メーカー職種解説
[ 回路設計 ]
【回路設計エンジニア】転職は難しいのか?役立つ資格やスキル
「職場環境を変えたい」「職場の人間関係が良くない」などの理由で、転職を考えている回路設計エンジニアの方もいるかと思います。 今回は、回路設計エンジニアの転職について解説していきます。
この記事は約7分で読み終わります。
タイズは無料の合格相談を実施しております。大手メーカーとの太いパイプと、技術職への深い知見には自信があります。メーカーへの転職に興味があれば、お気軽にご相談(無料)ください。
回路設計エンジニアの転職が難しいと言われる理由
結論として、回路設計エンジニアの転職は決して難しいわけではありません。同業種同業職のへの転職はもちろんできますし、家電などの回路を組み込んだ製品開発を行っている会社などへの転職も可能です。
ここでは、回路設計エンジニアの転職が難しいとされる理由、回路設計エンジニアの需要について見ていきましょう。
なぜ難しいと言われているのか?
回路設計エンジニアの転職が難しいと言われるのはなぜなのでしょうか。
それには、以下の3つの理由が影響していると考えられます。
景気の影響
まずは、昨今の景気です。2008年以降にはリーマン・ショック、近年では新型コロナウイルス感染症の影響により、多くの企業で経営が厳しくなっています。
経営が厳しい状態だと、求人を出す会社も減ります。回路設計エンジニアの転職が難しいと言われるのは、全体的な求人数が減って、転職先を見つけにくいのも理由のひとつです。
未経験での転職が難しい
回路設計エンジニアは求められるスキルのレベルが高く、未経験では転職が難しいのも理由のひとつです。ほかの職種であれば未経験で採用しているケースもありますが、回路設計の場合は、回路設計の知識や経験が重視されます。
また、回路設計ではピンポイントな技術が必要になります。回路設計としての経験があっても、それぞれの企業で要求される技術にはまらなければ希望する転職ができないこともあります。転職希望の企業が求めている仕事にマッチしないと転職が難しいのも、回路設計で転職が厳しいと言われる理由です。
コミュニケーションが苦手
その業界自体の問題ではなく、転職者個人に理由があるケースもあります。
たとえば、コミュニケーションを苦手としている場合です。
企業が求めているスキルはあるものの、コミュニケーションスキルの問題により採用基準に達することができず、転職が難しくなるケースもあります。
回路設計エンジニアは需要が高い
ここまで、回路設計は決して転職が難しくはないものの、景気悪化や本人の経験不足など、いくつかの要因が重なると難しくなることもあると説明してきました。
しかし、回路設計エンジニアの有効求人倍率は2~3倍程度と、転職市場における需要の高い仕事です。そのため、転職によって希望を叶えられやすい職種ともいえます。
特に、回路設計に関連する業界の中でも、高周波や無線など通信関係の技術は需要があります。機械や機器のIoT化やAI技術の活用が進む中、通信関連の知識を活用した回路の組み込みが増えているためです。そのため、通信関連の回路設計は慢性的な人手不足が起きています。
バッテリーまわりの回路設計に関連する、電源回路も需要の高い分野です。電源回路は、電気自動車(EV)や家電にも使われる技術のため、電源回路の知識がある回路設計エンジニアは重宝されます。
キャリアアップや自分に合った職場で働きたいと考えるなら、回路設計エンジニアの転職はおすすめです。
転職成功のコツ1.役立つ資格や素養をアピールする
ここからは、回路設計の転職について、成功するためのコツをいくつかに分けて紹介します。ひとつめは、役立つ資格や素養をアピールすることです。
役立つ資格
回路設計の仕事をするにあたって、必須になる資格はありません。しかし、特定の知識を有しているかに重点を置く会社、即戦力の採用で知識レベルを見る会社では、資格が有利に働くことがあります。保有する資格が、応募者の知識レベルを客観的に証明してくれるためです。
回路設計の転職において役立つ資格は、以下になります。
・デジタル技術検定
・第一級陸上無線技士
・EMC設計技術者資格(EMCデザインエンジニア)
それぞれの資格の特徴や回路設計との関連については、こちらのサイトで詳細を説明していますので、こちらもご覧ください。
アピールできる素養
転職にあたっては、素養をアピールしていくことも大切です。回路設計の転職でアピールできる素養を3つ紹介します。
1.電子回路への興味関心
現場では電子回路について常に思考しなければならないため電子回路への興味関心が薄いと仕事を苦痛に感じることもあります。設計図を見てワクワクする気持ち、子どものころから機械を触ることが好き、などという興味関心の高さは大切です。
回路設計の仕事に就き、長く続けていく意味で、モノづくり根本への熱意はアピールできます。
2.チャレンジ精神
回路設計の仕事は、作業を進めていく中で困難に直面することも多い仕事です。
製品開発など難しい課題に直面したとき、自ら考え、果敢にチャレンジして困難を乗り越えていこうとする精神力が必要となります。そのようなチャレンジ精神も、転職でアピールできるポイントになるでしょう。
3.知識欲の高さ
回路設計は、現場でしか学べないことが多い仕事です。すでにある知識をアップデートして実務で使えるようにするには、自分自身で学んでいく姿勢、知識欲の高さが求められます。
また、技術の成長スピードも速い分野ですので、現場での知識に加え、新たな知識も更新していかなければなりません。中には、プライベートの時間を使って勉強する人もいるほどです。
現場に入っても常に知識をアップデートできる心構えがあるか、知識欲の高さと知識を吸収する実行力もアピールポイントになるでしょう。
転職成功のコツ2.経験や実績をアピールする
回路設計の転職を成功させるには、自身の経験や実績をしっかりアピールしていくことも重要です。たとえば、アピールできるポイントとしては、全体工程管理の経験が挙げられます。
デジタル回路だけでなくアナログ回路の知識があること、制御のシステムソフトを理解していることもアピールポイントになるでしょう。
ほかにも、特定の知識だけでなく、電源回路や画像認識のデジタル回路に関する知識を有しているなど、幅広い経験や知識もアピールしていきたい部分です。
転職成功のコツ3.自分に合った転職先を選択する
いざ転職しても、転職先がマッチしないと、また仕事や転職に悩むことになるかもしれません。転職を成功させるには、自分の転職理由にあった転職先を選択することも重要です。
1.希望する仕事ができていない
現職で、予算の関係上、希望するような大きな仕事ができないなら、大手企業や研究開発に多額の投資をしている会社など、予算の大きい会社を転職先に選ぶようにしましょう。
2.働き方に不満がある
忙しい会社や少人数で仕事を回している会社では、残業が多くなったり、ひとりあたりの負担が大きくなったりすることもあります。現状の働き方に不満があり、働き方を改善したいと考えるなら、ワークライフバランスを重視している会社に転職しましょう。
3.キャリアアップしたい
キャリアアップを理由に転職するなら、派遣で働いている場合はメーカーに転職するなど、イメージしているキャリアが叶う会社を転職先に選びます。
転職成功のコツ4.メーカーに特化した転職エージェントを活用する
回路設計エンジニアの転職は、全体的に見ると決して難しくないものの、一部では難しい部分があるのも確かです。たとえば、前述したような通信関係業界への転職は、経験者でないと厳しい場合もあります。
回路設計で転職を考えるなら、業界知識が豊富な転職エージェントの活用がおすすめです。転職エージェントなら、転職に関するあらゆるサポートやアドバイスを受けることができます。
業界特化の転職エージェントなら、「タイズ」がおすすめです。
タイズでは、現職での悩みや仕事の価値観を詳しくヒアリングし、最適な企業をご提案しています。それぞれの企業の社風や具体的な仕事内容など、求人票ではわからない内部事情を熟知しているため、高精度なマッチングを実現できるのが大きな強みです。
ほかにも、タイズでは面接に不安がある方への丁寧なサポートをコンサルタントが行っています。現職で部署移動し経験を積んだのちに転職を考えた方が良いなど、求職者一人ひとりの状況に合ったアドバイスも可能です。転職に自身がない、しっかり対策したいという方は、ぜひお気軽にタイズへご相談ください。
まとめ
回路設計の転職は難しいと言われることもありますが、需要は非常に高いです。
しかし、回路設計で転職を考えるなら、成功のためのポイントを知っておくことも重要です。業界を熟知する転職エージェントは大きな手助けになるでしょう。