企業インタビュー
[ 日本アスコ株式会社 ]
日本アスコ株式会社 製造部のお仕事内容や中途採用についてインタビューしました。
メーカー専門の転職サイト「タイズ」に求人を掲載している、日本アスコ株式会社様に、同社の事業内容や中途採用について、コンサルタントがインタビューさせていただきました。
日本アスコ株式会社 製造部長 阿部泰之様
阿部様のご経歴について。前職ではどのようなお仕事をご経験されてきたのでしょうか?
前職は工作機械や半導体の製品開発を担当しておりました。入社後1年間は、現場の製造部門や機械加工、精密加工の切削加工を担当し、一通りの加工や工程など、自身が担当する仕事を覚えました。次の1年間は生産管理を担当し、その翌年から約1年半は工場で製品設計を担当しました。その後は東京本社に移り、製品開発を3年ほど経験しました。現在、私が日本アスコで担当している仕事の大部分は、前職でも経験があり、スキルを活かして仕事に取り組んでおります。
その後、実家や結婚の都合でUターンを希望し、転職活動をスタートさせましたが、仕事が忙しく転職活動の時間がとれなかったため、転職エージェントから紹介いただいた求人の中から、日本アスコを選んで応募しました。
―――なぜ、御社を選ばれたのでしょうか?
もともと修士の研究テーマが流体のシミュレーションであったこと、また前職では機械要素の設計開発を担当していたこともあり「流体制御機器に関する設計は面白い」と感じていたこと、日本アスコは関西がメイン拠点であり、転勤も少ないことから、志望しました。
比較的規模が小さい会社ということもあり、はじめは不安に思う部分もありましたが、調べてみると会社として安定しており、成長性も感じましたので、実際に担当の方に会ってお話を伺おうと思いました。現在で入社16年目になります。
入社後はどのようなお仕事をご担当されてきたのでしょうか?
入社後は、企画部 技術課に配属され、技術者として5年間仕事に携わった後、技術課長を5年間務めましたので、約10年間技術課に所属していました。
―――前職の製品開発職から製造職へと担当されるお仕事内容が変わり、不安はありましたか?
前職では、入社当時に設計や開発など技術系職種を希望する中で、約2年間製造を経験し、自分の意識次第で「どこに行っても面白い仕事は必ずある」ということを実感しました。ですので、生産技術や製造に対しても、違和感はなかったです。
―――入社当時、苦労されたことは何ですか?
最初は製品知識がなく、担当できる仕事が少ないので、中々仕事が入ってこず苦労しました。その後、知識を身に付けて、自分ができることを周りにアウトプットし、結果、担当する仕事の数が増えていったことは、私にとって1つの転機でしたね。
ただの設計業務だけでは終わらないのは、御社ならではの、お仕事の魅力だと思います。
そうですね。設計構造の検討をして、CADを使って実際に形にするまでのプロセスは、弊社の設計業務の中でごく一部分です。付随する仕事もすべて1人で担当しますので、カバー範囲が広く、ただ設計の仕事だけに没頭する訳ではありませんので、技術者として様々なスキルを身に付けていただける環境です。
今回募集されている生産技術者の求人について、入社後「生産技術の改善」は担当業務の1つになると思いますが、採用ではどのような人材を求めますか?
例えば、規模の大きい製造現場ですと、定型のアプローチ方法があると思います。しかし当社の場合、規模が小さく多品種少量生産ですので、一つの案件に対して大掛かりなことはできません。なおかつ、常に同じ製品が求められているわけではありませんので、生産技術者は情報を分析し、できることは何か、最優先事項は何か等、自分で考えて計画を実行できるような自発性が求められます。そんな方に、是非弊社に興味を持っていただきたいですね。
工場の生産性改善について取り組まれていることでお伺いしたいです。
例えば、海外案件などは事前に情報が得られず、急に仕事が入ってくることもあり、納期がギリギリになってしまう事があります。急ぎの対応が常に求められますので、設備や生産性改善など、工場を高度化させる取り組みを行っております。
中でも「生産状態の見える化」が重要だと考えていす。以前はデータを十分に活用できておらず、生産状態が全く見えていないことが課題でした。そこで、生産状態の見える化を実現させたいと思い、この課題に取り組み始めました。
御社は技術者の方がグローバルにご活躍されている印象を受けますが、海外拠点との交流についてはいかがでしょうか。
例えば、トヨタ生産方式がアメリカに渡って生まれた「リーンマニュファクチャリング(リーン生産)」という考え方についての研修が、エマソングループ※ 全体で実施されており、参加する機会があります。また昨年8月には、アジアパシフィック拠点の生産技術者が中国の工場に集まり、自分たちの取り組みについての説明共有や、他拠点から参加した技術者と工場内で一緒にトライアルを行うなど、情報交換をする機会もありました。逆に日本の工場での取り組みを発信する機会にもなり、良い交流の場を持てたと思います。
※ASCOグループはエマソングループの一員であり、全世界に国際分業的なネットワークを展開しています。
海外拠点とのやり取りの中で苦労はありますか?
日本は多品種少量生産であるということを理解していただくことに苦労しました。例えば、圧倒的に規模の大きい中国工場と同じ規模感の仕事を行うことが求められた際は、日本でお受けできない理由を発信し、理解していただく必要があります。しかし、「できない」は「やっていない」と同じだと受け止められてしまう恐れがあり、私たちのベストを理解していただくためにも、日本の工場と中国の工場との違いを根気よく説明していました。その結果、違いを理解していただき、サポートや情報提供など、協力し合える関係性になりました。
働く上で、語学力は重視されますか?
英語のレベルが低いことで不安に思う必要はありません。何事もそうですが、興味を持つことが一番大切です。英語に対して苦手意識がなく、やる気のある方であれば大丈夫だと思います。
弊社はオンライン教育や、外部の教育サポートと連携していますので、そこで語学を学んでいただきながら、日々仕事をする中でも英語を使って、技術の経験と同じように、日々英語力を身に付けていただければと思います。意欲を持って取り組んでいただける方に、英語を使うグローバルな仕事をどんどん任せたいと思っております。
これから応募される方へメッセージをお願いします。
新しい知識を身に着ける機会が多く、可能性にあふれている会社です。様々なことにチャレンジできる環境がありますので、主体性を持って、自分の興味のあることに取り組みたい方は、是非応募いただきたいと思います。お会いすれば、日本アスコの魅力をさらにお伝えできると自信を持っています。