メーカー職種解説
[ 金型設計 ]
【実は転職しやすい!】金型設計の将来性とキャリアアップの方法とは?
世の中で量産生産されている製品は、金型を利用してつくられており、金型設計はモノづくりの土台を担っています。 しかし、近年は企業の海外移転や技術革新によって、国外の生産性が向上しているため日本の金型需要が減少傾向にあるようです。 そうなると、仕事としての将来性に不安をもつ方もいるでしょう。 そこで今回は、金型設計の将来性について解説し、キャリアアップの視点も紹介します。
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金型設計の将来性
金型設計は将来性のある仕事なのか、業界の動向を踏まえて解説しましょう。
金型業界の動向
日本の金型産業は、最盛期には「金型大国」と呼ばれ、1998年に2兆円近い生産額を誇っていたものの、近年では自動車メーカーや電機メーカーの海外移転により国内需要が減少しています。
2018年はピーク時の8割弱の水準まで生産額が減少し、特にプラスチック型やゴム・ガラス型は出荷額に大きな落ち込みが見られました。これらの要因としては、海外企業が実力をあげてきたことにより、日本の金型産業が大幅に縮小傾向にあることが考えられるでしょう。特に中国は目覚ましい成長を遂げ、次いでタイやベトナムなどの東南アジア諸国も技術力が向上していることで、確実に競合が増えています。
一方で、今後はEV化や次世代自動車開発の流れがあるため、エンジンなどの軽量化を目的に樹脂やアルミ化が進み、精度の高いプラスチック用金型とアルミダイカスト用の金型は需要が増える見込みです。
将来性は「ある」
金型産業の動向を見ていると、衰退して将来性があまりないように感じた方もいると思いますが、金型設計の仕事は今後もなくなることはありません。
ここからはその理由について解説します。
まず、現在世の中にある量産されている製品の根幹には金型が存在しています。
そして、新しい商品が次々に展開し開発されている状況は今後も続くことでしょう。新製品が生まれるということは、新たな金型が必要になるということであり、金型設計の需要は将来的にも期待ができるのです。
確かに海外の技術進歩は目まぐるしいものがありますが、それでも金属製の金型などは精密で高い技術が必要となるため、日本製のものが求められて高く評価されています。
また樹脂素材の製品は今後も増え続けることが予想されるので、樹脂系の金型づくりは特に将来性があるのです。
これからの金型設計は、今までのような大量生産を目的とした取り組みだけではなく、少量の生産でも市場のニーズに合わせて改良していくような製品も増えていくでしょう。具体的には、品質や耐久性はもちろんですが、顧客の要望に合わせた納期対応や細かいニーズに応え、さらによくするための提案まで行える姿勢が重要になります。
そのためには、最新の技術についての知識も必要でしょう。例えば、最近注目されているのはいろいろな素材を混ぜてつくる「コンパウンド」です。樹脂系と金属系の粉末を混ぜることによって、軽くて金属並みの強度がある素材をつくるなど、これまでにない性質をもった素材をつくる技術です。
金型設計においては、この性質に合わせて金型を細かく調整しなければなりません。
まだ対応できる技術者も少ないでしょうが、今後はコンパウンド用の金型需要も増えることでしょう。
金型設計でキャリアアップする方法は?
金型設計で将来的にキャリアアップする方法についても紹介しましょう。
マネジメント職へ
まずは知識や経験を身につけながら、順当に役職へ就いていく方法があります。
年功序列や実績重視など企業によって考え方に違いはあるものの、一般的にはリーダーから係長、課長といったキャリアを形成していくことになるでしょう。金型設計はプロジェクトごとに材質や形状、納期などさまざまな点で異なる経験ができるため、勤務年数が長くなるほどに多くの実績を積むことになります。そのため、積極的に仕事を続けていれば、自然とマネジメント職に必要なスキルも身についていく可能性が高いです。
スペシャリストへ
職種としてのスペシャリストを目指すことでも、キャリアアップにつなげることができます。
金型設計は多種多様な製品の土台となり、今後も社会への貢献度が高い仕事ではあるものの、実際の技術者の数は多くありません。生産設備や素材、金型の構造など専門知識を豊富に身につけて、最新の技術も取り入れながら自己研鑽を続けることで、業界にとっても貴重な人材となることでしょう。そして新たな工法の開発まで担う存在となれば、飛躍的なキャリアアップにも期待できます。
デジタル化に対応できる人材へ
さまざまな業界でデジタル化が進む中、金型設計でも同様にIT技術が進化しています。
今までもCAD関係のスキルや資格、特に3DCADに関しては設計を行う上でも必要とされてきました。それに加えて、金型設計ソフトやシミュレーションソフトなどの最新ツールを活用できる人材は、今後より効率的で質の高い設計のために必要とされるでしょう。すでに、金型を3D解析してデータを利活用できる機能、動作のタイミングや重さなどを自動で計算して材料の変形を予測する機能、型部品を自動で作成する機能など、コストや労力・時間を削減できるソフトが開発されています。時代の変化に適応して、さらにモノづくりの質を高める人材は、確実にキャリアアップにつなげていけるでしょう。
語学力をつけてグローバル企業へ
英語などの語学力を身につけることで、外資系メーカーで働ける可能性もあります。グローバルな活躍を目指している方は、英語力を鍛えておくのもよいでしょう。
金型設計から転職するなら
金型設計はモノづくりにおいて貴重な存在で将来性のある職業です。しかし、勤めている企業によっては、どんなに努力を続けても会社内でのキャリアアップが望めない可能性もあるでしょう。待遇やキャリアなど、現職に不満や不安がある場合は転職するのもひとつの選択肢です。
転職を成功させる方法
同業種への転職をする場合は、今まで身につけてきたスキルや経験をアピールし、どのような働き方をして課題へ取り組んだかなど、分かりやすい実績を伝えると良いでしょう。金型設計には高度な技術が必要で人数も少ないため、もともと会社からの需要が高い傾向にあります。もちろん需要があるからといって簡単に転職ができるというわけではありませんが、十分な知識や経験があるのなら転職が成功する可能性は高くなるでしょう。
また、明確な目標を持って転職活動を行い、仕事への熱意などもしっかりと伝えることができれば、希望の条件に合った企業への入社にも期待できます。
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【高年収】【リモートOK】金型設計の求人事例
ここでは、【高年収】【リモートOK】の金型設計の求人事例を一部ご紹介します。
【高年収】金型設計の求人
ポジションにもよりますが、1000万円の年収を目指せる求人を中心にご紹介します。
求人事例1.光学レンズユニットの機構設計と熱解析、応力解析、お客様交渉
■想定年収
550万円~1000万円
直近給与事例:
・24歳:約580万円(30H/月の残業代含む)
・29歳:約696万円(30H/月の残業代含む)
・34歳:約915万円 (30H/月の残業代含む)※都市勤務者住宅補助手当含む
・39歳:約855万円(30H/月の残業代含む)
・41歳:約963万円(30H/月の残業代含む)
■必須スキル
・CADを用いた樹脂部品の機構設計経験(駆動要素のある設計経験)
・シミュレーション(応力・熱等)技術の知識
・客先、サプライヤーとの交渉経験
■歓迎スキル
・応力解析、熱解析、歪解析などのシミュレーション技術の経験
・金型設計の知識
求人事例2.高容量電池の構造設計
■想定年収
500万円~1000万円
年収イメージ:(残業20時間/月込み)
・一般社員:約550万円~
・係長クラス:約750万円~(30代前半~)
・管理職クラス:約950万円~(30代後半~)
■必須スキル
・製造業における構造部材設計に携わった経験
・製造業における生産プロセス開発に携わった経験
■歓迎スキル
・新規構造提案力
・DX開発知見
・英語(TOEIC 550点以上が望ましい)
【リモートOK】の金型設計の求人
金型設計にはリモートOKの求人も多くあります。一部をご紹介します。
求人事例1.高機能樹脂成形における金型技術開発
■想定年収
450万円~1000万円
年収例:
・25歳:490万円(月給27万円 賞与含む 残業代-家族手当含まず)
・30歳:610万円(月給34万円 賞与含む 残業代-家族手当含まず)
・35歳:700万円(月給39万円 賞与含む 残業代-家族手当含まず)
・40歳:1,090万円(月給59万円 賞与含む 残業代-家族手当対象外)
■必須スキル
以下いずれかの経験3年以上(製品・業界不問)
・スーパーエンプラの金型設計経験
・熱硬化性樹脂の金型設計経験
■歓迎スキル
以下いずれかのスキル
・射出成形技能士1級以上
・TOEIC 600点以上
求人事例2.チェーン部品のプレス金型設計/生産技術・製造技術
■想定年収
450万円~650万円
給与事例:
・30歳:550万円~600万円
・40歳:700万円~850万円
■必須スキル
・プレスまたは、冷間鍛造の金型設計、生産技術、製造技術(治具設計、生産性・品質改善)などいずれかの経験
・3DCAD活用スキル
■歓迎スキル
・プレス作業主任者、クレーン特別教育、玉掛け技能講習などの資格保有者
・英語または、中国語(基礎会話が可能なレベル)
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金型設計の求人一覧を見る
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まとめ
金型設計はさまざまな製品の根幹を担い、大量に商品を生産するためには必要不可欠です。
最盛期に比べれば、海外企業の進出や技術の進歩によって、国内の生産額は低下しています。しかし、今後もさまざまなモノづくりは展開され、新商品の開発に終わりはありません。そのため、金型設計はなくならない仕事として将来性のある職種といえるでしょう。
またキャリアアップの方法にもいくつか選択肢がありますので、自身に合わせた人生設計ができる仕事でもあります。知識や経験をお持ちであれば、転職を視野に入れて考えてみてはいかがでしょうか。
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