【ナブテスコ（株）精機カンパニー】産業用ロボットの性能を左右する精密減速機の開発技術者にインタビュー！

「うごかす、とめる。」で社会に貢献するナブテスコ株式会社は、モノの動きを精密に制御する独自のモーションコントロール技術を武器に、数々の世界・国内トップシェア製品を保有する精密機器メーカーです。
その技術・製品は、産業用ロボット向け精密減速機や油圧ショベルなどの油圧製品、鉄道・船舶・航空機などの制御機器、自動ドア、ホームドアなど、様々な製品に使用されています。経済産業省が選ぶ2020年版「グローバルニッチトップ企業100選」にも選定されました。
今回お話を伺った精機カンパニーでは、産業用ロボットの関節に使われ、緻密な動作を実現すると同時に力強さを支える要の部分、精密減速機RV^TMを主に開発・製造しており、この分野で30年以上の実績と世界シェアの約60％を持つにいたっています。

まずは、ご経歴についてお聞かせください。

大学時代は化学を専攻していました。今年で40歳になります。ナブテスコでは2011年6月から材料等の要素技術開発を担当する技術者として働き始めました。

現在のお仕事とその面白さについてお聞かせください。

開発部に所属して、精密減速機RV^TMの先行開発をしています。単に設計だけでなく、材料や機構等の研究を行っています。
製品になる前の研究で、素材など基礎的なところからの研究なので、製品化までの道のりが長く、なかなかモノにするのが難しい仕事です。
しかし、ミクロのところからモノが構成されて、機械として動くようになる。そのスタートとなる部分に携われることにやりがいを感じます。それが減速機となってロボットに搭載されて、ロボットがモノを運んだり、溶接したりするところまでつながっていくところが面白いです。

化学系技術者として苦労されたことはありますか。

お恥ずかしい話ですが、化学系の人はだいたい数学や物理が苦手な人が多く、私もその一人です。機械は物理で成り立っているので、そこは入社してから自分で勉強をし直さないといけなかったのは大変でした。
また、機械科の経験があれば図面を見る機会がたくさんあったと思いますが、その経験があまりなく、図面の見方が分からないところからのスタートだったので、そこも苦労した点です。今でも完璧に図面を見られるかと問われたら、やはりエキスパートの人にはかないません。

苦労された部分はどうやって克服されましたか。

機械部品の強度計算や寿命計算はすべて物理の計算で成り立っています。物理の世界は計算の連続です。しかし、計算を進めていくと、根本のところでは化学分野との共通点が多く、意外とつながっているなと実感できます。今は苦手意識を持つことなく計算して、図面を見ています。興味を持って経験を積めば、仕事をする上で必要な知見は自ずと身につくと思います。

これまでに印象に残った仕事はありますか。

評価試験を行う時に、減速機を組み立てるのですが、まだ不慣れな頃は、出るはずの性能が発揮されず、その理由が分からなくて調べていくと、ちょっとした組み間違いが原因だったことが分かりました。本当にちょっとしたことで、性能に大きな差が出るのだと驚いたことが印象に残っています。

ナブテスコを選ばれた理由は何ですか

産業用ロボットに使われる減速機をつくる事業に興味をもちました。ナブテスコの精密減速機RV^TMがロボットに組み込まれ、そのロボットが自動車や半導体などをつくって、私たちの身近な製品につながっていることがとても面白く感じられ、良い事業だなと思っていました。
また、入社してからは、技術部門は上下や横の関係の風通しが良いなと思いました。化学出身で分からないことがたくさんありましたが、質問しても嫌な顔ひとつされることなく、丁寧に教えていただいて、雰囲気がすごく良かったことが印象に残っています。最初は教育担当の先輩がついてくれて、その先輩の依頼をこなすところから仕事をスタートさせて、一つずつ仕事を覚えていきました。

ワークライフバランスや生活環境についてお聞かせください。

会社として有給休暇取得率は最低60％で目標を80％に定めています。私自身の有給休暇取得率も高く、間もなく100％になりそうです。会社のトップの方々が、しっかりと休日を取りリラックスして良い仕事をしようという考えを明確に伝えてくれています。
業務ツールが整っており、日常業務を効率よくこなすことができるので、仕事のスケジュールをきちんと立てれば、有給休暇を取得しやすい環境があります。
だから、有給を取ると仕事が溜まって残業が増えるということもありません。
休日には趣味の海釣りに出かけたり、庭の手入れをしたり、買物に行くなどリフレッシュしています。津市はとにかく魚もお肉も食べ物がおいしくて、安いのが嬉しいです。
 

応募を考えておられる方へメッセージをお願いします。

中途で入社しても手取り足取り丁寧に教えてもらえる環境が整っているので、私もそうだったように専門分野を問わず、素直な気持ちを持って知識や技術を吸収できる方なら、比較的短期間で技術者として活躍できるようになる職場だと思います。ぜひ私たちと一緒に仕事をしてみませんか。

今回の取材を終えて特に印象に残ったことが３つあります。1つ目は想像以上に緻密さが求められる高度な技術を実現していること、２つめは取材させて頂いた皆さんが世界のモノづくりを支えているというプライドを持って働いていらっしゃること、最後は、人を育てるという組織風土が根付き引き継がれているということです。
住宅面での支援も充実している会社でもあり、自信を持ってお勧めできる会社です。
是非エントリーをご検討下さい。