３０代後半の転職を成功させるための５つのコツ＜３０代後半転職成功体験談＞

３０代後半の方の転職は、「３５歳転職限界説」や、同じ３０代でも３０代前半・３０代後半で企業から求められるものは変化します。ここでは同じ３０代後半の方が転職を考えたきっかけや、その企業に転職を決めた理由等、転職成功体験談をご紹介すると共に、３０代前半の転職を成功させるコツをご紹介します！

―目次―

■３５歳転職限界説

■３０代前半と３０代後半の転職は違う

■３０代後半の転職【注意点】

■３０代後半の転職成功者が実践しているコツ　①自分にとって「転職が成功した」とはどういうことなのか考える

■３０代後半の転職成功者が実践しているコツ　②『転職活動は退職せずに行う』

■３０代後半の転職成功者が実践しているコツ　③『本当に行きたい企業にのみ応募する』

■３０代後半の転職成功者が実践しているコツ　④転職を失敗しないために！『面接対策はしっかり行う』

■３０代後半の転職成功者が実践しているコツ　⑤『有給取得・退職交渉の流れを把握している』

■３０代後半の転職成功体験談まとめ

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３５歳転職限界説について

転職エージェントである弊社としても、確かに過去には「３５歳の壁」があったと感じています。しかし現在は、リーマンショック以降史上最長の好況が続いていることや、少子化の影響で生産年齢人口の減少が進んでいることなどから、３０代後半はもちろん、４０代での転職もあたりまえになりつつあります。

 

３０代後半の転職は厳しい？企業から求められるもの

同じ３０代であっても、３０代前半か後半かで求められる知識・経験が異なります。
３０代前半の転職は、即戦力になりうるスキル・経験の有無が重視されます。大卒で考えれば社会人として１０年前後の経験を積んでいるはずで、その１０年間でどのような職務に取り組み、どのような成果を上げたかがポイントになります。

一方で３０代後半の転職では、マネジメント経験を求められるケースが多く見られます。既に管理職として経験を積んでいることも多い年代であり、採用企業としても入社数年後には何らかの役職を任せたいと考えていることが多いためです。どのように組織をまとめていたか、成果を上げていたか、後進の育成に取り組んでいたか、がポイントです。

 

３０代後半の転職の注意点

３０代後半、転職回数を重ねている人は注意！
すでに３０代後半の方、３０代までに転職を２回以上している方は「この転職が最後」という思いを持って転職することをオススメします。年齢が上がるにつれて、企業から求められるスキルや経験は高くなります。一方で、転職を繰り返していると「浅い経験とスキルしか身につけていない」と見られてしまう可能性も高くなるのです。この先、４０代になればその傾向はさらに顕著となり、求人はハイクラス（上級管理職やエキスパート）の募集ばかりで、条件の面でもリスクが大きくなってしまいますので、できれば避けたいところです。

職種・業界チェンジをする場合、収入ダウンも視野にいれる
新卒で入社してから１０年以上頑張ってきたからこそ、他の職種にチャレンジしたくなったり、業界の将来が見えなくなって他業界に移りたくなったりすることもありますよね。
ただし、未経験者として転職しようとすれば、大幅な年収ダウンは確実です。ある程度は年齢が考慮されますが、だからこそ選択は厳しくなり、満足のいく収入を得ようとすれば、自然と選択肢は狭まってしまうのです。
→３０代後半で職種・業界チェンジをした方の転職成功体験談

50秒でわかる！30代で転職に失敗する人の特徴をYouTubeでもご紹介しています。ぜひ以下よりご覧ください。

３０代後半の転職成功者が実践しているコツ　①「自分はなぜ転職を考えはじめたのか？」自分にとって「転職が成功した」とはどういうことなのか考える

「転職を成功させたい」と言いますが、実際何をもって転職が成功したといえるのでしょうか？大切なのは「転職して何を実現したいのか」という転職したい理由、転職の目的を整理し、転職成功の判断軸を明確にすること。その軸をぶらすことなく転職活動を行いましょう！

ポイント①：現在の不満を書き出す
・会社の将来性への不満　　・労働条件の不満（年収・休日・勤務地）　・仕事内容の不満

・スキルアップへの不満

ポイント②：理想の働き方を書き出す
・理想の仕事やキャリアプラン（どんな仕事をしたいか、〇年後にどんなスキルを身につけたいか等）
・理想のライフプラン（結婚や子どものことも考えた年収設定、残業や休日出勤の有無等）
・理想の年収や働き方（年収〇〇万なら納得する・海外で働きたい等）

→「そもそも転職しないと解決できない問題なのか」（例えば社内の部署異動制度を使って解決できないか等）も検討しつつ、転職活動を行いましょう！転職活動を成功させるためには、自分はなぜ転職するのか、どんな環境でどんな仕事がしたいのか。３０代後半での転職は、最後の転職となるつもりで、退職までのキャリアプランやライフプランもしっかりと考えましょう。自分のことをしっかり深堀して、自己分析を行い、自分にとっての転職成功とは何かを、明確にしておくことが大切です！

 

３０代後半の転職成功者が実践しているコツ　②『転職活動は退職せずに行う』

「会社を早く辞めて転職活動に専念したい」という方もいらっしゃるかもしれません。しかし、退職後の転職活動は「収入がない中での転職活動になる」「離職期間が長いと転職活動で不利」になり、焦って最初に決めた「転職成功の判断軸」がぶれて、内定をもらえた会社に思わず決めてしまうケースがあります。転職活動が長期間かかってしまうケースもありますし、選考でも「離職中」よりも「在職中」の方が有利です。つまり在職しながら転職活動を行う方が、転職の成功確率は高くなります。どうしても退職してから転職活動がしたい！という方は、まずは有給消化や特別休暇等、社内の休暇制度をすべて消化してからでも遅くはないと思います。

 

３０代後半の転職成功者が実践しているコツ　③『本当に行きたい企業にのみ応募する』

在職中の転職活動は、仕事と転職の両立でとにかく忙しいです。ただでさえ、時間がない中での転職。本当に志望度の高い企業に絞って応募をしていかないと、応募書類や面接のスケジュールに追われてしまい、第一志望の企業に注力できない可能性があります。履歴書や職務経歴書の作成、企業研究や面接対策など、しっかり丁寧に準備するには時間がかかります。応募する求人はしっかり厳選しましょう。転職活動を成功させるためには、スケジューリングを上手く行うことが１つのコツです。

 

３０代後半の転職成功者が実践しているコツ　④転職を失敗しないために！『面接対策はしっかり行う』

自己紹介、転職理由、志望理由は簡潔にまとまっているか、伝えたい内容に一貫性はあるか、身だしなみ、第一印象は問題ないかなど、第三者の目線で自分を客観視することが重要です。とくに30代前半の転職では、「前職の経験・スキル」を確認する質問に対して、いかに的を射た応答ができるかが重要です。またキャリアがあって自分なりの業務スタイルが身についている分、「転職理由」「志望理由」では応募先への適応度合いや柔軟性がチェックされます。
特に、今までの実績としてマネジメント能力を求めてくる企業が多いです。しかし、“マネジメント”と聞いて構える必要はありません。リーダーや長がつくような役職がなくとも、先輩としてメンバーをまとめ、組織として成果を上げるような活動をしてきたかどうかが問われます。何のために何をどうやってきたのか、そしてその成果はどのようなものだったのか、具体的に説明できるように整理しておきましょう。

 

３０代後半の転職成功者が実践しているコツ　⑤『有給取得・退職交渉の流れを把握している』

「有給がとれず、行きたい企業の面接が先延ばしになってしまった結果、他の求職者が内定になり求人枠が埋まった」「退職交渉が上手く行かず、入社日が間に合わずに内定辞退となった」とくに３０代後半の方は、社内でも責任のあるポジションに就いており、多忙で有給を申請しづらい、残務整理や引き継ぎには相応の時間が必要、というケースも多いと思います。
いつから情報収集を始めるのか、応募や選考の時期はいつがベストなのかを考えて、退職申し出の時期、引き継ぎ期間、入社日までに至るスケジュールを活動前にイメージしておくことが大切です。

 

３０代前半の転職成功体験談まとめ

転職先	化学メーカーの経理
前職	警備会社の経理

転職を考えたきっかけ

世の中で35歳が転職の一つの目安だとされていて、自分がその年齢になったことがきっかけでした。また、前職では転勤や夜勤が多く、子どもが小さかったこともあって、今後のことを考えると生活環境を変えた方が良いと思ったことも転職活動を始めた動機です。

転職活動の流れ

転職活動開始

最初は2つの大手求人サイトと、ネットで調べた転職エージェントの会社に登録。電話面談を経て、活動を開始しました。各エージェントの特徴も全然分からずに登録したので、最初はなかなかうまく進まず、40社程応募しましたが、内定が出ませんでした。そんな時にタイズのコンサルタントの方から連絡を頂き、希望条件に合った10社程をご紹介いただきました。その中から2社を選んで応募。そのうちの1社が現職の会社です。

面接

私は経理職を希望していましたが、年齢が35歳で、経理経験は4年間ほど。そのために他社では経理の経験についてかなり詳しく質問を受けましたが、現職の会社では経理建研よりも、管理職としての経験や部下との接し方、上司との関わり方などの質問を受けました。

その企業に決めた決めたポイント

現職は化学メーカーで前職はサービス業。まったく畑違いの業界でしたが、転勤や夜勤がなく、休日がしっかりと取れて、年収も希望通りだったので、転職を決めました。年収は下がったものの、長く勤めれば元に戻ると考えていたので、それほど重視はしていませんでした。それよりも納得のいく働き方を実現できることが大きかったですね。

転職活動で苦労したポイント

活動当初は、年齢の割に経理の経験が少ない、という理由で選考に落ちたことです。現職の会社では、経理経験よりも人間関係を作っていけるコミュニケーション能力を重視していたので、内定をいただくことができたと思っています。

転職して良かったこと

生活環境がかなり改善されました。前職は休みがシフト制で祝日も休めず、週に1日、2日とバラバラでした。今はカレンダー通りに休めて大型連休も沢山あり、子どもとの時間もたくさん取れることができています。
仕事については、業界は変わりましたが、経理職なので基本的にやっていることに変わりはなく、大きな苦労もありません。

これから転職活動を行う方へのアドバイス

年齢的に考えて転職活動をやってみようと思いましたが、当初は、前職の会社を辞めるつもりなどありませんでした。活動を通じて、他の会社の条件を聞き、前職の会社と比較をしていくなかで、転職に対する考えが固まっていきました。また、最初はすぐに受かるだろうと楽観的に考えていましたが、現実にはとても厳しい状況でした。その時に、これ以上年齢が高くなるともっと厳しくなると感じ、今ここで転職しようという思いが強くなりました。なので、転職する、しないに関わらず一度活動してみることをお勧めします。

 

転職先	電力機器メーカーの研究開発
前職	自動車関連メーカーの設計開発

転職を考えたきっかけ

前職では給与水準が低く、将来に対して不安を感じていました。また、会社の方針が変わり仕事内容もやりがいを感じにくくなったため、転職を考えました。

転職活動の流れ

転職活動開始

最初は求人サイトを使って探していましたが、なかなか良い求人を見つけることができませんでした。そこで、転職した知人からコンサルタントの方を紹介してもらい、今までの技術を活かせる職種で一定の給与水準があり、出来るだけ規模の大きな会社、といった要望を伝えました。その希望に沿った案件を紹介してもらい、５、６社の書類選考に応募。最終面接までいった会社もありましたが、この中から内定をいただくことはできず、再度、１０社程の求人案件を提案してもらい、その1社が現職の会社です。

面接

一次面接での質問は一般的なものでしたが、前職と業種がまったく違っていたので、正直難しいかなという印象でした。二次面接は部長など現場のトップの方々５、６名が面接官で、「自宅から遠いが通えるか？」といった質問もありました。他にも最終面接の会社がありましたが、条件面や社風などを考えて、現職の会社に決め、転職活動を終了しました。

その企業に決めた決めたポイント

まずは会社の雰囲気が良かったこと。そして、これまで設計開発の仕事をしてきましたが、最終的に研究職で採用していただきました。研究職は初めての挑戦だったので、面白そうだと思ったのも入社を決めたポイントです。

転職活動で苦労したポイント

どうせ転職するなら新しいことをしたいと考えていましたが、３０代後半ということもあり、「新しいことをするのは難しい」という理由で、落ちたところが多かったです。

転職して良かったこと

前職と違う職種なので、学ぶことが多かったことです。前職で10年以上勤務し、初めての転職だったので、新しい会社の社風や違う業界の知識なども増えました。また、待遇面でも良くなり、残業代を含め、働いた分をきちんともらえていることです。

これから転職活動を行う方へのアドバイス

あきらめないことですね。書類選考や面接が上手くいかない時も、希望条件を下げるなどの妥協はしない方が良いと思います。

 

■まとめ

３０代後半の転職者に対する企業の要求は高く、大きな期待を寄せています。つまり、それだけ厳しい目で見られるということでもあります。そこで、３０代後半のビジネスパーソンが転職活動を進めるにあたっては、「戦略的」な準備が欠かせません。今回の転職に際してどのような方向性やスタンスで臨むのか、よく考えておく必要があります。
しかし、仕事をしながら、求人情報の収集、応募書類作成、企業研究、面接対策、退職交渉、、、、など仕事と転職活動の両立は大変ですよね。「時間がない」「書類を添削してほしい」「さらに転職成功確率をあげたい」と言う方は、転職エージェントの無料サービスを利用するのも一つの方法です。是非、希望に合った転職を実現できるように頑張りましょう！

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