企業インタビュー
[ 川崎重工業株式会社 ]
川崎重工業株式会社のロボットビジネスセンターで働く中途採用のエンジニアに、業務内容や社風についてお話を伺いました
(2018.11.2更新)川崎重工業株式会社 精密機械・ロボットカンパニー ロボットビジネスセンター
FAソリューション第二総括部 システム部 システム一課 主事 長廣 一平様
メーカー専門の転職サイト「タイズ」に求人を掲載している川崎重工業株式会社・ロボットカンパニー・ロボットビジネスセンターのお仕事について、タイズを通してご入社されたシステム部システム一課の長廣一平様にお話を伺いました。システム一課での業務内容、前職との共通点や違い、社風について、コンサルタントがインタビューさせていただきました。
FAソリューション第二総括部 システム部 システム一課 主事 長廣 一平様
インタビュー
担当されている業務について教えてください
技術営業の部署で仕事をしています。具体的に、産業用ロボットを活用して、お客様からの「自動化したい」等のニーズがあれば、お話を聞きに行きます。営業マンとセットで動くことが多いです。そして、工場診断、提案を行って金額を提示します。受注になれば、実際に設計をして、装置も現地で立ち上げ、稼働を終えて検収いただきます。こうして、最初から最後まで、システムを一貫して担当する、これが私のメインの仕事になります。またその傍らで、例えば社内の他カンパニーで、「こういう自働化をしたい」といった案件があれば検討をしたり、一般のお客様向けの展示会を開催するときに、自分の部署が中心となって動いていたりといった、社内プロジェクトも担当します。ですので、「エンジニアリング」と言われる求人ですが、ロボット単体の開発ではなく、仕事内容は多岐に渡ります。私に関係するところでは、最近は、食品系の企業からの引き合いが、多く来ている状況です。
出張は多いですか?
人にもよりますが、私は月に2、3回程です。立ち上げになると、通算で1ヶ月間行くようなこともあります。
前職の仕事内容について教えて下さい。
液晶のフィルムメーカーで、生産技術の機械担当をしていました。液晶フィルムの製造工程には、ビニールを引っ張ったり、色をつけたり、切ったり貼ったりする機械がたくさんあります。私はそのラインの立ち上げや、改善・保全の業務をメインで行っていました。液晶への投資がものすごい勢いの時期でしたので、新しい設備が次々と入りました。とにかく忙しく、寝る間も惜しんで…という感じで(笑)そんな時代でした。
転職をされて、どんな変化がありましたか?
液晶メーカーの生産技術職から、現職に転職をしたので、業種・職種が大きく変わりました。1番大きな変化を感じるのは、企業文化です。案件の進め方や、働き方においても前職と比較して勤怠管理がしっかりしている点が異なります。前職では、突発的に急に呼び出されることも多く、また土曜深夜に装置が止まったから呼び出しがかかる等、忙しくしていたので、家族との時間があまりとれていなかったように思います。ワークライフバランスを保てるようになり、ノー残業デーには早く帰って、子ども二人をお風呂に入れてあげる等、家族の時間ができたので、家族がとても喜んでいます。
転職を考えたきっかけ、川崎重工業を選んだ理由は何ですか?
2つあります。
1つは、お客様と話すことが楽しかったという経験から、お客様ともっと関われる仕事に就きたいと思いました。川崎重工業は、自分が窓口となってお客様と関わることができる仕事で、自分がやりたいと思っていたことと、1番マッチしていました。前職は液晶メーカーの生産技術職でしたので、業界・職種共に変わってしまうのですが、生産ラインは主に機械や電気、ソフトで構成されているから、これと同じようにやればロボットにも応用できるだろう、とりあえずやってみよう、という考えで転職を決めました。
もう1つの理由としては、前職で中国赴任の話が出たことをきっかけに、幼い子供もいたので、転職を考えました。また、当時は広島に住んでいましたが、妻の親族が関西にいたので、何かあったときに支援が受けられるかもしれない、という思いもあり、関西エリアでの転職活動を行いました。7月1日から中国に行くことが決まっていた中で、川崎重工業の最終面接が5月の終わりにあって、内定をいただいたのが6月1日でした。合否の結果をすぐに出していただければ、決断をしますと伝えていたところ、翌日に連絡をいただきましたので、その日に転職することを決めました。こうした意思決定の早さも川崎重工業を選んだ理由の1つですね。
転職活動当時、ご自身の強みはどんな点だとお考えでしたか?
経験してきた仕事の多様性ですね。
一つの装置に携わるのではなく、様々な場所で、色んな装置を担当してきました。例えば機械トラブルが起こった時、機械がおかしくないのになんで止まってるの?電気見てみる?他は問題ない?という感じで、装置の問題解決のプロセスを身に付けてきました。また前職が生産技術職であったことから、お客様として最も接点の多い生産技術系の方々にとって最適と考えられる対応や、ご担当の方が求めていることに対しての提案や回答ができるということも、自身の強みと感じています。
実際入社して、中途採用者と新卒採用者の差はありますか?
中途と新卒の差はほとんどないと思います。中途採用者で、基幹職、部長になっている方もいらっしゃいますし、中途・新卒関係なく、成果を残している人は昇格が早いイメージですね。
どんな社員さんが多いですか?
優秀な方が多いイメージですね。全てに長けてる人もいますが、どちらかと言うと、何かに特化している人が多いと思います。電気に詳しい、ソフトに詳しい方ですとか、コミュニケーション力があり、対人能力が高い方など、専門性が高い人材が多い会社かなと思います。
転職して苦労したことはなんですか?
前職では、お客様の無理な要望にどう答えるか、という社外の苦労がありましたが、転職後は、業務の中で「人の協力をどうやって得るか」という、社内の人とのやり取りに苦労しました。現在所属している技術営業の部署は、プロジェクトマネジメントを担っている課ですので、何かを始めるには、そこに詳しい人を集めて、こんなことをやるんだけど助けてほしい、この分からない部分を教えてほしい等、上層部まで巻き込んで意見を聞いていきます。その為どんな案件でも共通して、他人の意見をまとめ、調整することが大変なところですね。私自身、この仕事を通して、考える方向性や質が変わったと思いますし、そこに自分の成長もあると思います。一つの世界ではなく、今後も色んな方に協力を得ながら、私自身、幅広い視野を持ってプロジェクトマネジメントを担っていきたいと思います。
転職してから、特に面白かった、やりがいがあったお仕事のエピソードをお伺いしたいです。
お客様の都合もありましたが、3年かけてやり遂げた案件があります。実は入社して一発目の仕事でした。タイヤメーカーから「ゴムのシートを運ぶ工程の自働化をしたい」とのご要望があり、いくつか提案をして、そのうちの一つを受注することができたのですが、そこから仕様決めがなかなか進まず。決まったのは2年後でした。その後は、装置を開発して、最後の2ヶ月で施工、現地に張り付いて、なんとか完了させました。長くかかった案件でしたが、最後は時間がない中で完成させ、検収いただけたので、「やり切った」と達成感を感じましたね。
また、もう1つ「K-Roboride」※というアトラクションマシンの案件がありました。現在東京お台場のショールームに置かれているロボットでして、youtubeに動画もアップロードされてます。形にも、映像にも「残せた仕事」として自分の中で印象深い案件です。
※産業用ロボットの技術とVR(ヴァーチャルリアリティ)が融合した新しいアトラクション。自動車車体などの溶接工程において高いシェアを誇る大型汎用ロボット「BX165N」が、ヴァーチャルアトラクションとなって生まれ変わりました。ヘッドマウントディスプレイ(HMD)を装着し360°VR映像を見ながら、BX165Nが動かすシートに乗車することで、まるでドローンに乗っているような体験ができます。
今後の課題はなんですか?
私の所属するシステム部は、なかなか利益がでない部なので、どうやったら利益がでるのかを考えなければいけない点が課題です。固定費を減らす、数を売る、開発スピードを上げる等、色々模索しながら進めている、今はそういう状態です。システム部は、お客様の要求に対して、一品一様のシステム製作をすることがほとんどのため、キラーコンテンツがありません。例えば、食品系の企業で考えると、A社のお弁当の蓋を閉める、B社のおにぎりをいれる、C社の何かの具材を搬送する等、やることがバラバラです。現在は、そのような中で、ロボットの標準化システム製品、販売スキームを作ろうとしている黎明期のため、これを確立し、利益貢献していくことが、直近の課題です。また、利益拡大のため、協力会社と事業展開を共に進めていく計画もあるため、この方々と円滑に業務を進めるにはどのようにしていくか検討することも、私たちの今後の課題です。
タイズを利用して印象的だったことは何ですか?
「丁寧だったこと」「選択肢が多かったこと」の2つが印象的でした。転職活動を始めた時は、やり方が何も分からず、書類一つにしてもどう書いたら効果的なのか分からなかったのですが、そこで一から丁寧にアドバイスをしていただけたのが嬉しかったです。また、大手をメインとするメーカーの求人をたくさん持っていたことも印象的でした。川崎重工業だけでも色々なカンパニー、職種がありますが、その中で取り扱っている求人がたくさんあって、選択肢が広かったことが良かったです。当時、私の転職活動の軸としては、業界は重視せずに、仕事内容に重きを置いていたので、同じタイミングで4~5社程度と、色んな企業を受けていて、1日に2~3社面接を入れてもらう日もありました。担当していただいたエージェントさんは、スケジュール調整が大変だったと思います(笑)本当に良くして頂いたなと感じます。
中途採用者にメッセージをお願いします。
私みたいに、全く業種・職種が異なっても、なんとかなっている、ということを強く言いたいです。だから、やってみたいことがあるなら、転職を考え、挑戦してみてもいいのではと思いますし、まずは応募して、面接を受けてみればいいと思います。例え、結果がダメであっても、現職の仕事はそのまま残っているわけですし、転職活動をしたことは、すごくいい経験になると思います。新たな挑戦には尻込みをしてしまいがちですが、結局、自分で自分の限界を決めているだけ。自分はダメだろう、受からないだろう、といった考えは捨ててほしいです。例えば、大きいプロジェクトを担当していて、できそうにない、諦めたいなと思っても、いざやってみるとできますよね!その感覚と同じかと思いますし、転職に年齢の限界もないと思います。また、転職する時のプロセスとして、企業HPから応募する、転職サイトに登録する等は思い浮かぶかと思いますが、エージェントというサービスがあるということを知ってほしいです。私はエージェントと出会えたから、川崎重工業に入社できたと思っています。
本⽇は、貴重なお時間をいただきまして、ありがとうございました。
―担当コンサルタントから―
私が川崎重工業社を担当させて頂いた初期の頃にお手伝いをさせて頂き、ご入社前後には会食もさせて頂きました。今回、4年半振りにお会いし、当日はお忙しい中、ご入社後のお仕事や転職の際の思いなどをお伺いすることができ、嬉しく思います。前職が非常にお忙しい環境の中で、期限がある転職活動をパワフルに乗り切って頂き、転職後も、力強くご活躍されている姿を感じることが出来ました。特にお仕事のエピソードを伺い、また東京の【Kawasaki Robostage】の「K-Roboride」開発に携わった動画も拝見し、世界に誇れる仕事をされている業務の魅力を感じましたし、私自身、東京まで体験をしに行きたいと思いました。
インタビューの中で、ご家族もお喜びされているという話も伺い、益々川崎重工業社の求人をご支援させて頂きたいと感じました。お忙しいところお時間を頂き、貴重なお話を聞かせて頂き本当にありがとうございました。
川崎重工業株式会社に転職をお考えの方へ
株式会社タイズより応募した方の年間採用実績数 40名(2018年度)
川崎重工業社様とはキャリア採用に関して本社・カンパニー人事担当の方と頻繁に情報交換をするだけでなく、求人部門の組織長や現場ヒアリングもさせて頂くことで太いパイプを構築しております。
情報の精度と新鮮さ、選考中の情報提供の質・量が他の紹介会社経由で応募するよりも高い為、ご応募から面接に至る確率や、面接合格率が圧倒的に高い状態です。
また、川崎重工業社の技術優位性や事業戦略、組織文化、人事制度などを深く理解しており、弊社独自の情報が多数ございます。
ご経験・転職背景・目的を細やかにお伺いし、求人を的確にマッチングした上で、丁寧にご推薦をさせて頂き、キャリアを活かせるポジションへの転職支援をさせて頂きます。
なお、ご入社後もタイズ経由のご入社者同士の交流会などでフォローをさせて頂いており、弊社経由でご入社頂いた方のご活躍・昇格をお伺いできるのをとても楽しみにしております。
「企業・求人を深く理解」して「質の高い推薦・フォロー」で求人を充足して頂いています。
採用部門とも頻繁に接点を持って頂き、求人ニーズをしっかりと理解した上で紹介を頂いております。
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選考フォローも丁寧に行って頂いており、優秀な人材を採用することが可能となっています。また採用決定後には退職交渉のサポートや、入社前後のフォローも行って頂いていることで、確実に採用に貢献頂いていると感じております。
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