社内SEへの転職は難しい?成功させるための3つのポイント

近年、IT関連の仕事は需要も高く人気の職業のひとつとなっており、社内SEへの転職も注目を集めています。 転職が難しいといわれることもありますが、具体的にどのような障壁があるのか分からない方も多いでしょう。今回は、社内SEの転職事情や成功させるポイントについて解説します。

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社内SEの転職は難しい・・・その理由とは

社内SEは人気求人のひとつですが、転職が難しいといわれる理由は転職希望者が多いことだけではありません。

具体的には、以下の3つがあげられます。

企業の採用条件が厳しい

拠点が複数あるような大企業の場合は、合計で数百名の社内SEを雇っているところもあるでしょう。しかし、一般的な中小企業では採用人数を数名で設定している場合が多く、一人で部署全体の業務を担うケースも少なくありません。

そのため、企業側としてはできる限り即戦力となる人材を探しています。当然、採用条件にはスキルや技術面の高さも求められるようになり、他職種への転職と比べると難易度は高くなるでしょう。

さらに、職場によってはリーダーシップの高さも重視され、まだ経験の少ない若手エンジニアであっても幅広い視野と統率力が必要です。

経験豊富なエンジニアが転職する際は、高い技術力に加えて幅広い知識も要求され、専門範囲以外も吸収できる柔軟性の高さも重要となります。

未経験からの転職は難しい

社内SEは高い技術が求められることが多いため、他業界のスキルが活用しにくい仕事でもあります。

企業によって求められているスキルやレベルは様々で、別分野で培ったスキルの応用が難しいこともあり未経験者の転職は難しいです。

ITに関連した業務やインフラの構築などを任されることが多くありますが、専門分野以外の知識が求められることや、相手の知識に合わせたコミュニケーション能力が必要な職場もあります。

転職する際は、社内SEもしくはベンダーサイドのSEからであれば成功しやすいですが、それらの経験や知識が無い場合は厳しいかもしれません。

求められる役割や業務内容が企業によって異なる

同じ社内SEといっても、実際の業務内容は企業によって異なります。会社の規模や社内SEの在籍人数などによっても担当する範囲に違いが出てくるでしょう。

一般的には、IT資産やセキュリティの管理、IT関連のトラブル対処、社内システムの開発などを任されますが、社外へ向けたサービス分野も業務内に含んでいるケースもあります。

単純な雑務から業務の効率化のような経営に関わる部分まで、企業によって仕事内容の差が激しく、それによって求められるスキルや人間性も大きく違うため、転職が成功しても希望どおりの仕事ができないケースも多く見られます。

このように、単に「社内SE」の求人といっても、企業が求めているスキルや役割、業務内容を理解しなければ理想の働き方を実現できないことが、難しいといわれる要因です。

社内SEの給与や待遇とは?

社内SEは、基本的には直接利益を出す仕事ではないため、Sler企業やSES企業のSEの平均年収よりも低い傾向にあります

そのため、転職する場合は現職よりも給与が下がる可能性が高いです。特に残業のない職場では、当然ながら残業代も出なくなります。

ただし、企業の規模や業務内容によって収入は大きく異なります。ヘルプデスクが中心の職場よりも、より専門的な技術やスキルが求められる上流工程中心の社内SEの方が収入は高い傾向です。

年収アップを目指す際は、現在勤めている企業よりも大手の社内SEか、高度な技術を求めている会社へ転職すると良いでしょう。

給与水準について、詳しくは以下サイトをご覧ください。

社内SEの平均年収はいくら?転職で年収アップを目指すポイント

社内SEに転職する3つのメリット

では、社内SEが人気求人なのはなぜでしょうか。ここからは、社内SEとして働くメリットについて解説します。

1.勤務場所が変わらない

社内SEは基本的に自社開発がメインのため、異動や転勤がなく、拠点内で任された業務を遂行する職業です。

頻繁な環境の変化や新しいコミュニティ構築が負担に感じる方にとっては余計なストレスも少なく働き続けられる職業といえます。

また、人間関係が安定しやすく、ユーザーが自社社員となるため、直接感謝されたりフィードバックを得られたりする機会が多いこともやりがいになるでしょう。

2.ワークライフバランスを整えやすい

社内SEは、顧客向けのSEに比べると無理なスケジュールを求められる機会は少ない傾向にあります。そのため、プロジェクトのスケジュール調整がしやすく、納期の融通も利きやすくなります。

システムリプレイスなどのように、切り替え時期が決まっている業務に関しては納期厳守で残業なども必要になりますが、基本的にはゆとりを持って仕事に取り組めるでしょう。

3.経営に近い仕事ができる

会社によってはIT戦略のような経営企画などに近い仕事を任される可能性もあります。その場合、部長や課長になると部署の課題解決にも携わるようになります。

ビジネス全体の視野を持ちながら経営の視点でも仕事ができるため、社内SEを経験することで今後のキャリア形成にも大いに役立つでしょう。

社内SEへの転職を成功させる3つのポイント

社内SEへの転職を成功させるためのポイントについて解説します。

社内SEに必要なスキルを磨く

社内SEの採用では即戦力が重視される傾向にあるため、必要なスキルを磨くことが大切です。専門的な技術やスキルはもちろんですが、コミュニケーション力もそのひとつです。

各部署の調整も求められ、上流工程になるほどマネジメント力やコンサルティング力も求められるようになります。IT人材として幅広いスキルを磨くことが転職の成功率を上げます。社内SEに必要なスキルや資格については以下の記事をご覧ください。

社内SEの平均年収はいくら?転職で年収アップを目指すポイント

応募先の採用条件を把握する

会社によって、業務内容や求める役割が異なるため、転職先について詳しく知ることも重要です。しかし、求人情報だけでは分からない情報も多いです。企業のホームページや採用ページを確認し、どんな人材が求められているかをしっかりと把握しておきましょう。

自分に合った求人かどうかを判断するには、自身のスキルを棚卸ししておくこともポイントのひとつです。

3.転職エージェントを活用する

転職先の情報を正確に集めることは転職を成功させるためには重要ですが、求人をひとつひとつ確認するのは困難です。

効率的に転職活動をすすめるなら、転職エージェントの活用をおすすめします。

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まとめ

社内SEは企業によってさまざまな役割があり、即戦力を求める傾向から転職難易度が高く、未経験では難しい分野です。

それでも、異動が少なくスケジュール調整がしやすい業務であることから人気も高く、ポジションや場合によっては経営に近い視点が持てるためキャリア形成にも役立つ仕事といえます。ただし、企業によって業務内容が大きく異なるため、自身の希望に合わせた求人を効率的に探すには転職エージェントの活用がおすすめです。

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この記事を書いた人

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安達 篤史

株式会社タイズ

これまで17年間、転職エージェントのコンサルタントとして従事し、これまで1,000名以上の転職支援を実施。
技術系を中心に幅広い知識・経験があり、納得感のある転職を実現している。

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