メーカー職種解説
[ サービスエンジニア ]
サービスエンジニアはきつい?「やめとけ」といわれる4つの理由
サービスエンジニアの仕事について調べてみると、「激務で大変」や「やめとけ」などの意見を目にすることもあるかもしれません。サービスエンジニアへの転職を考えている人にとっては、なぜ「やめとけ」といわれているのか気になるところです。 ここでは、サービスエンジニアの仕事の実態について解説し、本当にやめておいた方が良いのかどうか考察していきます。
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サービスエンジニアが「やめとけ」といわれる理由
サービスエンジニアが、「やめとけ」と言われる理由は主に次の4つです。
理由1.仕事にプレッシャーが伴うから
サービスエンジニアの仕事のひとつとして、顧客からの問い合わせへの対応があります。自社製品で何らかのトラブルが発生した場合に、その顧客のもとに出向いて解決します。
自社製品に不具合があれば、なるべく現場で修理するように求められるでしょう。その場で対応できないトラブルでも、その内容について細かく把握し、適切に説明しなければなりません。その上で、設計や開発など、該当の部署に動いてもらう必要があります。
時間がかかってしまうと顧客の業務に支障が出てしまうということで、プレッシャーに感じる人も多いです。
また、複雑なトラブルや原因分析に時間がかかるような場合は、代替機を用意することになります。その際は、顧客に使い方などを説明しなければなりません。時間のない中で、設計や開発などの部署に指示して動いてもらうことも多くあります。調整が難しく、辛いと感じることもあるでしょう。
理由2.顧客との直接的なコミュニケーションが多いから
顧客のもとに直接出向いてトラブル対応を行い、正常に機器が稼働するようになれば、感謝されることもあります。一方で、不満をぶつけられることも多いでしょう。
特にトラブルが頻発していると、感謝よりも不満の気持ちの方が大きくなってしまいます。
メンテナンスでは費用もかかります。サービスエンジニア側の説明不足や対応不備が原因ではないかと感じると、顧客は不満を感じます。サービスエンジニアは、謝ることを避けられない場面が多い職業といえるでしょう。
理由3.労働時間が不規則になりやすいから
顧客のもとに出向いて対応する時間は平日の昼間だけとは限りません。夜間や休日などに顧客から呼び出されて、対応を求められることもあります。
また、会社にいるときでも夕方などに顧客から呼び出されて、作業が長時間に及び、帰りが遅くなることも珍しくありません。そのため、残業が多く労働時間が不規則になります。
理由4.常に勉強が必要だから
自社で新製品を発売したら、そのメンテナンスに対応できるように、新しい知識を身につけなければなりません。新製品開発の頻度は企業によりますが、常に勉強が必要です。
マイナーチェンジ程度のアップデートで済む製品を取り扱う企業なら、それほど労力はかからないでしょう。加えて、家電製品など、新製品でも内部の仕組み自体は大きく変わらない製品を取り扱う企業も、それほど大変ではありません。
しかし、ITや半導体関連など新しい分野の製品を取り扱う場合には、新製品への対応が難しくなる場合があります。
サービスエンジニアは「やめとけ」って本当?
前章で挙げたような問題点を見ると、サービスエンジニアは「やめとけ」といわれてもうなずけるかもしれません。しかし、サービスエンジニアの仕事が激務かどうかは、担当エリアや担当顧客の多さ、自社製品の業界などに左右されます。
たとえば、サービスエンジニアが少ない会社やサービスエンジニアの重要性を理解していない会社の場合、激務になりがちです。プラントなどを扱う企業など常に稼働している業界も、夜間や休日に呼び出される傾向があり、辛く感じるでしょう。
また、キャリアアップするにつれて、有名企業の顧客も担当するようになります。これにより、プレッシャーが大きくなるかもしれません。
しかし、機械を常に正常に稼働させたり、お客様への信用を担保したりなど、企業にはサービスエンジニアしかできないことも多くあります。
その分、サービスエンジニアの仕事に向いている人なら、やりがいを感じられるでしょう。一概に「やめとけ」とはいい切れず、人によってはサービスエンジニアに向いている可能性もあります。
サービスエンジニアに向いている人について、詳しくは以下のページをご覧ください。
未経験でも挑戦しやすい?サービスエンジニアが向いている人の特徴
サービスエンジニアとして働く魅力
サービスエンジニアの仕事はたしかに大変な面も多いですが、次のような魅力もあります。
人から感謝してもらえる
サービスエンジニアの仕事は基本的に顧客の困りごとを解決する内容です。無事に機械の不具合を直して、困りごとを解決させたら、多くの顧客は喜んでくれます。
また、機械が正常に稼働している様子を見れば、充実感を得られるでしょう。その場で直接感謝の言葉をもらえることもあり、大きなやりがいにつながります。
時間を比較的自由に使える
サービスエンジニアは、社外に出てひとりで仕事をすることが多い職業です。休憩時間なども自分の判断で取れるため、フットワークの軽い人や、自由な働き方がしたい人にとっては比較的自由に時間を使えるメリットがあります。
いつもではありませんが、顧客のところに直行したり、直帰したりできることもあります。内勤がメインのエンジニアと比べると自由度が高いといえるでしょう。
新しい経験ができる
サービスエンジニアは担当エリア内のさまざまな会社を訪問します。外部の人と会って話をする機会が多く、新しい経験ができるのも魅力です。普段は関わることがないような人と出会えたり、行く機会がないような場所に出入りできたりします。
また、出先で自社製品が使われている現場を直接目にすることもあるので、やりがいを感じられるでしょう。
【求人のチェックポイント】サービスエンジニアへの転職のコツ
サービスエンジニアの仕事は企業によって労働時間や条件に差があります。特に未経験の人だと、企業選びは慎重に行わなければなりません。その点を踏まえて、求人のチェックポイントについて見ていきましょう。
希望している業務内容か
企業によって業務内容が異なるため、どんな製品を取り扱っているのかチェックしておかなければなりません。取り扱っている製品が個人向けなのか法人向けなのかという点も大事です。これにより仕事内容も大きく違ってくるでしょう。
担当エリアが広すぎないか
基本的にひとりあたりの担当エリアが広いと拘束時間は長くなります。遠方の地域まで担当エリアに含まれていると、移動だけでも大変かもしれません。
また、拠点が全国にある会社なら、基本的に顧客から近いところの社員が担当します。そのため、遠方に行くことは少ないでしょう。
研修制度が充実しているか
未経験の場合は、研修制度が充実しているかどうかが大事です。充実した研修を実施している会社なら、未経験でも働きやすいでしょう。「未経験者OK」の求人を中心に探すと、そのような求人が見つかります。
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まとめ
サービスエンジニアの仕事は、自社製品のメンテナンスやトラブル発生時の修理などに対応する仕事です。顧客のところに出向く仕事が中心で、プレッシャーを感じやすく、時には不満をぶつけられることもあります。
そのため、「やめとけ」という意見もありますが、感謝されるときの喜びはひとしおなうえ、比較的自由度の高い仕事です。業務内容や勤務形態は 会社にもよるので、興味のある人はぜひ求人への応募を検討しましょう。