品質管理で出世は可能？昇進のためにできること4選

品質管理の仕事をしている人の中には、将来自分が出世できるのかどうか気になっている人もいるでしょう。人によっては定年までほとんど昇進しないこともあります。 将来出世したいと考えているなら、若いうちから考えておくのが良いでしょう。ここでは、品質管理の仕事における出世について解説していきます。

メーカー専門の転職エージェントである弊社「タイズ」は、限定で無料合格相談を実施しています。メーカー各職種への深い知見と、大手メーカーとのパイプには自信があります。品質管理への転職の際はお気軽にご相談ください（無料）。

 

当てはまっていたら要注意！出世できない人の特徴

品質管理の仕事で出世を目指すなら、まずは出世できない人の特徴を把握しておく必要があります。もし、自分が当てはまるものがあれば、できるだけ早いうちに改善しておくのが望ましいです。

社内の工程に関する知識がない

品質管理で出世できない人は、社内で製造している製品の工程全体の流れを把握していないことが多いです。不具合の原因を特定するには、全体の製造工程や作業内容を論理的に把握しておく必要があるでしょう。

社外での使われ方を理解していない

製品が社外でどのような使われ方をしているのか理解していない人も、なかなか出世できません。

たとえば、農機で使用するバルブを製造している場合には、そのバルブが農機にどのように組み付いて動くか理解しておく必要があるでしょう。製品がどのような目的でどのように使用されるかを理解していないと、今後起こる可能性のある不具合を予測することができません。

マネジメントができない

品質管理に限ったことではありませんが、マネジメントが苦手な人は出世するのは難しいでしょう。出世をすると管理職などに就任して部下に指示を出したり教育したりする立場になるためです。

将来出世したいなら、日々の仕事の中でマネジメント能力を磨くようにしましょう。普段から目標を設定したり、全体の進捗を把握したりすることが大切です。問題が発生したら自ら考えて解決を図ろうとすることで、問題解決能力も身につきます。

品質管理の適正がない

品質管理の適性も重要です。品質管理では、不良品を発見したり、不良品が発生する原因を突き止めたりします。そのため、観察力や探究心がない人だと務まりません。

また、上司に対して自分の考えを提案したり、同僚同士で話し合ったりする機会がよくあるため、コミュニケーション能力が求められます。品質の維持や不良品の発生を防止する役割が求められる仕事柄、責任感なども重要な要素です。

原因を突き止める際には、仮説→検証を繰り返し、データに基づいて判断を行います。仮説的思考や、数字を扱うことが求められる場面は多いでしょう。特にデータ分析が苦手な人だと仕事をなかなか上手く進められません。普段の仕事が無難にこなせないようなら、出世も難しくなります。

また、すぐに原因を突き止められるとは限らず、何度も仮説を立てて検証することもあるため、忍耐力がない人も厳しいです。

詳しい適正については以下の記事でも詳しく説明しています。

「品質管理はやめとけ」と言われる理由3選！向いている人の特徴は？

品質管理で出世するために必要なこと

品質管理で出世するためには、どんなことをすれば良いのか見ていきましょう。

品質管理で出世できる人の特徴

先ほど説明した適性の中でも、品質管理で出世する人の多くは、仮説的思考力が高いです。不良品が発生してしまったときに、その原因について仮説を立て検証します。矛盾している点が出てきた場合には、最もらしいと考えられる仮説を再度立て直します。

このような原因分析の方法は、探偵が推理をする様子によく似ています。実際に品質管理の転職成功をさせている弊社のコンサルタントの経験では、推理小説などを読むのが好きな人は出世しやすい傾向があると考えています。

出世するために今日からできること

品質管理で出世するためには、以下のような行動から始めると良いでしょう。

・製造工程の全体を把握
・クレーム対応の実績をチェック
・実績を残す
・過剰品質をなくす

社内の製造工程について、全体をきちんと把握していないなら、今のうちから把握しておく必要があります。分からないことは上司や同僚に聞いてみましょう。社内にある資料などに目を通してみるのも良い方法です。製造工程に関して、これまで気がつかなかったことが分かるかもしれません。

過去のクレーム対応の実績もチェックしておきましょう。そのクレーム実績を元に、同じようなクレームを防止するには、何をすれば良いのか考えます。そうすることで、仮説的思考能力が身につくでしょう。また実際に対応した内容と、自分の考えた方法とを照らし合わせてみるのもおすすめです。

昇進の判断においては実績が重視されることが多いため、知識や能力を身につけたら、実績を残すことを視野に入れておきましょう。

たとえば、「不良品を減らしてゼロを目指す」という目標を立てておくと良いかもしれません。完全にゼロにするのは難しいですが、自らの提案で現状よりも改善できたという事実が大切です。

また、過剰品質をなくすことも重要です。過剰品質というのは、求められる品質水準を大きく超えた品質を追求することを指します。品質が良くなるのは素晴らしいことですが、過剰品質に陥ると、業務効率が悪化してしまいます。無駄な追及をなくし、工数削減や生産能力の向上に貢献できれば、出世につながる可能性が高まるでしょう。

品質管理のキャリアプラン

出世を目指すにはキャリアプランを考えておくことが大事です。では、品質管理で考えられるキャリアプランについて見ていきましょう。

マネジメント職へのスピード昇進も可能

品質管理では、早い人だと入社から5年程度でマネジメント職へ昇進できることもあります。ほかの部門と比べると昇進が早いのが特徴です。

ただし、企業文化によっては昇進しづらいところもあります。たとえば、上が詰まっているところだと、出世しにくいでしょう。マネジメント職に就けるくらいのスキルがある人でも、そのポストがなかなか空かずに出世が遅くなることもあります。

また、中には成果指標が適切でない企業もあるでしょう。上司との関係性が悪くて、昇進が難しいケースなどです。成果がきちんと評価されなければ、実績を積んでも、なかなかマネジメント職に昇進できません。

もし、現在の会社で出世するのが難しいようなら。転職も視野に入れて検討してみるのが良いかもしれません。

転職なら「タイズ」がおすすめ

品質管理の仕事で転職を検討するなら、「タイズ」を利用してみてはいかがでしょうか。関西メーカー専門の転職エージェントで、企業の内部事情や社内制度などについて熟知しており、希望のキャリアプランなどから出世についてのアドバイスが可能です。

また、アナログマッチング®という方法を導入しており、求職者の価値観や性格を詳しく把握するため、丁寧なヒアリングを行っています。その結果から、社風や働き心地など企業風土も考慮して応募先を紹介しているのが特徴です。

希望年収や職種だけで、機械的に選んだ求人を紹介しているわけではないため、ミスマッチを防止できます。昇進できるかどうか自信が持てない人も心配ありません。「タイズ」では、求職者の性格に応じた昇進のアドバイスなども行っています。将来的に出世を目指して転職をするなら、ぜひ「タイズ」にご相談ください。

品質保証・管理の求人を見る

まとめ

品質管理で出世を目指すなら、扱っている製品の工程や、出荷後どのような目的でどのように利用されているかなどを理解しておく必要があります。それとあわせて品質管理の仕事への適性やマネジメント能力が重要となるでしょう。
もし現段階で自信がない、不十分だと感じているなら、それを高めるための努力が必要です。また、現職での昇進制度や成果指標なども加味しながら、転職も視野に入れておくと良いでしょう。