企業インタビュー
[ パナソニックインダストリー株式会社 ]
【パナソニックインダストリー(株)】IT部門にて働く女性にインタビュー!インダストリー社の働きやすさの魅力に迫ります!
01. 会社概要
パナソニックグルーブの中で、電子部品、制御デバイス、電子材料等のBtoBソリューション事業をグローバルに展開しています。「車載」「情報通信インフラ」「工場省人化」など好調な業界と共に売上拡大を図っており、世界シェアトップの製品も多数あります。私たちは、「多様なデバイステクノロジーでより良い未来を切り拓き、豊かな社会に貢献しつづける」をミッションとし、世の中の変化を先取り、お客様とともに社会の変革を目指します。
02. ご経歴について
まずは、ご経歴についてお聞かせください。
藤田様:松下電器産業(現パナソニック株式会社)に入社して、デバイス事業の営業部門に配属となり、輸出業務を10年間担当しました。そのご縁で海外関係の輸出業務の改革担当に任命されて、その後パナソニックインダストリー(以降PID)のIT部門に異動となり、途中ロジスティクス部門での6年間の勤務を経て、現在のIT部門に復帰しました。ITの技術者ではありませんが、海外営業部門やロジスティクス部門というSCMの現場での仕事を経験したことで、システム開発における要件定義を設計するバックグランドを身に付けることができました。
ジェイニー様:台湾出身でアメリカに移民し、アメリカの松下電子部品(現パナソニック エレクトロニックデバイス株式会社)に入社しました。アメリカ以外の国でも仕事をしたいと考えていたので、希望して日本の松下電子部品に出向しました。もともとは2年でアメリカに戻る予定でしたが、もう少し日本に残ってグローバルな視点で勉強をしたいとの思いからPIDに転職しました。
杉本様:新卒で入社して15年になります。これまで工場で日常的に使用しているシステムのサポートを担当しており、そのシステムを通じて業務プロセスを進化させていくことに取り組んできました。担当業務は、製造分野から倉庫、販売などのSCM全体で、工場も国内から海外拠点へとグローバルで活動しています。
03. 業務内容や働き方について
現在の業務内容やミッションについてお教えください。
藤田様:PIDは製造業であり、その組織は開発、製造、販売の3つの分野に分けられます。私はその中の販売分野で、営業のITを企画する部門の責任者として課長職を担っています。
職務の一番大きなテーマは、事業の前線となる約10社の海外販売会社の基幹システムを新しいSAPに刷新することです。
基幹システムを単に入れ替えるだけでなく、この刷新に伴ってバラバラになっている各社の業務プロセスを標準化する、まさにDX化を営業本部と一緒に実現していくというミッションを担っています。
ジェイニー様:PIDのグローバル事業に関わるSCM、特に生産、販売、在庫を管理する基幹システムの推進を担当しています。
その基幹システムをベースとして、デジタルデータの活用に取り組むことが主な業務内容です。昨年4月に課長となり、18名のメンバーをマネジメントしています。
杉本様:現在は、製造と物流を中心にサポートしていますが、PIDには国内19拠点、海外43拠点と多くの工場があるため、工場で共通化すべき業務や最適化すべき業務を見極めて統制を図っています。ジェイニー課長のもとで係長として勤務しています。
フレックスやリモートワークについてはいかがですか?
藤田様:今はそれが当たり前になっています。職場のイベントや重要な会議でFace to faceが必要な場合は出社しますが、それ以外はリモートが中心で、さらに個人の事情に合わせてフレックス制度を利用しています。
ジェイニー様:私も必要な時だけ出社することにしています。コロナの前からすでにフレックス制度はあって、海外とのやり取りは時差があり、柔軟に勤務時間を決めるために、フレックス制度を利用していました。コロナが広まって、リスク削減のために一層リモートワークの利用が加速して、私たちのような間接業務のスタッフはリモートワークを中心に働く人が多いです。
藤田様:アメリカとの打ち合わせは7時や8時など早朝から始まり、逆にヨーロッパに合わせると18時や19時からのスタートになります。在宅勤務では、例えば15時から17時まで勤務から離れて、その分を17時から19時まで働くといった調整も可能です。子供の授業参観日などでよく利用しています。
ジェイニー様:事前調整が絶対ではなく、臨機応変に使うことができます。Teamsを使って、「今から仕事をスタートします」「今日はこれで勤務を終了します」「明日の午前は出社します」「こんな事情で中抜けします」といったように柔軟にチャットツールなどを活用しながら運営しています。
女性が活躍できる環境についてお聞かせください。
藤田様:ライフイベントである出産や育児、将来的には介護もあると思いますが、それらに対応した制度は充実していると思います。
ただ、それ以外は女性であることを意識するようなことがないフラットな職場だと思います。女性だからこの研修を受ける必要があるとか、昇進は男性の方が有利だといったことのない職場です。性別に関係なく人を大事にする、その人のスキル、ポテンシャル、育成に沿ったカタチで仕事ができることがPIDの一番の魅力です。
杉本様:私が入社した15年位前は「女性の仕事」があったなと思います。女性は制服があってリボン付けてスカートをはいていたり、お茶くみやコーヒーを入れたり、ゴミ捨てをするのも女性の仕事でした。しかし、今はそうした仕事は一切ありません。時代に合わせて、変化し続ける企業姿勢が働きやすい環境をつくっているのだと思います。
ジェイニー様:私も同じ意見です。15年前に比べると働く環境はどんどん進化しています。最近では女性の管理職を増やすための制度や環境づくりに力を注いでいると思います。
藤田様:会社もかなり高い意識を持って、環境を変えようとしているのを感じています。そして、メンバーもその変化を違和感なく自然に受け入れて働いています。もともと私が所属していた海外営業部門ではグローバルな風土があり、15年前どころか30年近く前から、女性がお茶くみやゴミ捨てをすることはありませんでした。PIDはパナソニックのいろんな会社や部門のメンバーが入り混じっているので15年前は残っていたのかもしれません。
IT部門にもいろんな部署の人が集まって、新しい風土に変わろうとしています。女性だからということをあえて意識しなくてもPIDの情報システム革新センターの一員として、楽しく仕事に取り組んでいます。
ジェイニー様:連休もとても取りやすいです。私は家族がアメリカにいるので、年末年始などは2週間~3週間の連休を取りますが、仕事を調整してきちんと段取りさえすれば、上司からNGと言われることは一度もありませんでした。みんなが寛容でお互い助け合って仕事をしています。
産休や育休制度についてお聞かせください。
藤田様:私が産休制度を利用した20年前には、もうすでに現在の産休制度のベースがあって、1人目を出産した時は1年間の産休、2人目の時はどうしても担当したい仕事との都合で自分の意志で半年間の産休を取得して復帰しました。
さらに子どもが1歳になるまでは、勤務時間のマイナスにならない1時間の授乳時間があります。また、子どもがまで小学を卒業するまでは、色々なパターンでの時短勤務が可能です。
ジェイニー様:海外では長くて2ヵ月なので、この産休・育休制度はアジアやアメリカの人たちがびっくりしています。
杉本様:育休は女性だけでなく、男性社員も取得しています。こうした制度はとても充実していると思います。
藤田様:部門にもよるとは思いますが、私たちが所属している情報システム革新センターの職場では互いに支え合おうというとても暖かい雰囲気の中で活用されています。
他にもいろんな制度がたくさんあって、休暇を取得する時に、どんな制度が使えるのか分からない時は人事に相談しています。
復帰される時に不安はありませんでしたか?
藤田様:産休を利用した2回ともありませんでした。当時の上司が「待っているよ」と言ってくださいました。その産休の間も社内報などを自宅に送ってくれて、その封筒の中に手紙が入っており、「今、職場はこんな状況だよ」と教えていただいたり、私もメールをお送りしたり、常に職場に復帰する前提で育児を楽しんでいました。
もちろん、復帰した直後は半年から1年不在の間に、いろんなことも変わっており、時短勤務も含めて100%のパフォーマンスを出すことはできません。そこは本人も自覚しないといけないと思います。育児休暇明けだから特別扱いしてもらって当然という考えを持つ人もいると聞くことがあります。しかし、この部門では職場も自分もきちんと意識して、互いにありがたいという気持ちを持ち、産休もキャリアの一つだと考えて、対応できている職場だと思います。これから産休を取得するメンバーが出てきたら、これまで私が上司にしていただいたように対応したいと思います。また、育児のために100%のパフォーマンスが出せない環境にある場合は、3~5年の限定された期間の中で50%のパフォーマンスで取り組める仕事を担当してもらうこともできます。出産や育児によって今までその人が築いてきたキャリアや職場としてもそれだけの人材を失うことはお互いにとって大きな損失だと考えているので、できる限りお互いが話し合って落としどころを見つけることが大切だと思います。
普段から上司がコミュニケーションを取ってくれて、私のキャリアのつくり方、考え方、求めているものを理解していただいた上で「こうやって乗り切っていこう」と育ててもらったので、私が上司から受けてきたことをこれから部下に返していきたいと思っています。
昨年4月に課長になられて、すでに20名の部下がいらっしゃるのはいかがですか?
ジェイニー様:昨年4月に課長になった当初はスモールチームでしたが、現在は多くの部下を抱えているものの、係長5名と共に、互いにコミュニケーションを取って、スムーズに課全体の運営をできるようにしています。一人の力では限界があるので、係長に任せるところは任せています。ポイントになるところはチェックして、詳細は係長に任せています。
所属されている課には女性は何名いらっしゃいますか?
藤田様:私の課は全員で5名、女性が3名で男性が2名です。女性の方が多いのは、部門では珍しいと思います。営業分野なので女性が多いのかもしれません。部門全体は125名で、その中で女性は30名位在籍しています。
ジェイニー様:私の課は18名のメンバーがいて、女性は門真に3名、拠点が3名です。大学でIT技術を学ぶのは男性の方が多いため、女性が少ないのだと思います。私もIT専攻ではありませんが、IT専攻でなくても仕事はできます。これからのキャリアや新卒の採用はIT専攻だけでなはなくて、他のビジネスを学んだり、経験してきた人であったり、ITと業務をつなぐことの出来る人にどんどん入ってきて欲しいと思います。
仕事では英語に堪能なことが求められますか。
杉本様:最近もマレーシア工場の新しい倉庫管理の仕組みが本番間近で、マレーシアとシンガポールのメンバーとほぼ毎日チャットを通じてやり取りしています。英語はペラペラではありませんが、日常の仕事を通じてどんどん慣れてきました。相手もネイティブではないアジアのメンバーなので、すごく発音が良いわけではないため、こちらの話す内容をくみ取ってくれます。業務で使う単語が中心なので、毎日やり取りしていると言いたいことは単語だけで伝わるようになります。興味があれば、英語が得意でなくても何とかなると思います。
ジェイニー様:大学を卒業して、グローバルな仕事をしたいとこの会社に入社しました。そして、アメリカから日本、日本からアジア地域へとずっとグローバルに仕事をしてきました。PIDには海外拠点がたくさんあり、IT部門の中でも、営業や工場、最近ではツール系、データ分析、インフラといった様々な分野があります。英語に堪能でなくても、海外で仕事がしたいという熱意があれば活躍できます。英語でやり取りする中で、熱意のある人は英語の上達も早くなります。
杉本様:私も入社当時はまったく話せなかったので、今の語学スキルはすべて入社してから身につきました。語学研修も充実していて、入社してから語学力を磨く人も多いです。外部の教室で学ぶ、社内のメンバーが集まって英語を話す機会を持つ、オンラインで英語指導を受けるといった3種類の研修からいくつか選ぶことができ会社から補助も出ています。
04. 求める人物像やこれからのキャリアについて
キャリア採用で求める資質についてお聞かせください。
ジェイニー様:グローバルな仕事をしたいという熱意がある方、積極的にみんなと一緒にチャレンジしたい、仕事がしたいと考えている方です。
藤田様:キャリア採用では、これまでの仕事で自分はこういうことをしてきたということをしっかり自分の言葉で語れる方を求めます。そこで、その人なりにどんな考えで、何に重きを置いているのか、仕事をしてきたのかが分かります。成功してなくても、それを語れる人には魅力があると思います。
そして、入社したら前向きにいろんなことにチャレンジして欲しい。私たちもまだまだ発展途上なので、現状否定をしないで、とにかく私たちと一緒にチャレンジしてくれる方をを求めています。
杉本様:藤田課長の最後の言葉に近いのですが、何事も好意的に受け取ってくれる人に来て欲しいと思います。私たちはシステムと仕事をしているわけでなく、あくまでも人と仕事をしているので、同じ発言でも好意的に受け取ってくれる方と仕事をしたいと思います。
藤田様:PIDでは新しいミッション・ビジョン・バリューを掲げました。その中のバリューでは4つのCore-Valueとして「顧客志向」「技術基盤」「創造基盤」の真ん中に「人財資産」が置かれています。人財に一番重きを置いたことが、PIDの特徴的な姿勢を表していると思います。会社としてこれからいろんなことにチャレンジしていきますが、その主人公は人です。人がいかに輝ける場所や機会をつくることを会社が真摯に考えています。制度もキャリアもオーダーメイドで、その人に合った仕事を上司と話し合いながら選んでいけることも当社で働く魅力です。個々に応じたプランを職場と一緒に考えられるところは、パナソニックグループ内でも一番の魅力です。自分のミッションを果たすために海外に行きますと報告して上司が止めることはありません。先週も私のチームのメンバーがドイツに出張に出かけました。今はコロナのために海外との打ち合わせもリモートで行っていますが、コロナ前は現地に行って、実際に会って、いろんなことを話し合って決めていました。オンラインで感じることと実際に会って感じることは全然違います。だから、コロナが終われば以前と同じように積極的に海外へ出かけてもらおうと考えています。
女性の活躍を後押しする制度やDEI(Diversity、Equity、Inclusion)の推進などについてお聞かせください。
ジェイニー様:10年前と比べると制度や働く環境も進化してきました。女性だからという特別扱いもなく、性別の違いによる違和感はありません。アメリカやアジアには出張で頻繁に出かけていますが、シンガポールやタイなど東南アジアの会社では管理職は女性の方が多いのです。PIDではキャリアストレッチセミナーなど女性の活躍を後押しする研修を実施し、自分自身のキャリアステップのロードマップを作成し、上司や人事と話し合った上でキャリアと業務のマッチングを行います。「こうしたい」「ここが足りない」など、上司とコミュニケーションしながら、1年間の目標と計画を4月に設定して、期中と年度末に話し合う制度になっています。他にも、直属の上司より上の上司や人事との面談もOne on Oneで実施しています。
さらにPIDでは「Differences are Wonderful!」を合言葉にDEI(Diversity、Equity、Inclusion)を推進しています。職場では女性も外国人も区別も違和感なく、みんながフェアに働いています。シンガポールの工場で働いている女性も日本に来て、日本での仕事のやり方や拠点やシステム開発とのやり取りなどを学ぶために、半年間日本のメンバーと一緒に仕事をします。帰国後は日本との窓口となり、日本と現地との橋渡しの役割を担ってくれています。
これからのキャリアについてお聞かせください。
杉本様:入社して15年が経ちました。これまでたくさんの経験を積んで、たくさんのことを学び、多くの人とのつながりなど得られたものも大きいと感じています。これからは私が得てきたことを与えていく側になりたいと思います。
また、PIDはどんどん変化していくことを推し進めています。その変化を楽しめる人になりたいと思っています。昨年、外部講師の講演会を聞く機会があり、そこでキャリアアップを目指す同僚と討論する場があり、自分自身のキャリアについてしっかりと考えてみました。いろいろと考えていくうちに、自分がやりたいことは一人ではできないことを痛感しました。
「もっと仲間の輪を広げたい」「こんな変化を起こしたい」という考えが、いっぱい湧いてきて、一人でやるには時間がかかり、全部はできないと思いました。リーダーシップを発揮するだけではなく、自分自身がリーダーとなって、同時に複数のことを立ち上げていけるようになりたいと考えるようになりました。そして、こうしたチャレンジを通じて、自分のビジネススキルをワンランク上げたいと考えています。
—-今後、ご結婚された後の仕事と家庭との両立に不安はありませんか。
杉本様:自分自身の環境に変化があっても制度がたくさんあるので不安はありません。不安に思っていたのは、自分のスキルアップでしたが、今年から研修制度もたくさんできて、自分の足りないところを身に付ける機会が増えたので、不安はかなり少なくなりました。あと、相談できる先輩もたくさんいるので不安はあまりありません。PIDの制度や研修をどんどん利用していこうと思っています。
05. 転職希望者へメッセージ
PID社に興味をお持ちの方へ、メッセージをお願いします。
藤田様:将来の業務プロセスはこうなるという提案を私たちが行い、その提案から事業のシナジーや価値が生まれていきます。これからも大きなプロジェクトが目白押しで、やることはたくさんあります。PIDの事業を支える上で、私たちが担当するシステム革新はとても重要な役割を担っています。やる気のある人にとって、スペシャリストにもゼネラリストにもなれる業務です。前向きにチャレンジしたい方は、私たちと一緒に楽しく仕事をしてみませんか。
杉本様:私がこの会社に入ったのは、先輩からいろんな話を聞いたからです。いろんな話を聞いて、「私もここなら働けるかな」と思ったのがきっかけです。ですから、もし転職に不安を感じても心配することはありませんので、チャレンジしてみてください。一緒に働けることを楽しみにしています。
ジェイニー様:情報システム革新センターは今のPIDをけん引していく存在です。PIDはDXに力を注いでいるので、システムの革新は不可欠です。その中で私たちがキーマンとなり、業務側を引っ張りながら、システムや業務プロセスを統合していきます。そんなやりがいのある仕事に取り組みたいという方のご応募をお待ちしています。