化しており、医療分野など様々な分野へ拡大しているため、業務の範囲も広がっており新しいロボットを世の中に送り出す仕事にやりがいを感じていただけると思います。

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この記事を書いた人

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中山 晴貴

株式会社タイズ

  • 関西メーカーへの高い合格率に自信あり。メーカーへの深い知見、太いパイプを活かした転職のご支援をさせていただきます
  • 「勤務地・給与」といった条件だけではなく「働きごこち・忙しさ・社風」など転職の軸を丁寧にヒアリングさせていただきます。
  • 転職成功者の満足度は92%! ※当社経由でご転職に成功された方へのアンケートより

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