【メーカー経理の転職】書類選考通過率が上がる!経理の志望動機例

 

目次

1.そもそも「経理」という仕事とは?

2.経理の魅力とキャリアパス

3.未経験でも経理になれるのか?

4.経理の志望動機例とポイント

5.経理の求人を探す

 

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そもそも「経理」という仕事とは?

経理の仕事は会社経営において大切な「利益」や「資産」を生み出すためにお金を管理することです。利益や資産を生み出すには仕入れや販売、経費の支払いなど多くのお金が動くため、お金を管理する必要があります。
経理の仕事は会社におけるお金の流れを数値化し正確に管理することで、具体的には「売上管理」、「給与計算」、「決算書作成」などがあります。経営陣はその数値化された資料をもとに今後の方針を考えます。経理担当者もその数字に対して改善提案を行うこともあります。
また企業規模や業種によって、業務内容が異なる点もあります。例えば、上場企業では有価証券報告書の作成業務がありますが、非上場企業ではありません。製造原価の計算なども、メーカー企業でのみ必要となる業務になります。
経理のスペシャリストとして、どのようなキャリアパスを描き成長していきたいか、まずはビジョンを持つことが重要です。

経理の魅力とキャリアパス

・魅力とやりがい
先述の通り、経理は会社全体のお金を管理する仕事です。様々な部署の様々な立場の人から頼りにされる機会が多く、会社の基盤を支えているという誇りを持って仕事をすることができると言えます。経理というと派手さがなく、黙々と仕事をしているように思われがちですが、実際はたくさんの人と関わる機会が多い職種です。裏方として会社を支える仕事に魅力を感じている人も多いのではないでしょうか。
また、経理の仕事で最も大きな仕事のひとつに、年度末の「年次決算」があります。文字通り、一年間の仕事の総決算になります。
この年次決算に携わる年度末が、経理にとって一番忙しい時期と言っても過言ではないでしょう。複雑で手間のかかる作業が多い年次決算ですが、その分、やりきった時にはやりがいや達成感を感じられるのではないでしょうか。

・キャリアパス
多くの場合、毎日行う「日次業務」から仕事に慣れ、成長に応じて「月次業務」「年次業務」と仕事の幅を広げていくことになります。業種によっては、支店や工場の経理業務を担当した後に本社経理に携わることもあるでしょう。そして年間を通した業務を数年経験した後に、課長などの組織長へとキャリアアップすることが多いです。企業にもよりますが、分業が進んだ大手企業の場合には、財務や税務、経営企画など、より細分化されたスペシャリストとしてキャリアを積む可能性もあります。
順調に実績を積み、組織の中で階段を上った先には、取締役として経営陣に名を連ねることもあり得ます。CFO(最高財務責任者:Chief Financial Officer)などは、経理職に就くものにとっては、一度は夢みるポジションかもしれません。

未経験でも経理になれるのか?

結論から言えば、そのような転身を実現される方はいらっしゃいます。しかし、キャリアチェンジを希望するのであれば20代の内に目指すべきでしょう。仮に30歳で経理へのキャリアチェンジをするとなれば、大卒新卒入社時点から経理の仕事をしてきた方とは約7~8年の差があることになります。その差を考えれば希望している仕事は狭き門であるとお分かりいただけると思います。
上記を踏まえた上で、経理の職に求められるものは以下の通りです。

・仕事の適性
経理が作成する資料をもとに経営の意思決定が行われます。会社の今後を左右する非常に重要なものですから、その数値に誤りがあれば大きな問題が生じかねません。正確性が求められるのはもちろん、責任感のある人物こそこの仕事に向いていると言えるでしょう。
また当然ながら、人物適性だけでなく、スキル面も重要です。簿記(日商簿記)の知識・資格を持っていることは有利に働きますが、最も求められるのは資格ではなく実務経験です。

・コミュニケーション能力
先にも触れましたが、多くの方と接する機会の多い仕事です。他部署との情報共有が滞れば仕事は進みませんし、他部署のミスに気付いて誤りを正す(改善促進)ことも必要です。またコミュニケーションをとる相手は、社内だけではなく会計士や税理士といった外部パートナーというケースもあります。

・パソコンスキル
今やビジネスマンの基本スキルと言っても過言ではありませんが、Microsoft ExcelやWordが使えれば問題はないでしょう。会計ソフト、経理ソフトについては企業によって使用しているシステムが異なるため「これが使えないとダメ」ということはほぼありません。入社してから使えるようになりましょう。

経理の志望動機例とポイント


志望動機例(未経験者)
現職では銀行の法人融資担当として勤務しており、数多くの顧客の決算書をみる中で、会社の要である経理という仕事の魅力に気づき、より深く専門性を高めたいと考えるようになりました。そんな時に御社の求人を拝見し、○○業界ではシェアトップクラスを誇る御社において、今後は事業会社の経理職として、自身のキャリアを築いていきたいと考えました。御社で経理として経験を積み、ゆくゆくは管理職や、経営全体に影響を与えられる役割も目指したいと思っています。

解説ポイント
①転職理由と一貫性を持たせる
上記の例で言えば、「専門性を高め、経理のスペシャリストとしてキャリアを築きたい」という内容になっていますが、仮に退職理由が「色々な業務をしたいのに、一つの業務しか任せてもらえないから」というものであれば矛盾してしまいます。退職理由と志望動機に一貫性を持たせることが大切です。

②企業軸と職種軸の動機を伝える
未経験の場合はなぜ経理の職種に興味を持ったのか、どのような点に魅力を感じているのかを伝えましょう。十分に職種理解していることを示すことで貴方の熱意が伝わります。また、なぜこの企業なのかを伝えます。「それならうちの会社じゃなくてもいいよね」と言われてしまうようでは動機として不十分です。

志望動機例(経験者)
現職では①月次収益の予実管理・主要製品の個別採算管理・投資採算策定等管理会計業務や国税監査・会計監査等財務会計など幅広い業務に従事しております。現在は会社の業績悪化による将来的な不安から、これまで培ってきた管理会計・財務会計の経験を生かせる職場への転職を考えております。貴社においては、②○○様のような経理部出身の取締役がいらっしゃるように、将来的により経営に近い上流の職種にも就くことができる可能性が高く、これまでの知見を生かす以上に経営的な視点をもちながら経理業務を極めていきたいと考えております。採用となった暁には数値を元にした経営戦略企画提案まで行える能動的な業務に携わっていきたいと思っています。

解説ポイント
下線部①
ここでは業務上で「何ができるのか」を示しています。中途入社では即戦力を求められているケースが多いため、これまでにどのような実務経験を積んできたのかという点をアピールすると同時にその経験を生かしたいという職種に対する熱意をしっかりと伝えましょう。

下線部②
ここでは転職先で「何を実現したいのか」を伝えています。単にスキルアップだけではなく、現職ではチャレンジしたくてもできない内容を触れると、応募先企業に対する熱意を伝えることができます。

経理の転職をした方のコメント

≪K.Tさん(女性/20代/事務/管理系)≫

 

転職先 薬品メーカーの財務経理
前職 電機メーカーの財務経理


転職を考えたきっかけ

学校を卒業して、新卒で関東の会社に就職しました。しかし、結婚相手が関西におり、急に結婚することになったので、関西に転居することになったのが転職の理由です。

その企業に決めたポイント

一次面接での部長、グループ長が、留学生活の大変さなどの話に対して、とても共感してくれました。中途採用の面接でしたが、職歴やスキルについての質問はほとんどなくて、こんな人が上司なら頑張って働けるだろうと感じたことも入社を決めた大きなポイントです。

転職して良かったこと

今の仕事では日本語以外にも、中国語や英語を使うので、語学力も活かせています。財務経理の経験は前職で1年、入社してから半年ですが、重要な仕事も任されていて、上司から信頼されていると感じています。職場の雰囲気も明るく、たまにメンバーと雑談などもしています。それと関西には大学院時代の友人も多くいることもあって、やっぱり関西は楽しいと感じています。

 

≪N.Sさん(男性/30代前半/管理系)≫
転職先 電機メーカーの経理
前職 電子部品メーカーの経理

転職を考えたきっかけ

前職では工場、本社、海外での経験を積み、国内本社に戻ることになったのですが、海外を含めて、もっと新しい勉強ができ、経験を積める環境で働きたかったことが転職の理由です。

その企業に決めたポイント

3社から内定をいただいて、すごく悩みました。1社は海外拠点が豊富で職種が事業企画。役員や部長からすごく強く誘っていただきました。もう1社は、前職経験した管理手法を活かせることや働き方も柔軟で、自由な社風が魅力的でした。経理部長にもかなり誘っていただきました。コンサルタントの方から「雰囲気がよく似た方が多いのは現職の会社です」というアドバイス、それと学生時代に行きたかった会社でやってみたいということ、そして、海外に行くチャンスも多く、前職では行けなかった場所や地域に行けるということで、現職の会社に決めました。今でもどの会社に行っても良かったと思っています。

転職して良かったこと

今担当しているのは、世界的に注目を集めている企業との交渉です。入社して2ヵ月目には渡米して価格交渉を行うなど、かなり密接にやり取りしており、世の中が注目している事業で経験を積むことができ、大きなやりがいを感じています。

また、歴史ある現職の会社の経営管理の方法や経理としての知識の使い方、事業分野の違いなど新しいことを学べていることも楽しいです。

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安達 篤史

株式会社タイズ

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